2級ボイラー技師国家試験 の 10問
第1問
ボイラーの内面腐食について、誤っているものは次のうちどれか。
給水中に含まれる溶存気体のO2やCO2は、鋼材の腐食の原因となる。
腐食は、一般に電気化学的作用により生じる。
アルカリ腐食は、高温のボイラー水中で濃縮した水酸化ナトリウムと鋼材が反応して生じる。
全面腐食には、ピッチングとグルービングがある。
ボイラー水の酸素消費量を調整することによって、腐食を抑制する。
2級ボイラー技師国家試験 の 10問
第2問
次の文中の( )内に入れるA及びBの語句の組合せとして、法令上、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「溶接によるボイラー(小型ボイラーを除く。)については、( A )検査に合格した後でなければ、( B )検査を受けることができない。」
【A】溶接━━【B】構造
【A】構造━━【B】溶接
【A】使用━━【B】構造
【A】構造━━【B】使用
【A】使用━━【B】溶接
2級ボイラー技師国家試験 の 10問
第3問
次の文中の( )内に入れるAからCまでの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「( A )燃焼における( B )は、噴射された燃料の周辺に供給され、初期燃焼を安定させる。また( C )は、旋回又は交差流によって燃料と空気の混合を良好に保ち、燃焼を完結させる。」
A:油・ガスだき━━B:一次空気━━C:二次空気
A:油・ガスだき━━B:二次空気━━C:一次空気
A:火格子━━B:一次空気━━C:二次空気
A:火格子━━B:二次空気━━C:一次空気
A:流動層━━B:二次空気━━C:一次空気
2級ボイラー技師国家試験 の 10問
第4問
ボイラーの清缶剤について、誤っているものは次のうちどれか。
軟化剤は、ボイラー水中の硬度成分を不溶性の化合物(スラッジ)に変えるための薬剤である。
軟化剤には、炭酸ナトリウム、りん酸ナトリウムなどがある。
スラッジ調整剤は、ボイラー内で軟化して生じた泥状沈殿物の結晶の成長を防止するための薬剤である。
脱酸素剤には、タンニン、アンモニア、硫酸ナトリウムなどがある。
酸消費量付与剤としては、低圧ボイラーでは水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウムが用いられる。
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第5問
ボイラー水の間欠吹出しについて、誤っているものは次のうちどれか。
鋳鉄製蒸気ボイラーのボイラー水の一部を入れ替える場合は、燃焼をしばらく停止しているときに吹出しを行う。
給湯用又は閉回路で使用する温水ボイラーの吹出しは、酸化鉄、スラッジなどの沈殿を考慮し、ボイラー休止中に適宜行う。
水冷壁の吹出しは、スラッジなどの沈殿を考慮し、運転中に適宜行う。
吹出しを行っている間は、他の作業を行ってはならない。
吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を先に開き、次に漸開弁を開いて吹出しを行う。
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第6問
ボイラーの水面測定装置の取扱いについて、誤っているものは次のうちどれか。
運転開始時の水面計の機能試験は、点火前に残圧がない場合は、たき始めて蒸気圧力が上がり始めたときに行う。
水面計のコックを開くときは、ハンドルを管軸同一方向にする。
水柱管の連絡管の途中にある止め弁は、全開して止め弁のハンドルを取り外しておく。
水柱管の水側連絡管は、水柱管に向かって下りこう配となる配管を避ける。
水柱管のブローは、水側連絡管のスラッジを排出するため、毎日1回おこなう。
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第7問
ボイラーにおける石炭燃焼と比較した重油燃焼の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。
少ない過剰空気で、完全燃焼させることができる。
ボイラーの負荷変動に対して、応答性が優れている。
燃焼温度が高いため、ボイラーの局部過熱及び炉壁の損傷を起こしやすい。
油の漏れ込み、点火操作などに注意しないと炉内ガス爆発を起こすおそれがある。
すす、ダストの発生が多い。
2級ボイラー技師国家試験 の 10問
第8問
次の文中の( )内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「燃料の工業分析は、( A )を気乾試料として水分、灰分及び( B )を測定し、残りを( C )として質量(%)で表す。」
【A】固体燃料━【B】揮発分━【C】固定炭素
【A】固体燃料━【B】炭素分━【C】硫黄分
【A】液体燃料━【B】揮発分━【C】硫黄分
【A】液体燃料━【B】窒素分━【C】揮発分
【A】気体燃料━【B】炭化水素━【C】炭素分
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第9問
ボイラーの蒸気圧力上昇時の取扱いについて、誤っているものは次のうちどれか。
点火後は、ボイラー本体に大きな温度差を生じさせないように、かつ、局部的な過熱を生じさせないように時間をかけ、徐々にたき上げる。
ボイラーをたき始めると、ボイラー本体の膨張により水位が下降するので、給水を行い常用水位にする。
蒸気が発生し始め、白色の蒸気の放出を確認してから、空気抜き弁を閉じる。
圧力計の指針の動きを注視し、圧力の上昇度合いに応じて燃焼を加減する。
圧力計の指針の動きが円滑でなく機能に疑いがあるときは、圧力が加わっているときでも、圧力計の下部コックを閉め、予備の圧力計と取り替える。
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第10問
燃料の分析及び性質について、誤っているものは次のうちどれか。
組成を示すとき、通常、液体燃料及び固体燃料には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられる。
液体燃料に小火炎を近づけたとき瞬間的に光を放って燃え始める最低の温度を引火点という。
液体燃料及び固体燃料の発熱量の単位は、通常、MJ/kgで表す。
低発熱量は、高発熱量から水蒸気の潜熱を差し引いた発熱量で、真発熱量ともいう。
高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる炭素の割合によって決まる。