介護福祉士 国家試験 の 10門
第1問
介護保険法に規定される要介護認定に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
要介護認定の対象は、65歳以上の者に限られる。
介護認定審査会は、要介護認定の結果を都道府県へ報告しなければならない。
要介護認定の取り消しが必要な場合は、都道府県が行わなければならない。
市町村は、要介護認定の審査及び判定の基準を定める。
市町村は、要介護認定の結果を当該被保険者に通知しなければならない。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第2問
適応機制の1つである「昇華」に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
認めたくない欲求を心の中に抑え込んでしまおうとする。
名声や権威に自分を近づけることで、自分の価値を高めようとする。
自分に都合の良い理由をつけて、自分を正当化しようとする。
発達の未熟な段階に後戻りして自分を守ろうとする。
直ちに実現できない欲求を、価値ある行為に置き換えようとする。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第3問
利用者Nさんの主観的情報を介護職が記録したものとして、適切なものを1つ選びなさい。
Nさんは、「何となく気持ちが悪い」と言った。
Nさんは、息づかいが荒く苦しそうだ。
Nさんは、主食を半分、副食を全量摂取した。
Nさんは、休むことなく廊下を3往復した。
Nさんは、朝の体温が37.5度で高めだった。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第4問
Aさん(83歳、男性)は介護予防通所介護(デイサービス)を利用し始めた。重度の加齢性難聴(presbycusis)がある。これまで補聴器を使った経験はない。コミュニケーション意欲は高く、介護福祉職とやり取りすることを好む。認知症(dementia)はない。介護福祉職がAさんと日常のやり取りを始めるときの、コミュニケーション方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
Aさんはイラストを多用したコミュニケーションノートを使う。
Aさんは挿耳型補聴器を一日じゅう使う。
Aさんも介護福祉職も五十音表の文字盤を使う。
Aさんは話し、介護福祉職は筆談と併せて発語も行う。
Aさんは携帯用会話補助装置を使い、介護福祉職は話す。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第5問
自己覚知のために、最も重視するものを1つ選びなさい。
自分の感情の動きとその背景を洞察する。
自分の将来の目標を設定する。
自分中心でなく、他者中心に考える。
自分を肯定的にとらえる。
自分の価値観に基づいて行動する。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第6問
食品の凝固に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
ゼラチン(gelatin)は沸騰した湯で溶かす。
寒天は常温で固まる。
片栗粉は熱湯で溶いてから加える。
ペクチン(pectin)は精製塩で固まる。
増粘剤(とろみ剤)は添加後、かき混ぜずに提供する。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第7問
ノーマライゼーション(normalization)の理念に通じる制度や事業に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
「バリアフリー新法」の制定
救急医療体制の整備
国民皆年金の実現
大規模な障害者入所施設の整備
「育児・介護休業法」の制定
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第8問
Dさん(42歳、男性)は、営業の仕事をしていた。休日に趣味のサイクリングの最中、交通事故に遭った。脊髄を損傷し、対麻痺の状態になり、車いすで移動する生活になった。Dさんに関する次の記述のうち、ICF(International Classification of Functioning ,Disability and Health : 国際生活機能分類)における「心身機能・身体構造」と「活動」の関係を示すものとして、適切なものを1つ選びなさい。
移動に車いすを使う生活になり、退職することになった。
上肢は自由に動かせる状態であり、車いすで移動できるようになった。
玄関の周りをバリアフリーにすることで、一人で外出できるようになった。
サイクリングの楽しさを忘れられず、車いすマラソンに取り組む準備を始めた。
脊髄損傷のために、排尿コントロールが困難になった。
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第9問
Jさん(36歳、男性)は、6歳の時、大学病院で精神(発達)遅滞の判定を受け、療育手帳(重度)が交付された。両親はJさんに必要以上の世話をし、衣服の着脱も介助していた。しかし、両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になったため、一週間前にJさんは障害者支援施設に入所した。言葉によるコミュニケーションは簡単な単語の理解ができる程度であり、生活全般に指示や見守りが必要である。たばこの吸殻を食べてしまう行為がみられ、吸殻を探して施設の近所まで出歩くなどの行動もみられた。対人関係をうまく築けないようで、なれない人たちの中に入ると、上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。
Jさんは、日中は空き缶つぶしなどの軽作業をしている。介護職が時間ごとに次の行動を支援すると、大きな混乱もなくできるようになり、施設での生活リズムが少しずつ身についてきた。そこで、介護職はJさんが他者と円滑な関係を作れるような支援を提案した。この提案した内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
出歩かないように、活動範囲は居室に限定する。
少人数のレクリエーションを行う。
多くの入所者と共同作業を行う。
自傷行為がみられた場合、向精神薬の服用を検討する。
複雑な作業課題を日中活動として行う。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第10問
認知症(dementia)と比較した場合のせん妄(delirium)の特徴として、正しいものを1つ選びなさい。
ゆるやかに発症する。
徐々に進行、悪化していく。
覚醒水準の低下を伴うことは少ない。
幻覚を伴うことは少ない。
日内変動を認めることが多い。