介護福祉士 国家試験 の 5門
第1問
Gさん(75歳、男性)は、妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で、妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には、いつも近くのUコミュニティセンターで、仲間達と囲碁や将棋をしていた。
そんなGさんが、半年前から Uコミュニティセンターに行かない日が多くなり、家の中をうろうろしたり、妻に買い物に行く時間を何度も確認し、車の鍵を探し回ることが多くなった。2か月ほど前、買い物の後で家に帰る道が分からなくなり、同じ道を行ったり来たりしているので、妻が、「次の路地に入ってください」と言うと、「分かっとる」と大声をだした。家に到着すると「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が、かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され、その後、要介護1と認定された。現在、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し、妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。
妻はGさんと、自宅でできるだけ長く生活したいと考えている。また、自分が旅行などで一定期間家を空けることができるのかと心配している。妻の心配に対応する介護保険サービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
短期入所療養介護
通所リハビリテーション
通所介護(デイサービス)
認知症対応型通所介護
訪問看護
介護福祉士 国家試験 の 5門
第2問
2010年(平成22年)の「国民生活基礎調査」で示されている、介護が必要となった主な原因として、最も多いものを1つ選びなさい。
心疾患(heart disease)
呼吸器疾患(respiratory disease)
骨折(fracture)・転倒
脳血管疾患(cerebrovascular disease)
認知症(dementia)
介護福祉士 国家試験 の 5門
第3問
Dさん(38歳、女性)は、知的障害があり、障害者支援施設で生活保護を受けながら生活している。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立しているが、家事や金銭管理に援助が必要な状況である。家族から経済的・精神的な支援は期待できない。ある日、Dさんから、「仕事はできないけれど、ここから出て暮らしてみたい」という希望があり、検討することになった。
Dさんの地域生活を実現するための支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
指定一般相談事業者の利用を勧める。
発達障害者支援センターに支援計画の作成を依頼する。
移動援護の支給申請を行う。
就労移行支援の利用を勧める。
地域包括支援センターに支援を要請する。
介護福祉士 国家試験 の 5門
第4問
弛緩性便秘の原因として、正しいものを1つ選びなさい。
大腸の蠕動運動の低下
過敏性腸病症候群(irritable bowel syndrome)
自律神経の失調
排便反射の低下
大腸がん(colorectal cancer)
介護福祉士 国家試験 の 5門
第5問
介護福祉士制度が創設された背景にあるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
高齢化率が14%を超えて、高齢社会になった。
介護保険法が制定されて、新しい介護サービス提供の仕組みが創設された。
日本学術会議が、介護職員の専門性と資格制度についての意見を出した。
特別養護老人ホームの制度ができて、介護職員が必要になった。
高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)の策定によって、介護サービスの拡充が図られるようになった。