クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第1問
デリックの定期自主検査又は点検に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1年以内ごとに1回行う定期自主検査においては、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならない。
1月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、ブレーキの異常の有無についても、検査を行わなければならない。
作業開始前の点検においては、コントローラーの機能についても、点検を行わなければならない。
1年をこえる期間使用しないデリックの当該使用しない期間は定期自主検査を行わなくてもよい。
定期自主検査又は作業開始前の点検を行い、異常を認めたときは、直ちに補修しなければならない。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第2問
クレーンの製造、設置、検査又は検査証に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。ただし、計画届の免除認定を受けていない場合とする。
つり上げ荷重4tのジブクレーンを製造しようとする者は、原則として、あらかじめ所轄都道府県労働局長の許可を受けなければならない。
つり上げ荷重3tの天井クレーンを設置しようとする事業者は、工事開始の日の30日前までにクレーン設置届を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
つり上げ荷重1tのスタッカー式クレーンを設置した事業者は、設置後10日以内にクレーン設置報告書を提出しなければならない。
つり上げ荷重4tの橋形クレーンを設置した者は、所轄労働基準監督署長が検査の必要がないと認めたクレーンを除き、落成検査を受けなければならない。
クレーン検査証を受けたクレーンを設置している者に異動があったときは、クレーンを設置している者は、異動後10日以内に所轄労働基準監督署長によるクレーン検査証の書替えを受けなければならない。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第3問
クレーンの使用に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーンは、原則として、定格荷重をこえる荷重をかけて使用してはならない。
クレーンの運転者を、荷をつったままで運転位置から離れさせてはならない。
作業指揮者の指揮のもとに、ジブクレーンを使用して作業するときは、クレーン明細書に記載されているジブの傾斜角の範囲をこえて使用することができる。
クレーン検査証を受けたクレーンを用いて作業を行うときは、当該作業を行う場所に、クレーン検査証を備え付けておかなければならない。
クレーンの直働式の巻過防止装置は、つり具等の上面とドラム等の下面との間隔が0.05m以上になるよう調整しておかなければならない。
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第4問
ガイデリックの作動装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
巻上げ・巻下げ、起伏、旋回の作動装置として、通常、ウインチが使用される。
ウインチには、1個のドラムを持つ単胴式と複数のドラムを持つ複胴式がある。
スインガードラムは、旋回に使用するドラムであり、通常、2個のドラムで構成されている。
ウインチの原動機は、台枠後方に取り付けられる。
巻上げは、原動機を正転させて行い、巻下げは原動機を逆転させることにより行う。
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第5問
材料(軟鋼)の強さ、応力に関し、次のうち誤っているものはどれか。
材料に力を加えて変形した場合、変形した量の元の量(原形)に対する割合をひずみという。
材料に荷重が作用し、伸びたり、縮んだりして形が変わることを変形という。
材料に圧縮荷重をかけると、材料の内部に圧縮応力が生じる。
材料に作用するせん断荷重をF、材料の断面積をAとすれば、せん断応力Tは、T=F/Aで求められる。
ドラムに巻き取られたワイヤロープに生じる曲げ応力は、ドラムの径が大きいほど大きくなる。
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第6問
物体の重心又は安定に関し、次のうち誤っているものはどれか。
物体を1本のひもでつったとき、重心はつった点を通る鉛直線上にある。
物体の重心は、ただ一つの点である。
水平面上に置いた直方体の物体を手で傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を外れるときは、手を離すとその物体は元の位置に戻る。
直方体の物体の置き方を変える場合、重心の位置が高くなるほど安定性(すわり)は悪くなる。
直方体の物体の置き方を変える場合、物体の底面積が小さくなるほど安定性(すわり)は悪くなる。
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第7問
図のような回路について、BC間の合成抵抗Rの値と、AC間に400Vの電圧を加えたときに流れる電流Iの値の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。
R=660Ω I=0.3A
R=660Ω I=0.5A
R=360Ω I=0.4A
R=360Ω I=0.8A
R=260Ω I=1A
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第8問
荷重に関し、次のうち誤っているものはどれか。
集中荷重は、一箇所又は非常に狭い面積に作用する荷重である。
せん断荷重は、材料を押し縮めるように働く荷重である。
クレーンのフックには、引張荷重と曲げ荷重がかかる。
荷を巻下げしているときに急制動すると、玉掛け用ワイヤロープには衝撃荷重がかかる。
繰返し荷重には、片振り荷重と両振り荷重がある。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第9問
クレーンの運転又は玉掛けの業務に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーンの運転の業務に係る特別の教育を受けた者は、つり上げ荷重4tの床上運転式クレーンの運転の業務に就くことができる。
床上運転式クレーンに限定したクレーン・デリック運転士免許を受けた者は、つり上げ荷重10tの床上運転式クレーンの運転の業務に就くことができる。
床上操作式クレーン運転技能講習を修了した者は、つり上げ荷重4tの天井クレーンの運転の業務に就くことができる。
限定なしのクレーン・デリック運転士免許を受けた者は、つり上げ荷重2tの床上操作式クレーンの玉掛けの業務に就くことができる。
クレーンに限定したクレーン・デリック運転士免許を受けた者は、つり上げ荷重5tの跨線テルハの運転の業務に就くことができる。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第10問
デリックの組立て・解体時、悪天候時又は地震発生時の措置に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
デリックの組立て又は解体の作業を行うときは、作業指揮者を選任して、その者の指揮のもとに作業を実施させなければならない。
デリックの組立て又は解体の作業を行うときは、作業を行う区域に関係労働者以外の労働者が立ち入ることを禁止しなければならない。
大雨のため、デリックの組立て又は解体の作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはならない。
屋外に設置されているデリックを用いて瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後に作業を行うときは、あらかじめデリックの各部分の異常の有無について点検を行わなければならない。
屋外に設置されているデリックについて、強震の震度の地震が発生した後にデリックの各部分について行った点検結果の記録は、2年間保存しなければならない。