クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第1問
クレーンの運転又は玉掛けの業務に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーンの運転の業務に係る特別の教育を受けた者は、つり上げ荷重5.5tの跨線テルハの運転の業務に就くことができる。
床上運転式クレーンに限定したクレーン・デリック運転士免許を受けた者は、つり上げ荷重10tの床上運転式クレーンの運転の業務に就くことができる。
床上操作式クレーン運転技能講習を修了した者は、つり上げ荷重6tの床上運転式クレーンの運転の業務に就くことができる。
玉掛け技能講習を修了した者は、つり上げ荷重30tの無線操作式のクレーンの玉掛けの業務に就くことができる。
クレーンに限定したクレーン・デリック運転士免許を受けた者は、つり上げ荷重20tの機上で運転する方式のクレーンの運転の業務に就くことができる。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第2問
ブームを有するデリックの運動又は作業範囲に関し、次のうち誤っているものはどれか。
デリックの作業半径を変えるときは、通常、ブームは伸縮することができないので、ブームの起伏運動により行う。
ブームの傾斜角が小さくなると作業半径は大きくなる。
デリックの作業範囲は、ブームの長さと起伏限度及び旋回範囲により決まる。
旋回中心を軸としてブームが回る運動を旋回という。
ウインチを用いるデリックでは、ブームの起こしと巻上げの運動を同時に行うことによって、水平引込みを行う。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第3問
材料(軟鋼)の強さ、応力に関し、次のうち誤っているものはどれか。
材料に力を加えて変形した場合、変形した量の元の量(原形)に対する割合をひずみという。
材料に荷重が作用し、伸びたり、縮んだりして形が変わることを変形という。
材料に圧縮荷重をかけると、材料の内部に圧縮応力が生じる。
材料に作用するせん断荷重をF、材料の断面積をAとすれば、せん断応力Tは、T=F/Aで求められる。
ドラムに巻き取られたワイヤロープに生じる曲げ応力は、ドラムの径が大きいほど大きくなる。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第4問
物体の重心又は安定に関し、次のうち誤っているものはどれか。
直方体の物体の置き方を変える場合、重心の位置が低くなるほど安定性(すわり)は良くなる。
重心は、どのような形状の物体でも必ずその物体の内部にある。
物体の重心は、ただ一つの点である。
物体を構成する各部分には、それぞれ重力が作用しており、それらの合力の作用点を重心という。
水平面上に置いた直方体の物体を手で傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を外れるときは、手を離すとその物体は元の位置に戻らないで倒れる。
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第5問
次のうち、法令上、デリックの玉掛用具として使用禁止とされていないものはどれか。
リンクの断面の直径の減少が製造されたときの当該直径の9%のつりチェーン
直径の減少が公称径の8%のワイヤロープ
著しい形くずれがあるワイヤロープ
安全係数が4のフック
ワイヤロープ1よりの間で素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数の11%の素線が切断しているワイヤロープ
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第6問
材料(軟鋼)の強さ、応力に関し、次のうち誤っているものはどれか。
材料に力を加えて変形した場合、変形した量の元の量(原形)に対する割合をひずみという。
せん断応力は、材料に作用するせん断荷重を材料の断面積で除して求められる。
材料にかかる引張荷重をある程度以上大きくすると、荷重を取り除いても元の形に戻らなくなる。
材料に荷重が作用し、伸びたり、縮んだりして形が変わることを変形という。
引張試験において、材料(試験片)が切断するまでにかけることができる最大の荷重を安全荷重という。
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第7問
物体の重心又は安定に関し、次のうち誤っているものはどれか。
直方体の物体の置き方を変える場合、物体の面積の底面積が大きくなるほど安定性(すわり)は良くなる。
重心は、どのような形状の物体でも必ずその物体の内部にある。
物体の重心は、ただ一つの点である。
物体を1本のひもでつったとき、重心はつった点を通る鉛直線上にある。
水平面上に置いた直方体の物体を手で傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を通るときは、手を離すとその物体は元の位置に戻る。
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第8問
デリックの組立て・解体時、悪天候時又は地震発生時の措置に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
デリックの組立て又は解体の作業を行うときは、作業指揮者を選任して、その者の指揮のもとに作業を実施させなければならない。
デリックの組立て又は解体の作業を行うときは、作業を行う区域に関係労働者以外の労働者が立ち入ることを禁止しなければならない。
大雨のため、デリックの組立て又は解体の作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはならない。
屋外に設置されているデリックを用いた作業中に、瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いたときは作業を中止しなければならないが、強風がおさまれば、直ちに作業を再開することができる。
中震以上の震度の地震が発生した後にデリックを用いて作業を行うときは、あらかじめ、デリックの各部分の異常の有無について点検しなければならない。
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第9問
デリックの種類・形式に関し、次のうち誤っているものはどれか。
スチフレッグデリックの巻上げ・巻下げ、旋回及びブームの起伏の各運動機構は、ガイデリックと同様であるが、旋回は通常240°が限度である。
ガイデリックは、1本の直立したマストを6本以上のガイロープによって支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして360°まで旋回する。
ジンポールデリックは、1本のマストとこれを支える3本以上のガイロープ、ウインチ及び付属品で構成され、マストを傾斜させて使用する。
鳥居形デリックは、2本のステーにより直立したマストの安定を保ち、通常、数個のつり具の組合せにより荷の巻上げ・巻下げを行う。
二又デリックは、2本のマストを互いに交差させ、2本以上のガイロープにより支えるもので、交差部に巻上げ用ワイヤロープが取り付けられる。
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第10問
ワイヤロープ又はつり具に関し、次のうち誤っているものはどれか。
フィラー形のワイヤロープは、繊維心の代わりにフィラー線を心鋼としたものである。
同じ径のワイヤロープでも、素線が細く数の多いものほど柔軟性がある。
ワイヤロープの端末の止め方は、ドラムに対しては、キー止め、合金止め、ロープ押さえが多く用いられる。
ワイヤロープの径の測定は、同一断面の長い方の径を3方向から測り、その平均値をとる。
バキューム式つり具は、ガラス板等のように表面が滑らかな板状の物を取り扱うときに用いられる。