クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第1問
図のように、水平な床面に置いた質量100kgの物体を床面に沿って引っ張るとき、動きはじめる直前のおよその力Fは、1~5のうちどれか。ただし、接触面の静止摩擦係数は、0.4とする。
39N
49N
98N
392N
490N
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第2問
電気の導体、絶縁体又はスパークに関し、次のうち誤っているものはどれか。
アルミニウムは、電気の導体である。
黒鉛は、電気の絶縁体である。
普通の使用状態で、絶縁体の内部や表面を流れるごくわずかの電流を漏えい電流という。
絶縁体の絶縁抵抗は、回路電圧を漏えい電流で除したものである。
スパークは、回路にかかる電圧が高いほど大きくなり、その熱で接点の溶損や焼付きを発生させることがある。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第3問
デリックの組立て・解体時、悪天候時又は地震発生時の措置に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
デリックの組立て又は解体の作業を行うときは、作業指揮者を選任して、その者の指揮のもとに作業を実施させなければならない。
デリックの組立て又は解体の作業を行うときは、作業を行う区域に関係労働者以外の労働者が立ち入ることを禁止しなければならない。
大雨のため、デリックの組立て又は解体の作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはならない。
屋外に設置されているデリックを用いた作業中に、瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いたときは作業を中止しなければならないが、強風がおさまれば、直ちに作業を再開することができる。
中震以上の震度の地震が発生した後にデリックを用いて作業を行うときは、あらかじめ、デリックの各部分の異常の有無について点検しなければならない。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第4問
図のように、水平な床面に置いた質量100kgの物体を床面に沿って引っ張るとき、動き始める直前の力Fの値に最も近いものは、1~5のうちどれか。ただし、接触面の静止摩擦係数は、0.3とする。
30N
149N
294N
392N
490N
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第5問
デリックの組立て・解体時、悪天候時又は地震発生時の措置に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
デリックの組立て又は解体の作業を行うときは、作業指揮者を選任して、その者の指揮のもとに作業を実施させなければならない。
デリックの組立て又は解体の作業を行うときは、作業を行う区域に関係労働者以外の労働者が立ち入ることを禁止しなければならない。
大雨のため、デリックの組立て又は解体の作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはならない。
屋外に設置されているデリックを用いて瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後に作業を行うときは、あらかじめデリックの各部分の異常の有無について点検を行わなければならない。
屋外に設置されているデリックについて、強震の震度の地震が発生した後にデリックの各部分について行った点検結果の記録は、2年間保存しなければならない。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第6問
クレーンの電動機の付属機器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
間接制御器には、カム形制御器やエンコーダー型制御器がある。
クランクハンドル式の制御器は、操作ハンドルを水平方向に回して操作する構造である。
無線操作用の制御器には、押しボタン式とハンドル操作式がある。
制御盤は、電磁接触器を備え電動機の正転や逆転などの直接制御を行うものである。
抵抗器は、特殊鉄板を打ち抜いたもの又は鋳鉄製の抵抗体を絶縁ロッドで締め付け、格子状に組み立てたものである。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第7問
クレーンに関する用語について、次のうち誤っているものはどれか。
荷が上昇する運動を巻上げといい、荷が下降する運動を巻下げという。
玉掛けとは、ワイヤロープやつりチェーン、その他の玉掛用具を用いて荷をクレーンのフックにかけたり、外したりすることをいう。
天井クレーンで、定格荷重とは、一般につり上げ荷重からフックなどのつり具の質量を差し引いた荷量をいう。
ジブクレーンの作業半径とは、ジブの取付ピンとつり具中心との水平距離をいう。
トロリがガーダや水平ジブ等に沿って移動する運動を横行という。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第8問
図はブレーキのモデルを示したものである。質量3tの荷が落下しないようにするためにブレーキシューを押す最小の力Fは、1~5のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s
2
、接触面の静止摩擦係数は0.6とする。
9.8kN
19.6kN
29.4kN
39.2kN
49.0kN
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第9問
物体の重心又は安定に関し、次のうち誤っているものはどれか。
物体を1本のひもでつったとき、重心はつった点を通る鉛直線上にある。
物体の重心は、ただ一つの点である。
水平面上に置いた直方体の物体を手で傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を外れるときは、手を離すとその物体は元の位置に戻る。
直方体の物体の置き方を変える場合、重心の位置が高くなるほど安定性(すわり)は悪くなる。
直方体の物体の置き方を変える場合、物体の底面積が小さくなるほど安定性(すわり)は悪くなる。
クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第10問
力に関し、次のうち誤っているものはどれか。
力の大きさと向きが変わらなければ、力の作用点が変わっても物体に与える効果は変わらない。
物体の一点に二つ以上の力が働いているとき、その二つ以上の力をそれと同じ効果をもつ一つの力にまとめることができる。
力の作用と反作用とは、同じ直線上で作用し、大きさが等しく、向きが反対である。
一直線上に作用する二つの力の合力の大きさは、それらの和又は差で示される。
てこを使って重量物を持ち上げる場合、握りの位置を支点に近づけるほど大きな力が必要になる。