クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第1問
図のように、水平な床面に置いた質量100kgの物体を床面に沿って引っ張るとき、動き始める直前の力Fの値に最も近いものは、1~5のうちどれか。ただし、接触面の静止摩擦係数は、0.3とする。
30N
149N
294N
392N
490N
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第2問
物体の質量又は比重に関し、次のうち誤っているものはどれか。
物体の質量と、その物体と同じ体積の4℃の純水の質量との比をその物体の比重という。
物体の質量をW、その体積をVとすれば、物体の単位体積当たりの質量dは、d=V/Wで求められる。
アルミニウム、鋼、鉛、木材を比重の大きい順に並べると、「鉛、鋼、アルミニウム、木材」となる。
形状が立方体で材質が同じ物体では、各辺の長さが2倍になると質量は8倍になる。
鋼1m
3
の質量はおよそ7.8tで、鋳鉄1m
3
の質量はおよそ7.2tである。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第3問
デリックの種類・形式に関し、次のうち誤っているものはどれか。
スチフレッグデリックは、1本の直立したマストを後方から3本以上のステーによって支え、その根元にブームをピン結合したデリックで、通常、旋回角度は180°以内である。
ガイデリックは、1本の直立したマストを6本以上のガイロープによって支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして360°まで旋回する。
ジンポールデリックは、1本のマストとこれを支える3本以上のガイロープ、ウインチ及び付属品で構成され、マストを傾斜させて使用する。
鳥居形デリックは、2本のマストとその上端を結ぶ横ばりからなり、通常、数個のつり具を組み合わせて重量物等の特殊な荷の巻上げ・巻下げを行う。
二又デリックは、2本のマストを互いに交差させ、2本以上のガイロープにより支えるもので、交差部に巻上げ用ワイヤロープが取り付けられる。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第4問
クレーンの給油又は点検に関し、次のうち誤っているものはどれか。
クレーンを点検するときは、そのクレーンの電源スイッチを切り、「通電禁止」等の表示をする。
潤滑油としてギヤ油を用いた減速機箱の場合、箱内が密封されているので油の交換は不要である。
クレーンの点検は一般に高所作業となるので、安全帯及び保護帽を着用する。
点検作業を開始する前に、点検内容、所要時間等を関係者に周知徹底される。
点検中のクレーンの近くで他のクレーンを運転するときは、点検中のクレーンへの衝突を防止するための措置が講じられていることを確認する。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第5問
クレーンの電動機の付属機器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
間接制御器には、カム形制御器やエンコーダー型制御器がある。
クランクハンドル式の制御器は、操作ハンドルを水平方向に回して操作する構造である。
無線操作用の制御器には、押しボタン式とハンドル操作式がある。
制御盤は、電磁接触器を備え電動機の正転や逆転などの直接制御を行うものである。
抵抗器は、特殊鉄板を打ち抜いたもの又は鋳鉄製の抵抗体を絶縁ロッドで締め付け、格子状に組み立てたものである。