クレーン・デリック運転士試験(ク) の 10門
第1問
図のような回路について、BC間の合成抵抗Rの値と、AC間に400Vの電圧を加えたときに流れる電流Iの値の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。
R=660Ω I=0.3A
R=660Ω I=0.5A
R=360Ω I=0.4A
R=360Ω I=0.8A
R=260Ω I=1A
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第2問
クレーンのブレーキに関し、次のうち誤っているものはどれか。
電動油圧押上機ブレーキは、ドラム形電磁ブレーキに比べて制動するまでの時間が長い。
バンドブレーキは、ブレーキドラムのまわりにバンドを巻き付け、バンドを締め付けて制動する構造である。
電磁ディスクブレーキは、ディスクが過熱しやすく、装置全体を小型化しにくい。
ドラム形電磁ブレーキは、電磁石、リンク機構、ばね、ブレーキシューなどで構成されている。
電動油圧式ディスクブレーキは、ばねによりディスクをパッドで締め付けて制動し、制動力の解除を電動油圧により行う。
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第3問
巻線形三相誘導電動機の速度制御方式に関し、次のうち誤っているものはどれか。
二次抵抗制御は、電動機の回転子の巻線に接続した抵抗器の抵抗値を変えることにより速度制御を行う。
渦電流ブレーキ制御は、電動機に渦電流ブレーキを連結したもので、電気的なブレーキのためブレーキライニングのような消耗部分がなく、制御性も優れている。
サイリスター一次電圧制御は、電動機の回転数を検出し、指定された速度と比較しながら制御するため、きわめて安定した速度が得られる。
電動油圧押上機ブレーキは、機械的な摩擦力を利用して制御するため、ブレーキライニングの摩耗を伴う。
ダイナミックブレーキ制御は、電動機の一次側を直流励磁して制御するもので、つり荷が重い場合には低速での巻下げができない。
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第4問
力に関し、次のうち誤っているものはどれか。
力の三要素とは、力の大きさ、力のつり合い、力の作用点をいう。
一つの点に大きさが等しく方向が反対の二つの力が働いているときは、この二つの力はつり合う。
物体の一点に二つ以上の力が作用したときは、その物体はそれらの合力の方向に動こうとする。
物体に作用する一つの力は、互いにある角度をもつ二つ以上の力に分解することができる。
力のモーメントの大きさは、力の大きさと腕の長さの積で求められる。
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第5問
電動機の直接制御と比較した間接制御の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。
装置が小型軽量なので設備費が安い。
制御器ハンドル操作が軽いので、軽快な運転ができ、運転者の疲労が少ない。
シーケンサーを使用することで、いろいろな自動運転や速度制御が容易である。
押しボタン操作で運転することができる。
加速・減速を自動的に行う回路を組み込んでいるものは、急激なハンドル操作をしても電動機に対する悪影響が少ない。
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第6問
クレーンの安全装置等に関し、次のうち誤っているものはどれか。
リミットスイッチ式衝突防止装置は、同一ランウェイの2台のクレーンの相対する側に腕を取り付け、これにより近接したときリミットスイッチを作動させ、衝突を防止するものである。
衝突時の衝撃力を緩和する装置には、ばね式又は油圧式の緩衝装置がある。
レールクランプは、走行路端のアンカー基礎金物の位置までクレーンを移動させ、短冊状の金物を挿入し固定する方式が一般的である。
逸走防止装置は、屋外に設置された走行クレーンが風により逸走するのを防止する装置である。
走行レールの車輪止めの高さは、走行車輪の直径の1/2以上とする。
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第7問
電気に関し、次のうち誤っているものはどれか。
交流は、整流器で直流に変換できるが、得られた直流は完全に平滑ではなく、脈流と呼ばれる。
直流は、変圧器によって電圧を変えることができる。
工場の動力用電源には、一般に200V級又は400V級の三相交流が使用されている。
交流は、電流及び電圧の大きさ及び方向が周期的に変化する。
交流の電圧及び電流の大きさは、通常、1サイクル中の最大値ではなく、実効値で表される。
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第8問
クレーンを用いて作業を行うときの合図、立入禁止の措置又は搭乗の制限に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
磁力により吸着させるつり具を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは、つり荷の下に労働者を立ち入らせてはならない。
クレーン運転者と玉掛け作業者に作業を行わせるときは、運転について一定の合図を定めなければならない。
クレーン運転者と玉掛け作業者に作業を行わせるときは、運転について合図を行う者を氏名しなければならない。
作業の性質上やむを得ない場合は、安全帯を使用すれば、専用のとう乗設備が無いときも、クレーンにより、労働者をつり上げて作業させることができる。
つりクランプ1個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは、つり荷の下に労働者を立ち入らせてはならない。
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第9問
クレーンの製造、設置、検査又は検査証に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。ただし、計画届の免除認定を受けていない場合とする。
つり上げ荷重4tのジブクレーンを製造しようとする者は、原則として、あらかじめ所轄都道府県労働局長の許可を受けなければならない。
つり上げ荷重3tの天井クレーンを設置しようとする事業者は、工事開始の日の30日前までにクレーン設置届を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
つり上げ荷重1tのスタッカー式クレーンを設置した事業者は、設置後10日以内にクレーン設置報告書を提出しなければならない。
つり上げ荷重4tの橋形クレーンを設置した者は、所轄労働基準監督署長が検査の必要がないと認めたクレーンを除き、落成検査を受けなければならない。
クレーン検査証を受けたクレーンを設置している者に異動があったときは、クレーンを設置している者は、異動後10日以内に所轄労働基準監督署長によるクレーン検査証の書替えを受けなければならない。
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第10問
次のうち、法令上、クレーンの玉掛用具として使用禁止とされていないものはどれか。
リンクの断面の直径の減少が製造されたときの当該直径の9%のつりチェーン
直径の減少が公称径の8%のワイヤロープ
著しい形くずれがあるワイヤロープ
安全係数が4のフック
ワイヤロープ1よりの間で素線(フィラ線を除く。以下同じ。)数の10%の素線が切断したワイヤロープ