潜水士 の 10問
第1問
潜水業務に常時従事する労働者に対して行う高気圧業務健康診断に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
健康診断は、雇い入れの際、潜水業務への配置替えの際及び潜水業務についた後6か月以内ごとに1回、定期におこなわなければならない。
水深10m未満の場所で潜水業務に常時従事する労働者についても、健康診断をおこなわなければならない。
定期に行った健康診断を受けた労働者のうち、無所見の物を除き、再検査を必要とする者及び異常の所見があると診断された者に対し、延滞なく、健康診断結果の通知を行わなければならない。
健康診断の結果、異常の所見があると診断された労働者については、健康診断実施日から3か月以内に医師の意見を聴かなければならない。
健康診断の結果に基づき、高気圧業務健康診断個人表を作成し、これを5年間保存しなければならない。
潜水士 の 10問
第2問
全面マスク式潜水器及びフーカー式潜水器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
フーカー式潜水器は、面マスクにデマンド式レギュレーターが取り付けられた一体構造となっている。
全面マスク式潜水器には、頭部を覆う専用のフードと一体になったものやヘルメット型のものがある。
全面マスク式潜水器のマスク内には、口と鼻を覆う口鼻マスクが取り付けられており、潜水作業者はこの口鼻マスクを介して吸気を受ける。
全面マスク式潜水器では、水中電話機のマイクロホンは口鼻マスク部に取り付けられ、イヤホンは耳の後ろ付近にストラップを利用して固定される。
全面マスク式潜水器及びフーカー式潜水器は送気式潜水器であるが、小型のボンベを携行して潜水することがある。
潜水士 の 10問
第3問
体積500Lで質量が350gの木片が下図のように水面に浮いている。この木片の水面下にある部分の体積は何Lか。
300L
325L
350L
375L
400L
潜水士 の 10問
第4問
再圧室に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
水深10m以上の場所における潜水業務を行うときは、再圧室を設置し、又は利用できるような措置を講じなければならない。
再圧室を使用するときは、再圧室の操作を行う者に、加圧及び減圧の状態その他異常の有無について常時監視させなければならない。
再圧室は、出入に必要な場合を除き、主室と副室の間の扉を閉じ、かつ、それぞれの内部の圧力を等しく保たなければならない。
再圧室の使用状況について、1か月以内ごとに1回、使用した日時及び加圧減圧の状況を記録しておかなければならない。
必要のある者以外の者が再圧室を設置した場所及び再圧室を操作する場所に立ち入ることを禁止し、その旨を見やすい箇所に表示しておかなければならない。
潜水士 の 10問
第5問
潜水によって生じる圧外傷に関し、次のうち誤っているものはどれか。
圧外傷は、水圧による疾患の代表的なものであり、水圧が身体に不均等に作用することで生じる。
圧外傷は、潜降、浮上いずれのときも生じ、潜降時のものをスクィーズ、浮上時のものをブロックと呼ぶことがある。
潜降時の圧外傷は、潜降による圧力変化のために体腔の容積が増えることで生じ、中耳腔や副鼻腔又は面マスクの内部や潜水服と皮膚の間などで生じる。
深さ1.8mのような浅い場所での潜水でも圧外傷が生じることがある。
虫歯になって内部に密閉された空洞ができた場合、その部分で圧外傷が生じることがある。
潜水士 の 10問
第6問
ヒトの神経系に関し、次のうち誤っているものはどれか。
神経系は、身体を環境に順応させたり動かしたりするために、身体の各部の動きや連携の統制を司る。
神経系は、中枢神経系と末梢神経系から成る。
中枢神経系は、脳と脊髄から成るが、脳は特に多くのエネルギーを消費するため、脳への酸素供給が3分間途絶えると修復困難な障害を受けるとされる。
末梢神経系は、体性神経と自律神経から成る。
体制神経は、交感神経と副交感神経から成り、運動と感覚の作用を調整している。
潜水士 の 10問
第7問
送気式潜水業務における連絡員に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
事業者は、潜水作業者2人以下ごとに1人の連絡員を配置しなければならない。
連絡員は、潜水作業者との連絡をとり、その者の潜降や浮上を適正に行わせる。
連絡員は、潜水作業者への送気調整を行うためのバルブ及びコックの異常の有無を点検し、操作する。
連絡員は、送気設備の故障その他の事故により、潜水作業者に危険又は健康障害の生ずるおそれがあるときは、速やかに潜水作業者に連絡する。
連絡員は、ヘルメット式潜水器を用いる潜水業務にあたっては、潜降直前に潜水作業者のヘルメットがかぶと台に結合されているかどうかを確認する。
潜水士 の 10問
第8問
人体に及ぼす水温の作用及び体温に関し、次のうち誤っているものはどれか。
体温は、代謝によって生じる産熱と、人体と外部環境の温度差に基ずく放熱のバランスによって保たれる。
一般に水温が20℃以下の水中では、保温のためのウエットスーツやドライスーツの着用が必要となる。
水は空気より熱伝導率や比熱が大きいので、水中では陸上より体温が奪われやすい。
低体温症は、全身が冷やされて体内温度が25℃以下まで低下したとき発生し、意識消失、筋の硬直などの症状がみられる。
低体温症に陥った者にアルコールを摂取させると、皮膚の血管が拡張し体表面からの熱損失を増加させるので絶対に避けなければならない。
潜水士 の 10問
第9問
潜水作業者の携行物に関する次の文中の【 】内に入れる【A】及び【B】の語句の組合せとして、法令上、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「空気圧縮機により送気して行う潜水業務を行うときは、潜水作業者に、信号索、【 A 】、【 B 】及び鋭利な刃物を携行させなければならない。ただし、潜水作業者と連絡員とが通話装置により通話することができることとしたときは、潜水作業者に信号索、【 A 】及び【 B 】を携行させないことができる。」
【A】コンパス 【B】水深計
【A】コンパス 【B】浮力調整具
【A】救命胴衣 【B】浮力調整具
【A】水中時計 【B】水深計
【A】水中時計 【B】救命胴衣
潜水士 の 10問
第10問
一次救命処置に関し、次のうち正しいものはどれか。
気道を確保するためには、仰向けにした傷病者のそばにしゃがみ、後頭部を軽く上げ、顎を下方に押さえる。
反応はないが普段どおりの呼吸をしている傷病者で、嘔吐や吐血などがみられる場合は、回復体位をとらせる。
胸骨圧迫と人工呼吸を行う場合は、胸骨圧迫10回に人工呼吸1回を繰り返す。
胸骨圧迫は、胸が少なくとも5㎝沈む強さで胸骨の下半分を圧迫し、1分間に少なくとも60回のテンポで行う。
AED(自動体外式除細動器)を用いて救命処置を行う場合には、胸骨圧迫や人工呼吸は、一切行う必要がない。