潜水士 の 5問
第1問
送気式潜水による潜水業務における連絡員に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
事業者は、送気式の潜水業務を行うときは、潜水作業者2人以下ごとに1人の連絡員を配置しなければならない。
連絡員は、潜水作業者と連絡をとり、潜降及び浮上を適正に行わせる。
連絡員は、潜水作業者への送気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する者と連絡して、潜水作業者に必要な量の空気を送気させる。
連絡員は、送気設備の故障その他の事故により、潜水作業者に危険又は健康障害が生ずるおそれがあるときは、速やかに潜水作業者に連絡する。
連絡員は、ヘルメット式潜水器を用いる潜水業務においては、潜降直後に潜水作業者のヘルメットがかぶと台に結合され、空気もれがないことを水中の泡により確認する。
潜水士 の 5問
第2問
潜水によって生じる圧外傷に関し、次のうち正しいものはどれか。
圧外傷は、潜降・浮上いずれのときでも生じ、潜降時のものをブロック、浮上時のものをスクィーズと呼ぶ。
潜降時の圧外傷は、潜降による圧力変化のために体腔の容積が増えることで生じ、中耳腔や副鼻腔又は面マスクの内部や潜水服と皮膚の間などで生じる。
浮上時の圧外傷は、浮上による圧力変化のために体腔の容積が減少することで生じ、副鼻腔や肺などで生じる。
深さ1.8mのような浅い場所での潜水でも圧外傷が生じることがある。
潜降時の耳の圧外傷を防ぐためには、耳栓をする。
潜水士 の 5問
第3問
潜水墜落又は吹き上げに関し、次のうち誤っているものはどれか。
潜水墜落は、潜水服内部の圧力と水圧の平衡が崩れ、内部の圧力が水圧より低くなったときに起こる。
ヘルメット式潜水における潜水墜落の原因の一つに潜水作業者への過剰な送気がある。
吹き上げは、潜水服内部の圧力と水圧の平衡が崩れ、内部の圧力が水圧より高くなったときに起こる。
吹き上げは、ヘルメット式潜水のほか、ドライスーツを使用する潜水においても起こる可能性がある。
吹き上げ時の対応を誤ると潜水墜落を起こすことがある。
潜水士 の 5問
第4問
水中における光や音にかんし、次のうち正しいものはどれか。
水中では、物が青色のフィルターを通したときのように見えるが、これは青い光が水に最も吸収されやすいからである。
水中では、音に対する両耳効果が減少し、音源の方向探知が困難になる。
光は、水と空気の境界では、下図のように屈折し、顔マスクを通して水中の物体を見た場合、実際よりも大きく見える。
澄んだ水中で顔マスクを通して近距離にある物を見た場合、物体の位置は実際より遠くに見える。
水は、空気と比べ密度が大きいので、水中では音は長い距離を伝播することができない。
潜水士 の 5問
第5問
潜水業務に必要な器具に関し、次のうち誤っているものはどれか。
水深計には、2本の指針で現在の水深と潜水中の最大深度を表示する方式のものがある。
潜降索は、マニラ麻製又は同等の強度をもつのもで、1~2㎝程度の太さのものとし、水深を示す目印として3mごとにマークを付ける。
スクーバ式潜水で使用するウエットスーツには、レギュレターから空気を入れる吸気弁とスーツ内の余剰空気を排出する排気弁が付いている。
ヘルメット式潜水で使用する潜水服は、体温保持と浮力調整にため内部に相当量の空気を蓄えることができる。
スクーバ式潜水で使用する足ヒレ(フィン)には、ブーツをはめ込むフルフットタイプと、ブーツの爪先だけを差し込み踵をストラップで固定するオープンヒルタイプとがある。