1級土木施工管理技士 の 5門
第1問
土止め支保工の安全作業に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上、誤っているものはどれか。
土止め支保工の切りばりや腹おこしの取付け又は取りはずしの作業を行なう箇所には、関係労働者以外の労働者が立ち入らないようにしなければならない。
土止め支保工の材料、器具や工具を上げ、又はおろすときは、つり綱、つり袋等を労働者に使用させなければならない。
中間支持柱を備えた土止め支保工は、切りばりを当該中間支持柱に確実に取り付けなければならない。
土止め支保工を設けたときは、異常の発見の有無に係わらず10日をこえない期間ごとに、点検を行わなければならない。
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第2問
建設機械用エンジンに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
建設機械では、一般に負荷に対する即応性、燃料消費率、耐久性及び保全性などが良好であるため、ディーゼルエンジンの使用がほとんどである。
ディーゼルエンジンは、排出ガス中に多量の酸素を含み、かつ、すすや硫黄酸化物も含むことから、後処理装置(触媒)によって排出ガス中の各成分を取り除くことは難しいためエンジン自体の改良を主体とした対策を行っている。
建設機械用ディーゼルエンジンは、自動車用ディーゼルエンジンより大きな負荷が作用するので耐久性、寿命の問題などからエンジン回転速度を上げている。
ガソリンエンジンは、エンジン制御システムの改良に加え排出ガスを触媒(三元触媒)に通すことにより、NOx、HC、COをほぼ100%近く取り除くことができる。
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第3問
既設構造物に近接して基礎工事を実施する場合の周辺地盤への影響対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
既製杭の施工本数が多い場合は、杭打ちの順序を工夫し、できるだけ既設構造物から遠い地点から杭を打設し、地盤の側方移動の影響を軽減する。
リバース杭の施工において地下水位以下を掘削する際には、地下水位より一定の高さで水頭を確保し、孔壁などの崩壊を防ぐ。
オープンケーソンの施工においてエアージェットや水ジェットによる摩擦低減対策は、周辺地盤を緩める可能性が高いので極力避ける。
掘削を伴った杭の施工において掘削途中での中断や掘削後に長時間そのまま放置することは、孔壁崩壊や周辺地盤を緩ませることもあるので、掘削から杭施工まで連続して行う。
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第4問
仮設工事計画立案の留意事項に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
仮設工事計画は、本工事の工法・仕様などの変更にできるだけ追随可能な柔軟性のある計画とする。
仮設構造物は、使用期間が短いなどの要因から一般に安全率は多少割引いて設計することがあるが、使用期間が長期にわたるものや重要度の大きいものは、相応の安全率をとる。
仮設工事の材料は、一般の市販品を使用して可能な限り規格を統一し、その主要な部材については他工事からの転用はさける。
仮設工事計画は、仮設構造物に適用される法律や規則を確認し、施工時に計画の手直しが生じないようにする。
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第5問
河川堤防の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
基礎地盤が軟弱な場合には、必要に応じて盛土を数次に区分けし、圧密による地盤の強度増加をはかりながら盛り立てるなどの対策を講じることが必要である。
堤体内に水を持ちやすい土の構造の場合は、ドレーンを川表側の法尻に設置しドレーンの排水機能により液状化層を減少させる効果がある。
基礎地盤表層部の土が乾燥している場合は、堤体盛土に先立って適度な散水を行い、地盤と堤体盛土の密着をよくする事が必要である。
基礎地盤に極端な凹凸や段差がある場合は、盛土に先がけて平坦にかきならしをしておくことが必要である。