2級土木施工管理技士(鋼構造物塗装) の 5門
第1問
塗膜劣化に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
さびは、塗膜劣化の中で最も重要な劣化指標となるものであり、さびには膨れをともなわないさびと、膨れが破れて発生するもらいさびがある。
変退色は、橋で最も変退色の少ない下フランジ上面など、直接日射を受けない箇所と比較して判定することが望ましい。
はがれは、塗膜にとっては重大な欠陥であり塗膜の外観上の問題に止まらず塗膜の防錆性能の低下に直結する。
クラッキングは、塗膜内部のひずみによって生じる割れのうち、塗膜の表層に生じる比較的軽度な割れである。
2級土木施工管理技士(鋼構造物塗装) の 5門
第2問
鋼材の腐食に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
鋼の腐食の形態は、鋼材のミルスケールなどの乾食と湿食に分類される。
全面腐食は、進行速度が遅く、腐食が生じ始めてから短時間で構造物に重大な悪影響を及ぼす状態となることは少ない。
局部腐食には、異種金属接触腐食、隙間腐食、点さびやエッジ部の腐食がある。
孔食の対策は、不働態皮膜が破壊される環境下で使用する場合、塗装などの被覆防食と併用するのがよい。
2級土木施工管理技士(鋼構造物塗装) の 5門
第3問
品質管理に用いるヒストグラムの目的に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
サンプリングした試料の分布状態を容易に知る。
分布の平均値や偏差などのバラツキの状態を調べる。
時系列データの変化時の分布状況を知る。
分布が統計的にどのような性質をもっているかを知る。
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第4問
塗膜厚の測定に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
ウェット状態での塗膜厚の測定値と乾燥後の塗膜厚の測定値との関係は、塗装系別、塗付方法別、部材の種類などによって異なる。
内面塗装の乾燥塗膜厚は、無機ジンクリッチプライマーの塗付後と内面塗装終了時に測定する。
塗膜厚の測定ロットは、塗料の乾燥機構、希釈率、塗付面の粗さ及び作業姿勢別に設定する。
塗膜厚の測定器は、使用中に衝撃を受けるなどして測定精度が低下することがあるので、年1回程度は測定精度を検定する必要がある。
2級土木施工管理技士(鋼構造物塗装) の 5門
第5問
塗付作業に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
塗装間隔が長い場合は、下層塗膜の乾燥硬化が進み、密着性が低下し上層塗膜にあわや膨れが生じることがある。
気温が低い場合は、乾燥が遅くなり、塗料の粘度が増大して作業性は悪くなる。
気温が高い場合は、乾燥が早くなり、多液形塗料では可使時間が短くなる。
現場塗装では、ローラーブラシを使用する場合、塗料によってはローラー目やあわなどを生じやすいので注意する。