第一種衛生管理者(国家試験) の 10門
第1問
厚生労働省の「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」に基づく措置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
書類上及びキーボード上における照度は、300ルクス以上になるようにする。
反射防止型ディスプレイを選択するとともに、直接照明の照明器具を用いてグレアを防ぐようにする。
ディスプレイは、おおむね40cm以上の視距離が確保できるようにし、画面の上端が、眼と同じ高さか、やや下になるようにする。
単純入力型又は拘束型に該当するVDT作業については、一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10~15分の作業休止時間を設け、かつ、一連続作業時間内において1~2回程度の小休止を設けるようにする。
VDT作業健康診断は、一般健康診断を実施する際に、併せて実施してもよい。
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第2問
腎臓での尿の生成に関する次の文中の[ ]内に入れるAからDの語句の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。
「腎小体を通る血液中の血球及び[ A ]以外の成分は、糸球体から[ B ]に濾過されて原尿になる。原尿中の水分、電解質、[ C ]などの成分が[ D ]において血液中に再吸収され、残った成分で生成された尿は膀胱にたまり体外に排泄される。」
A=蛋白質 B=尿細管 C=糖 D=ボウマン嚢
A=糖 B=ボウマン嚢 C=蛋白質 D=尿細管
A=糖 B=ボウマン嚢 C=アミノ酸 D=尿細管
A=糖 B=尿細管 C=蛋白質 D=ボウマン嚢
A=蛋白質 B=ボウマン嚢 C=糖 D=尿細管
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第3問
労働安全衛生規則に基づく次の定期健康診断項目のうち、厚生労働大臣が定める基準に基づき、医師が必要でないと認めるときは省略することができる項目に該当しないものはどれか。
腹囲の検査
心電図検査
肝機能検査
血中脂質検査
自覚症状及び他覚症状の有無の検査
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第4問
骨折に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
単純骨折とは、骨にひびが入った状態のことをいう。
複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。
完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音や変形などが認められる。
骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、その先端が手先や足先から出ないようにする。
脊髄損傷が疑われる場合は、負傷者を硬い板の上に乗せて搬送してはならない。
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第5問
次のAからDまでの消化酵素について、蛋白質の消化に関与しているものの組合せは1~5のうちどれか。
A トリプシン
B ペプシン
C アミラーゼ
D リパーゼ
A、B
A、C
B、C
B、D
C、D
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第6問
呼吸用保護具に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
一酸化炭素用の防毒マスクの吸収缶の色は、赤色である。
トルエン等の有機ガス用の防毒マスクの吸収缶の色は、黄色である。
型式検定合格標章のある防じんマスクでも、ヒュームに対しては無効である。
防じんマスクの手入れの際、ろ過材に付着した粉じんは圧縮空気で吹き飛ばすか、ろ過材を強くたたいて払い落として除去する。
防じんマスクや防毒マスクの使用にあたっては、面体と顔面の間にタオルなどを当てて、密着度を高めるとよい。
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第7問
有害物質とその常温、常圧での空気中における状態との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。ただし、ガスとは、常温、常圧で気体のものをいい、蒸気とは、常温、常圧で液体又は固体の物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいうものとする。
塩素-----ガス
アセトン-----蒸気
硫酸ジメチル-----蒸気
ニッケルカルボニル-----粉じん
ジクロルベンジジン-----粉じん
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第8問
ヒトのホルモン、その内分泌器官及びそのはたらきの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
ホルモン=コルチゾール 内分泌器官=副甲状腺 はたらき=血糖量の減少
ホルモン=アルドステロン 内分泌器官=副腎皮質 はたらき=体液中の塩類バランスの調節
ホルモン=パラソルモン 内分泌器官=副甲状腺 はたらき=体内のカルシウムバランスの調節
ホルモン=インスリン 内分泌器官=膵臓 はたらき=血糖量の減少
ホルモン=グルカゴン 内分泌器官=膵臓 はたらき=血糖量の増加
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第9問
熱傷の救急処置等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
熱傷の分類では、Ⅰ度が最も重症で、皮膚は白っぽくなったり、ただれてくる。
水疱ができる程度の熱傷は、Ⅱ度に分類される。
熱傷部位が広くショックに陥ったときは、寝かせて頭部を高くする体位をとらせる。
着衣の上からの熱傷では、まず着衣を脱がす必要があり、着衣の一部が皮膚に付着している場合は、直ちにこれを取り除く。
熱傷面は、受傷後速やかに氷水などで冷却するが、特に熱傷の範囲が広い場合には、30分以上かけて、十分に体温が低下するまで冷却する。
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第10問
労働時間の状況等が一定の要件に該当する労働者に対して、法令により実施することが義務付けられている医師による面接指導に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
面接指導の対象となる労働者の要件は、原則として、休憩時間を除き1週40時間を超えて労働させた場合におけるその超えた時間が1月当たり100時間を超え、かつ、疲労の蓄積が認められることである。
面接指導は、その要件に該当する労働者の申出により行われる。
労働者は、事業者の指定した医師による面接指導を希望しない場合は、他の医師の行う面接指導を受け、その結果を証明する書面を事業者に提出することができる。
事業者は、面接指導の結果に基づき、労働者の健康を保持するため必要な措置について、面接指導実施日から3月以内に、医師の意見を聴かなければならない。
事業者は、面接指導の結果に基づき、その記録を作成し、5年間保存しなければならない。