管理業務主任者 の 5門
第1問
マンションに関する次の記述のうち、最高裁判所の判例によれば、正しいものはどれか。
構造上及び機能上、独立性を有する建物部分ではあるが、その一部に他の区分所有者らの共用に供される設備が設置されている以上、当該建物部分は、専有部分として区分所有権の目的とはなり得ない。
専有部分が賃貸され暴力団事務所として使用されていることを理由に、賃貸借契約の解除及びその専有部分の引渡しを請求する訴えを提起するために集会の決議をするには、あらかじめ賃借人と共に賃貸人たる区分所有者に対して弁明の機会を与えなければならない。
管理規約の規定に基づいて、区分所有者に対し管理費の支払いが義務づけられ、月ごとに所定の方法でそれが支払われる場合に、その管理費の債権は、基本権たる定期金債権から派生する支分権として消滅時効にかかる。
法人格を取得していない権利能力なき社団であるマンション管理組合について原告適格が認められることはなく、訴訟担当が認められるのは、管理者又は集会の決議により指定された区分所有者のみである。
管理業務主任者 の 5門
第2問
区分所有建築物に関する次の記述のうち、建築物の耐震改修の促進に関する法律(平成7年法律第123号)及び区分所有法の規定によれば、誤っているものはどれか。
既存耐震不適格建築物である区分所有建築物の所有者は、耐震改修を行なわなければならない。
所管行政庁が耐震改修の計画を認定した場合においては、容積率又は建ぺい率の特例が認められる場合がある。
所管行政庁から耐震改修が必要である旨の認定を受けた区分所有建築物については、規約に別段の定めのない限り、区分所有者及び議決権の各過半数による集会の決議を経て耐震改修を行うことができる。
地震に対する安全性に係る基準に適合していると認定を受けた建築物についてその旨を表示できる制度は、区分所有建物を含む全ての建築物が対象である。
管理業務主任者 の 5門
第3問
マンションの共用部分に係る損害保険に関する次の記述のうち、区分所有法及びマンション標準管理規約によれば、最も不適切なものはどれか。
共用部分について、損害保険契約を締結することは、共用部分の管理に関する事項とみなされる。
管理規約において、共用部分について、管理組合が損害保険契約の締結をすることが定められていても、損害保険契約を締結するにあたっては、別途、集会決議が必要である。
理事長(区分所有法で定める管理者)は、共用部分に係る損害保険契約に基づく保険金の請求及び受領について、区分所有者を代理する。
共用部分に係る損害保険料は、規約に別段の定めがない限り、専有部分の床面積の割合に応じて負担する。
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第4問
マンションの外壁に使用される陶磁器質タイルの種類、材質及び工法にする次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
四丁掛タイル、三丁掛タイル、二丁掛タイルの長さ(長辺)は同じであるが、幅が異なり、四丁掛タイルは、二丁掛タイルの2倍の幅である。
日本工業規格の基準によれば、タイルは、素地の質によりⅠ類からⅢ類の3種類に分けられ、そのうち吸水率の最も高いものはⅠ類である。
近年に建築されたマンションでは、コンクリート下地に直接タイルを張る直張り法が多く用いられている。
改良圧着張りは、下地に張付けモルタルを塗り付けるとともに、タイル裏面にも張付けモルタルを塗り付け、タイルを張り付ける工法である。
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第5問
コンクリートに関する次の記述のうち、建築工事標準仕様書・同解説(JASS5)によれば、最も適切なものはどれか。
コンクリートの計画供用期間とは、建築物の計画時又は設計時に、建築主又は設計者が設定する、建築物の予定供用期間であり、3つの級が設定されている。
空気量とは、硬化後のコンクリートに含まれる空気(骨材内部の空気は含まない)の容積のコンクリート容積に対する百分率をいう。
運搬とは、フレッシュコンクリートを工事現場の荷卸し地点から打込み地点まで運ぶことをいう。
品質基準強度とは、構造体の要求性能を得るために必要とされるコンクリートの圧縮強度であり、通常、設計基準強度と耐久設計基準強度を確保するために、コンクリートの品質の基準として定める強度である。