二級建築士国家試験 の 10門
第1問
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ガスエンジンヒートポンプは、一般に、契約電力を低減させたい場合や、暖房負荷の大きい寒冷地で使用する場合に適している。
ガス吸収冷温水機は、夏期、冬期ともにガスを燃焼させ、冷水と温水を同時に又は切り換えて取り出すことができる。
密閉回路の冷温水配管系には、一般に、膨張タンクは不要である。
気化式加湿器は、一般に、加湿素子を水で濡らし、これに空気を接触させ、空気の持つ顕熱により水を蒸発させて加湿を行うものである。
放射冷房を行う場合は、放射パネル表面における結露を防止するために、放射パネル表面の温度を下げ過ぎないように制御する必要がある。
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第2問
図のような敷地において、建築物を新築する場合、建築基準法上、A点における地盤面からの建築物の高さの最高限度は、次のうちどれか。ただし、敷地は平坦で、敷地、隣地及び道路の相互間の高低差並びに門及び塀はなく、また、図に記載されているものを除き、地域、地区等及び特定行政庁の指定等はないものとし、日影規制(日影による中高層の建築物の高さの制限)及び天空率は考慮しないものとする。なお、建築物は、全ての部分において、高さの最高限度まで建築されるものとする。
16.25 m
18.75 m
20.00 m
21.25 m
22.50 m
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第3問
2階建、延べ面積 100㎡の一戸建住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、国土交通大臣が定めた構造方法及び国土交通大臣の認定は考慮しないものとする。
建築物の高さが 12m、軒の高さが9mで、主要構造部を木造とした。
居間と廊下が常時開放された開口部を通じて相互に通気が確保されているので、廊下に所定の機械換気設備を設けた。
居室に設ける開口部で、公園に面するものについて、採光に有効な部分の面積を算定する場合、その公園の反対側の境界線を隣地境界線とした。
回り階段の部分における踏面の寸法を、踏面の狭い方の端から 30cmの位置において、15cmとした。
居室以外の室において、密閉式燃焼器具のみを設けたので、換気設備を設けなかった。
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第4問
壁式鉄筋コンクリート造2階建の住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造ではないものとする。
構造計算によって構造耐力上安全であることを確認したので、1階部分の耐力壁の縦筋及び横筋の鉄筋比を 0.15%とした。
各階の階高を 3.2mとしたので、耐力壁の厚さを 15cmとした。
壁梁は、主筋にD13を用い、梁せいを 45cmとした。
耐力壁の実長を、45cm以上、かつ、同一の実長を有する部分の高さの 30%以上とした。
構造耐力上主要な部分のコンクリートに、軽量コンクリート1種を使用するので、設計基準強度を 15N/mm2とした。
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第5問
排水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
排水管内の圧力変動が大きい場合は、排水トラップを直列に二重に設ける。
Sトラップは、Pトラップに比べて、自己サイホン作用による破封を起こしやすい。
敷地内の雨水ますには、雨水に含まれる泥が下水道に流れ込まないように、底部に泥だめを設ける。
通気管の大気開口部は、窓・換気口等の開口部付近に設ける場合、当該開口部の上端から 60cm以上立ち上げるか、又は当該開口部から水平に3m以上離す。
排水横枝管接続部に特殊継手排水システムを用いることにより、通気管を伸頂通気管のみとすることができる。
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第6問
図のような敷地及び建築物の配置において、建築基準法上、新築してはならない建築物は、次のうちどれか。ただし、特定行政庁の許可は受けないものとし、用途地域以外の地域、地区等は考慮しないものとする。
ホテル
病院
マージャン屋
事務所
料理店
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第7問
鉄筋コンクリート工事における鉄筋の継手・定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の主筋にD29を使用したので、主筋の最小かぶり厚さを、その主筋径(呼び名の数値)と同じとした。
杭基礎のベース筋の末端部には、フックを付けた。
隣り合う重ね継手の継手位置は、1箇所に集中しないよう相互に継手長さの 0.5倍以上ずらして設けた。
ガス圧接に先立ち、冷間直角切断機による鉄筋の端面処理を行った。
ガス圧接継手の超音波探傷試験は、1組の作業班が1日に行った圧接箇所のうち、無作為に抽出した 30箇所で行った。
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第8問
図のような外力を受ける静定ラーメンにおいて、支点A、Bに生じる鉛直反力RA、RBの値の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、鉛直反力の方向は、上向きを「+」、下向きを「-」とする。
【RA】+7kN 【RB】-1kN
【RA】+4kN 【RB】+2kN
【RA】+3kN 【RB】+3kN
【RA】+2kN 【RB】+4kN
【RA】-1kN 【RB】+7kN
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第9問
図のような外力を受ける3ヒンジラーメンにおいて、支点A、Bに生じる水平反力HA、HB及び鉛直反力VBの値の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、水平反力の方向は、左向きを「+」とし、鉛直反力の方向は、上向きを「+」、下向きを「-」とする。
【HA】0 kN 【HB】+4 kN 【VB】+4 kN
【HA】+2 kN 【HB】+2 kN 【VB】+4 kN
【HA】+2 kN 【HB】+2 kN 【VB】-3 kN
【HA】+2 kN 【HB】+2 kN 【VB】+3 kN
【HA】+4 kN 【HB】0 kN 【VB】+4 kN
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第10問
建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
テラコッタは、大型のタイルの一種であり、装飾用の外装材として使用される。
大理石は、耐酸性に優れているので、外壁の仕上げに使用される。
アルミニウムペイントは、熱線を反射し、素地材料の温度上昇を防ぐので、鉄板屋根や設備配管などの塗装に使用される。
エポキシ樹脂系接着剤は、耐水性、耐久性に優れているので、コンクリートのひび割れの補修などに使用される。
酢酸ビニル樹脂系接着剤は、耐水性、耐熱性などが劣っているので、屋外における使用には適さない。