二級建築士国家試験 の 10門
第1問
集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
スケルトンインフィル住宅は、「建築物の躯体や共用設備部分」と「住戸専有部分の内装や設備」とを明確に分けて計画することによって、住戸の更新性や可変性を高めた集合住宅である。
リビングアクセス型は、一般に、各住戸の表情を積極的に表に出すことを意図して、共用廊下側に居間や食事室を配置する形式である。
テラスハウスは、接地型住宅であり、各住戸が専用庭を持っている。
メゾネット型は、一般に、フラット型に比べて、プライバシーを確保しやすく、居住性を高めやすい住戸形式である。
コレクティブハウスは、住宅入居希望者が集まり、協力して企画・設計から入居・管理までを運営していく方式の集合住宅である。
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第2問
鉄骨工事の建方に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
高力ボルト接合による継手の仮ボルトは、本接合のボルトと同軸径の普通ボルトを用い、締付け本数は、一群のボルト数の 1/3 以上、かつ、2本以上とした。
柱の溶接継手におけるエレクションピースに使用する仮ボルトは、全数締め付けた。
本接合が完了したので、ひずみを修正し、建入れ直しを行った。
吊上げの際に変形しやすい部材であったので、適切な補強を行った。
建方が完了したので、形状及び寸法精度を確認し、監理者の検査を受けた。
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第3問
コンクリートの一般的な性質等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリートの圧縮強度は、水セメント比が大きいものほど低い。
コンクリートのヤング係数は、圧縮強度が高いものほど大きい。
コンクリートの中性化速度は、圧縮強度が低いものほど大きい。
コンクリートの調合管理強度は、設計基準強度よりも小さい。
コンクリートの短期許容圧縮応力度は、設計基準強度に 2/3 を乗じた値である。
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第4問
鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
耐力壁の壁板のせん断補強筋比を、縦筋と横筋のそれぞれについて 0.25%とした。
柱梁接合部において、その接合部に隣接する柱の帯筋間隔が 10cmであったので、接合部内の帯筋の間隔を 15cm、帯筋比を 0.2%とした。
柱の靱性を増すために、端部に 135°フックを有する帯筋よりも効果が大きいスパイラル筋を用いた。
有効長さの短い大梁において、せん断破壊よりも曲げ降伏のほうが先行するように、梁せいを大きくした。
普通コンクリートを用いた柱の小径を、その構造耐力上主要な支点間の距離の 1/15とした。
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第5問
建築物の構造強度に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、構造計算等による安全性の確認は行わないものとする。
補強コンクリートブロック造平家建、延べ面積 30㎡の倉庫において、張り間方向及びけた行方向に配置する耐力壁の長さのそれぞれの方向についての合計を、張り間方向に4m、けた行方向に6mとした。
鉄筋コンクリート造2階建、延べ面積 280㎡の事務所において、構造耐力上主要な部分である床版の最大曲げモーメントを受ける部分における引張鉄筋の間隔を、短辺方向において 20cm以下、長辺方向において 30cm以下で、かつ、床版の厚さの3倍以下となるようにした。
鉄骨造平家建、延べ面積 250㎡の物品販売業を営む店舗において、構造耐力上主要な部分である圧縮力を負担する柱の有効細長比を、200とした。
木造2階建、延べ面積 120㎡の一戸建住宅において、すみ柱は、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強したので、通し柱としなかった。
木造2階建、延べ面積 220㎡の共同住宅において、布基礎の立上り部分の鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さを、4cmとした。
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第6問
換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
居室の空気中において、一般に、二酸化炭素の許容濃度は 0.1%(1,000ppm)であり、毒性の強い一酸化炭素の許容濃度は 0.001%(10ppm)である。
換気回数は、室の1時間当たりの換気量を室容積で除した値である。
第3種機械換気方式は、室内を負圧に保持し、室外への汚染質の流出を防ぐことができるので、便所などに用いられる。
汚染質が発生している室における必要換気量は、その室の容積の大小によって変化する。
2階建の住宅において、屋内の温度よりも外気温が低い場合、下階には外気が入ってくる力が生じ、上階には屋内の空気が出ていく力が生じる。
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第7問
構造計算に関するイ~ニの記述について、建築基準法上、正しいもののみの組合せは、次のうちどれか。
【イ】積雪荷重を計算する場合の積雪の単位荷重は、多雪区域と指定された区域外においては、積雪量1cmごとに 20N/㎡以上としなければならない。
【ロ】風圧力の計算に当たり、建築物に近接してその建築物を風の方向に対して有効にさえぎる他の建築物がある場合においては、その方向における速度圧は、所定の数値の 1/2 まで減らすことができる。
【ハ】地震時に液状化のおそれのない砂質地盤の短期に生ずる力に対する許容応力度は、国土交通大臣が定める方法による地盤調査を行わない場合、50kN/㎡としなければならない。
【ニ】集会場の集会室における床の積載荷重は、建築物の実況によらないで、柱の垂直荷重による圧縮力を計算する場合、そのささえる床の数に応じて減らすことができる。
【イ】と【ロ】
【イ】と【ハ】
【ロ】と【ハ】
【ロ】と【ニ】
【ハ】と【ニ】
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第8問
構造計算における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋根の積雪荷重は、屋根に雪止めがある場合を除き、その勾配が 60度を超える場合においては、零とすることができる。
風圧力を計算する場合の速度圧は、その地方において定められた風速の2乗に比例する。
建築物の屋根版に作用する風圧力と、屋根葺き材に作用する風圧力とは、それぞれ個別に計算する。
同一の室に用いる積載荷重の大小関係は、一般に、「地震力の計算用」> 「床の計算用」> 「大梁及び柱の計算用」である。
暴風時における建築物の転倒、柱の引抜き等を検討する場合においては、建築物の実況に応じて積載荷重を減らした数値によるものとする。
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第9問
鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
溶接部の清掃作業において、溶接作業に支障のない溶接部のミルスケールは、除去せずにそのまま残した。
作業場所の気温が4°Cであったので、溶接線から 50mmまでの範囲の母材部分を加熱して、溶接を行った。
隅肉溶接の溶接長さは、有効溶接長さに隅肉サイズの2倍を加えたものとした。
スタッド溶接後に打撃曲げ試験を行い、15度まで曲げたスタッドのうち、欠陥のないものについてはそのまま使用した。
不合格溶接部の手溶接による補修作業は、径4mmの溶接棒を用いて行った。
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第10問
次の2階建の建築物のうち、建築基準法上、新築することができるものはどれか。ただし、特定行政庁の許可は受けないものとし、用途地域以外の地域、地区等は考慮しないものとする。
第一種低層住居専用地域内の延べ面積 700㎡の老人福祉センター
第二種低層住居専用地域内の延べ面積 200㎡の喫茶店
第一種中高層住居専用地域内の延べ面積 500㎡の旅館
第一種住居地域内の延べ面積 100㎡の倉庫業を営む倉庫
近隣商業地域内の延べ面積 500㎡の日刊新聞の印刷所