1級建築施工管理技士 の 10門
第1問
工事の記録などに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
工事の施工後、目視による検査が不可能となるおそれのある部分については、施工の記録、工事写真などを整備することとした。
現場に搬入する加工された異形鉄筋が、所定の規格の異形鉄筋であることを証明するため、ミルシートと荷札の照合を行うとともに、圧延マークを確認し、写真で記録した。
トルシア形高力ボルトの本締め完了確認において、ピンテールの破断を確認したボルトは、本締め完了確認の記録を省略した。
デジタルカメラによる工事写真は、黒板の文字や撮影対象が確認できる範囲で有効画素数を設定して記録した。
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第2問
壁のタイル張り工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
改良圧着張りでは、張付けモルタルを下地面側に5 mm 程度、タイル裏面に3mm程度の厚さで塗り、たたき押えを行い張り付けた。
マスク張りでは、張付けモルタルを塗り付けたタイルは、塗り付けてから20分を限度に張り付けた。
タイル張り面の伸縮調整目地は、縦目地を3m内外、横目地を4 m内外ごとに設けた。
モザイクタイル張りのたたき押えは、タイル目地に盛り上がった張付けモルタルの水分で目地部の紙が湿るまで行った。
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第3問
電気設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
フロアダクトは、使用電圧が300 V以下で、屋内の乾燥した場所の床埋込み配線に用いられる。
ケーブルラックの金属製部分には、接地工事を施してはならない。
低圧屋内配線のための金属管の厚さは、コンクリートに埋め込む場合、1.2 mm以上とする。
電線の太さは、許容電流、電圧降下などを考慮して決められる。
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第4問
石材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
花崗岩は、耐摩耗性、耐久性に優れ、建物の外部、床、階段に用いられる。
砂岩は、耐火性に優れるが、吸水率の大きなものは耐凍害性に劣る。
大理石は、美観に優れるが、耐酸性、耐火性に劣り、屋外に使用すると表面が劣化しやすい。
凝灰岩は、軟質で加工しやすく、耐火性、耐久性に優れる。
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第5問
図に示す架構のC点及びD点に水平荷重が作用する場合の記述として、誤っているものはどれか。
支点A と支点Bに生じる鉛直方向の反力の大きさは4 kNで、向きも同じである。
支点B に生じる水平方向の反力の大きさは3 kNで、向きは右向きである。
節点E に生じる曲げモーメントの大きさは、12 kN・mである。
支点A から節点D間に生じる軸方向力の大きさは、4 kN である。
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第6問
避雷設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
高さが15 m を超える建築物には、原則として避雷設備を設ける。
指定数量の10倍以上の危険物を貯蔵する倉庫には、高さにかかわらず、原則として避雷設備を設ける。
受雷部は、保護しようとする建築物等の種類、重要度等に対応した段階の保護レベルに応じて配置する。
鉄筋コンクリート造の鉄筋は、構造体利用の引下げ導線の構成部材として利用することができる。
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第7問
コンクリートの養生に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
連続的に散水を行って水分を供給する方法による湿潤養生は、コンクリートの凝結が終了した後に行う。
コンクリート打込み後の温度を2℃を下らないように養生しなければならないと定められている期間は、コンクリート打込み後2日間である。
湿潤養生の期間は、早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートの場合は、普通ポルトランドセメントを用いた場合より短くすることができる。
打込み後のコンクリートが透水性の小さいせき板で保護されている場合は、湿潤養生と考えてもよい。
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第8問
コンクリートの試験及び検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
構造体のコンクリート強度の推定試験において、1回の試験に用いる3個の供試体は、複数の運搬車のうちの1台から採取する。
マスコンクリートにおいて、構造体コンクリート強度の推定のための供試体の養生方法は、標準養生とする。
スランプ18 cmのコンクリートの荷卸し地点におけるスランプの許容差は、±2.5 cmとする。
構造体のコンクリート強度の推定試験では、材齢28 日までの平均気温が20 ℃以上の場合、1回の試験結果が調合管理強度以上のものを合格とする。
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第9問
コンクリート壁の現場調合のセメントモルタル塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
下塗りは、吸水調整材を塗布後1時間以上おいた後に、乾燥を確認してから行った。
モルタルの収縮によるひび割れを防ぐため、できるだけ粒径の小さい骨材を用いた。
中塗り用のモルタルは、セメントと砂の調合(容積比)を1:3 とした。
総塗り厚が35 mmを超えるので、アンカーピンを打ち込んで金網を取り付け、補修塗りを行った。
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第10問
鉄筋のガス圧接継手の試験及び検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
検査ロットの大きさは、1組の作業班が1日に実施した圧接箇所とした。
抜取検査の超音波探傷試験は、1検査ロットに対して無作為に3箇所抜き取って行った。
超音波探傷試験において、不合格となった圧接部については、切り取って再圧接した。
超音波探傷試験による抜取検査で不合格となったロットについては、試験されていない残り全数に対して超音波探傷試験を行った。