看護師国家試験 の 10門
第1問
A さん(45 歳、男性)は、便に血液が混じっていたため受診した。検査の結果、直腸癌と診断され、自律神経を部分温存する低位前方切除術が予定されている。
術後 6 日。ドレーンから茶褐色で悪臭のある排液があった。A さんは、体温 38.2 ℃、呼吸数 20/分、脈拍 82/分、整であった。A さんの状態で最も可能性が高いのはどれか。
腸 炎
胆汁瘻
イレウス(ileus)
縫合不全
術後出血
看護師国家試験 の 10門
第2問
産褥 1 日に行う子宮復古を促進するケアはどれか。
排尿を促す。
安静臥床を促す。
下肢の挙上を促す。
腹部に温罨法を行う。
看護師国家試験 の 10門
第3問
新生児出血性疾患で正しいのはどれか。
人工栄養児はリスクが高い。
生後 24 時間以内には発症しない。
早期発見の所見に心雑音がある。
予防としてビタミン K を内服する。
看護師国家試験 の 10門
第4問
脊髄造影について正しいのはどれか。
検査前の食事制限はない。
造影剤を硬膜外腔に注入する。
検査中のけいれん発作に注意する。
検査後は水平仰臥位で安静を保つ。
看護師国家試験 の 10門
第5問
A さん(79 歳、女性)は、癌の化学療法を受けていたが、脳出血(cerebral hemorrhage)を起こし意識不明の状態になった。A さんの家族は回復する見込みはないと医師から説明を受けた。家族は A さんの延命を望んでおり、医師と今後の治療方針を決定する前に看護師に相談した。A さんの家族への対応で最も適切なのはどれか。
医師に方針を決めてもらうよう伝える。
病院の倫理委員会に判断を依頼するよう伝える。
A さんのアドバンスディレクティブ〈事前指示〉を確認するよう伝える。
経管栄養法を開始することで A さんの身体の状態は維持できると伝える。
看護師国家試験 の 10門
第6問
A さん(39 歳、男性、会社員)は、最近口渇が強く、飲水量が増えた。毎日 5 L 以上の水のような薄い排尿があり、夜間に何回も排尿に起きるようになったため病院を受診しホルモン分泌異常を指摘された。原因と考えられるホルモンが分泌される部位はどれか。
視床下部
下垂体後葉
甲状腺
副腎皮質
看護師国家試験 の 10門
第7問
脳血管造影を行う患者の看護について最も適切なのはどれか。
前日に側頭部の剃毛を行う。
検査 30 分前まで食事摂取が可能である。
検査中は患者に話しかけない。
穿刺部の末梢側の動脈の拍動を確認する。
看護師国家試験 の 10門
第8問
死後の処置について最も適切なのはどれか。
体内に挿入したチューブ類の除去は家族同席で行う。
枕の高さを低くし開口を防ぐ。
死亡後 2 時間以内に行う。
口腔内は吸引しない。
看護師国家試験 の 10門
第9問
災害急性期における精神障害者への看護師の対応で最も適切なのはどれか。
名札の着用を指示する。
災害の状況については説明しない。
不眠が続いても一時的な変化と判断する。
服薬している薬剤を中断しないように支援する。
看護師国家試験 の 10門
第10問
医療における安全管理のシステム設計の原則で正しいのはどれか。
個人の反省を促す。
人の記憶力を重視する。
作業のプロセスを標準化する。
いくつかの業務を同時に実施する。