精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第1問
地域福祉の担い手や組織に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注)1「福祉サービス第三者評価基準ガイドライン」とは、「『福祉サービス第三者評価事業に関する指針について』の全部改正について」(平成26年4月1日厚生労働省雇用均等・児童家庭局長、社会・援護局長、老健局長通知)の(別添3)のことである。2「『絆』と社会サービスに関する調査」とは、「『絆』と社会サービスに関する調査結果の概要」(平成26年3月31日(内閣府))に調査結果を発表したものである。
民生委員は、担当区域内のすべての住民について、その生活状態を把握しておくこととされている。
「福祉サービス第三者評価基準ガイドライン」では評価対象の一つに「地域との交流、地域貢献」が挙げられており、地域住民や関係機関による評価委員会の設置が例示されている。
内閣府によると、特定非営利活動法人のうち、活動の種類として定款に「保健、医療又は福祉の増進を図る活動」を掲げるものは、全体の過半数を占める。
「『絆』と社会サービスに関する調査」では、満20歳から59歳までの人のうち、自治会や町内会に「参加したいと思わない」と答えた人の割合は、ボランティア・NPOに「参加したいと思わない」と答えた人の割合よりも多いという結果が示された。
社会福祉法には、都道府県地域福祉支援計画の策定について、住民の意見を反映させるための措置に関する規定は設けられていない。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第2問
次のうち、労働契約法に規定されているものとして、正しいものを1つ選びなさい。
心理的な負担の程度を把握するための検査等
労働者の安全への配慮
労働者の心の健康の保持増進のための指針
過労死等の防止のための対策に関する大綱
産業保健総合支援センターの設置
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第3問
福祉計画策定における住民などの意見の反映に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
子ども・子育て支援法によって内閣府に設置される「子ども・子育て会議」の委員候補には、子どもの保護者は入っていない。
都道府県は、都道府県障害者計画の策定に当たって、障害者政策委員会の意見を聞かなければならない。
市町村が介護保険事業計画の策定に当たって、地域における聞き取り調査を実施することは、住民参加とはみなされない。
市町村は、地域福祉計画を変更しようとするときは、あらかじめ、当該地域住民の同意を得なくてはならない。
社会福祉法では、市町村は、地域福祉計画を策定しようとするときは、あらかじめ、住民の意見を反映させるために必要な措置を講ずるよう努めるものとされている。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第4問
アルコール健康障害対策基本法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
定義では、妊婦の飲酒等、不適切な飲酒の影響による心身の健康障害も規定している。
酒類の定義及び種類を規定している。
アルコール健康障害に係る専門病床の整備目標数を規定している。
飲酒に起因する危険運転致死傷罪の刑罰を規定している。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第5問
障害者就業・生活支援センターに勤務するJ精神保健福祉士は、公共職業安定所(ハローワーク)のK担当官から、就職を希望するうつ病のLさん(33 歳、男性)の就労相談を依頼された。LさんはU就労移行支援事業所を利用しているが、何度紹介しても就職に結びつかないとのことであった。J精神保健福祉士は関係者と連携して支援することとし、Lさんの意向を確認した上で、精神障害者雇用トータルサポーター、U就労移行支援事業所の就労支援員、主治医とケアカンファレンスを行った。次の記述のうち、J精神保健福祉士が行うケアカンファレンスの進め方として、正しいものを1つ選びなさい。
それぞれの専門用語を使い、領域の違いが明らかになるようにした。
主治医から治療経過、家族構成、異性関係、財産状況を話してもらった。
共有した方針に基づいて、それぞれの専門領域における役割を明確にした。
J精神保健福祉士の意向に沿って、それぞれが支援を行うこととした。
ケアカンファレンスの結果をK担当官に報告し、了承を得た。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第6問
次の事例を読んで、生活保護制度における多職種連携の実際に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
パートで生計を立てていたHさん(55歳)は、母親(80歳)の介護のために仕事を辞めた。最近、母親は物忘れがひどくなっている。蓄えも底をついたため、生活保護を申請し受給することになった。担当の生活保護ケースワーカーは、Hさん世帯への支援の取組を開始することになった。
Hさんの母親の物忘れの状態が気になったので、同意を得て地域包括支援センターに連絡を取り、訪問調査を依頼する。
Hさんの母親には介護サービスが必要と判断し、介護老人福祉施設で要介護認定を受けるよう、助言する。
Hさんの自立支援に向け、福祉事務所の就労支援員による就労支援を受けるよう、文書により指導・指示をする。
Hさんは生活保護受給者なので、公共職業安定所(ハローワーク)による就労支援を受けることはできないと、伝える。
Hさんの母親のケアプランは、生活保護ケースワーカーが作成しなくてはならない。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第7問
糖尿病に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
診断には、尿糖の所見が必要である。
自覚症状がなければ、糖尿病と診断されない。
現在、糖尿病性腎症は透析導入に至る原疾患の第1位である。
1型糖尿病では、インスリン療法と食事療法を併用しない。
2型糖尿病では、インスリン療法を行わない。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第8問
退院後生活環境相談員に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
措置入院者を担当する。
精神科病院を所管する都道府県知事が配置義務を負う。
退院後からかかわり、生活環境を調整する。
担当する患者数の目安が決められている。
退院後 7 日以内に選任される。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第9問
大企業に勤務する営業職のJさん(45 歳、男性)は、大学卒業後、仕事の付き合いでほぼ毎日深夜まで飲酒するという生活をずっと続けてきた。しかしこの1年で、前夜の記憶を失くすことが増え、接待の席でも酔って失敗するようになった。その度に陳謝し、酒量を控えると宣言するもうまくいかず、とうとう得意先を失いかけるという事態に至った。Jさんは、上司からの勧めで、産業医の診察を受け、アルコール依存症と診断され、病気の存在とその特徴について説明を受けた。そして、企業内のK精神保健福祉士から専門医療機関や自助グループへの参加の意義の説明と紹介を受けた。次のうち、Jさんに紹介した資源として、適切なものを 1 つ選びなさい。
アラノン(Al-Anon)
アルコホーリクス・アノニマス(AA)
ナルコティクス・アノニマス(NA)
ダルク(DARC)
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第10問
ある朝、デイケアメンバーのMさん、Aさんの二人がスタッフルームを訪れ、「昨日、全体ミーティングの時、みんなで遊園地に行こうと提案したら、Bさんたちが遊びの計画はダメだと言った。僕たちの意見に賛成した人たちもBさんの迫力に負けたみたいで何も言えなかった。そんなミーティングだったら僕たちはもう出ません」とC精神保健福祉士に話した。C精神保健福祉士は、「そうでしたね。昨日は時間の制約があって十分に意見交換ができませんでしたね。次回の全体ミーティングで、もう一度お二人の提案の趣旨を話し、その上でBさんたちの意見も聞いてみましょうよ」と話した。次のうち、C精神保健福祉士が次回の全体ミーティングで用いるグループワークの原則として、適切なものを1つ選びなさい。
参加の原則
個別化の原則
制限の原則
葛藤解決の原則
受容の原則