精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第1問
生活保護制度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
家族と同居している場合、個人を単位とすることを原則とする。
在宅生活をする場合、生活保護か障害年金かの、いずれかを選択できる。
居住地と異なる市の精神科病院に通院する場合、当該病院を管轄する福祉事務所が、保護の決定・実施を行う。
精神障害者が申請する場合、資力調査は免除される。
1 級あるいは 2 級の精神障害者保健福祉手帳を取得している場合、障害者加算がある。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第2問
親権者の行為に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
子どもの監護教育に必要な範囲内で、その子どもを懲戒することができる。
未成年の子どもの携帯電話サービス契約を取り消すことはできない。
未成年者に代わって、労働契約を締結できる。
子どもと利益が相反する法律行為であっても、自ら子どもを代理して行うことができる。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第3問
ストレスとストレス対処法(コーピング)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
ある友人との人間関係が悪化して悩んでいたが、機会をとらえ、仲直りし、悩みが解消した。これは問題焦点型コーピングである。
音楽の発表会であがりそうになったが、課題曲を思い浮かべ演奏のリハーサルをしていたら気分が楽になった。これは情動焦点型コーピングである。
試験前に緊張したが、深呼吸をして、試験が終わった後の楽しい旅行のことを思い浮かべたら落ち着いてきた。これは問題焦点型コーピングである。
仕事量が多く心身の調子が悪くなったので、上司に相談し仕事量を軽減したら回復した。これは情動焦点型コーピングである。
仕事で小さいミスをして気分が落ち込んでいたので、ある友人とカラオケに行ったら元気が出てきた。これは問題焦点型コーピングである。
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第4問
行政手続法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
行政指導の範囲は、その行政機関の任務又は所掌事務に限られない。
行政指導の内容は、相手方の任意の協力がなくても実現可能である。
行政指導の担当者は、相手方に対し、指導内容以外を明らかにする義務はない。
行政指導の根拠となる法律は、行政手続法に限られない。
行政指導に従わなかったことを理由に、相手方に不利益処分を行うことができる。
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第5問
限界集落の概念として次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
集落が集落として成り立つ最低限の人口増加率を維持している地域社会のことをいう。
過疎化による人口減少の結果、65歳以上の高齢者が過半数を占め、もはや集落を維持していくことが困難な状態にある地域のことをいう。
週末や祭礼の際に家族や親族が集まってくる都市近郊の地域のことをいう。
都市化によって人口の増加する都市とも、過疎化によって人口の減少する村落ともいえないような地域のことをいう。
地方自治体としての基本的な機能が果たせなくなることが、将来にわたって見込まれるような小規模な自治体のことをいう。
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第6問
精神障害者を対象とする施設等に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注)「精神保健福祉法」とは、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」のことである。
精神病者監護法により、救護施設が法定化された。
精神衛生法により、精神障害者地域生活支援センターが法定化された。
精神保健法により、精神障害者社会復帰施設が法定化された。
「精神保健福祉法」により、障害者就業・生活支援センターが法定化された。
障害者自立支援法により、精神障害者地域生活援助事業が法定化された。
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第7問
地域活動支援センターに勤務するF精神保健福祉士は、近隣にある小学校の教諭から、「総合的な学習の時間」を使って精神保健福祉を学習の題材にした福祉教育の授業を実施してほしいとの依頼を受けた。対象学年は 6 年生である。さっそくF精神保健福祉士は、小学校の教諭、地域活動支援センターの利用者、同僚の精神保健福祉士たちと話合いの場をもち、授業の目的や内容について協議した。その結果、講義形式だけでなく、体験型の授業を取り入れることにした。次の記述のうち、この福祉教育で実施する体験型の授業として、適切なものを1つ選びなさい。
児童が精神科病院へ出向いてコーラスを披露する。
児童に統合失調症の症状の疑似体験をさせる。
児童と精神障害者でソフトバレーボールの練習をする。
児童が応援メッセージの手紙を送る。
児童が昼食に手作り弁当を提供する。
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第8問
状態像と症状に関する次の記述のうち、正しいものを 1 つ選びなさい。
躁状態では、自分のものではない考えが勝手に浮かんでくる。
心気状態では、外界に対する現実感が喪失する。
恐怖状態では、特定の対象や状況へのおそれが生じる。
解離状態では、感情が平板化し活動性が低下する。
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第9問
次の記述のうち、この時点でのA精神保健福祉相談員の対応として、適切なものを 1 つ選びなさい。
保護観察を受けたことがあるので、保護観察所に連絡する。
保健所で定期的に行われている精神保健に関する相談を利用することを勧める。
覚せい剤は違法薬物なので、警察に通報する。
薬物依存症が疑われるため、緊急措置入院の手続きをとる。
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第10問
Bさん(48 歳、男性)は、Z精神科病院での 25 年間の入院生活を経て、アパートで単身生活を開始した。そのような中、地域のごみステーションに、不燃物を出す日を間違っていたことについて、近所の人から注意を受けた。以来、Bさんはごみを出すことが不安になり、Z精神科病院のC精神保健福祉士に相談した。次の記述のうち、C精神保健福祉士のかかわりとして、適切なものを1つ選びなさい。
地域生活の中では、ごみ出しのことは些細なことにすぎないので、そのようなことを気にする必要はないと慰めた。
Bさんが気にするあまり、病状が再燃してはいけないと考え、近所の人のところに、C精神保健福祉士が単独で謝罪に行った。
失敗体験が続くことによって自信を喪失してしまわないようにと、生活予定表を作って管理し、その結果を報告させるようにした。
近所の人との良好な関係を構築することの大切さを伝え、どのように対応するかをBさんと一緒に考えることにした。
Bさんからホームヘルパーの希望が聞かれたが、他者に頼ることは継続的な暮らしを考えれば、自立の妨げになることを伝えた。