精神保健福祉士 国家試験 の 5門
第1問
障害者就業・生活支援センターに勤務するJ精神保健福祉士は、公共職業安定所(ハローワーク)のK担当官から、就職を希望するうつ病のLさん(33 歳、男性)の就労相談を依頼された。LさんはU就労移行支援事業所を利用しているが、何度紹介しても就職に結びつかないとのことであった。J精神保健福祉士は関係者と連携して支援することとし、Lさんの意向を確認した上で、精神障害者雇用トータルサポーター、U就労移行支援事業所の就労支援員、主治医とケアカンファレンスを行った。次の記述のうち、J精神保健福祉士が行うケアカンファレンスの進め方として、正しいものを1つ選びなさい。
それぞれの専門用語を使い、領域の違いが明らかになるようにした。
主治医から治療経過、家族構成、異性関係、財産状況を話してもらった。
共有した方針に基づいて、それぞれの専門領域における役割を明確にした。
J精神保健福祉士の意向に沿って、それぞれが支援を行うこととした。
ケアカンファレンスの結果をK担当官に報告し、了承を得た。
精神保健福祉士 国家試験 の 5門
第2問
次の記述のうち、精神保健福祉士が行うソーシャルワークの展開として、正しいものを 1つ選びなさい。
インテークでは、援助についての契約を結ぶ。
プランニングでは、精神疾患別に区分することを優先する。
インターベンションでは、課題の達成状況を振り返る。
モニタリングでは、相談援助活動の効果を最終的に評価する。
精神保健福祉士 国家試験 の 5門
第3問
限界集落の概念として次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
集落が集落として成り立つ最低限の人口増加率を維持している地域社会のことをいう。
過疎化による人口減少の結果、65歳以上の高齢者が過半数を占め、もはや集落を維持していくことが困難な状態にある地域のことをいう。
週末や祭礼の際に家族や親族が集まってくる都市近郊の地域のことをいう。
都市化によって人口の増加する都市とも、過疎化によって人口の減少する村落ともいえないような地域のことをいう。
地方自治体としての基本的な機能が果たせなくなることが、将来にわたって見込まれるような小規模な自治体のことをいう。
精神保健福祉士 国家試験 の 5門
第4問
社会的リスクに関する次の記述のうち、「ベヴァリッジ報告」で想定されていなかったものを1つ選びなさい。
疾病により労働者の収入が途絶えるおそれ
勤務先の倒産や解雇により生計の維持が困難になるおそれ
老齢による退職のために稼働収入が途絶えるおそれ
保育や介護の社会化が不充分なため、仕事と家庭の両立が困難になるおそれ
稼得者の退職や死亡により被扶養者の生活が困窮するおそれ
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第5問
事例を読んで、A福祉活動専門員の取組として、適切なものを2つ選びなさい。
N市の人口は、約5万人であり、市内には、8小学校と3中学校がある。地域福祉活動計画の策定委員会において、地域福祉活動には大人だけでなく小・中学生の参加も得るべきではないかという意見が出された。そこで、計画策定業務を担当する社会福祉協議会のA福祉活動専門員は対応策を検討することにした。
全小・中学校を対象に実施するのは困難だと考え、知り合いの子どもを集めて懇談会を開催することにした。
子どもの意見を計画に反映させるには無理があるので、まずは各校のPTAの役員会に出席し、保護者の意見を聴取することにした。
教育委員会に説明し、校長の同意を得て、各校で子ども懇談会の開催について案内してもらうとともに、社協の広報紙でも参加者を募集した。
子ども懇談会では、あらかじめ論点の優先順位を決定し、計画の構成に即して話し合ってもらうことにした。