保健師国家試験 の 5門
第1問
人口11 万5 千人、高齢化率25 %の市。要介護高齢者が増加傾向にある。要介護高齢者の介護者の交流を目的に、月1 回保健センターで「介護者の集い」を行っている。多くの参加者から「介護がとても大変だ」という声が聞かれた。保健師は、市全体の状況を把握するため、要介護高齢者の介護者の負担について調査を実施することにした。調査項目で優先度が高いのはどれか。
介護に要する時間
かかりつけ医の有無
介護技術の習得状況
要介護高齢者の要介護度
保健師国家試験 の 5門
第2問
国際生活機能分類〈ICF〉で正しいのはどれか。
子どもの障害は対象としない。
世界保健機関〈WHO〉の国際統計分類の1 つである。
国際疾病分類〈ICD〉を含む上位概念である。
分類が目的であり評価は行わない。
保健師国家試験 の 5門
第3問
児童委員から担当地区のアパートに住む2 歳の児について「見かけた時は元気がなくて、外で遊ぶ様子も見ません。いつも同じ服を着ていて身なりも汚れています」と町の保健師に相談があった。保健師が児童委員に詳しく話を聞いた結果、母親は児童委員に子育ての大変さを繰り返し訴えていることが分かった。保健師が確認する情報として優先度が高いのはどれか。
乳幼児健康診査の状況
新生児訪問で把握した状況
アパートの管理人からの情報
アパートの近所の住民からの情報
保健師国家試験 の 5門
第4問
医療費の助成と根拠法令の組合せで正しいのはどれか。
自立支援医療 ━━ 次世代育成支援対策推進法
結核児童の療育給付 ━━ 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
小児慢性特定疾患治療研究事業 ━━ 児童福祉法
妊娠高血圧症候群等の療養給付 ━━ 母体保護法
保健師国家試験 の 5門
第5問
A さん(58 歳、男性)。56 歳の妻と2 人暮らし。脊髄小脳変性症の症状が進行し、2 週前から地域の専門医療機関に入院しているが、A さんは在宅療養を強く希望している。妻は難病の医療費助成の申請のために保健所に来所し「これから症状がさらに進行することを考えると、通院も難しくなると思います。自宅で面倒をみることができるか心配です」と在宅療養への不安を訴えた。保健師の対応として最も適切なのはどれか。
難病の医療費助成と介護保険とは併用できないと伝える。
通院ができない場合の在宅療養は困難であることを伝える。
在宅療養の決定の際は、A さんの意思より家族の意思を尊重する。
病状の進行に合わせた保健医療福祉サービスが利用できることを説明する。