1級造園施工管理技士 の 10門
第1問
街路樹の維持管理工事における安全管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
剪定・補植等の作業を行う場合、作業に必要な施設等の配置のため継続して道路を使用するときは、所轄警察署長を経由して当該道路の管理者にその使用の許可申請書を提出することができる。
高所作業車を用いて作業を行う場合は、作業指揮者を定めて、作業計画に基づき作業の指揮を行わせる必要があり、作業指揮者には、都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習を修了した者を選任しなければならない。
チェーンソーを用いて行う立木の伐木、かかり木の処理等の業務は、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を受けた者に行わせなければならない。
剪定作業を行う場合における作業床の高さが2m以上10m未満の高所作業車の運転(道路上を走行させる運転を除く。)の業務は、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を受けた者に行わせなければならない。
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第2問
高齢者、障害者の利用に配慮した公園施設の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
傾斜路に、高齢者等の利用に配慮して、上段85 cm、下段65 cm の2段手すりを両側に設けた。
水飲場に、車いす使用者が容易に接近できるよう、使用方向150 cm、幅150 cmの水平部分を設けた。
全駐車台数が200 台の駐車場に、車いす使用者用駐車施設を2台分設け、その後部には有効幅員90 cm の通路を設けた。
傾斜路に、車いす使用者が円滑に利用できるよう、高さ75 cmごとに長さ150 cmの水平部分を設けた。
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第3問
造園樹木の移植に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
土極めは、水を使用することなく根鉢と土が密着するように棒で良く突き固めながら埋め戻す方法で、土質にもよるが、根が地中の停滞した水分を嫌う松類を植え込む場合に用いられることがある。
樽巻きの後に行う揚巻きは、比較的大きな根鉢に行い、泥巻き、こも巻きなどの方法があり、根鉢の大きさや根の粗密などを見ながら、少ない縄で効率的に根鉢をつくれる方法を選ぶ。
植え穴は、植え付ける樹木の根鉢が余裕をもって入る大きさとし、底は、土をよく砕いて柔らかくし、良質な客土を用いた床土を中高く仕上げる。
断根式根回しは、根巻きを行うまでのことをせず、ただ側根等を切り回すだけの方法で、比較的浅根性、非直根性の樹種に用いられるほか、周囲の状況、土性などから根巻きを行うのが難しい場合などにもこの方法を用いる。
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第4問
X-R管理図に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
X-R管理図は、X管理図とR管理図を対にして、XとR の変化を同時に見ることができる管理図である。
X-R管理図は、厚さ・強度・重量などの連続する値である計量値の管理に用いられる。
R管理図は、個々の測定値と平均値との差を管理して、バラツキの変化を評価するために用いられる。
X管理図は、群分けした測定値の平均値の変化を管理して、各群の平均値の変動を評価するために用いられる。
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第5問
擁壁に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
ブロック積擁壁の水抜き孔は、擁壁前面の排水溝より上部において2~3m2に1箇所の割合で設けることが望ましい。
重力式擁壁は、躯体自重によって土圧に抵抗する形式の擁壁であり、基礎地盤が良好な箇所に用いられる。
片持梁式擁壁は、躯体自重とつま先版上の土の重量によって土圧に抵抗する形式の擁壁であり、杭基礎となる場合には適していない。
控え壁式擁壁の伸縮目地は、15m~20 m 間隔に設け、その位置では鉄筋を分離する。
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第6問
「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」における「品質規格」と「寸法規格」に関する次の記述の(A)~(C)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。
「樹木の品質規格は、(A)と(B)に大別して定めるものとし、(A)の表示項目には「樹皮(肌)」が含まれ、(B)の表示項目には「枝葉の配分」が含まれる。寸法規格で定める寸法値は、(C)を示している。」
【A】樹勢 ――【B】樹姿 ――【C】平均値
【A】樹勢 ――【B】樹姿 ――【C】最低値
【A】樹姿 ――【B】樹勢 ――【C】平均値
【A】樹姿 ――【B】樹勢 ――【C】最低値
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第7問
土壌改良材に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
パーライトのうち、真珠岩を原料とするものは透水性の改善を、黒曜石を原料とするものは保水性の改善を目的として用いられる。
バーミキュライトは、ひる石を高温で焼成、膨張させたものであり、透水性の改善や保肥力の改善を目的として用いられる。
珪藻土焼成粒は、珪藻土を造粒して高温で焼成セラミックス化した硬質の粒子であり、孔隙率が高く、透水性の改善を目的として用いられる。
バーク堆肥は、針葉樹や広葉樹の樹皮を主原料とした堆肥であり、土壌の膨軟化を目的として用いられる。
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第8問
「公共工事標準請負契約約款」に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
工事目的物及び工事材料等に関する火災保険については、設計図書に定めるところにより請負者が契約しなければならない。
請負者は、工事の施工に当たり、設計図書に示された自然的又は人為的な施工条件と実際の工事現場が一致しないことを発見したときは、その旨を直ちに監督員に通知し、その確認を請求しなければならない。
請負者は、天候の不良により工期内に工事を完成することができないときは、その理由を明示した書面により、発注者に工期の延長変更を請求することができる。
現場代理人は、工事現場に常駐し、その運営、取締りを行うほか、請負代金の請求及び受領に係る権限を行使することができる。
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第9問
造園樹木の剪定に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
一般に広葉樹に強剪定を行うと不定芽が発生する。生垣等の刈込みでは、長年同じところばかり刈らずに、時には深く切戻しを行って、不定芽の萌芽を促すとよい。
夏期の剪定は、台風による風害の防止や渇水期に枝葉からの水分蒸散量の抑制に効果がある。ただし、新生枝の生長が旺盛でない場合には、行わない方がよい。
切返し剪定は、枝の適正な分岐点において、長い方の枝を付け根より切り取る作業である。樹冠を小さくする場合などに行う。
切詰め剪定は、枝を定芽の位置で切り取る作業である。一般に内芽を残し、芽の直上で枝に対して直角に剪定するとよい。
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第10問
品質管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
品質管理の手順としては、管理しようとする品質特性を決め、その特性について品質標準を定め、その品質標準を守るための作業標準を決定する。
管理しようとする品質特性は、最終品質(設計品質)に影響を及ぼすと考えられるもののうち、できるだけ工程の初期に測定できるものが望ましい。
品質管理を進めるには、各データにより工程が安定しているかをヒストグラムにより確かめた後、同じデータが十分ゆとりをもって品質規格を満たしているかどうかを管理図で確認する。
管理図において、管理限界線内に点があっても、その点の並び方にくせ(特別な傾向)があるときは工程に異常が生じている可能性があるため、その原因を究明する必要がある。