1級造園施工管理技士 の 10門
第1問
造園工事を行う場合の関係法令に基づく必要な手続に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
工事の施工者は、都市緑地法に基づく特別緑地保全地区内において、樹木を植栽しようとする場合、原則として、都道府県知事の許可を受けなければならない。
工事の施工者は、道路法に規定する道路において、工事用板囲、足場、又は詰所を設け、継続して道路を使用しようとする場合、原則として、道路管理者の許可を受けなければならない。
工事の施工者は、出土品の出土等により貝づか、住居跡、古墳その他遺跡と認められるものを発見した場合、文化財保護法に基づき、原則として、遅滞なく、その旨を文化庁長官に届け出なければならない。
工事の施工者は、指定区域内において、著しい騒音を発生する一定の建設作業を行う場合、騒音規制法に基づき、原則として、あらかじめ市町村長に届け出なければならない。
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第2問
建設機械に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
タイヤローラは、路床や路盤の転圧などに使用される建設機械であり、静的荷重に加えタイヤの接地圧(空気圧)と組み合わせることにより締固め力を変化させることができる。
モータグレーダは、前後の車軸間に装着されたバケットを操作して整地を行うことができる建設機械であり、各種の路盤材の敷均しや締固めなどに利用される。
スクレーパは、大規模な土木作業に用いられ、掘削、積込み、長距離運搬、捨土、敷均しを一台で行うことのできる建設機械であり、被けん引式と自走式がある。
ブルドーザは、土砂を押す土工板を取り付けた建設機械であり、土砂の掘削押土、土砂の集積や軟岩の破砕集積、盛土のまき出し整形作業などに使用される。
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第3問
遊具に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
すべり台を設置する際、着地部から減速部の終端上端部までの高さを40 cm とした。
雲梯を設置する際、懸垂はしご部の設置面から握り棒までの落下高さを2.0 m とした。
シーソーを設置する際、腕部を水平にした状態での座面の高さを設置面から75 cm とした。
一方向ぶらんこを設置する際、揺動部の着座部座面の上端から回転軸までの高さを1.8m とした。
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第4問
品質管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
品質管理の手順としては、管理しようとする品質特性を決め、その特性について品質標準を定め、その品質標準を守るための作業標準を決定する。
管理しようとする品質特性は、最終品質(設計品質)に影響を及ぼすと考えられるもののうち、できるだけ工程の初期に測定できるものが望ましい。
品質管理を進めるには、各データにより工程が安定しているかをヒストグラムにより確かめた後、同じデータが十分ゆとりをもって品質規格を満たしているかどうかを管理図で確認する。
管理図において、管理限界線内に点があっても、その点の並び方にくせ(特別な傾向)があるときは工程に異常が生じている可能性があるため、その原因を究明する必要がある。
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第5問
高齢者、障害者の利用に配慮した公園施設の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
傾斜路に、高齢者等の利用に配慮して、上段85 cm、下段65 cm の2段手すりを両側に設けた。
水飲場に、車いす使用者が容易に接近できるよう、使用方向150 cm、幅150 cmの水平部分を設けた。
全駐車台数が200 台の駐車場に、車いす使用者用駐車施設を2台分設け、その後部には有効幅員90 cm の通路を設けた。
傾斜路に、車いす使用者が円滑に利用できるよう、高さ75 cmごとに長さ150 cmの水平部分を設けた。
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第6問
日本庭園における滝と流れの役石に関する次の記述の(A)~(C)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。
「(A)は、滝の役石で、水落石の両側に据える。また、水落石は、枯れ滝では(B)ともいい、水の落ちるのをかたどる。(C)は、流れの役石で、水面を隠れて水を盛り上げ瀬落としなどをつくる。」
【A】脇石 ――【B】鏡石 ――【C】水越石
【A】横石 ――【B】清浄石 ――【C】水越石
【A】脇石 ――【B】鏡石 ――【C】底石
【A】横石 ――【B】清浄石 ――【C】底石
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第7問
結晶片岩に関する次の記述の【A】~【C】に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。
「結晶片岩は、成因による分類上は【 A 】であり、一定方向に並んではっきりした【 B 】がみられる岩石で、石材の一つに【 C 】がある。」
【A】火成岩 ――【B】柱状節理 ――【C】秩父青石
【A】火成岩 ――【B】層理 ――【C】鉄平石
【A】変成岩 ――【B】層理 ――【C】秩父青石
【A】変成岩 ――【B】柱状節理 ――【C】鉄平石
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第8問
日本庭園の歴史に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
平安時代には、貴族の邸宅に、海、野の風景などの自然風景を表現した苑池、野筋や遣水のある寝殿造り庭園が作庭されるようになった。主な庭園の1つとして、仙洞御所庭園がある。
室町時代には、禅宗の自然観を反映して、石組を主体として、白砂、コケ、刈込みなどで自然景観を象徴的に表現する枯山水式庭園が作庭されるようになった。主な庭園の1つとして、大徳寺大仙院庭園がある。
安土桃山時代には、巨大な庭石や色彩豊かな色石などを使った石組を中心とした庭園が作庭されるようになった。主な庭園の1つとして、醍醐寺三宝院庭園がある。
江戸時代には、大規模な池泉を中心に、露地や枯山水の様式を総合し、園内をめぐることのできる池泉廻遊式庭園が作庭されるようになった。主な庭園の1つとして、桂離宮庭園がある。
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第9問
下図は品質管理における一般的な手順を示したものである。この場合、次の作業項目(A)、(B)が当てはまる場所の組合せとして、適当なものはどれか。
作業項目(A) :品質標準の設定
作業項目(B) :管理図(-X-R 管理図など)の作成
【イ】 ――【ハ】
【ロ】 ――【ハ】
【イ】 ――【ニ】
【ロ】 ――【ニ】
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第10問
「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」に関する次の記述の正誤の組合せとして、適当なものはどれか。
【イ】「根鉢」とは、樹木等の移植に際し、掘り上げられる根系を含んだ土のまとまりをいう。
【ロ】「ふるい掘り」とは、樹木等の移植に際し、土のまとまりをつけずに掘り上げること。ふるい根、素掘りともいう。
【ハ】「根巻き」とは、樹木等の移動に際し、土を着けたままで鉢を堀り、土を落とさないよう、鉢の表面を縄その他の材料で十分締め付けて巻き上げることをいう。
【イ】誤 ――【ロ】正――【ハ】正
【イ】正 ――【ロ】誤――【ハ】正
【イ】正 ――【ロ】正――【ハ】誤
【イ】正 ――【ロ】正――【ハ】正