1級造園施工管理技士 の 5門
第1問
土工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
地山が土砂の場合の法面施工に当たっては、丁張にしたがって仕上げ面から余裕をもたせて本体を掘削し、その後人力やバックホウ等で仕上げる方法が用いられる。
切土法面の勾配は、一般に、地山が粘性土で切土高が10m以下の場合、標準値の1:0.8~1:1.2を参考として、切土部の調査及び用地条件等を総合的に判断して決定する。
軟弱で崩壊しやすく、浸食防止のため早期緑化の必要がある比較的緩勾配の切土法面の植生工による保護には、一般に植生筋工が適している。
切土の施工に当たり小段を設ける場合、排水設備を設置せず、維持管理上の問題の少ない小規模な法面のときは、法の下側に向かって5~10%程度の横断勾配をつけるのが一般的である。
1級造園施工管理技士 の 5門
第2問
ブロック積(石積)擁壁に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
ブロック積(石積)擁壁は、背面の地山が締まっている切土、比較的良質の裏込め土で十分な締固めがされている盛土など土圧が小さい場合に用いられる。
水抜孔は、硬質塩化ビニルなどの材料を用い、2~3m2に1箇所の割合で、排水方向に適当な勾配をつけて設けることが望ましい。
裏込め材は、盛土部では下部を厚く、上部に向かって薄くし、切土部では、地山がよく締まっている場合は、上下等厚としてもよい。
空積みによるブロック積(石積)擁壁では、裏込め土が比較的良質な場合は高さが5mまで用いてよい。
1級造園施工管理技士 の 5門
第3問
造園樹木の移植に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
移植不適期に落葉樹を移植する場合は、鉢に土を付けて掘り回し、土を落とさないよう「根巻き」を行うのがよい。
根鉢の種類は、根系の状態により異なり、浅根性の場合は皿鉢、深根性の場合は貝尻、中庸のものは並鉢とするのが普通である。
植え穴の大きさは、直径は根鉢の約1.5倍程度、深さは根鉢よりやや深めに掘り、客土とのなじみをよくするため、底面や側面は特に滑らかに仕上げなくてもよい。
土極めで埋め戻した場合は、水鉢は切らないが、水極めで埋め戻した場合は、水鉢を切り、活着後でもできるだけ長く残しておくのがよい。
1級造園施工管理技士 の 5門
第4問
下記の条件により雨水流出量(m3/sec)を合理式を用いて計算した値として、正しいものはどれか。
[条件]
・流出係数=0.25
・降雨強度=80 mm/h
・排水面積=7,200 m2
0.04
0.064
0.4
0.64
1級造園施工管理技士 の 5門
第5問
芝生の造成及び管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
ブラウンパッチは、ベントグラス類の芝生で高温多湿時に発生する病害で、土壌伝染する。
整地に伴う基肥は、張芝の場合には必ずしも必要ではないが、植芝の場合は、その後の生育を促進し、早く、密な芝地とするために基肥を行う必要がある。
芝草は、一般に、弱酸性から中性の土壌でよく生育し、それ以下になると肥料の効きが悪くなるので、土壌が強酸性の場合は、ピートモス等を用いて土壌改良を行う。
カリは、芝草の発根や耐暑性、耐病性などの環境抵抗性を高める効果があり、その要求量は窒素に次いで高い。