1級ボイラー技師国家試験 の 5問
第1問
ステーに関し、次のうち誤っているものはどれか。
ステーボルトには外側から知らせ穴をあけ、ステーが切れた場合にこの穴から蒸気が噴出し異常を知らせるようにする。
ガセットステーは、胴と鏡板に直接溶接によって取り付け、鏡板を胴で支える。
ガセットステーの配置に当たっては、ブリージングスペースを十分にとる。
管ステーは、煙管よりも肉厚の鋼管を管板に溶接又はねじ込みによって取り付ける。
管ステーには、十分な強度を持たせるため、煙管の役割をさせてはならない。
1級ボイラー技師国家試験 の 5問
第2問
鋼製ボイラー(小型ボイラーを除く。)の燃焼安全装置に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
燃焼安全装置とは、異常消火又は燃焼用空気の異常な供給停止が起こったときに、自動的にこれを検出し、直ちに燃料の供給を遮断することができる装置をいう。
燃焼安全装置は、作動用動力源が断たれたときに、直ちに燃料の供給を遮断することができるものでなければならない。
燃焼安全装置は、燃焼に先立って火炎の誤検出があるときには、直ちに火炎の検出を停止する
燃焼安全装置は、作動用動力源が復掃したときに、自動的に燃料供給の遮断が解除されるものでないものでなければならない。
自動点火式ボイラーの燃焼安全装置は、点火しても火炎の検出ができないときには、燃料の供給を自動的に遮断するものであって、手動による操作をしない限り再起動できないものでなければならない。
1級ボイラー技師国家試験 の 5問
第3問
油だきボイラーの燃焼室が具備すべき要件として、誤っているものは次のうちどれか。
燃焼室は、燃料と空気との混合が有効に、かつ、急速に行われる構造であること。
燃焼室は、燃焼ガスの炉内滞留時間を燃焼完結時間より短くする大きさであること。
燃焼室は、バーナタイルを設けるなど、着火を容易にする構造であること。
燃焼室に使用する耐火材は、予定の燃焼温度に耐え、長期間使用しても焼損、スラグの溶着などの障害が生じないものであること。
燃焼室の炉壁は、空気や燃焼ガスの漏入、漏出がなく、放射熱損失の少ない構造であること。
1級ボイラー技師国家試験 の 5問
第4問
ボイラー(小型ボイラーを除く。)の変更届又は変更検査に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
ただし、計画届の免除認定を受けていない場合とする。
ボイラーの燃焼装置を変更しようとする事業者は、ボイラー変更届にボイラー検査証及び変更の内容を示す書面を添えて、所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
ボイラーの空気予熱器を変更しようとするときには、ボイラー変更届を所轄労働基準監督署長に提出する必要はない。
ボイラーの水管に変更を加えた者は、変更検査を受けなければならない。
所轄労働基準監督署長は、変更検査に合格したボイラーについて、ボイラー検査証に検査期日、変更部分及び検査結果について裏書を行う。
1級ボイラー技師国家試験 の 5問
第5問
気体燃料に関し、次のうち誤っているものはどれか。
気体燃料は、空気との混合状態を比較的自由に設定でき、火炎の広がり、長さなどの火炎の調整が容易である。
ガス火炎は、油火炎に比べて、輝度が低く、燃焼室での輝炎による放射伝熱量が少なく、管群部での対流伝熱量が多い。
天然ガスのうち湿性ガスは、メタン、エタンのほかプロパン以上の高級炭化水素を含み、その発熱量は乾性ガスより大きい。
液化天然ガス(LNG)は、液化前に脱硫、脱炭酸プロセスで精製されるため、CO2、N2、H2Sなどの不純物を含まない。
液化石油ガス(LPG)は、硫黄分がほとんどなく、その発熱量は天然ガスより小さい。