1級ボイラー技師国家試験 の 5問
第1問
自動制御に関し、次のうち誤っているものはどれか。
シーケンス制御は、あらかじめ定められた順序に従って、制御の各段階を逐次進めていく制御である。
フィードバック制御は、出力側の信号を入力側に戻すことによって、制御量の値を目標値と比較し、それらを一致させるように訂正動作を行う制御である。
オンオフ動作は、操作量が二つの値のいずれかをとる2位置動作のうち、その二つの値の一つをゼロとするものである。
比例制御は、制御偏差の大きさに比例して操作量を増減するように働く動作で、P動作ともいう。
積分動作は、制御偏差が変化する速度に比例して操作量を増減するように働く動作で、D動作ともいう。
1級ボイラー技師国家試験 の 5問
第2問
法令上、ボイラー技士でなければ取り扱うことができないボイラーは、次のうちどれか。
ボイラー取扱作業主任者の職務として、法令に定められていない事項は次のうちどれか。
1日に1回以上水面測定装置の機能を点検すること。
排出されるばい煙の測定濃度及びボイラー取り扱い中における異常の有無を記録すること。
低水位燃焼しゃ断装置、火炎検出装置その他の自動制御装置を点検し、及び調整すること。
ボイラーについて異常を認めたときは、直ちに必要な措置を講ずること。
1級ボイラー技師国家試験 の 5問
第3問
蒸気圧力1.2MPa、給水温度30℃で、発生蒸気の湿り度0.05で、蒸発量4t/hのボイラーの換算蒸発量の値に最も近いものは、次のうちどれか。ただし、絶対圧力1.3MPaの飽和水の比エンタルピは815kJ/kg、蒸発熱は1972kJ/kgとする。
3.7t/h
4.1t/h
4.5t/h
4.9t/h
5.3t/h
1級ボイラー技師国家試験 の 5問
第4問
単純軟化法によるボイラー補給水処理に関し、次のうち誤っているものはどれか。
単純軟化法では、給水中のシリカ及び塩素イオンを除去することができる。
軟化装置は、給水中の硬度成分を除去する最も簡単な装置で、低圧ボイラーに多く使用されている。
軟化装置による処理水の残留硬度は、貫流点を超えると著しく増加してくる。
軟化装置の強酸性陽イオン交換樹脂が交換能力を減じた場合、一般には食塩水で再生を行う。
軟化装置の強酸性陽イオン交換樹脂は、1年に1回程度鉄分による汚染などを調査し、樹脂の洗浄及び補充を行う。
1級ボイラー技師国家試験 の 5問
第5問
ボイラーに使用する計測器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ブルドン管式庄カ計は、通常、水を入れたサイホン管を胴又は蒸気ドラムと圧力計との間に取り付け、ブルドン管に蒸気やボイラー水が直接入らないようにする。
面積式流量計は、テ一パ管の中を流体が下から上に流れると、フロートが流量に応じて上下し、流量がテーパ管とフロートの間の環状面積に比例することを利用している。
容積式流量計は、ケーシング内でだ円形歯車を2個組み合わせ、これを流体の流れによって回転させると、歯車とケーシング壁との間の空間部分の量だけ流体が流れ、流量が歯車の回転数に比例することを利用している。
二色水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は赤色に、水部は緑色に見える。
平形反射式水面計は、ガラスの前面から見ると水部は光線が通って白色に見え、蒸気部は反射されて黒色に光って見える。