2級ボイラー技師国家試験 の 10問
第1問
ボイラー(移動式ボイラー、屋外式ボイラー及び小型ボイラーを除く。)を設置するボイラー室について、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
伝熱面積が3㎡の蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければならない。
ボイラーの最上部から天井、配管その他のボイラーの上部にある構造物までの距離は、原則として1.2m以上としなければならない。
ボイラー室には、必要がある場合のほか、引火しやすい物を持ち込ませではならない。
立てボイラーは、ボイラーの外壁から壁、配管その他のボイラーの側部にある構造物(検査及びそうじに支障のない物を除く。)までの距離を原則として0.45m以上としなければならない。
ボイラー室に重油タンクを設置する場合は、ボイラーの外側から原則として2m以上離しておかなければならない。
2級ボイラー技師国家試験 の 10問
第2問
温水ボイラーの温度制御に用いるオンオフ式温度調節器(電気式)について、誤っているものは次のうちどれか。
温度調節器は、調節器本体、感温体及びこれらを連結する導管で構成される。
感温体内の液体には、一般にトルエン、エーテル、アルコールなどが用いられる。
感温体は、ボイラー一本体に直接取り付けるか、又は保護管を用いて取り付ける。
保護管を用いて感温体を取り付ける場合は、保護管内にシリコングリスを挿入しではならない。
温度調節器は、一般に調節温度の設定及び動作すき聞の設定を行う。
2級ボイラー技師国家試験 の 10問
第3問
ボイラーにおける燃料の燃焼について、誤っているものは次のうちどれか。
理論空気量をAo、実際空気量をA、空気比をmとすると、A=mAoという関係が成り立つ。
実際空気量は、一般の燃焼では理論空気量より大きい。
燃焼温度は、燃料の種類、燃焼用空気の温度、燃焼効率、空気比などの条件によって変わる。
排ガス熱による熱損失を小さくするには、空気比を大きくして完全燃焼させる。
一定量の燃料を完全燃焼させるときに、着火性が良く燃焼速度が速いと狭い燃焼室で足りる。
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第4問
ボイラーにおける気体燃料の燃焼の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。
燃焼させるうえで、液体燃料のような微粒化や蒸発のプロセスが不要である。
空気との混合状態を比較的自由に設定でき、火炎の広がり、長さなどの火炎の調節が容易である。
安定な燃焼が得られ、点火、消火が容易で自動化しやすい。
重油のような燃料加熱、霧化媒体の高圧空気又は蒸気が不要である。
ガス火炎は、油火炎に比べて、火炉での放射伝熱量が多く、接触伝熱面での伝熱量が少ない。
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第5問
ボイラーの酸洗浄について、誤っているものは次のうちどれか。
酸洗浄は、薬液に酸を用いて洗浄し、ボイラー内のスケールを溶解除去するものである。
酸洗浄は、薬液によるボイラーの腐食を防止するため抑制剤(インヒビタ)を添加して行う。
薬液で洗浄した後は、水洗してから中和防せい処理を行う。
シリカ分の多い硬質スケールを酸洗浄するときは、所要の薬液で前処理を行いスケールを膨潤させる。
塩酸を用いる酸洗浄作業中は硫化水素が発生するので、ボイラー周辺を火気厳禁とする。
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第6問
ボイラー(小型ボイラーを除く。)の附属品の管理について、次の文中の( )内に入れるA及びBの語句の組合せとして、法令上、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「温水ボイラーの( A )及び( B )については、凍結しないように保温その他の措置を講じなければならない。」
【A】吹出し管━━【B】給水管
【A】返り管━━【B】吹出し管
【A】給水管━━【B】返り管
【A】返り管━━【B】逃がし管
【A】逃がし管━━【B】給水管
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第7問
ボイラー(移動式ボイラー、屋外式ボイラー及び小型ボイラーを除く。)を設置するボイラー室について、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
伝熱面積が5m
2
の蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければならない。
ボイラーの最上部から天井、配管その他のボイラーの上部にある構造物までの距離は、原則として1.2m以上としなければならない。
ボイラー室には、必要がある場合のほか、引火しやすい物を持ち込ませてはならない。
ボイラー室には、ボイラー検査証及びボイラー設置者の氏名を掲示しなければならない。
ボイラー室に重油タンクを設置する場合は、ボイラーの外側から原則として2m以上離しておかなければならない。
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第8問
ボイラー水の間欠吹出しについて、誤っているものは次のうちどれか。
鋳鉄製蒸気ボイラーのボイラー水の一部を入れ替える場合は、燃焼をしばらく停止しているときに吹出しを行う。
給湯用又は閉回路で使用する温水ボイラーの吹出しは、酸化鉄、スラッジなどの沈殿を考慮し、ボイラー休止中に適宜行う。
水冷壁の吹出しは、スラッジなどの沈殿を考慮し、運転中に適宜行う。
吹出しを行っている間は、他の作業を行ってはならない。
吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を先に開き、次に漸開弁を開いて吹出しを行う。
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第9問
ボイラーの清缶剤について、誤っているものは次のうちどれか。
軟化剤は、ボイラー水中の硬度成分を不溶性の化合物(スラッジ)に変えるための薬剤である。
軟化剤には、炭酸ナトリウム、りん酸ナトリウムなどがある。
スラッジ調整剤は、ボイラー内で軟化して生じた泥状沈殿物の結晶の成長を防止するための薬剤である。
脱酸素剤には、タンニン、アンモニア、硫酸ナトリウムなどがある。
酸消費量付与剤としては、低圧ボイラーでは水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウムが用いられる。
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第10問
次の文中の( )内に入れるA及びBの数字の組合せとして、法令上、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「鋳鉄製温水ボイラー(小型ボイラーを除く。)で圧力が( A )MPaを超えるものには、温水温度が( B )℃を超えないように温水温度自動制御装置を設けなければならない。」
【A】0.1━━【B】100
【A】0.1━━【B】120
【A】0.3━━【B】100
【A】0.3━━【B】120
【A】0.5━━【B】100