介護福祉士 国家試験 の 10門
第1問
小規模多機能型居宅介護に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
2012年度(24年度)から開始された介護サービスである。
管理者は、医師であることが義務付けられている。
長期間の宿泊を目的としている。
訪問入浴介護のサービス提供を目的としている。
地域密着型サービスの1つである。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第2問
誤嚥を防止している部位として、正しいものを1つ選びなさい。
甲状軟骨
口蓋垂
喉頭蓋
口蓋扁桃
食道
介護福祉士 国家試験 の 10門
第3問
電気かみそりを使ったひげそりの方法として、適切なものを1つ選びなさい。
蒸しタオルを当ててひげを柔らかくする。
電気かみそりを皮膚に強く押し当てる。
電気かみそりを皮膚に対して直角に当てる。
ひげの流れに沿って剃る。
顎の下などの湾曲した部分は、皮膚を寄せるようにして剃る。
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第4問
Dさん(42歳、男性)は、営業の仕事をしていた。休日に趣味のサイクリングの最中、交通事故に遭った。脊髄を損傷し、対麻痺の状態になり、車いすで移動する生活になった。Dさんに関する次の記述のうち、ICF(International Classification of Functioning ,Disability and Health : 国際生活機能分類)における「心身機能・身体構造」と「活動」の関係を示すものとして、適切なものを1つ選びなさい。
移動に車いすを使う生活になり、退職することになった。
上肢は自由に動かせる状態であり、車いすで移動できるようになった。
玄関の周りをバリアフリーにすることで、一人で外出できるようになった。
サイクリングの楽しさを忘れられず、車いすマラソンに取り組む準備を始めた。
脊髄損傷のために、排尿コントロールが困難になった。
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第5問
各専門職とその業務に関する次の組み合わせのうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
社会福祉士 ―― 医療行為の実施
介護福祉士 ―― 訪問介護の提供
介護支援専門員 ―― 地域包括支援センターでの権利擁護
主任介護支援専門員 ―― 市町村での介護保険被保険者証の交付
医師 ―― 介護給付でのケアプラン作成
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第6問
せん妄(delirium)の危険因子として、正しいものを1つ選びなさい。
睡眠過多
ビタミンC欠乏
多血症(polycythemia)
高熱
喫煙
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第7問
Lさん(80歳)は、妻(75歳)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし、左片麻痺が残った。時間をかければ、着脱や洗面など、身の回りのことができる。現在、要介護1で、週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は、70歳ころから軽い心不全(heart failure)がくり返し起きるため、屋内での生活が中心となっている。Lさんは、自分でできることは自分でやりたいと思っているが、妻は夫の世話は自分の役割と思って、Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。Lさんはお風呂が好きで、脳梗塞(cerebral infarction)を起こす前は、毎日、湯船につかっていた。しかし、自宅の浴槽の縁が浴室の床から遠く、妻の介助では、湯船につかることができないために、退院後はシャワーを使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら、週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。
妻は、訪問介護員(ホームヘルパー)に「おとといの朝、夫が咳をしていたので病院に行き診察を受けましたが、医師から、熱もないし検査結果も心配はないと言われました。念のためベッドに寝かせていますが、自分で寝返りはしています」と話した。臥床を続けた場合に、最初に現れると予測される身体の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
嚥下障害
寝たきり状態
筋力低下
心不全(heart failure)
褥瘡
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第8問
介護保険の被保険者に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
40歳以上65歳未満の医療保険加入者は、住所のある市町村の被保険者になる。
自宅の住所と違う自治体にある介護保険施設に入所して住所変更をした場合は、変更後の市町村の被保険者になる。
他の市町村に住所を変更した場合、年度中は転出前の市町村の被保険者の資格を継続する。
第1号被保険者の資格の取得および喪失に関する事項は、被保険者本人が市町村に届け出なければならない。
他の都道府県に住所を変更した場合、転出前の都道府県に変更届を提出しなければならない。
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第9問
トイレの環境整備として、最も適切なものを1つ選びなさい。
就寝時の寝室よりも照明を明るくする。
介助が必要な場合は、洋式便所の後方に介助スペースを確保する。
出入り口の扉は、外開きより内開きの方が良い。
L字型手すりの直径は、50㎜程度を目安にする。
縦手すりは、様式便座の先端よりも後方の側面に設置する。
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第10問
Fさん(80歳、女性)は、2週間前に、リハビリテーション病院から介護老人保健施設に入所した。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症のため、構音障害と嚥下障害がある。また、よだれが流れて衣服が濡れてしまうことが多い。食事は、とろみをつけた刻み食を1人で摂取できるが、むせることが多い。介護職がFさんに「何を食べたいですか」と尋ねると、「おいうをあえあい」(「お肉を食べたい」の意味)という不明瞭な発話が返ってきた。
Fさんの食事場面でのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
絶えず話しかける。
メニューを説明する程度の声かけにとどめる。
急いで飲み込むように促す。
今までで、いちばん思い出に残る食事は何かを聞く。
一口ごとに、必ず水を飲むように促す。