介護福祉士 国家試験 の 10門
第1問
Jさん(80歳、女性)は3年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断され、要介護3と認定された。次第に徘徊はいかいすることが多くなって、夫(88歳)が介護することは難しくなり、現在は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用している。Jさんは、「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」など、実際にはないことを口にしていた。Jさんはグループホームから出て行き、Vコンビニエントストアで発見されたことが1回ある。家族の了承を得て、GPS追跡機をJさんの身につけてもらうことにした。また、地域のネットワークを利用して、Jさんが発見されたVコンビニエントストアの店員、地域の民生委員、自治会、老人クラブなどに呼びかけ、一人で歩いているJさんを見かけたときは、グループホームに連絡を入れてもらうことにした。一方で、介護福祉職は,Jさんが外出したいときには、付き添って外出していた。
地域の住民から、「Jさんに似た人をW橋のそばで見かけました」と連絡が入った。W橋はVコンビニエントストアから2kmほど離れている。JさんのGPS追跡機が居室から見つかったが、Jさんの姿はグループホーム内に見あたらなかった。この時点で、介護福祉職がとるべき対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
グループホームで帰ってくるのを待つ。
休暇中の職員全員に出勤してもらう。
地域のネットワークに協力を依頼する。
Jさん宅に探しにいく。
VコンビニエントストアでJさんが来るのを待つ。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第2問
生活上の課題に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
課題が複数ある場合は、優先順位をつける。
潜在的なものは取り上げない。
問題解決思考では明暗化できない。
個人因子による課題よりも環境因子による課題を優先する。
課題を抽出するためには、1つの情報を解釈すればよい。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第3問
Jさん(36歳、男性)は、6歳の時、大学病院で精神(発達)遅滞の判定を受け、療育手帳(重度)が交付された。両親はJさんに必要以上の世話をし、衣服の着脱も介助していた。しかし、両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になったため、一週間前にJさんは障害者支援施設に入所した。言葉によるコミュニケーションは簡単な単語の理解ができる程度であり、生活全般に指示や見守りが必要である。たばこの吸殻を食べてしまう行為がみられ、吸殻を探して施設の近所まで出歩くなどの行動もみられた。対人関係をうまく築けないようで、なれない人たちの中に入ると、上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。
入所当日、Jさんが初めて衣服を着替える時に、介護職が行う支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
Jさんが自分でできるまで待つ。
衣服の前後・表裏に印をつける。
Jさんの着る順番に衣服を並べておく。
Jさんが着てから、間違いを訂正する。
Jさんが着られなくなると、そのたびに支援をする。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第4問
電気かみそりを使ったひげそりの方法として、適切なものを1つ選びなさい。
蒸しタオルを当ててひげを柔らかくする。
電気かみそりを皮膚に強く押し当てる。
電気かみそりを皮膚に対して直角に当てる。
ひげの流れに沿って剃る。
顎の下などの湾曲した部分は、皮膚を寄せるようにして剃る。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第5問
レスパイトケア(respite care)の目的として、適切なものを1つ選びなさい。
利用者の身体的安静を確保すること。
介護を担う家族に休養を提供すること。
介護職に休息を提供すること。
利用者のリハビリテーションの機会を確保すること。
介護を担う家族の経済的負担を軽くすること。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第6問
高齢者の疾患の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。
症状が定型的である。
うつ症状は伴わない。
複数疾患の合併は少ない。
環境因子の影響を受けにくい。
生活の質(QOL)への影響が大きい。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第7問
食品の凝固に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
ゼラチン(gelatin)は沸騰した湯で溶かす。
寒天は常温で固まる。
片栗粉は熱湯で溶いてから加える。
ペクチン(pectin)は精製塩で固まる。
増粘剤(とろみ剤)は添加後、かき混ぜずに提供する。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第8問
Dさん(38歳、女性)は、知的障害があり、障害者支援施設で生活保護を受けながら生活している。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立しているが、家事や金銭管理に援助が必要な状況である。家族から経済的・精神的な支援は期待できない。ある日、Dさんから、「仕事はできないけれど、ここから出て暮らしてみたい」という希望があり、検討することになった。
Dさんの地域生活を実現するための支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
指定一般相談事業者の利用を勧める。
発達障害者支援センターに支援計画の作成を依頼する。
移動援護の支給申請を行う。
就労移行支援の利用を勧める。
地域包括支援センターに支援を要請する。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第9問
介護福祉士制度が創設された背景にあるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
高齢化率が14%を超えて、高齢社会になった。
介護保険法が制定されて、新しい介護サービス提供の仕組みが創設された。
日本学術会議が、介護職員の専門性と資格制度についての意見を出した。
特別養護老人ホームの制度ができて、介護職員が必要になった。
高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)の策定によって、介護サービスの拡充が図られるようになった。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第10問
「障害者虐待防止法」に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
対象となる虐待の範囲は、身体的虐待、心理的虐待及び性的虐待の3種類とされている。
市町村は、虐待に対応するために地域活動支援センターを設置することが義務付けられている。
家族による虐待に対しては、市町村が通報を受理して、身体障害者更生相談所または知的障害者更生相談所が対応することとされている。
施設サービスでの従事者による虐待は対象となるが、障害者の雇用主による虐待は対象外とされている。
医療機関の管理者は、医療機関を利用する障害者に対する虐待を防止するために必要な措置を講ずることとされている。