介護福祉士 国家試験 の 10門
第1問
Kさん(65歳)は、夫(70歳)と二人暮らしをしていた。Kさんは骨粗鬆症(osteoporosis)と診断を受けていたが、最近、約束していたことを忘れるなどの記憶力の低下や人格の変化がみられるようになり、前頭側頭型認知症(Front Temporal Dementia)と診断され、要介護認定で要介護3となった。夫は体調を崩して、近所の病院に入院することになった。夫が介護支援専門員(ケアマネージャー)に相談して、Kさんは、夫の入院する病院に併設されている施設に入所した。この施設は、看護、医学的管理の下に介護や機能訓練などを実施している。Kさんは施設入所後、介護職の問いかけに返事をしなかったり、急に服を脱ぎ出すなどの行動を繰り返した。日常生活では、すべての動作に見守りと声かけが必要な状態であった。
Kさんが入所した施設として、次の中から正しいものを1つ選びなさい。
小規模多機能型居宅介護
介護老人福祉施設
認知症対応型共同生活介護
介護老人保健施設
救護施設
介護福祉士 国家試験 の 10門
第2問
Eさん(35歳、女性)は、出産時に脳出血(cerebral hemorrhage)を起こした。現在は片麻痺で車いすを利用し、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)による注意障害を持ちながら、乳児を育てている。このようなEさんに対して、多職種による支援が行われることになった。
Eさんにかかわる専門職とその支援内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
社会福祉主事が家事援助サービスを提供する。
保健師が子育て相談を行う。
身体障害者福祉司が治療体操を行う。
知的障害者福祉司が精神障害者福祉手帳の申請を行う。
介護支援専門員(ケアマネジャー)がサービス等利用計画を作成する。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第3問
上肢リンパ浮腫のある人が日常生活で心がけることとして、適切なものを1つ選びなさい。
手袋をしないで庭の手入れをする。
体重の増加を防ぐ。
患側で血圧を測定する。
サウナ浴を行う。
きつめの肌着を着る。
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第4問
Fさん(80歳、女性)は、2週間前に、リハビリテーション病院から介護老人保健施設に入所した。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症のため、構音障害と嚥下障害がある。また、よだれが流れて衣服が濡れてしまうことが多い。食事は、とろみをつけた刻み食を1人で摂取できるが、むせることが多い。介護職がFさんに「何を食べたいですか」と尋ねると、「おいうをあえあい」(「お肉を食べたい」の意味)という不明瞭な発話が返ってきた。
Fさんが「おいうをあえあい」と話した時の介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
「正確に言いなおしてください」と促す。
「おにく」と自分が聞き取れた通りに繰り返す。
「口の体操をしましょう」と促す。
「よだれを拭いてください」とタオルを渡す。
「言いたいことをすべて書いてください」と言う。
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第5問
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)の人の日常生活上の留意点として、適切なものを1つ選びなさい。
入浴では、お湯の温度を高めにする。
着替えをするときには、腕を高く上げない。
立ち上がるときには、息を止める。
和式トイレを使用する。
低カロリーの食事を摂取する。
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第6問
下痢が続いている要介護高齢者への対応に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
水分摂取を控える。
肛門周辺の皮膚を強く拭く。
温めた牛乳を提供する。
下痢以外に訴えがないので、ようすを見る。
排泄物は感染源として取り扱う。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第7問
リアリティ・オリエンテーション(reality orientation)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
現実の感覚や認識を確認して、見当識に働きかける療法である。
認知症(dementia)の人に特化したコミュニケーションの方法である。
思い出を語り合うグループワークである。
主体的な生活を獲得するための作業療法である。
動物を介在させる療法である。
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第8問
Jさん(80歳、女性)は3年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断され、要介護3と認定された。次第に徘徊はいかいすることが多くなって、夫(88歳)が介護することは難しくなり、現在は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用している。Jさんは、「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」など、実際にはないことを口にしていた。Jさんはグループホームから出て行き、Vコンビニエントストアで発見されたことが1回ある。家族の了承を得て、GPS追跡機をJさんの身につけてもらうことにした。また、地域のネットワークを利用して、Jさんが発見されたVコンビニエントストアの店員、地域の民生委員、自治会、老人クラブなどに呼びかけ、一人で歩いているJさんを見かけたときは、グループホームに連絡を入れてもらうことにした。一方で、介護福祉職は,Jさんが外出したいときには、付き添って外出していた。
JさんはW橋近くで無事に発見された。グループホームの職員は今後のJさんへの対応について話し合いを行った。介護福祉職のJさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
Jさんの居室に鍵かぎをかけ、居室の中で過ごしてもらう。
無断外出がたくさんの人に迷惑がかかることを伝え、反省を促す。
Jさんの一日の生活リズムを再確認する。
グループホームの利用をやめるように勧める。
今後出かけるときは、職員に声をかけるように伝える。
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第9問
次の図は、国際リハビリテーション協会が定めた、「障害者のための国際シンボルマーク」である。このマークに関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。
障害者が利用できる建物、施設であることを明確に表すためのものである。
このマークは車いす利用者だけが使用できる。
障害者が運転する自動車には、このマークを表示することが義務づけられている。
マークについての使用指針はなく、障害者への配慮があれば使用できる。
マークのない建物、施設は障害者への利用を制限できる。
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第10問
Kさん(46歳、男性)は、1年前、事故が原因で全盲となった。失明当時は、自宅にひきこもってしまい、妻と離婚し、仕事も辞めてしまった。その後、なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って、総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが、初めは、受傷による心理的な影響が大きく、積極的に訓練に参加することができなかった。
センターの介護福祉職のアドバイスなどもあり、Kさんは徐々に歩行訓練、日常生活活動訓練、点字訓練、音声ソフトを導入したパソコンの訓練等を行うことができるようになった。また、Kさんは、比較的早く、盲導犬と生活する訓練を受け、現在、盲導犬と一緒に自宅で生活することが可能になった。Kさんがいつも相談に行っている地域活動支援センターの職員から盲導犬とその利用者への接し方について一般の人に話して欲しいと依頼された。
盲導犬がそばにいれば困ることはないので、視覚障害者に話しかけないで欲しい。
仕事中の盲導犬に声をかけて励まして欲しい。
仕事中の盲導犬に水や食べ物を与えて欲しい。
盲導犬が通路をふさぐなどの困った行動をしていても、黙って見ていてほしい。
盲導犬がハーネス(harness)をつけているときは、仕事中なので見守ってほしい。