介護福祉士 国家試験 の 10門
第1問
J介護福祉職は介護老人福祉施設で勤務して1年目である。担当利用者Kさんの家族が面会に来た時に、「衣服が散らかっているから整理して欲しい」と言われた。J介護福祉職は自分の判断で衣服の整理を行った。その1週間後、Kさんの家族から、「まだ十分に整理できていない」と苦情を受けた。J介護福祉職にとっては初めての苦情であった。J介護福祉職は上司に報告した。
J介護福祉職が上司に報告する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
Kさんの最近の日常生活のこと
衣服の整理の仕方に問題がないこと
自分が責任を持って苦情処理すること
苦情を受け、まだ解決していないこと
衣服の散乱は、Kさんの認知症(dementia)の悪化が原因だということ
介護福祉士 国家試験 の 10門
第2問
機能性尿失禁がある利用者の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
症状の改善に、骨盤底筋群を鍛える体操が効果的である。
尿路の疾患が疑われるので、泌尿器科の受診を勧める。
トイレを洋式に替えて、洗浄機能付き便座を設置する。
留置カテーテルを使用する。
早めのトイレ誘導を行う。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第3問
Fさん(80歳、女性)は、2週間前に、リハビリテーション病院から介護老人保健施設に入所した。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症のため、構音障害と嚥下障害がある。また、よだれが流れて衣服が濡れてしまうことが多い。食事は、とろみをつけた刻み食を1人で摂取できるが、むせることが多い。介護職がFさんに「何を食べたいですか」と尋ねると、「おいうをあえあい」(「お肉を食べたい」の意味)という不明瞭な発話が返ってきた。
Fさんが「おいうをあえあい」と話した時の介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
「正確に言いなおしてください」と促す。
「おにく」と自分が聞き取れた通りに繰り返す。
「口の体操をしましょう」と促す。
「よだれを拭いてください」とタオルを渡す。
「言いたいことをすべて書いてください」と言う。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第4問
Kさん(46歳、男性)は、1年前、事故が原因で全盲となった。失明当時は、自宅にひきこもってしまい、妻と離婚し、仕事も辞めてしまった。その後、なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って、総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが、初めは、受傷による心理的な影響が大きく、積極的に訓練に参加することができなかった。
Kさんとのコミュニケーションを図るためのセンターの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
話したり、手で触れたりしてコミュニケーションを図る。
読話を用いてコミュニケーションを図る。
点字を用いてコミュニケーションを図る。
Kさんの話をうなずきながら聞く。
「あれ」、「これ」という指示代名詞を用いてコミュニケーションを図る。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第5問
疥癬(scabies)とその対策に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
マダニが皮膚に寄生することで発生する皮膚病である。
感染した皮膚に変化が見られない。
感染した利用者は他の利用者と同室でよい。
感染した利用者の衣類や寝具の洗濯は他の利用者のものと一緒でよい。
感染した利用者の入浴は順番を最後にする。
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第6問
Lさん(80歳)は、妻(75歳)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし、左片麻痺が残った。時間をかければ、着脱や洗面など、身の回りのことができる。現在、要介護1で、週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は、70歳ころから軽い心不全(heart failure)がくり返し起きるため、屋内での生活が中心となっている。Lさんは、自分でできることは自分でやりたいと思っているが、妻は夫の世話は自分の役割と思って、Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。Lさんはお風呂が好きで、脳梗塞(cerebral infarction)を起こす前は、毎日、湯船につかっていた。しかし、自宅の浴槽の縁が浴室の床から遠く、妻の介助では、湯船につかることができないために、退院後はシャワーを使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら、週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。
妻は、訪問介護員(ホームヘルパー)に「おとといの朝、夫が咳をしていたので病院に行き診察を受けましたが、医師から、熱もないし検査結果も心配はないと言われました。念のためベッドに寝かせていますが、自分で寝返りはしています」と話した。臥床を続けた場合に、最初に現れると予測される身体の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
嚥下障害
寝たきり状態
筋力低下
心不全(heart failure)
褥瘡
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第7問
介護保険制度の動向に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
介護保険法の制定に併せて、老人福祉計画策定等を盛り込んだ福祉八法改正が(1990年(平成2年))がなされた。
介護保険法の制定後、その実施促進のために高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)が策定された。
2005年(平成17年)の介護保険法改正によって、介護予防を重視した制度見直しが行われた。
2009年(平成21年)の要介護の認定者数は、2001年(平成13年)に比べ大きく減少した。
2011年(平成23年)の介護保険法改正によって、地域包括支援センターが創設された。
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第8問
肝疾患(liver disease)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
A型肝炎(hepatitis A)は、輸血後に発症することが多い。
B型肝炎(hepatitis B)は、慢性肝炎(chronic hepatitis)になることはない。
C型肝炎(hepatitis C)は、進行すると、肝硬変(liver cirrhosis)、肝がん(liver cancer)へと病態が変化していくことが多い。
E型肝炎(hepatitis E)は、日本国内のウイルス肝炎(viral hepatitis)の大部分を占める。
アルコール性肝障害(alcoholic liver injury)は、肝硬変(liver cirrhosis)に進行することはない。
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第9問
Fさん(80歳、女性)は、2週間前に、リハビリテーション病院から介護老人保健施設に入所した。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症のため、構音障害と嚥下障害がある。また、よだれが流れて衣服が濡れてしまうことが多い。食事は、とろみをつけた刻み食を1人で摂取できるが、むせることが多い。介護職がFさんに「何を食べたいですか」と尋ねると、「おいうをあえあい」(「お肉を食べたい」の意味)という不明瞭な発話が返ってきた。
Fさんの食事場面でのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
絶えず話しかける。
メニューを説明する程度の声かけにとどめる。
急いで飲み込むように促す。
今までで、いちばん思い出に残る食事は何かを聞く。
一口ごとに、必ず水を飲むように促す。
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第10問
ICIDH(International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps : 国際障害分類)からICF(International Classification of Functioning, Disability and Health : 国際生活機能分類)への変遷に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
ICIDHは、機能・形態障害の分類が不十分という指摘があった。
医学モデルから社会モデルへの転換として、ICFを位置づけた。
ICIDHは、身体障害に適合できない部分があるという批判があり、ICFが開発された。
ICIDHにおける能力障害を、ICFでは参加制約に置き換えた。
ICIDHよりも、環境及び環境と個人の相互作用を重視したモデルとしてICFが提案された。