介護福祉士 国家試験 の 10門
第1問
Gさん(75歳、男性)は、妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で、妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には、いつも近くのUコミュニティセンターで、仲間達と囲碁や将棋をしていた。
そんなGさんが、半年前から Uコミュニティセンターに行かない日が多くなり、家の中をうろうろしたり、妻に買い物に行く時間を何度も確認し、車の鍵を探し回ることが多くなった。2か月ほど前、買い物の後で家に帰る道が分からなくなり、同じ道を行ったり来たりしているので、妻が、「次の路地に入ってください」と言うと、「分かっとる」と大声をだした。家に到着すると「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が、かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され、その後、要介護1と認定された。現在、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し、妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。
妻はGさんと、自宅でできるだけ長く生活したいと考えている。また、自分が旅行などで一定期間家を空けることができるのかと心配している。妻の心配に対応する介護保険サービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
短期入所療養介護
通所リハビリテーション
通所介護(デイサービス)
認知症対応型通所介護
訪問看護
介護福祉士 国家試験 の 10門
第2問
適応機制の1つである「昇華」に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
認めたくない欲求を心の中に抑え込んでしまおうとする。
名声や権威に自分を近づけることで、自分の価値を高めようとする。
自分に都合の良い理由をつけて、自分を正当化しようとする。
発達の未熟な段階に後戻りして自分を守ろうとする。
直ちに実現できない欲求を、価値ある行為に置き換えようとする。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第3問
右片麻痺があり一部介助があれば歩行できる利用者の入浴介護として、適切なものを1つ選びなさい。
浴室内では、介護職は利用者の左側に付き、腕と腰を支えながら一緒に移動する。
浴室の出入り口に一段の段差がある場合は、左足から下がり、右足から上がる。
浴槽に入るときは、まず右足を入れ、次に左足を入れる。
浴槽から出るときは、浴槽の縁やバスボードにいったん座る。
介護職が利用者の全身を洗う。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第4問
関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の人の関節保護の方法として、適切なものを1つ選びなさい。
コップは片手で持つ。
荷物は指先で持つ。
ドアの取っ手は丸いものを使う。
便器に補高便座をのせる。
就寝時には高い枕を使う。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第5問
高齢者の身体機能の変化に対応した食事の提供方法として、適切なものを1つ選びなさい。
味覚の低下に対しては、調味料を多用する。
唾液分泌の低下に対しては、主食をパンにする。
腸の蠕動運動の低下に対しては、根菜類を積極的に取り入れる。
咀嚼力の低下に対しては、肉料理を控える。
口渇感の低下に対しては、酸味のある味付けにする。
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第6問
Dさん(98歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。終末期を迎え、座位が困難でベッドで臥床している。医師は、死に至るまで1週間程度と予測している。呼びかけには目を開けて反応して、表情が変わることもある。食事は、アイスクリームや水分をわずかにとる程度である。Dさんは、以前からここで最期の時を安らかに過ごしたいと希望している。家族もそれを望んでいて、毎日、居室を訪れている。家族は延命措置を希望していない。介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
いつもテレビをつけたままにしておく。
居室内のポータブルトイレで排泄できるように介助する。
家族に、胃ろうの造設を医療関係者に相談するように促す。
家族とゆっくりと過ごす時間をもてるように、居室環境を整える。
声かけのたびに。頑張って長生きするように励ます。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第7問
Eさん(35歳、女性)は、出産時に脳出血(cerebral hemorrhage)を起こした。現在は片麻痺で車いすを利用し、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)による注意障害を持ちながら、乳児を育てている。このようなEさんに対して、多職種による支援が行われることになった。
Eさんにかかわる専門職とその支援内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
社会福祉主事が家事援助サービスを提供する。
保健師が子育て相談を行う。
身体障害者福祉司が治療体操を行う。
知的障害者福祉司が精神障害者福祉手帳の申請を行う。
介護支援専門員(ケアマネジャー)がサービス等利用計画を作成する。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第8問
成人の認知機能を評価する方法の中で、口頭での回答と図形の模写などで簡便に行えるものとして、適切なものを1つ選びなさい。
Functional Assessment Staging(FAST)
改訂長谷川式簡易知能評価スケール
Mini-Mental State Examination(MMSE)
ビネー式知能検査
Clinical Dementia Rating(CDR)
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第9問
Kさん(65歳)は、夫(70歳)と二人暮らしをしていた。Kさんは骨粗鬆症(osteoporosis)と診断を受けていたが、最近、約束していたことを忘れるなどの記憶力の低下や人格の変化がみられるようになり、前頭側頭型認知症(Front Temporal Dementia)と診断され、要介護認定で要介護3となった。夫は体調を崩して、近所の病院に入院することになった。夫が介護支援専門員(ケアマネージャー)に相談して、Kさんは、夫の入院する病院に併設されている施設に入所した。この施設は、看護、医学的管理の下に介護や機能訓練などを実施している。Kさんは施設入所後、介護職の問いかけに返事をしなかったり、急に服を脱ぎ出すなどの行動を繰り返した。日常生活では、すべての動作に見守りと声かけが必要な状態であった。
夫は体調が回復して退院した。その2日後、夫はしせつをたずねた。夫とKさんが廊下を歩いていると、Kさんは急にバランスを崩し、尻もちをついて転倒した。その時、手はつかなかった。Kさんの状況から、最も骨折(fracture)しやすい部位として、適切なものを1つ選びなさい。
橈骨
鎖骨
上腕骨
脊椎
肩甲骨
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第10問
介護老人福祉施設での終末期の事前の意思確認として、適切なものを1つ選びなさい。
90歳を超えれば、事前の意思確認は必要ない。
本人が意思表示できれば、家族の意向は確認しない。
入所時の意思を尊重して変更しない。
介護職が、医療処置の範囲を説明して了解を得る。
確認した内容を書面にする。