介護福祉士 国家試験 の 10門
第1問
皮膚に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
表面は無菌である。
ビタミンB(Vitamin B)の産生にかかわる。
表面は弱酸性である。
表皮に汗腺がある。
エクリン腺は、体臭の原因となる。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第2問
ICT(Information and Communications Technology : 情報通信技術)を使った介護記録と情報管理の留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
USBフラッシュメモリは、紛失や盗難の危険性が低い。
記録者以外が、入力したデータを修正してもよい。
データは気づいた時にバックアップ(backup)すればよい。
ウイルス対策ソフトを用いても、情報は漏れることがある。
パスワードは変更しない。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第3問
認知症サポーターに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
認知症(dementia)の人やその家族を見守り、支援する。
10万人を目標に養成されている。
認知症介護実践者等養成事業の一環である。
認知症ケア専門の介護福祉職である。
国が実施主体となって養成講座を行っている。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第4問
Gさん(75歳、男性)は、妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で、妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には、いつも近くのUコミュニティセンターで、仲間達と囲碁や将棋をしていた。
そんなGさんが、半年前から Uコミュニティセンターに行かない日が多くなり、家の中をうろうろしたり、妻に買い物に行く時間を何度も確認し、車の鍵を探し回ることが多くなった。2か月ほど前、買い物の後で家に帰る道が分からなくなり、同じ道を行ったり来たりしているので、妻が、「次の路地に入ってください」と言うと、「分かっとる」と大声をだした。家に到着すると「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が、かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され、その後、要介護1と認定された。現在、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し、妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。
妻は、Gさんのことが心配でなかなか自宅を空けることができない。妻が自宅から気軽に相談できる機関として、最も適切なものを1つ選びなさい。
高齢者生活福祉センター
地域活動支援センター
市町村保健センター
認知症コールセンター
認知症介護研究・研修センター
介護福祉士 国家試験 の 10門
第5問
Kさん(46歳、男性)は、1年前、事故が原因で全盲となった。失明当時は、自宅にひきこもってしまい、妻と離婚し、仕事も辞めてしまった。その後、なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って、総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが、初めは、受傷による心理的な影響が大きく、積極的に訓練に参加することができなかった。
センターの介護福祉職のKさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
他の視聴覚障害者も頑張っていることを伝える。
1日でも早く一人で歩くことができるように励ます。
センター内の視覚障害者の集いへの参加を勧める。
障害者スポーツの参加を勧める。
経済的な支援やサービスに関する制度について説明する。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第6問
介護計画の評価に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
責任者は、介護支援専門員である。
短期目標は、評価の際の基準になる。
利用者と家族の意向は参考にしない。
決められた日以外に行うことはない。
結果を重視して、実践課程は評価しない。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第7問
認知症(dementia)の人によくみられる排尿障害として、正しいものを1つ選びなさい。
溢流性尿失禁
腹圧性尿失禁
心因性頻尿
切迫性尿失禁
機能性尿失禁
介護福祉士 国家試験 の 10門
第8問
ICIDH(International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps : 国際障害分類)からICF(International Classification of Functioning, Disability and Health : 国際生活機能分類)への変遷に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
ICIDHは、機能・形態障害の分類が不十分という指摘があった。
医学モデルから社会モデルへの転換として、ICFを位置づけた。
ICIDHは、身体障害に適合できない部分があるという批判があり、ICFが開発された。
ICIDHにおける能力障害を、ICFでは参加制約に置き換えた。
ICIDHよりも、環境及び環境と個人の相互作用を重視したモデルとしてICFが提案された。
介護福祉士 国家試験 の 10門
第9問
Cさん(83歳、女性)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)で、介護老人保健施設に入所している。最近、もの盗られ妄想がひどくなり、「時計がない」「金の時計だから盗まれた」「嫁が盗んだに違いない」と言い、週末に訪れる長男の妻のDさんに対して大声で、「返して」と言っている。
Cさんへの介護目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。
行動・心理症状(BPSD)を改善する。
Dさんの汚名を晴らすことができる。
Dさんと穏やかに過ごすことができる。
説明を受けて理解することができる。
興奮時は薬で鎮静を図る
介護福祉士 国家試験 の 10門
第10問
2003年(平成15年)に高齢者介護研究会が示した、「2015年の高齢者介護~高齢者の尊厳を支えるケアの確立に向けて~」に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
高齢者介護においては、高齢者の尊厳の保持よりも日常生活における身体的な自立への支援が優先される。
介護保険は、高齢者の自立支援を目指すものであるが、おの根底にあるのは「介護者の負担の軽減」である。
高齢者が施設に入所した場合、環境や集団生活に効率的に適応するように、それまでの生活習慣を見直すことが望ましい。
認知症高齢者のケアの基本として、本人の生活の仕方や潜在する力を周囲が大切にしなければならない。
介護サービスの質を占示す自立支援の効果測定を行う既存の標準的な尺度を、今後とも使用することが望ましい。