介護福祉士 国家試験 の 5門
第1問
Kさん(65歳)は、夫(70歳)と二人暮らしをしていた。Kさんは骨粗鬆症(osteoporosis)と診断を受けていたが、最近、約束していたことを忘れるなどの記憶力の低下や人格の変化がみられるようになり、前頭側頭型認知症(Front Temporal Dementia)と診断され、要介護認定で要介護3となった。夫は体調を崩して、近所の病院に入院することになった。夫が介護支援専門員(ケアマネージャー)に相談して、Kさんは、夫の入院する病院に併設されている施設に入所した。この施設は、看護、医学的管理の下に介護や機能訓練などを実施している。Kさんは施設入所後、介護職の問いかけに返事をしなかったり、急に服を脱ぎ出すなどの行動を繰り返した。日常生活では、すべての動作に見守りと声かけが必要な状態であった。
夫は体調が回復して退院した。その2日後、夫はしせつをたずねた。夫とKさんが廊下を歩いていると、Kさんは急にバランスを崩し、尻もちをついて転倒した。その時、手はつかなかった。Kさんの状況から、最も骨折(fracture)しやすい部位として、適切なものを1つ選びなさい。
橈骨
鎖骨
上腕骨
脊椎
肩甲骨
介護福祉士 国家試験 の 5門
第2問
Lさん(80歳)は、妻(75歳)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし、左片麻痺が残った。時間をかければ、着脱や洗面など、身の回りのことができる。現在、要介護1で、週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は、70歳ころから軽い心不全(heart failure)がくり返し起きるため、屋内での生活が中心となっている。Lさんは、自分でできることは自分でやりたいと思っているが、妻は夫の世話は自分の役割と思って、Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。Lさんはお風呂が好きで、脳梗塞(cerebral infarction)を起こす前は、毎日、湯船につかっていた。しかし、自宅の浴槽の縁が浴室の床から遠く、妻の介助では、湯船につかることができないために、退院後はシャワーを使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら、週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。
妻は、訪問介護員(ホームヘルパー)に「おとといの朝、夫が咳をしていたので病院に行き診察を受けましたが、医師から、熱もないし検査結果も心配はないと言われました。念のためベッドに寝かせていますが、自分で寝返りはしています」と話した。臥床を続けた場合に、最初に現れると予測される身体の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
嚥下障害
寝たきり状態
筋力低下
心不全(heart failure)
褥瘡
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第3問
Cさん(83歳、女性)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)で、介護老人保健施設に入所している。最近、もの盗られ妄想がひどくなり、「時計がない」「金の時計だから盗まれた」「嫁が盗んだに違いない」と言い、週末に訪れる長男の妻のDさんに対して大声で、「返して」と言っている。
Cさんへの介護目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。
行動・心理症状(BPSD)を改善する。
Dさんの汚名を晴らすことができる。
Dさんと穏やかに過ごすことができる。
説明を受けて理解することができる。
興奮時は薬で鎮静を図る
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第4問
介護を必要とする人の個別性・多様性を意識した対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
性別をもとに、衣類の色やデザインを選ぶ。
年齢をもとに、生きてきた時代を考え体験談を聞く。
障害特性をもとに、施設で暮らすことを勧める。
家族構成をもとに、人格的な特徴を判断する。
所得をもとに、レクリエーションの内容を考える。
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第5問
死別直後の遺族の心理に関する次の記述のうち。最も適切なものを1つ選びなさい。
周囲からのサポートに関係なく、死別後の生活に適応する。
悲嘆の経験は、心身に影響を及ぼさない。
悲嘆のプロセスは、多くの人で同じように進む。
十分に悲しむことが、悲嘆を乗り越えるために有効である。
遺族の心理的ケアは、緩和ケアに含まれない。