介護福祉士 国家試験 の 5門
第1問
Eさん(35歳、女性)は、出産時に脳出血(cerebral hemorrhage)を起こした。現在は片麻痺で車いすを利用し、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)による注意障害を持ちながら、乳児を育てている。このようなEさんに対して、多職種による支援が行われることになった。
Eさんにかかわる専門職とその支援内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
社会福祉主事が家事援助サービスを提供する。
保健師が子育て相談を行う。
身体障害者福祉司が治療体操を行う。
知的障害者福祉司が精神障害者福祉手帳の申請を行う。
介護支援専門員(ケアマネジャー)がサービス等利用計画を作成する。
介護福祉士 国家試験 の 5門
第2問
Cさん(83歳、女性)は、昨年、夫を亡くしてから一人暮らしをしている。ここ半年ほど自宅に閉じこもっていることが多く、他者との交流が減っている。一人息子は、他県で家庭を築いている。以前、夫が利用していた通所介護(デイサービス)事業所に、ある日、Cさんから次のような電話が入った。「物忘れが多くなり、心配になって受診したところ軽度認知障害(mild cognitive impairment)だと言われた。認知症(dementia)で判断が出来なくなる前に、いろいろ整理しておきたい。夫も先に逝っていることだし、運命を静かに受け入れようと思う」
電話を受けた介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
心配ないから気にしないように励ます。
他県に住む息子と同居することを勧める。
成年後見制度を紹介する。
居宅介護サービスの利用を勧める。
地域包括支援センターを紹介する。
介護福祉士 国家試験 の 5門
第3問
片麻痺のある利用者が着脱できる衣服を選択するときの助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
留めるボタンが小さいブラウスを勧める。
かぶり式のセーターを勧める。
股上の浅いスラックスを勧める。
伸縮性のないスラックスを勧める。
ウエストをひもで結ぶスラックスを勧める。
介護福祉士 国家試験 の 5門
第4問
Fさん(55歳、男性)は、1年前に筋委縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis : ALS)と診断された。以前よりも、両上下肢の筋力低下が進み、日常生活にも介助が必要となってきた。現在は、壁を伝いながら、妻の介助でどうにか歩行は可能である。からだを起こすと血圧が低くなり呼吸が苦しくなるため、「何 もしたくない」と自宅の中だけで過ごすことが多い。 介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
血圧低下を治療する。
妻に病状の進行を説明する。
人工呼吸器の装着を促す。
安楽な体位を工夫する。
運動・体操を指導する。
介護福祉士 国家試験 の 5門
第5問
内閣府が2011年度(平成23年度)に実施した、「高齢者の経済生活に関する意識調査」における「世話の費用」に関する回答の中で、最も多かったものを1つ選びなさい。
資産の売却(担保を含む)等でまかなうことになると思う
子どもからの経済的な援助を受けることになると思う
特に用意しなくても年金等の収入でまかなうことができると思う。
その場合に必要なだけの貯蓄は用意していると思う
貯蓄だけでは足りないが、自宅などの不動産を担保にお金を借りてまかなうことになると思う