介護福祉士 国家試験 の 5門
第1問
ノロウイルス(Norovirus)による感染症に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
冬より夏に多い。
集団感染になることは少ない。
感染経路は、主に接触感染である。
消毒には、エタノール消毒液が有効である。
嘔吐物・便の処理には、マスクを着用する。
介護福祉士 国家試験 の 5門
第2問
Kさん(65歳)は、夫(70歳)と二人暮らしをしていた。Kさんは骨粗鬆症(osteoporosis)と診断を受けていたが、最近、約束していたことを忘れるなどの記憶力の低下や人格の変化がみられるようになり、前頭側頭型認知症(Front Temporal Dementia)と診断され、要介護認定で要介護3となった。夫は体調を崩して、近所の病院に入院することになった。夫が介護支援専門員(ケアマネージャー)に相談して、Kさんは、夫の入院する病院に併設されている施設に入所した。この施設は、看護、医学的管理の下に介護や機能訓練などを実施している。Kさんは施設入所後、介護職の問いかけに返事をしなかったり、急に服を脱ぎ出すなどの行動を繰り返した。日常生活では、すべての動作に見守りと声かけが必要な状態であった。
Kさんが入所した施設として、次の中から正しいものを1つ選びなさい。
小規模多機能型居宅介護
介護老人福祉施設
認知症対応型共同生活介護
介護老人保健施設
救護施設
介護福祉士 国家試験 の 5門
第3問
リアリティ・オリエンテーション(reality orientation)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
現実の感覚や認識を確認して、見当識に働きかける療法である。
認知症(dementia)の人に特化したコミュニケーションの方法である。
思い出を語り合うグループワークである。
主体的な生活を獲得するための作業療法である。
動物を介在させる療法である。
介護福祉士 国家試験 の 5門
第4問
ユニットケアの理念に基づく望ましい生活環境として、最も適切なものを1つ選びなさい。
4名以上の利用者が1つの居室で生活する。
1ユニットの利用者は、20名程度で構成する。
利用者相互の交流は、同じユニット内に限定する。
廊下に向かって横並びに居室を配置する。
ユニットを担当する職員は、一定期間固定して配置する。
介護福祉士 国家試験 の 5門
第5問
Fさん(55歳、男性)は、1年前に筋委縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis : ALS)と診断された。以前よりも、両上下肢の筋力低下が進み、日常生活にも介助が必要となってきた。現在は、壁を伝いながら、妻の介助でどうにか歩行は可能である。からだを起こすと血圧が低くなり呼吸が苦しくなるため、「何 もしたくない」と自宅の中だけで過ごすことが多い。 介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
血圧低下を治療する。
妻に病状の進行を説明する。
人工呼吸器の装着を促す。
安楽な体位を工夫する。
運動・体操を指導する。