社会福祉士 国家試験 の 5門
第1問
生活保護受給者に対する就労支援について、正しいものを1つ選びなさい。
就労意欲の低い者は対象としない。
公共職業安定所(ハローワーク)で職業紹介を受けさせるためのものである。
就労支援を受けることが、生活保護受給を継続する条件となる。
現在就労している者は対象としない。
就労支援では、本人の同意を得て自立活動確認書の作成を求める。
社会福祉士 国家試験 の 5門
第2問
限界集落の概念として次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
集落が集落として成り立つ最低限の人口増加率を維持している地域社会のことをいう。
過疎化による人口減少の結果、65歳以上の高齢者が過半数を占め、もはや集落を維持していくことが困難な状態にある地域のことをいう。
週末や祭礼の際に家族や親族が集まってくる都市近郊の地域のことをいう。
都市化によって人口の増加する都市とも、過疎化によって人口の減少する村落ともいえないような地域のことをいう。
地方自治体としての基本的な機能が果たせなくなることが、将来にわたって見込まれるような小規模な自治体のことをいう。
社会福祉士 国家試験 の 5門
第3問
心理療法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
自律訓練法では、身体感覚への特有の能動的注意集中を通して、心身の変化や外界の諸現象に対する受動的態度を作っていく。
森田療法では、不安があることを自然な事実としてあるがままに受け止め、心身の不調や症状が回復したのちに目の前にある作業に取り組む。
認知的再体制化を中心とした認知行動療法では、クライエントの自己への評価の低さや自己非難に伴う否定的な感情に注目し、その認知的枠組みや信念を修正する。
箱庭療法は、言葉では言い尽くせないような象徴的表現が可能であり、強い認知体験を伴って適度の意識化を促し、治療を進展させることができる。
来談者中心療法では、クライエントの建設的なパーソナリティ変化が起こる、セラピスト側の条件として分析的眼差しが挙げられる。
社会福祉士 国家試験 の 5門
第4問
次の事例を読んで、L家庭支援専門相談員が活用するアセスメントツールとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
Mさん(28歳)は、2年前に離婚し、実家とも絶縁状態となった。また、Mさんは、長期の入院治療が必要となったことから、娘(4歳)を児童養護施設に入所させた。1年後、Mさんは退院し職場に復帰した。その後、実家との関係も改善し、同僚や同世代の近隣住民との付き合いも増えてきた。Mさんは娘を引き取りたいと、数日前、L家庭支援専門相談員に相談に来た。L家庭支援専門相談員は、Mさんを支援するためには、離婚した夫、近隣住民、施設などの社会資源との関係を把握することが必要と考えた。
ジェノグラム
インターライ方式
エコマップ
ソシオグラム
PIE(Person-in-Environment
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第5問
次の事例を読んで、E母子支援員(社会福祉士)の対応として、適切なものを選びなさい。
母子生活支援施設のE母子支援員は、夫からの暴力(DV)の被害を受けていたFさんと子ども(4歳)の支援に当たっている。Fさんの離婚が成立し、仕事も安定して続けられる状況になったため、退所の時期が検討されることになった。ある日、Fさんは退所後の安全や自立への不安をE母子支援員に訴えた。Fさんは、夫に対する恐怖や葛藤から孤独な思いを抱えていたが、これまで言い出せないでいたということであった。E母子支援員は、このFさんの訴えを踏まえ、退所に向けて社会資源利用の支援を行うこととした。
支援計画はフォーマルな社会資源の範囲で作成する。
Fさんの職場に状況を伝えて協力を求め、母子生活支援施設からの支援を引き継いでもらうように依頼する。
配偶者暴力相談支援センターや地域の警察に協力を求める。
生い立ちなどできる限り詳しい情報を、子どもが通所する予定の保育所職員に伝えて、生活の見守りを求める。