クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第1問
図において、電動機の回転軸に固定された歯車Aが毎分1600回転するとき、歯車Dの回転数は1~5のうちどれか。ただし、歯車A、B、C及びDの歯数は、それぞれ16、64、25及び100とし、BとCの歯車は同じ軸に固定されているものとする。
80rpm
100rpm
160rpm
200rpm
240rpm
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第2問
デリックの種類・形式に関し、次のうち誤っているものはどれか。
スチフレッグデリックは、1本の直立したマストを後方から3本以上のステーによって支え、その根元にブームをピン結合したデリックで、通常、旋回角度は180°以内である。
ガイデリックは、1本の直立したマストを6本以上のガイロープによって支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして360°まで旋回する。
ジンポールデリックは、1本のマストとこれを支える3本以上のガイロープ、ウインチ及び付属品で構成され、マストを傾斜させて使用する。
鳥居形デリックは、2本のマストとその上端を結ぶ横ばりからなり、通常、数個のつり具を組み合わせて重量物等の特殊な荷の巻上げ・巻下げを行う。
二又デリックは、2本のマストを互いに交差させ、2本以上のガイロープにより支えるもので、交差部に巻上げ用ワイヤロープが取り付けられる。
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第3問
電気の導体、絶縁体又はスパークに関し、次のうち誤っているものはどれか。
アルミニウムは、電気の導体である。
黒鉛は、電気の絶縁体である。
普通の使用状態で、絶縁体の内部や表面を流れるごくわずかの電流を漏えい電流という。
絶縁体の絶縁抵抗は、回路電圧を漏えい電流で除したものである。
スパークは、回路にかかる電圧が高いほど大きくなり、その熱で接点の溶損や焼付きを発生させることがある。
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第4問
物体の重心に関し、次のうち誤っているものはどれか。
直方体の物体の置き方を変える場合、物体の底面積が小さくなるほど安定性は悪くなる。
複雑な形状の物体の重心は、二つ以上の点になる場合がある。
重心は、物体の形状によっては必ずしも物体の内部にあるとは限らない。
物体を構成する各部分には、それぞれ重力が作用しており、それらの合力の作用点を重心という。
水平面上に置いた直方体の物体を手で傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を通るときは、手を離すとその物体は元の位置に戻る。
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第5問
天井クレーンが図のような位置で荷をつったところ、両側のレールにかかる力がそれぞれ294kNと196kNであった。このとき、レール間の距離Lと荷の質量Wの組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s
2
とし、ガーダ、クラブトロリ等の質量は考えないものとする。
L=10m W=30kg
L=10m W=50kg
L=10m W=50t
L=12m W=50kg
L=12m W=30t
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第6問
クレーンの構造部分に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ガーダは、基本的には主けた、補助けた、水平部材及び筋かい材により構成される。
プレートガーダは、鋼板をI形状に組み立てた構造で、補助けたを設けないこともある。
ボックスガーダは、その断面のみでは水平力を十分に支えることができないため、補助けたと組み合わせて用いられる。
橋形クレーンの脚には、剛脚と揺脚があり、その構造は、ボックス構造やパイプトラス構造が多い。
サドルは、ガーダを支え、走行のための車輪を備えた構造物で、その構造は溝形鋼や鋼板を接合したボックス構造である。
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第7問
力に関し、次のうち誤っているものはどれか。
力の三要素とは、力の大きさ、力のつり合い、力の作用点をいう。
一つの点に大きさが等しく方向が反対の二つの力が働いているときは、この二つの力はつり合う。
物体の一点に二つ以上の力が作用したときは、その物体はそれらの合力の方向に動こうとする。
物体に作用する一つの力は、互いにある角度をもつ二つ以上の力に分解することができる。
力のモーメントの大きさは、力の大きさと腕の長さの積で求められる。
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第8問
電動機の制御に関し、次のうち誤っているものはどれか。
直接制御は、電動機の主回路を制御器の内部接点で直接開閉する方式で、間接制御に比べ、制御器のハンドル操作が重く、運転者の疲労が大きい。
間接制御は、電動機の主回路に挿入した電磁接触器が主回路の開閉を行い、制御器はその電磁接触器の電磁コイル回路を開閉する方式である。
三相誘導電動機の電源の3相のうち2相を入れ替えると、回転方向が変わる。
コースチングノッチは、制御器の第1ノッチに設けられ、ブレーキには通電しないで、電動機にのみ通電してブレーキを緩めるものである。
間接制御では、加速・減速を自動的に行う回路を組み込み、急激なハンドル操作でも電動機に対する悪影響を少なくすることができる。
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第9問
クレーンの巻過防止装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ねじ形リミットスイッチによる巻過防止装置は、フックブロックの上面によりレバーを押し上げてリミットスイッチを作動させる方式である。
重錘形リミットスイッチによる巻過防止装置は、カム形リミットスイッチによるものと比べて作動後の復帰距離が短い。
直働式の巻過防止装置は、直働式以外の方式に比べて停止精度が良い。
直働式の巻過防止装置に使われるリミットスイッチは、巻下げ過ぎの制限ができない。
直働式以外の方式の巻過防止装置は、ワイヤロープを交換した後、作動位置の再調整が必要である。
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第10問
物体の運動に関し、次のうち誤っているものはどれか。
運動の速さと向きを示す量を速度といい、速度の変化の程度を示す量を加速度という。
物体が円運動をしているとき、遠心力は、速く回っているほど小さくなる。
物体に加速度が生じるとき、次第に速度が増加する場合を正の加速度、減少する場合を負の加速度という。
外から力が作用しない限り、静止している物体が静止の状態を、また運動している物体が同一の運動の状態を続けようとする性質を慣性という。
ある物体が他の基準となる物体に対してその位置を変えることを運動という。