クレーン・デリック運転士試験 の 10門
第1問
図において、電動機の回転軸に固定された歯車Aが毎分1200回転するとき、歯車Dの回転数は1~5のうちどれか。ただし、歯車A、B、C及びDの歯数は、それぞれ16、64、25及び100とし、BとCの歯車は同じ軸に固定されているものとする。
64rpm
75rpm
180rpm
260rpm
360rpm
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第2問
次の文中の[ ]内に入れるA及びBの語句の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。
「荷を巻下げしているときに急制動したり、玉掛け用ワイヤロープが[ A ]状態から全速で荷を巻上げしたりすると、玉掛け用ワイヤロープに、つり荷による荷重よりはるかに大きな荷重が作用することがある。このような荷重を[ B ]という。」
【A】緩んでいる 【B】せん断荷重
【A】緩んでいる 【B】衝撃荷重
【A】緊張した 【B】切断荷重
【A】緊張した 【B】引張荷重
【A】緊張した 【B】曲げ荷重
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第3問
電動機に関し、次のうち誤っているものはどれか。
巻線形三相誘導電動機は、かご形三相誘導電動機に比べて、構造が簡単で取扱いも容易なため、小型のクレーンに広く使用されている。
三相誘導電動機の同期速度は、電源周波数が高いほど速くなる。
直流電動機は、一般に速度制御性能が優れているが、整流子及びブラシの保守が必要である。
巻線形三相誘導電動機は、固定子側も回転子側も巻線になっており、回転子巻線はスリップリングを通して外部抵抗と接続される。
かご形三相誘導電動機は、インバーター制御を採用することで比較的大容量のクレーンにも用いられる。
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第4問
電気の導体、絶縁体に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ゴムは、電気の導体である。
アルミニウムは、電気の導体である。
空気は、電気の絶縁体である。
絶縁体の絶縁抵抗は、メガーを用いて測定する。
絶縁体は、表面がカーボンや胴の粉末などのような導電性の物で汚損すると、絶縁劣化する。
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第5問
クレーンの構造部分に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ガーダは、基本的には主けた、補助けた、水平部材及び筋かい材により構成される。
プレートガーダは、鋼板をI形状に組み立てた構造で、補助けたを設けないこともある。
ボックスガーダは、その断面のみでは水平力を十分に支えることができないため、補助けたと組み合わせて用いられる。
橋形クレーンの脚には、剛脚と揺脚があり、その構造は、ボックス構造やパイプトラス構造が多い。
サドルは、ガーダを支え、走行のための車輪を備えた構造物で、その構造は溝形鋼や鋼板を接合したボックス構造である。
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第6問
回路の絶縁、スパーク等に関し、次のうち誤っているものはどれか。
アルミニウムは、電気の導体である。
ゴムは、電気の絶縁体(不導体)である。
絶縁体(絶縁物)の絶縁抵抗は、回路電圧を漏えい電流で除したものである。
ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときの方がスパークが大きいので、入れるときはできるだけスイッチに近づかないようにして行う。
スパークは、回路にかかる電圧が高いほど大きくなり、その熱で接点の溶損や焼付きを発生させることがある。
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第7問
感電災害及びその防止に関し、次のうち誤っているものはどれか。
100V以下の低圧であっても、感電によって人体を流れる電流が大きいと死亡することがある。
電気機器の点検、修理等の場合は、電源スイッチを切り、スイッチ箱の施錠や通電禁止などの標示を行う。
電気火傷は、皮膚の深部まで損害が及ぶことはないが、皮膚表面の障害が極めて大きい。
電気機器の外被から導線を用いて大地につなぐことを接地という。
感電した者への救急処置は、電源スイッチを切り、その者を感電箇所から引き離してから行う。
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第8問
屋内に設置する走行クレーンに関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーンガーダに歩道のあるクレーンの最高部(集電装置の部分を除く。)とその上方にあるはり等との間隔は、0.3m以上としなければならない。
クレーンガーダの歩道(天がいのないもの)とその上方にあるはり等との間隔は、1.8m以上としなければならない。
クレーンと建設物との間に設ける歩道の幅は、柱に接する部分を除き0.6m以上としなければならない。
クレーンと建設物との間に設ける歩道のうち、柱に接する部分の幅は、0.4m以上としなければならない。
クレーンの運転台の端とその運転台に通ずる歩道の端との間隔は、原則として0.3m以下としなければならない。
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第9問
図のような組合せ滑車を用いて質量8tの荷をつり上げるとき、これを支えるために必要な力Fは、1~5のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s
2
とし、滑車及びワイヤロープの質量、摩擦等は考えないものとする。
15.7N
15.7kN
19.6N
19.6kN
26.1N
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第10問
次のうち、法令上、デリックの玉掛用具として使用禁止とされていないものはどれか。
リンクの断面の直径の減少が製造されたときの当該直径の9%のつりチェーン
直径の減少が公称径の8%のワイヤロープ
著しい形くずれがあるワイヤロープ
安全係数が4のフック
ワイヤロープ1よりの間で素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数の11%の素線が切断しているワイヤロープ