クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第1問
電気機器の故障の原因、電気計器の使用方法に関し、次のうち誤っているものはどれか。
過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、回転子回路が断線していることがあげられる。
電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、電源の電圧降下が大きいことがあげられる。
集電装置の火花が激しい場合の原因の一つとして、集電子が摩耗していることがあげられる。
電流計は測定する回路に直列に接続し、電圧計は測定する回路に並列に接続して測定する。
回路計(テスター)は、正確な値を測定するため、あらかじめ調整ねじで指針を「0」に合わせておく。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第2問
クレーンの機械要素に関し、次のうち誤っているものはどれか。
転がり軸受は、滑り軸受(平軸受)に比べて回転部分の摩擦抵抗が大きい。
割形軸継手は、取付け・取外しのときに軸を軸方向に移動する必要がない。
フランジ形たわみ軸継手は、起動及び停止時の衝撃や荷重変化によるたわみの影響を緩和するために用いられる。
溝付きナットは、緩みを防ぐためにナットに溝を付け、ボルトのねじ部にあけられた小穴に割ピンを差し込み固定させるものである。
ウォームギヤーは、ウォームとこれにかみ合うウォームホイールを組み合わせたもので、被動軸の方向は駆動軸に対し直角となる。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第3問
物体の重心又は安定に関し、次のうち誤っているものはどれか。
直方体の物体の置き方を変える場合、物体の面積の底面積が大きくなるほど安定性(すわり)は良くなる。
重心は、どのような形状の物体でも必ずその物体の内部にある。
物体の重心は、ただ一つの点である。
物体を1本のひもでつったとき、重心はつった点を通る鉛直線上にある。
水平面上に置いた直方体の物体を手で傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を通るときは、手を離すとその物体は元の位置に戻る。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第4問
ガイデリックの作動装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
巻上げ・巻下げ、起伏、旋回の作動装置として、通常、ウインチが使用される。
ウインチには、1個のドラムを持つ単胴式と複数のドラムを持つ複胴式がある。
スインガードラムは、旋回に使用するドラムであり、通常、2個のドラムで構成されている。
ウインチの原動機は、台枠後方に取り付けられる。
巻上げは、原動機を正転させて行い、巻下げは原動機を逆転させることにより行う。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第5問
次のうち、法令上、デリックの玉掛用具として使用禁止とされていないものはどれか。
リンクの断面の直径の減少が製造されたときの当該直径の9%のつりチェーン
直径の減少が公称径の8%のワイヤロープ
著しい形くずれがあるワイヤロープ
安全係数が4のフック
ワイヤロープ1よりの間で素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数の11%の素線が切断しているワイヤロープ