クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第1問
クレーンの電動機の付属機器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
間接制御器には、カム形制御器やエンコーダー型制御器がある。
クランクハンドル式の制御器は、操作ハンドルを水平方向に回して操作する構造である。
無線操作用の制御器には、押しボタン式とハンドル操作式がある。
押しボタンスイッチは、直接制御器の一種であり、電動機の正転と逆転のボタンを同時に押せない構造となっているものが多い。
抵抗器は、特殊鉄板を打ち抜いたもの又は鋳鉄製の抵抗体を絶縁ロッドで締め付け、格子状に組み立てたものである。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第2問
電気の導体、絶縁体又はスパークに関し、次のうち誤っているものはどれか。
アルミニウムは、電気の導体である。
黒鉛は、電気の絶縁体である。
普通の使用状態で、絶縁体の内部や表面を流れるごくわずかの電流を漏えい電流という。
絶縁体の絶縁抵抗は、回路電圧を漏えい電流で除したものである。
スパークは、回路にかかる電圧が高いほど大きくなり、その熱で接点の溶損や焼付きを発生させることがある。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第3問
クレーンの組立て・解体時、点検時、悪天候時又は地震発生時の措置に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーンの組立て又は解体の作業を行うときは、作業指揮者を選任して、その者の指揮のもとに作業を実施させなければならない。
運転を禁止せずに、天井クレーンのクレーンガーダの上で当該クレーンの点検作業を行うときは、作業指揮者を定め、その者の指揮のもとに連絡及び合図の方法を定めて行わなければならない。
大雨のため、クレーンの組立て又は解体の作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはならない。
中震以上の強度の地震が発生した後にクレーンを用いて作業を行うときは、あらかじめ、クレーンの各部分の異常の有無について点検しなければならない。
屋外に設置されているクレーンを用いて、瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後に作業を行うときは、クレーンの各部分について点検を行うとともに、その結果を記録し1年間保存しなければならない。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第4問
感電災害及びその防止に関し、次のうち誤っているものはどれか。
100V以下の低圧であっても、感電によって人体を流れる電流が大きいと死亡することがある。
電気機器の点検、修理等の場合は、電源スイッチを切り、スイッチ箱の施錠や通電禁止などの標示を行う。
電気火傷は、皮膚の深部まで損害が及ぶことはないが、皮膚表面の障害が極めて大きい。
電気機器の外被から導線を用いて大地につなぐことを接地という。
感電した者への救急処置は、電源スイッチを切り、その者を感電箇所から引き離してから行う。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第5問
クレーンの製造、設置、検査又は検査証に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。ただし、計画届の免除認定を受けていない場合とする。
つり上げ荷重4tのジブクレーンを製造しようとする者は、原則として、あらかじめ所轄都道府県労働局長の許可を受けなければならない。
つり上げ荷重3tの天井クレーンを設置しようとする事業者は、工事開始の日の30日前までにクレーン設置届を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
つり上げ荷重0.5tのスタッカー式クレーンを設置しようとする事業者は、あらかじめ、クレーン設置報告書を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
つり上げ荷重2tの橋形クレーンを設置した者は、所轄労働基準監督署長の落成検査を受けなければならない。
クレーン検査証を受けたクレーンを設置している者に異動があったときは、クレーンを設置している者は、異動後10日以内に所轄労働基準監督署長によるクレーン検査証の書替えを受けなければならない。