クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第1問
感電災害及びその防止に関し、次のうち誤っているものはどれか。
100V以下の低圧であっても、感電によって人体を流れる電流が大きいと死亡することがある。
電気機器の点検、修理等の場合は、電源スイッチを切り、スイッチ箱の施錠や通電禁止などの標示を行う。
電気火傷は、皮膚の深部まで損害が及ぶことはないが、皮膚表面の障害が極めて大きい。
電気機器の外被から導線を用いて大地につなぐことを接地という。
感電した者への救急処置は、電源スイッチを切り、その者を感電箇所から引き離してから行う。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第2問
物体の質量又は比重に関し、次のうち誤っているものはどれか。
物体の質量と、その物体と同じ体積の4℃の純水の質量との比をその物体の比重という。
全体が均質な球体で、比重が1より大きい物体は水に沈む。
アルミニウムの丸棒が、その長さは同じで、直径が3倍になると、質量は9倍になる。
物体の質量をW、その体積をVとすれば、物体の単位体積当たりの質量dは、d=W/Vで求められる。
鋳鉄1m
3
の質量は、およそ2.7tである。
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第3問
クレーンの構造部分に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ガーダには、作用する荷重に対し十分な強度と剛性を持つように、各種の断面形状のものがある。
プレートガーダは、三角形に組んだ部材を単位とする骨組構造で強度が大きい。
ボックスガーダは、鋼板を箱形に組み立てたもので、その断面のみで水平力を支えることができるため補助けたは不要である。
Iビームガーダは、I形鋼を用いたガーダで、補助けたを設けないこともある。
天井クレーンのサドルは、ガーダを支え、走行のための車輪を備えた構造物である。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第4問
図のように一体となっている滑車A及びBがあり、Aに質量4tの荷をかけたとき、この荷を支えるために必要なBにかける力Fは、1~5のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s
2
とし、ワイヤロープの質量、摩擦等は考えないものとする。
18.5kN
21.5kN
24.5kN
28.5kN
31.5kN
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第5問
クレーンの給油に関し、次のうち誤っているものはどれか。
クレーンに使用する潤滑油は、給油部分の使用状態に応じ、粘度や変質しにくさ、油膜の強さを考慮する必要がある。
給油の際、車輪の踏面やレールの上面に油が付着した場合には、ベンジンなどでよくふき取る。
転がり軸受の給油にグリースを用いる場合には、給油間隔は6か月に1回程度を目安とする。
平軸受の給油にグリースを用いる場合には、給油間隔は毎日1回程度を目安とする。
ワイヤロープには、マシン油を塗布して腐食や摩耗を防止する。