クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第1問
電動機に関し、次のうち誤っているものはどれか。
巻線形三相誘導電動機は、回転子も巻線になっており、スリップリングを通して外部抵抗と接続される。
三相誘導電動機の同期速度は、極数が多いほど速くなる。
直流電動機は、一般に速度制御性能が優れているが、整流子及びブラシの保守が必要である。
巻線形三相誘導電動機では、固定子側を一次側、回転子側を二次側と呼ぶ。
かご形三相誘導電動機は、インバーター制御を採用することで比較的大容量のクレーンにも用いられる。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第2問
物体の質量又は比重に関し、次のうち誤っているものはどれか。
アルミニウム1m
3
の質量は、およそ2.7tである。
物体の体積をV、その物体の単位体積当たりの質量をdとすれば、その物体の質量Wは、W=V/dで求められる。
比重の大きい順に並べると、「鉛、鋼、アルミニウム、木材」となる。
アルミニウムの丸棒が、その長さは同じで、直径が3倍になると、質量は9倍になる。
鋳鉄1m
3
の質量と水7.2m
3
の質量は、ほぼ同じである。
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第3問
給電装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
トロリ線の材料には、溝付硬銅トロリ線、平銅バー、レールなどが用いられる。
ケーブル巻取式給電は、ぜんまいばね又は電動機を動力としてキャブタイヤケーブルを巻き取る給電方式で、スリップリングを用いない方式である。
旋回体への給電には、スリップリングを用いた給電方式が採用されている。
トロリ線に接触する集電子には、ホイール又はシューが用いられている。
スリップリングは、リングと集電ブラシで構成され、リングの材質には一般に砲金が用いられる。
クレーン・デリック運転士試験 の 5門
第4問
デリックの使用に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
デリックは、原則として、定格荷重をこえる荷重をかけて使用してはならない。
作業指揮者の指揮のもとに、ブームを有するデリックを使用して作業するときは、デリック明細書に記載されているブームの傾斜角の範囲をこえて使用することができる。
デリックの直働式の巻過防止装置は、つり具等の上面とブームの先端のシーブ等の下面との間隔が0.05m以上になるよう調整しておかなければならない。
デリック検査証を受けたデリックを用いて作業を行うときは、当該作業を行う場所に、デリック検査証を備え付けておかなければならない。
デリック検査証を受けたデリックを貸与するときは、デリック検査証とともに貸与しなければならない。
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第5問
物体の運動に関し、次のうち誤っているものはどれか。
運動の速さと向きを示す量を速度といい、速度の変化の程度を示す量を加速度という。
物体が円運動をしているとき、遠心力は、速く回っているほど小さくなる。
物体に加速度が生じるとき、次第に速度が増加する場合を正の加速度、減少する場合を負の加速度という。
外から力が作用しない限り、静止している物体が静止の状態を、また運動している物体が同一の運動の状態を続けようとする性質を慣性という。
ある物体が他の基準となる物体に対してその位置を変えることを運動という。