クレーン・デリック運転士試験(ク) の 10門
第1問
図のように、質量5tの荷を2本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは、1~5のうちどれか。
ただし、重力の加速度は9.8m/s
2
とし、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
24kN
28kN
32kN
36kN
40kN
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 10門
第2問
クレーンの電動機の付属機器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
間接制御器には、カム形制御器やエンコーダー型制御器がある。
クランクハンドル式の制御器は、操作ハンドルを水平方向に回して操作する構造である。
無線操作用の制御器には、押しボタン式とハンドル操作式がある。
押しボタンスイッチは、直接制御器の一種であり、電動機の正転と逆転のボタンを同時に押せない構造となっているものが多い。
抵抗器は、特殊鉄板を打ち抜いたもの又は鋳鉄製の抵抗体を絶縁ロッドで締め付け、格子状に組み立てたものである。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 10門
第3問
物体の重心に関し、次のうち誤っているものはどれか。
直方体の物体の置き方を変える場合、物体の底面積が小さくなるほど安定性は悪くなる。
複雑な形状の物体の重心は、二つ以上の点になる場合がある。
重心は、物体の形状によっては必ずしも物体の内部にあるとは限らない。
物体を構成する各部分には、それぞれ重力が作用しており、それらの合力の作用点を重心という。
水平面上に置いた直方体の物体を手で傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を通るときは、手を離すとその物体は元の位置に戻る。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 10門
第4問
図のように一体となっている滑車A及びBがあり、Aに質量4tの荷をかけたとき、この荷を支えるために必要なBにかける力Fは、1~5のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s
2
とし、ワイヤロープの質量、摩擦等は考えないものとする。
18.5kN
21.5kN
24.5kN
28.5kN
31.5kN
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第5問
クレーンの種類・形式又は用途に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ホイスト式天井クレーンは、クラブトロリ式天井クレーンのクラブトロリの代わりに電気ホイスト等を用いたもので、床上で操作するものが多い。
橋形クレーンは、ホイスト式、クラブトロリ式、ロープトロリ式、マントロリ式などに分類され、工場での材料・製品の運搬、ふ頭での貨物の荷役などに使用される。
高脚ジブクレーンは、門形の架構上にジブを有する旋回体を乗せた形式のクレーンで、主にふ頭、岸壁等における荷役に使用される。
アンローダは、鉄鉱石などのばら物を荷役するための専用のクレーンで、橋形クレーン式と引込みクレーン式に大別される。
塔形ジブクレーンは、塔状の構造物の上部に起伏するジブとクライミング装置を設けたクレーンで、主に建設工事に使用される。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 10門
第6問
図のように、水平な床面に置いた質量100kgの物体を床面に沿って引っ張るとき、動き始める直前の力Fの値に最も近いものは、1~5のうちどれか。ただし、接触面の静止摩擦係数は、0.3とする。
30N
149N
294N
392N
490N
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 10門
第7問
図はブレーキのモデルを示したものである。質量3tの荷が落下しないようにするためにブレーキシューを押す最小の力Fは、1~5のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s
2
、接触面の静止摩擦係数は0.6とする。
9.8kN
19.6kN
29.4kN
39.2kN
49.0kN
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 10門
第8問
クレーンの運動に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ジブクレーンにおいて、ジブがその取付け端を中心にして上下に動く運動を起伏という。
壁クレーンにおいて、クレーン全体が建家の壁に設けたレールに沿って移動する運動を走行という。
ポスト形ジブクレーンにおいて、ジブがポストの周りを回転する運動を旋回という。
天井クレーンでは、通常、走行の方向は横行の方向に対して直角である。
低床ジブクレーンにおいて、クレーン全体が基礎上に据え付けられたローラーパスのレールに沿って回る運動を横行という。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 10門
第9問
クレーンの組立て・解体時、点検、修理時、悪天候時又は地震発生時の措置に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
大雪のため、クレーンの組立て又は解体の作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはならない。
天井クレーンのクレーンガーダの上で点検作業を行うときは、原則として、当該クレーンの運転を禁止し、クレーンの操作部分に運転禁止の表示をしなければならない。
同一のランウェイに並置されている走行クレーンの修理の作業を行うときは、監視人をおくこと、ストッパーを設けること等労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。
屋外に設置されているクレーンを用いて作業を行う場合、瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いたときは作業を中止しなければならないが、強風がおさまれば、直ちに作業を再開することができる。
中震以上の震度の地震が発生した後にクレーンを用いて作業を行うときは、あらかじめ、クレーンの各部分の異常の有無について点検しなければならない。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 10門
第10問
クレーン・デリック運転士免許に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
満18歳に満たない者は、免許を受けることができない。
免許に係る業務に就こうとする者は、免許証を滅失したときは、免許証の再交付を受けなければならない。
免許の取消しの処分を受けた者は、遅滞なく、免許の取消しをした都道府県労働局長に免許証を返還しなければならない。
労働安全衛生法違反の事由により免許の取消しの処分を受けた者は、取消しの日から1年間は、免許を受けることができない。
免許に係る業務に現に就いている者は、転職により事業場を変更したときは、免許証の書替えを受けなければならない。