クレーン・デリック運転士試験(ク) の 10門
第1問
給電装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
トロリ線の材料には、溝付硬銅トロリ線、平銅バー、レールなどが用いられる。
ケーブル巻取式給電は、ぜんまいばね又は電動機を動力としてキャブタイヤケーブルを巻き取る給電方式で、スリップリングを用いない方式である。
旋回体への給電には、スリップリングを用いた給電方式が採用されている。
トロリ線に接触する集電子には、ホイール又はシューが用いられている。
スリップリングは、リングと集電ブラシで構成され、リングの材質には一般に砲金が用いられる。
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第2問
クレーンの設置又はクレーン検査証に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
つり上げ荷重2tの天井クレーンを設置しようとする事業者は、クレーン設置報告書を提出し、その後、落成検査を受けなければならない。
つり上げ荷重4tの橋形クレーンを設置しようとする事業者(計画書の免除認定を受けているものを除く。)は、工事開始の日の30日前までにクレーン設置届を提出しなければならない。
クレーン設置届は、所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
つり上げ荷重3tの転倒するおそれのあるクレーンの落成検査を受ける者は、荷重試験及び安定度試験のための荷及び玉掛用具を準備しなければならない。
つり上げ荷重5tのジブクレーンの落成検査を受ける者は、当該検査に立ち会わなければならない。
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第3問
図のように、水平な床面に置いた質量100kgの物体を床面に沿って引っ張るとき、動きはじめる直前のおよその力Fは、1~5のうちどれか。ただし、接触面の静止摩擦係数は、0.4とする。
39N
49N
98N
392N
490N
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第4問
クレーンの種類・形式又は用途に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ホイスト式天井クレーンは、クラブトロリ式天井クレーンのクラブトロリの代わりに電気ホイスト等を用いたもので、床上で操作するものが多い。
橋形クレーンは、ホイスト式、クラブトロリ式、ロープトロリ式、マントロリ式などに分類され、工場での材料・製品の運搬、ふ頭での貨物の荷役などに使用される。
塔形ジブクレーンは、塔状の構造物の上部に起伏するジブとクライミング装置を設けたクレーンで、主に建設工事に使用される。
高脚ジブクレーンは、門形の架構上にジブを有する旋回体を載せたか形式のクレーンで、主にふ頭、岸壁等における荷役に使用される。
アンローダは、鉄鉱石などのばら物を荷役するための専用のクレーンで、橋形クレーン式と引込みクレーン式に大別される。
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第5問
荷重の分類を示した次の図の[ ]内に入れるAからCまでの語句の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。
【A】繰返し荷重
【B】衝撃荷重
【C】片振り荷重
【A】繰返し荷重
【B】衝撃荷重
【C】交番荷重
【A】衝撃荷重
【B】繰返し荷重
【C】交番荷重
【A】繰返し荷重
【B】交番荷重
【C】片振り荷重
【A】衝撃荷重
【B】繰返し荷重
【C】片振り荷重
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第6問
つり上げ荷重10tの転倒するおそれのあるクレーンの検査又は届出に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーンのつり上げ機構を変更しようとする事業者は、原則として、工事開始の日の30日前までにクレーン変更届を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
使用再開検査を受けようとする者は、クレーン使用再開検査申請書を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
性能検査における荷重試験は、定格荷重の1.25倍に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、走行等の作動を定格速度により行う。
使用再開検査における安定度試験は、定格荷重の1.27倍に相当する荷重の荷をつって、安定に関し最も不利な条件で地切りすることにより行う。
所轄労働基準監督署長は、変更検査に合格したクレーンについて、クレーン検査証に検査期日、変更部分及び検査結果について裏書を行う。
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第7問
クレーンを用いて作業を行うときの合図又は立入禁止の措置に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーン運転者と玉掛け作業者に作業を行わせるときは、運転について合図を行う者を指名しなければならない。
クレーン運転者に単独で作業を行わせるときは、運転についての合図を定めなくてもよい。
ハッカーを用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは、つり荷の下に労働者を立ち入らせてはならない。
バキューム式つり具を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは、つり荷の下に労働者を立ち入らせてはならない。
動力下降以外の方法によってつり具を下降させるとき、つり具の下に労働者を立ち入らせることは禁止されていない。
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第8問
クレーンの組立て・解体時、点検、修理時、悪天候時又は地震発生時の措置に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
大雪のため、クレーンの組立て又は解体の作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはならない。
天井クレーンのクレーンガーダの上で点検作業を行うときは、原則として、当該クレーンの運転を禁止し、クレーンの操作部分に運転禁止の表示をしなければならない。
同一のランウェイに並置されている走行クレーンの修理の作業を行うときは、監視人をおくこと、ストッパーを設けること等労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。
屋外に設置されているクレーンを用いて作業を行う場合、瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いたときは作業を中止しなければならないが、強風がおさまれば、直ちに作業を再開することができる。
中震以上の震度の地震が発生した後にクレーンを用いて作業を行うときは、あらかじめ、クレーンの各部分の異常の有無について点検しなければならない。
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第9問
クレーンの使用に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーンは、原則として、定格荷重をこえる荷重をかけて使用してはならない。
クレーンの運転者を、荷をつったままで運転位置から離れさせてはならない。
作業指揮者の指揮のもとに、ジブクレーンを使用して作業するときは、クレーン明細書に記載されているジブの傾斜角の範囲をこえて使用することができる。
クレーン検査証を受けたクレーンを用いて作業を行うときは、当該作業を行う場所に、クレーン検査証を備え付けておかなければならない。
クレーンの直働式の巻過防止装置は、つり具等の上面とドラム等の下面との間隔が0.05m以上になるよう調整しておかなければならない。
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第10問
クレーンの運動に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ジブクレーンにおいて、ジブがその取付け端を中心にして上下に動く運動を起伏という。
壁クレーンにおいて、クレーン全体が建家の壁に設けたレールに沿って移動する運動を走行という。
ポスト形ジブクレーンにおいて、ジブがポストの周りを回転する運動を旋回という。
天井クレーンでは、通常、走行の方向は横行の方向に対して直角である。
低床ジブクレーンにおいて、クレーン全体が基礎上に据え付けられたローラーパスのレールに沿って回る運動を横行という。