クレーン・デリック運転士試験(ク) の 5門
第1問
クレーンの巻過防止装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ねじ形リミットスイッチによる巻過防止装置は、フックブロックの上面によりレバーを押し上げてリミットスイッチを作動させる方式である。
重錘形リミットスイッチによる巻過防止装置は、カム形リミットスイッチによるものと比べて作動後の復帰距離が短い。
直働式の巻過防止装置は、直働式以外の方式に比べて停止精度が良い。
直働式の巻過防止装置に使われるリミットスイッチは、巻下げ過ぎの制限ができない。
直働式以外の方式の巻過防止装置は、ワイヤロープを交換した後、作動位置の再調整が必要である。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 5門
第2問
クレーンの定期自主検査又は点検に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1年以内ごとに1回行う定期自主検査においては、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならない。
1月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、ブレーキの異常の有無についても、検査を行わなければならない。
作業開始前の点検においては、コントローラーの機能についても、点検を行わなければならない。
1年をこえる期間使用しないクレーンの当該使用しない期間は定期自主検査を行わなくてもよい。
定期自主検査又は作業開始前の点検を行い、異常を認めたときは、直ちに補修しなければならない。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 5門
第3問
クレーン・デリック運転士免許に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
満18歳に満たない者は、免許を受けることができない。
免許に係る業務に就こうとする者は、免許証を滅失したときは、免許証の再交付を受けなければならない。
免許の取消しの処分を受けた者は、遅滞なく、免許の取消しをした都道府県労働局長に免許証を返還しなければならない。
労働安全衛生法違反の事由により免許の取消しの処分を受けた者は、取消しの日から1年間は、免許を受けることができない。
免許に係る業務に現に就いている者は、転職により事業場を変更したときは、免許証の書替えを受けなければならない。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 5門
第4問
物体の重心又は安定に関し、次のうち誤っているものはどれか。
直方体の物体の置き方を変える場合、重心の位置が低くなるほど安定性(すわり)は良くなる。
重心は、どのような形状の物体でも必ずその物体の内部にある。
物体の重心は、ただ一つの点である。
物体を構成する各部分には、それぞれ重力が作用しており、それらの合力の作用点を重心という。
水平面上に置いた直方体の物体を手で傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を外れるときは、手を離すとその物体は元の位置に戻らないで倒れる。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 5門
第5問
クレーンの組立て・解体時、点検時、悪天候時又は地震発生時の措置に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーンの組立て又は解体の作業を行うときは、作業指揮者を選任して、その者の指揮のもとに作業を実施させなければならない。
運転を禁止せずに、天井クレーンのクレーンガーダの上で当該クレーンの点検作業を行うときは、作業指揮者を定め、その者の指揮のもとに連絡及び合図の方法を定めて行わなければならない。
大雨のため、クレーンの組立て又は解体の作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはならない。
中震以上の強度の地震が発生した後にクレーンを用いて作業を行うときは、あらかじめ、クレーンの各部分の異常の有無について点検しなければならない。
屋外に設置されているクレーンを用いて、瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後に作業を行うときは、クレーンの各部分について点検を行うとともに、その結果を記録し1年間保存しなければならない。