クレーン・デリック運転士試験(ク) の 5門
第1問
つり上げ荷重10tの天井クレーンの検査に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーン検査証の有効期間の更新を受けようとする者は、原則として、登録性能検査機関が行う性能検査を受けなければならない。
クレーンのつり上げ機構に変更を加えても、変更検査を受ける必要はない。
性能検査における荷重試験は、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、走行等の作動を定格速度により行う。
使用再開検査を受ける者は、当該検査に立ち会わなければならない。
所轄労働基準監督署長は、変更検査に合格したクレーンについて、クレーン検査証に検査期日、変更部分及び検査結果について裏書を行う。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 5門
第2問
クレーンのトロリ又は作動装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
巻上装置に主巻と補巻を設ける場合、主巻の巻上げ速度は、補巻より速い。
マントロリは、クラブトロリやロープトロリなどのトロリに運転室が取り付けられ、トロリとともに運転室が移動する構造である。
旋回装置は、ジブクレーンのジブなどを中心軸の周りに回転させる装置である。
引込み装置には、ジブとのつりあいを保つためのバランスウエイトを備えて動力を小さくするようにしているものもある。
走行装置は、クレーン全体を移動させる装置で、駆動方法として二電動機式や一電動機式などがある。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 5門
第3問
物体の運動に関し、次のうち誤っているものはどれか。
物体の運動の速い遅いの程度を示す量を速さといい、単位時間に物体が移動した距離で表す。
物体が円運動をしているとき、遠心力は、向心力(求心力)に対して、力の大きさが等しく、方向が反対である。
物体の速度が10秒間に10m/sから35m/sになったときの加速度は、25m/s
2
である。
運動している物体には、外部から力が作用しなければ永久に同一の運動を続けようとする性質がある。
運動している物体の運動の方向を変えるのに要する力は、物体の質量が大きいほど大きくなる。
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第4問
図のように一体となっている滑車A及びBがあり、Aに質量4tの荷をかけたとき、この荷を支えるために必要なBにかける力Fは、1~5のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s
2
とし、ワイヤロープの質量、摩擦等は考えないものとする。
18.5kN
21.5kN
24.5kN
28.5kN
31.5kN
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第5問
建設物の内部設置する走行クレーンに関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーンガーダに歩道のないクレーンの最高部とその上方にあるはり等との間隔は、0.4m以上としなくもよい。
クレーンガーダの歩道の上に、歩道からの天がいがある場合は、歩道とその上方にあるはり等との間隔は、1.8m以上としなくてもよい。
クレーンと建設物との間に設ける歩道の幅は、柱に接する部分を除き0.6m以上としなければならない。
クレーンと建設物との間に設ける歩道のうち、柱に接する部分の幅は、0.4m以上としなければならない。
クレーンガーダの歩道の端と当該歩道に通ずる歩道の端との間隔は、0.4m以下としなければならない。