クレーン・デリック運転士試験(ク) の 5門
第1問
クレーンの運転又は玉掛けの業務に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーンの運転の業務に係る特別の教育を受けた者は、つり上げ荷重5.5tの跨線テルハの運転の業務に就くことができる。
床上運転式クレーンに限定したクレーン・デリック運転士免許を受けた者は、つり上げ荷重10tの床上運転式クレーンの運転の業務に就くことができる。
床上操作式クレーン運転技能講習を修了した者は、つり上げ荷重6tの床上運転式クレーンの運転の業務に就くことができる。
玉掛け技能講習を修了した者は、つり上げ荷重30tの無線操作式のクレーンの玉掛けの業務に就くことができる。
クレーンに限定したクレーン・デリック運転士免許を受けた者は、つり上げ荷重20tの機上で運転する方式のクレーンの運転の業務に就くことができる。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 5門
第2問
建設物の内部設置する走行クレーンに関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
クレーンガーダに歩道のないクレーンの最高部とその上方にあるはり等との間隔は、0.4m以上としなくもよい。
クレーンガーダの歩道の上に、歩道からの天がいがある場合は、歩道とその上方にあるはり等との間隔は、1.8m以上としなくてもよい。
クレーンと建設物との間に設ける歩道の幅は、柱に接する部分を除き0.6m以上としなければならない。
クレーンと建設物との間に設ける歩道のうち、柱に接する部分の幅は、0.4m以上としなければならない。
クレーンガーダの歩道の端と当該歩道に通ずる歩道の端との間隔は、0.4m以下としなければならない。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 5門
第3問
材料(軟鋼)の強さ、応力に関し、次のうち誤っているものはどれか。
材料に力を加えて変形した場合、変形した量の元の量(原形)に対する割合をひずみという。
せん断応力は、材料に作用するせん断荷重を材料の断面積で除して求められる。
材料にかかる引張荷重をある程度以上大きくすると、荷重を取り除いても元の形に戻らなくなる。
材料に荷重が作用し、伸びたり、縮んだりして形が変わることを変形という。
引張試験において、材料(試験片)が切断するまでにかけることができる最大の荷重を安全荷重という。
クレーン・デリック運転士試験(ク) の 5門
第4問
図のように質量30tの荷を4本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度60°でつるとき、使用することができるワイヤロープの最小径は1~5のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s
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、ワイヤロープの切断荷重はそれぞれに記載したとおりとし、また、4本のワイヤロープには均等に荷重がかかり、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
ワイヤロープの直径(mm)=28 切断荷重(kN)=359
ワイヤロープの直径(mm)=30 切断荷重(kN)=412
ワイヤロープの直径(mm)=32 切断荷重(kN)=469
ワイヤロープの直径(mm)=36 切断荷重(kN)=593
ワイヤロープの直径(mm)=40 切断荷重(kN)=732
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第5問
クレーンの運転時の注意事項として、誤っているものは次のうちどれか。
天井クレーンでは、巻上げ、横行、走行の三つの操作を同時には行わない。
無線操作式クレーンでは、原則として歩行しながらの運転はしないようにし、やむを得ず歩行しながら運転するときは、平坦で安全な通路を決めて歩行する。
クレーンを運転する際、合図者の合図が不明確な場合は運転者の判断で運転する。
安全装置は、故障することもあるので、安全装置に頼りきった運転をしない。
荷振れを防止するためには、荷の振れが大きい場合は追ノッチを大きく、荷の振れが小さい場合は追ノッチを小さくする。