潜水士 の 1問
第1問
潜水業務における二酸化炭素中毒又は酸素中毒に関し、次のうち正しいものはどれか。
二酸化炭素中毒は、二酸化炭素が血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンと強く結合し、酸素の運搬ができなくなるために起こる。
スクーバ式潜水では、開放回路型潜水器を用いるため、二酸化炭素中毒は生じないが、ヘルメット式潜水では、ヘルメット内に吐き出した呼気により二酸化炭素濃度が高くなって中毒を起こす。
酸素中毒は、酸素分圧の高いガスの吸入によって生じる症状で、呼吸ガス中に二酸化炭素が多いときには起こりにくい。
脳酸素中毒は、0.5気圧程度の酸素分圧の呼吸ガスを長時間呼吸したときに生じ、肺酸素中毒は、1.4~1.6気圧程度の酸素分圧の呼吸ガスを短時間呼吸したときに生じる。
脳酸素中毒の症状には、吐き気、めまい、筋肉の震えなどがあり、とくに痙攣発作が潜水中に起こると多くの場合致命的になる。