潜水士 の 10問
第1問
気体の液体への溶解に関し、次のうち誤っているものはどれか。ただし、温度は一定であり、その気体のその液体に対する溶解度は小さく、また、その液体と反応する気体ではないものとする。
気体が液体に接しているとき、気体はヘンリーの法則に従って液体に溶解する。
気体がその圧力下で液体に溶解して溶解度に達した状態、すなわち限度いっぱいまで溶解した状態を飽和と言う。
水深20mの圧力下において一定量の水に溶解する気体の質量は、水深10mの圧力下において溶解する物質の2倍となる。
潜降するとき、呼吸する空気中の窒素分圧の上昇に伴って体内に溶解する窒素量も増加する。
浮上するとき、呼吸する空気中の窒素分圧の上昇に伴って、体内に溶解していた窒素が体内で気泡化することがある。
潜水士 の 10問
第2問
潜水業務に伴う業務に係る特別の教育に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
潜水作業者への送気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する業務に就かせるときは、特別の教育を行わなければならない。
再圧室を操作する業務に就かせるときは、特別の教育を行わなければならない。
水深10m未満の場所における潜水業務に就かせるときは、特別の教育を行わなければならない。
特別の教育を行ったときは、その記録を3年間保存しなければならない。
特別の教育の科目の全部又は一部について十分な知識及び技能を有していると認められる労働者については、その科目についての教育を省略することができる。
潜水士 の 10問
第3問
気体の性質に関し、次のうち誤っているものはどれか。
二酸化炭素は、人体の代謝作用や物質の燃焼によって発生する無色、無臭の気体で、人の呼吸の維持に微量必要な物である。
窒素は、無色、無臭で常温では科学的に安定した不活性の気体であるが、高圧下では麻酔作用がある。
酸素は、無色、無臭の気体で、生命維持に必要不可欠なものであり、人体には呼吸ガス中の酸素濃度が高ければ高いほどよい。
ヘリウムは、無色、無臭で科学的に非常に安定した、極めて軽い気体である。
一酸化炭素は、無色、無臭の有毒な気体で、物質の不完全燃焼などによって発生する。
潜水士 の 10問
第4問
潜水士免許に関する次の【A】から【D】までの記述について、法令上、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
【A】水深10m未満での潜水業務については、免許は必要でない。
【B】満18歳に満たない者は、免許を受けることができない。
【C】故意又は重大な過失により、潜水業務について重大な事故を発生させたときは、免許の取消し又は免許の効力の一時停止の処分を受けることがある。
【D】免許証を紛失又は損傷したときは、免許証再交付申請書を労働基準監督署長に提出して免許証の再交付を受ける。
A、B
A、C
A、D
B、C
B、D
潜水士 の 10問
第5問
ヘルメット式潜水における浮上の方法(緊急時措置を含む。)に関し、次のうち誤っているものはどれか。
潜水作業者は浮上の連絡をかわしたら、潜降索のところへ戻り、緊急浮上時以外の場合は、毎分10mを超えない速度で浮上し、減圧症予防のため必要な場合は所定の水深で所定時間浮上停止を行う。
無停止減圧の範囲内の潜水の場合でも、水深6m又は3mで安全のための浮上停止(セーフティ・ストップ)を行うようにする。
潜水作業者が浮力調整で浮上できず、潜行索をたぐって浮上するときは、連絡員が潜行索を引き上げ、浮上を補助する。
緊急浮上を要する場合は、所定の浮上停止を省略し、又は所定の浮上停止時間を短縮し水面まで浮上する。
緊急浮上後は、潜水作業者を出来るだけ速やかに再圧室に入れ、その業務における潜水業務用時間表による第1回の浮上停止の水深に相当する圧力まで加圧する。
潜水士 の 10問
第6問
次の設備・器具のうち、法令上、厚生労働大臣が定める構造規格を具備しなければ、譲渡し、貸与し、又は設置してはならないものはどれか。
潜水業務に用いる空気清浄装置
潜水業務に用いる流量計
潜水業務に用いる送気管
潜水器
潜水服
潜水士 の 10問
第7問
潜水業務に常時従事する労働者に対して行う高気圧業務健康診断において、法令上、実施することが義務付けられていない項目は次のうちどれか。
四肢の運動機能の検査
鼓膜及び聴力の検査
肺活量の測定
血中尿素窒素に関する検査
尿中の糖及び蛋白の有無の検査
潜水士 の 10問
第8問
平均毎分20Lの呼吸を行う潜水作業者が、水深10mにおいて、内容積12L、空気圧力19Mpa(ゲージ圧力)の空気ボンベを使用してスクーバ式潜水により潜水業務を行う場合の潜水可能時間に最も近いものは次のうちどれか。 ただし。空気ボンベの残圧が3Mpa(ゲージ圧力)になったら浮上するものとする。
28分
38分
48分
58分
68分
潜水士 の 10問
第9問
潜水作業者の携行物に関する次の文中の【 】内に入れる【A】及び【B】の語句の組合せとして、法令上、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「空気圧縮機により送気して行う潜水業務を行うときは、潜水作業者に、信号索、【 A 】、【 B 】及び鋭利な刃物を携行させなければならない。ただし、潜水作業者と連絡員とが通話装置により通話することができることとしたときは、潜水作業者に信号索、【 A 】及び【 B 】を携行させないことができる。」
【A】コンパス 【B】水深計
【A】コンパス 【B】浮力調整具
【A】救命胴衣 【B】浮力調整具
【A】水中時計 【B】水深計
【A】水中時計 【B】救命胴衣
潜水士 の 10問
第10問
肺の圧外傷に関する次の文中の内に入れる【A】から【C】の語句の組み合わせとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「潜水器を使用した潜水における【 A 】時の肺の圧外傷は、【 B 】と【 C 】を引き起こすことがある。【 B 】は、胸膜腔に空気が侵入し胸部が広がっても肺が膨らまなくなる状態をいい、【 C 】は、肺胞の毛細血管に侵入した空気が心臓を介して移動し、動脈系の末梢血管を閉塞する事により起こる。」
【A】浮上 【B】気胸 【C】空気塞栓症
【A】潜降 【B】気胸 【C】空気塞栓症
【A】浮上 【B】空気塞栓症 【C】気胸
【A】潜降 【B】空気塞栓症 【C】気胸
【A】浮上 【B】チョークス 【C】空気塞栓症