潜水士 の 10問
第1問
肺の圧外傷に関する次の文中の内に入れる【A】から【C】の語句の組み合わせとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「潜水器を使用した潜水における【 A 】時の肺の圧外傷は、【 B 】と【 C 】を引き起こすことがある。【 B 】は、胸膜腔に空気が侵入し胸部が広がっても肺が膨らまなくなる状態をいい、【 C 】は、肺胞の毛細血管に侵入した空気が心臓を介して移動し、動脈系の末梢血管を閉塞する事により起こる。」
【A】浮上 【B】気胸 【C】空気塞栓症
【A】潜降 【B】気胸 【C】空気塞栓症
【A】浮上 【B】空気塞栓症 【C】気胸
【A】潜降 【B】空気塞栓症 【C】気胸
【A】浮上 【B】チョークス 【C】空気塞栓症
潜水士 の 10問
第2問
水中における光や音に関し、次のうち正しいものはどれか。
水分子による光の吸収の度合いは、光の波長によって異なり、波長の長い赤色は、波長の短い青色より吸収されやすい。
水中では、音に対する両耳効果が増すので、音源の方向探知が容易になる。
光は、水と空気の境界では下図のように屈折し、顔マスクを通して水中の物体を見た場合、実際よりも大きく見える。
澄んだ水中で顔マスクを通して近距離にある物を見た場合、物体の位置は実際より遠くに見える。
水は、空気と比べ密度が大きいので、水中では音は長い距離を伝播することができない。
潜水士 の 10問
第3問
送気式潜水による潜水業務における連絡員に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
事業者は、送気式の潜水業務を行うときは、潜水作業者2人以下ごとに1人の連絡員を配置しなければならない。
連絡員は、潜水作業者と連絡をとり、潜降及び浮上を適正に行わせる。
連絡員は、潜水作業者への送気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する者と連絡して、潜水作業者に必要な量の空気を送気させる。
連絡員は、送気設備の故障その他の事故により、潜水作業者に危険又は健康障害が生ずるおそれがあるときは、速やかに潜水作業者に連絡する。
連絡員は、ヘルメット式潜水器を用いる潜水業務においては、潜降直後に潜水作業者のヘルメットがかぶと台に結合され、空気もれがないことを水中の泡により確認する。
潜水士 の 10問
第4問
再圧室に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
水深10m以上の場所における潜水業務を行うときは、再圧室を設置し、又は利用できるような措置を講じなければならない。
再圧室の設置場所には、必要のある者以外の者が立ち入ることを禁止し、その旨を見やすい箇所に表示しておかなければならない。
再圧室を使用するときは、出入に必要な場合を除き、主室と副室との間の扉を閉じ、かつ、副室の内部の圧力を主室より低く保たなければならない。
再圧室を使用したときは、そのつど、加圧及び減圧の状況を記録しておかなければならない。
再圧室については、設置時及びその後1か月をこえない期間ごとに、電路の漏電の有無等所定の事項について点検しなければならない。
潜水士 の 10問
第5問
潜水業務に用いる次の設備・器具等のうち、厚生労働大臣が定める構造企画を具備しなければ、譲渡し。貸与し、又は設置してはならないものはどれか。
送気用空気圧縮機
送気ホース
ボンベの圧力調整器
潜水服
潜水器
潜水士 の 10問
第6問
潜水作業者の携行物に関する次の文中の【 】内に入れる【A】及び【B】の語句の組合せとして、法令上、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「空気圧縮機により送気して行う潜水業務を行うときは、潜水作業者に、信号索、【 A 】、【 B 】及び鋭利な刃物を携行させなければならない。ただし、潜水作業者と連絡員とが通話装置により通話することができることとしたときは、潜水作業者に信号索、【 A 】及び【 B 】を携行させないことができる。」
【A】コンパス 【B】水深計
【A】コンパス 【B】浮力調整具
【A】救命胴衣 【B】浮力調整具
【A】水中時計 【B】水深計
【A】水中時計 【B】救命胴衣
潜水士 の 10問
第7問
下の図は、ヒトの血液循環の経路の一部を模式的に表したものであるが、図中の血管A~Dのうち、酸素を多く含んだ血液が流れる血管の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
A,D
C,D
A,C
A,B
B,C
潜水士 の 10問
第8問
2atm(ゲージ圧力)の空気に接している20℃の水1Lに溶解する窒素は何gか。ただし、空気中に含まれる窒素の割合は80%とし、1atm(絶対圧力)の窒素100%の気体に接している20℃の水1Lには0.020gの窒素が溶解するものとする。
0.032g
0.048g
0.050g
0.060g
0.075g
潜水士 の 10問
第9問
人体に及ぼす水温の作用及び体温に関し、次のうち誤っているものはどれか。
体温は、代謝によって生ずる産熱と、人体と外部環境の温度差に基づく放熱のバランスによって保たれる。
水中において、一般に水温が20℃以下では、保温のためのウエットスーツやドライスーツの着用が必要となる。
水中で体温が奪われやすい理由は、水の熱伝導率が空気の約26倍であり、また水の容積比熱は空気と比べてはるかに大きいからである。
低体温症に陥った者に対する処置としては、体温を回復させることが重要であり、暖かい風呂に入れることやアルコールの摂取も効果的な方法である。
水中で体温が低下すると、震え、意識の混濁や喪失などを起こし、死に至ることもある。
潜水士 の 10問
第10問
ヘルメット式潜水器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ヘルメットの側面窓には、金属製格子等が取り付けられて窓ガラスを保護している。
ドレーンコックは、潜水作業者が送気中の水分や油分をヘルメットの外へ排出するときに使用する。
ヘルメットは、頭部本体とシコロで構成され、シコロのボルトを蝶ゴムのボルト孔に通し、上から押え金を当て蝶ねじで締め付けて潜水服に固定する。
腰バルブは、潜水作業者自身が送気ホースからヘルメットに入る空気量の調整を行うときに使用する。
排気弁は、これを操作して潜水服内の余剰空気を排出したり、潜水作業者の呼気を排出する。