潜水士 の 5問
第1問
下図のように、一端を閉じた質量100g。断面積20cm
2
の円筒の内部に少し空気が残るようにして逆さまにして水につけたところ、円筒中の水面が外部の水面より少し下がった状態で鉛直に静止した。この水面の差dは何㎝か。 ただし、円筒の厚さと円筒内の空気の質量は無視できるものとする。
5㎝
10㎝
15㎝
20㎝
25㎝
潜水士 の 5問
第2問
窒素酔いに関し、次のうち誤っているものはどれか。
一般に、水深が40m前後になると、潜水作業者には酒に酔ったような状態の窒素酔いの症状が現れる。
飲酒、疲労、不安等は、窒素酔いを起こしやすくする。
窒素酔いにかかると、総じて気分が憂うつとなり、悲観的な考え方になるが、その症状には個人差もある。
窒素酔いが誘因となって正しい判断ができず、重大な結果を招くことがある。
深い潜水における窒素酔いの予防のためには、呼吸ガスとして、空気の代わりにヘリウムト酸素の混合ガスなどを使用する。
潜水士 の 5問
第3問
潜水転落又は吹き上げに関し、次のうち誤っているものはどれか。
潜水転落は、潜水服内部の圧力と水圧の平衡が崩れ、内部の圧力が水圧より低くなったときに起こる。
ヘルメット式潜水において、潜水服のベルトの締め付けが不足すると浮力が減少し、潜水墜落の原因となる。
吹き上げは、潜水服内部の圧力と水圧の平衡が崩れ、内部の圧力が水圧より高くなったときに起こる。
吹き上げは、ヘルメット式潜水のほか、ドライスーツを使用する潜水においても起こる可能性がある。
吹き上げ時の対応を誤ると潜水墜落を起こすことがある。
潜水士 の 5問
第4問
高気圧作業安全衛生規則別表第2で示されている潜水業務用時間表に関し、次のうち誤っているものはどれか。
潜水業務用時間表は、水深10mを超える場所における潜水業務に関する表である。
潜水深度にかかわらず、1日の潜水回数の限度は定められていない。
潜水時間とは、潜水作業者が潜降を開始した時から浮上を開始する時までの時間をいう。
体内ガス圧係数は、最高潜水深度における体内の窒素ガス分圧と潜水前の窒素ガス分圧との比である。
業務終了後ガス圧減少時間は、その日の最終の浮上を終了した後に、引き続いて休息時間として与えるべき時間で、その間は重激な業務に従事させてはならない時間である。
潜水士 の 5問
第5問
潜水業務における二酸化炭素中毒又は酸素中毒に関し、次のうち正しいものはどれか。
二酸化炭素中毒は、二酸化炭素が血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンと強く結合し、酸素の運搬ができなくなるために起こる。
スクーバ式潜水では、開放回路型潜水器を用いるため、二酸化炭素中毒は生じないが、ヘルメット式潜水では、ヘルメット内に吐き出した呼気により二酸化炭素濃度が高くなって中毒を起こす。
酸素中毒は、酸素分圧の高いガスの吸入によって生じる症状で、呼吸ガス中に二酸化炭素が多いときには起こりにくい。
脳酸素中毒は、0.5気圧程度の酸素分圧の呼吸ガスを長時間呼吸したときに生じ、肺酸素中毒は、1.4~1.6気圧程度の酸素分圧の呼吸ガスを短時間呼吸したときに生じる。
脳酸素中毒の症状には、吐き気、めまい、筋肉の震えなどがあり、とくに痙攣発作が潜水中に起こると多くの場合致命的になる。