1級土木施工管理技士 の 10門
第1問
コンクリートの打込みに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
打ち込んだコンクリートの粗骨材が分離してモルタル分の少ない部分が認められたので、分離した粗骨材をモルタル分の多いコンクリート中に埋込んで締め固めた。
コンクリート打込み中、表面に集まったブリーディング水をスポンジで取り除いてから次のコンクリートを打ち込んだ。
コンクリート打込みの1層の高さは、使用する内部振動機の性能などを考慮して40 cm と設定した。
2層以上にコンクリートを分けて打ち込む際、打込み時の外気温が25 ℃ を超えることが予想されたので、打重ね時間間隔を3時間に設定して打込み計画を立てた。
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第2問
路床・路盤の品質管理に用いられる試験方法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
砂置換法による土の密度試験は、路床・路盤の現場密度を求めることを目的として実施する。
RIによる密度の測定は、路床や路盤などの現場において、締め固められた材料の密度及び含水比を求めることを目的として実施する。
プルーフローリング試験は、路床のトラフィカビリティーを判定することを目的として実施する。
平板載荷試験は、路床の支持力を表す指標の1つである支持力係数の測定を行うことを目的として実施する。
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第3問
砂防工事現場における施工上の留意事項に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
樹林を伐採する区域では、幼齢木や苗木となる樹木はできる限り保存し、現場の植栽に活用する。
地山掘削に伴う現場発生土は、その工事に極力活用し、できる限り工事区域外へ搬出しないようにする。
現場から発生する余剰コンクリート、コンクリート塊の破片は、渓岸部に深く埋設して工事区域内に処分する。
残土を現場内に仮置きする場合には、降雨などにより土砂が流出しないように表面をシートなどで保護する。
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第4問
耐候性鋼材に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
耐候性鋼材は、鋼材に適量の合金元素を添加することで、鋼材表面に緻密なさび層を形成させ、これが鋼材表面を保護することで以降のさびの進展が抑制される。
耐候性鋼材は、その表面に保護性さびが形成されるまでの期間はさび汁が生じるため、初期のさびの生成抑制や保護性さびの生成促進を目的とした表面処理を施すこともある。
耐候性鋼材を用いた橋の連結ボルトは、主要構造物と同等以上の耐候性能を有する高力ボルトを使用する。
無塗装橋梁の鋼材表面は、仮組立完了後に原板ブラストを行い、黒皮を完全に除去するのを原則としている。
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第5問
工程管理に用いられる工程表の種類と特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ネットワーク式工程表は、各作業の進捗状況及び他作業への影響や全体工期に対する影響を明確にすることができるが、作業の数が多くなるにつれて煩雑化の程度が高くなる。
座標式工程表は、路線に沿った工事や、トンネル工事では進行状況など工事内容を確実に示すことができるが、平面的で広がりのある工事の場合は各工種の相互関係を明確に示しにくい。
グラフ式工程表は、予定と実績との差を直視的に比較するのに便利であるが、どの作業が未着工か、施工中か、完了したかがわかりにくい。
ネットワーク式工程表では、トータルフロートの非常に小さい経路はクリティカルパスと同様に重点管理の対象とする必要がある。
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第6問
騒音規制法上、次の建設作業のうち特定建設作業に該当しないものはどれか。ただし、当該作業がその作業を開始した日に終わるもの、及び使用する機械は一定の限度を超える大きさの騒音を発生しないものとして環境大臣が指定するものを除く。
アースオーガーと併用しないディーゼルハンマを使用して行うくい打ち作業
原動機の定格出力が70kw以上のトラクターショベルを使用する作業
電動機を動力とする空気圧縮機を使用する作業
原動機の定格出力が40kw以上のブルドーザーを使用する作業
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第7問
河川管理者以外の者が河川区域内(高規格堤防特別区域を除く)で行う行為の許可に関する次の記述のうち、河川法上、誤っているものはどれか。
吊り橋、電線などを河川区域内の上空を通過して設置する場合は、河川管理者の許可が必要である。
公園などを河川区域内の民有地に設置する場合は、土地の形状の変更が伴ったとしても河川管理者の許可は必要ない。
現場事務所を河川区域内の民有地に設置する場合は、仮設工作物であっても河川管理者の許可が必要である。
現場練りモルタルに使う少量の水をバケツなどで一時的に河川から取水する場合は、河川管理者の許可は必要ない。
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第8問
特定建設作業の実施の届出に関する次の記述のうち、騒音規制法上、該当しない事項はどれか。
建設工事の名称並びに発注者の氏名又は名称及び住所。
使用する建設作業に伴う推定の最大騒音値。
下請負人の氏名又は名称及び住所。
届出をする者の現場責任者の氏名及び連絡場所。
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第9問
コンクリート構造物の補強工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
上面増厚工法での鋼繊維補強コンクリートを打ち継ぐ場合、原則として既設コンクリート表面は湿潤状態とするのが望ましい。
連続繊維シート工法での含浸接着樹脂は、シート繊維に含浸させ硬化させて各々の繊維を一体化しシート全体が均一に外力を受けるようにする。
連続繊維シート工法の下地処理工は、コンクリート面の劣化層を取り除き、シートの接着・密着性を確保するため不陸や突起は取り除き平坦にする。
上面増厚工法の増厚コンクリートの最小厚は、粗骨材の最大寸法、施工精度、乾燥収縮の影響などを考慮して決める。
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第10問
曲線式工程表による工程の管理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
実施工程曲線が予定工程曲線の上方限界を超えたときは、工程が進みすぎているので必要以上に大型機械を入れているなど、不経済となっていないか検討する。
実施工程曲線が許容限界以内にある場合は、中期における工程をできるだけ急勾配となるように調整する。
実施工程曲線が許容限界から外れる場合は、一般に不合理な工程計画と考えられるので、主工事よりも付帯工事や補助工事を優先し、工程を見直す必要がある。
実施工程曲線が予定工程曲線の下方限界に接近している場合は、一般にできるだけこの状態を維持するように工程を進行させる。