1級土木施工管理技士 の 10門
第1問
型枠に作用するコンクリートの側圧に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
スランプが同じコンクリートの場合、コンクリートの温度が低くなるほど、型枠に作用する側圧は大きくなる。
スランプが同じコンクリートの場合、コンクリートの圧縮強度が小さいほど、型枠に作用する側圧は大きくなる。
スランプが同じコンクリートの場合、打上り速度を大きくするほど、型枠に作用する側圧は小さくなる。
施工条件が同じ条件の場合、コンクリートのスランプを小さくするほど、型枠に作用する側圧は大きくなる。
1級土木施工管理技士 の 10門
第2問
薬液注入工事の施工管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
注入速度を一定のままで圧力が急上昇又は急低下する場合は、直ちに注入を中止し、監督職員と協議のうえ適切に対応する。
適正な配合とするためには、ゲルタイム(硬化時間)を原則として作業開始前、午前、午後の各1回以上測定する。
水ガラスの入荷時には、搬入状況の写真を撮影し、メーカーによる数量証明書は後日まとめて監督職員に提出する。
掘削時に湧水が発生するなど止水効果が不十分で、施工に影響を及ぼすおそれがある場合は、監督職員と協議のうえ必要な注入量を追加するなどの処置を行う。
1級土木施工管理技士 の 10門
第3問
保護具の使用に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
安全帯は、万一の落下時の衝撃をなるべく小さくするため、ベルトはできるだけ腰骨の近くに装着し、フックはできるだけ腰より高い位置に掛ける。
事業者はボール盤などの回転する刃物に作業中の労働者の手を巻き込まれるおそれがある作業においては、労働者に皮製等の厚手の手袋を使用させなければならない。
酸素濃度不足等が予想される場所では、防毒マスク・防じんマスクは効力がないので、絶対に使用させてはならない。
保護帽は、飛来又は落下用、墜落時の保護用、電気絶縁用等、それぞれ規格が定められており、用途に応じたものを選定する必要がある。
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第4問
労働安全衛生法上、作業主任者の選任を必要としない作業は次のうちどれか。
長さが18mの既製コンクリート杭のくい打ちの作業
高さが6mの足場の組立て、解体の作業
掘削深さが4mの土止め支保工の切りばり、腹起こしの取付けの作業
掘削面の高さが3mの地山の掘削(ずい道及びたて坑以外の坑の掘削を除く)の作業
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第5問
工事用電力設備に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
電気設備の容量決定にあたっては、工事途中に受電容量不足をきたすことのないようにする。
小規模な工事現場などで契約電力が、電灯、動力を含め50 kW 未満のものについては、低圧の電気の供給を受ける。
工事現場で高圧にて受電し現場内の自家用電気工作物に配電する場合、電力会社との責任分界点の近くに保護施設を備えた受電設備を設置する。
工事現場に設置する自家用受変電設備の位置は、一般にできるだけ負荷の中心から遠い位置を選ぶ。
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第6問
ケーソンの曳航・据付工の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
長距離曳航の場合には、ケーソンに大廻しをするワイヤーは原則として二重回しとし、大廻しのワイヤーの位置は吃水線より上に取り付ける。
曳航作業は、ほとんどの場合が据付け、中詰、蓋コンクリートなどの連続した作業工程となるため、気象、海象状況を十分に検討して実施する。
港外で長距離曳航をする場合は、天候の急変などが予想され、波浪などによる急激な張力の作用が想定されることから、曳航ロープは長めにするのがよい。
ケーソン据付け時の注水方法は、気象、海象の変わり易い海上での作業であり、できる限り短時間でかつバランスよく各隔室に平均的に注水する。
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第7問
騒音規制法上、次の建設作業のうち特定建設作業に該当しないものはどれか。ただし、当該作業がその作業を開始した日に終わるもの、及び使用する機械は一定の限度を超える大きさの騒音を発生しないものとして環境大臣が指定するものを除く。
アースオーガーと併用しないディーゼルハンマを使用して行うくい打ち作業
原動機の定格出力が70kw以上のトラクターショベルを使用する作業
電動機を動力とする空気圧縮機を使用する作業
原動機の定格出力が40kw以上のブルドーザーを使用する作業
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第8問
鋼管足場のうち単管足場の安全に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上、誤っているものはどれか。
単管足場の地上第1の布は、2m 以下の位置に設置しなければならない。
単管足場の壁つなぎの間隔は、垂直方向5m 以下、水平方向5.5 m以下としなければならない。
単管足場の建地の間隔は、けた方向1.5 m 以下、はり間方向2m 以下としなければならない。
単管足場の建地間の積載荷重は、400 kgを限度としなければならない。
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第9問
鋼構造物における重防食塗装に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
防食下地は、一次防せい(錆)プライマー、無機ジンクリッチペイント、溶融亜鉛めっき、金属溶射により、犠牲防食作用やアルカリ性保持などの腐食抑制効果によって鋼材の腐食を防ぐ。
下塗塗料は、防食下地と良好な付着性を有し、水と酸素の腐食因子と塩化物イオンなどの腐食促進因子の浸透を抑制して、防食下地の劣化、消耗を防ぐ。
中塗塗料は、下塗塗料と上塗塗料の付着を確保し、色相を調整して下塗塗料の色相を隠蔽する。
上塗塗料は、耐候性のよい樹脂と顔料により、長期間にわたって鋼構造物の光沢や色相を維持し、下層塗膜を紫外線から保護する。
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第10問
河川護岸の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
石張り(積み)工の張り石は、その石の重量を2つの石に等分布させるように谷積みでなく布積みを原則とする。
鉄線蛇かごの詰め石の施工順序は、まず石を緩く入れておき、低い方から順次かごを満杯に詰め込んでいく。
護岸部の覆土や寄せ石の材料は、生態系の保全、植生の早期復元、資材の有効利用のため現地発生材を利用する。
かごマットは、現場での据付けや組立作業を省力化するため、かごは工場で完成に近い状態まで加工する。