1級土木施工管理技士 の 10門
第1問
工程管理に用いられる工程表の種類と特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ネットワーク式工程表は、各作業の進捗状況及び他作業への影響や全体工期に対する影響を明確にすることができるが、作業の数が多くなるにつれて煩雑化の程度が高くなる。
座標式工程表は、路線に沿った工事や、トンネル工事では進行状況など工事内容を確実に示すことができるが、平面的で広がりのある工事の場合は各工種の相互関係を明確に示しにくい。
グラフ式工程表は、予定と実績との差を直視的に比較するのに便利であるが、どの作業が未着工か、施工中か、完了したかがわかりにくい。
ネットワーク式工程表では、トータルフロートの非常に小さい経路はクリティカルパスと同様に重点管理の対象とする必要がある。
1級土木施工管理技士 の 10門
第2問
地すべり防止工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
排土工は、地すべり頭部の土塊を排除し、地すべりの滑動力を低減させるための工法で、その上方斜面の潜在的な地すべりを誘発することのないことを事前に確認した上で施工する。
杭工は、鋼管杭などですべり面を貫いて基盤まで挿入することによって、地すべり滑動力に対して直接抵抗する工法で、杭の根入れ部となる基盤が弱く、地盤反力の小さい場所に適している。
押え盛土工は、地すべり末端部に排水性のよい土を盛土し、地すべり滑動力に抵抗する力を増加させるための工法で、一般に排土工と併用すると効果的である。
アンカー工は、斜面から基盤に鋼材などを挿入し、基盤内に定着させた鋼材などの引張り強さを利用して斜面を安定化させる工法で、特に緊急性が高く早期に効果を発揮させる必要がある場合などに用いられる。
1級土木施工管理技士 の 10門
第3問
下水道管路施設の耐震性確保に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
管きょの継手部のように引張りが生じる部位は、伸びやズレの生じない構造とする。
マンホールの側塊などのせん断力を受ける部位は、ズレが生じない構造か土砂がマンホール内に流入しない程度のズレを許容する構造とする。
マンホールと管きょの接続部や管きょと管きょの継手部のような曲げの生じる部位については、可とう性を有する継手部の材質や構造で対応する。
液状化時の過剰間隙水圧による浮上がり、沈下、側方流動などに対しては、管路周辺に砕石などによる埋戻しやマンホール周辺を固化改良土などで埋め戻す対策が有効である。
1級土木施工管理技士 の 10門
第4問
盛土材料の調査項目と土質試験の次の組合せのうち、適当でないものはどれか。
土質分類 ―― 土の液性限界・塑性限界試験
盛土自体の圧縮 ―― 土の含水比試験
締固め管理の基準・方法 ―― 土の粒度試験
施工機械のトラフィカビリティー ―― 土の圧密試験
1級土木施工管理技士 の 10門
第5問
事業者が土石流危険河川において建設工事の作業を行うとき、土石流による労働者の危険防止に関する定めとして次の記述のうち、労働安全衛生法令上、誤っているものはどれか。
土石流が発生した場合に関係労働者にこれを速やかに知らせるためのサイレン、非常ベル等の警報用の設備を設け、その設置場所を周知する。
土石流が発生した場合に労働者を安全に避難させるための避難用の設備を適当な箇所に設け、関係労働者に対し、その設置場所及び使用方法を周知する。
避難訓練は、全ての労働者を対象に工事期間中に1回行い、避難訓練の記録を1年間保存する。
土石流発生時の安全な避難場所を定め、避難に使用する架設通路が高さが8m以上の登さん橋には7m以内毎に踊場を設ける。
1級土木施工管理技士 の 10門
第6問
急傾斜地崩壊防止工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
地表水排除工は、斜面に流入する水を速やかに集めて排水することによって斜面の安定化をはかる工法で、一般に横排水路と縦排水路を組み合わせて施工する。
切土工は、斜面の不安定な土塊の一部又は全部を切り取って斜面の安定化をはかる工法で、一般に切土面には法面保護工を施工する。
擁壁工は、石積み擁壁・ブロック積み擁壁やコンクリート擁壁などによって、斜面脚部の安定や斜面上部からの崩壊土砂の待受けなどをはかる工法である。
法枠工は、湧水対策を主たる目的として用いるものであり、斜面にコンクリートなどの枠材を設置し枠内には周辺の在来植生を自然に繁茂させ斜面の安定化をはかる工法である。
1級土木施工管理技士 の 10門
第7問
ダムコンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
プレクーリングは、リフトスケジュールに基づき、ダムコンクリートを直接又は材料の一部を冷却し、打込み時のコンクリートの温度を下げて最高温度を抑制する方法である。
有スランプコンクリートの締固めの判断は、コンクリートの沈下がなくなること、大きな気泡が生じなくなること、水が表面に現れて光沢が生じることなどによって確認できる。
コンクリート打込み終了後は、硬化作用の順調な進展と乾燥による表面ひび割れを防ぐために、柱状ブロック工法では湛水養生、面状工法では散水養生が標準的である。
仕上げ掘削完了後の基礎岩盤面のくぼみに溜まった水は、コンクリート打込み前にスポンジ、バキュームなどで完全に取り除き岩盤面を十分に乾燥状態にする。
1級土木施工管理技士 の 10門
第8問
プレストレストコンクリートの施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
内ケーブル工法に適用するPCグラウトは、PC鋼材を腐食から保護することと、緊張材と部材コンクリートとを付着により一体化するのが目的である。
鋼材を保護する性能は、一般に練混ぜ時にPCグラウト中に含まれる塩化物イオンの総量で設定するものとし、その総量はセメント質量の0.08%以下としなければならない。
ポストテンション方式の緊張時に必要なコンクリートの圧縮強度は、一般に緊張により生じるコンクリートの最大圧縮応力度の1.7倍以上とする。
外ケーブルの緊張管理は、外ケーブルに与えられる引張力が所定の値を下回らないように、外ケーブル全体を結束し管理を行わなければならない。
1級土木施工管理技士 の 10門
第9問
山岳工法によるトンネルの掘削工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
補助ベンチ付き全断面工法は、全断面工法では施工が困難となる地山において、ベンチを付けることにより切羽の安定をはかるとともに、上半、下半の同時施工により掘削効率の向上をはかるものである。
側壁導坑先進工法は、ベンチカット工法で側壁脚部の地盤支持力が不足する場合、及び土被りが小さい土砂地山で地表面沈下を抑制する必要のある場合に適用される。
中壁分割工法は、左右どちらか片側半断面を先進掘削し、掘削途中で各々のトンネルが閉合された状態で掘削されることが多く、切羽の安定性の確保とトンネルの変形や地表面沈下の抑制に有効である。
ショートベンチカット工法は、全断面では切羽が自立しないが、地山が安定していて、断面閉合の時間的制約がなく、ベンチ長を自由にできる場合に適用する。
1級土木施工管理技士 の 10門
第10問
ダムコンクリートの工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
RCD工法は、超硬練りコンクリートをブルドーザで敷き均し、振動ローラで締め固める工法で、打込みは0.75mリフトで3層、1.0mリフトでは4層に分割して仕上げる。
柱状ブロック工法は、コンクリートダムを適当な大きさに分割して施工する工法で、隣接ブロック間のリフト差は、標準リフト1.5mの場合に横継目間で8リフト、縦継目間で4リフト以内にする。
CSG工法は、手近に得られる岩石質材料に極力手を加えず、水、セメントを添加混合したものをブルドーザで敷き均し、振動ローラで締め固める工法で、打込み面はブリーディングが極めて少ないことからグリーンカットは必要としない。
ELCM(拡張レヤー)工法は、ブロックをダム軸方向に拡張して、複数ブロックを一度に打ち込み棒状バイブレータ(内部振動機)で締め固める工法で、横継目はその拡張した複数ブロックの30~45mごとに設ける。