1級土木施工管理技士 の 5門
第1問
ISO 9001品質マネジメントシステムにおける組織が実施する一般要求事項に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
品質マネジメントシステムに必要なプロセス及びそれらの組織への適用を明確にする。
品質マネジメントシステムに必要なプロセスの運用及び管理のいずれもが効果的であることを確実にするために必要な判断基準及び方法を明確にする。
品質マネジメントシステムに必要なプロセスについて、計画どおりの結果を得るため、かつ、継続的改善を達成するために必要な処置をとる。
要求事項に対する製品の適合性に影響を与えるプロセスをアウトソースした場合にプロセスに適用される管理の方式及び程度は、組織の品質マネジメントシステムから除外する。
1級土木施工管理技士 の 5門
第2問
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
分別解体等とは、新築工事等に伴い副次的に生ずる建設資材廃棄物を、その種類ごとに分別しつつ当該工事を施工することなどをいう。
再資源化とは、分別解体等に伴って生じた建設資材廃棄物について、資材又は原材料として利用することができる状態にすることなどをいう。
発注者は、再資源化等に要する費用の適正な負担、建設資材廃棄物の再資源化により得られた建設資材の使用等により、再資源化等の促進に努めなければならない。
特定建設資材廃棄物の再資源化の完了に伴う発注者への報告は、再資源化等の実施状況の記録を作成し公開することにより代替することができる。
1級土木施工管理技士 の 5門
第3問
ゾーン型フィルダムの施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
遮水ゾーンの転圧は、原則としてダム軸と直角方向に行い、未転圧部が生じないよう10 cmは重複させる。
遮水ゾーンの施工は、一般に最適含水比前後の定められた狭い範囲で締め固めることが要求されるので、降雨時には一般に行わない。
遮水ゾーンと半透水ゾーンの盛り立ては、水平に盛り立てることが望ましく、境界部では半透水性材料が遮水ゾーンにはみ出さないように施工する。
基礎掘削は、一般に遮水ゾーンでは十分な遮水性が期待できる岩盤まで掘削し、透水ゾーンでは所要のせん断強度が得られるまで地山の緩んだ部分を取り除く程度の掘削を行う。
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第4問
薬液注入の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
砂質系地盤では、土粒子の間隙に注入材料が浸透固化し、それが接着材となることで崩壊が起こり難くなり透水性も低下するので、掘削面への湧水を防止できる。
粘性土では、注入された薬液は土粒子の間隙に浸透できずに割裂の形態となるため、脈状に固化した薬液と圧縮された土の複合的効果で強度は増加する。
礫や玉石層などでは、最初に安価で強度のある溶液型を使用して粗詰めし、その後礫や砂の間隙に懸濁型の浸透注入を行う2段階の注入が必要となる。
埋戻し後の時間経過が少なく十分締固まっていない砂地盤では、効果的な注入を行うためカバーロックなどをしっかり行い、注入速度を遅くするなどの特別な工夫を行う。
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第5問
土留め支保工の計測管理の結果、土留めの安全に支障が生じることが予測された場合に、採用した対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
土留め壁の応力度が許容値を超えると予測されたので、切ばり、腹起しの段数を増やした。
盤ぶくれに対する安定性が不足すると予測されたので、掘削底面下の地盤改良により不透水層の層厚を増加させた。
ボイリングに対する安定性が不足すると予測されたので、背面側の地下水位を低下させた。
ヒービングに対する安定性が不足すると予測されたので、背面地盤に盛土をした。