1級土木施工管理技士 の 5門
第1問
事業者が掘削作業を行うときの安全作業に関する次の記述のうち、労働安全衛生法令上、誤っているものはどれか。
明り掘削の作業により露出したガス導管の損壊により労働者に危険を及ぼすおそれがある場合は、つり防護や受け防護等による当該ガス導管の防護を行う。
電気発破の作業を行うときは、発破の業務につくことができる者のうちから作業の指揮者を定め、当該作業に従事する労働者に対し、退避の場所及び経路を指示させなければならない。
発破等により崩壊しやすい状態になっている地山を手掘りにより掘削の作業を行うときは、掘削面のこう配を60°以下とし、又は掘削面の高さを3m未満としなければならない。
砂からなる地山を手掘りにより掘削の作業を行うときは、掘削面のこう配を35 °以下とし、又は掘削面の高さを5m未満としなければならない。
1級土木施工管理技士 の 5門
第2問
密実性の高いコンクリートを製造するために使用する細骨材の品質に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
異種類の細骨材を混合して用いる場合は、混合した後の細骨材の吸水率の品質が満足されている場合でも、混合する前の各細骨材について吸水率の品質を満足しなければならない。
コンクリートの表面がすり減り作用を受ける場合は、そうでない場合と比較して、細骨材に含まれる微粒分量の最大値を小さくする。
細骨材の標準的な粒度として、呼び寸法5mmのふるいを通るものの質量百分率は、90~100%である。
砕砂は、粒形が角ばっていることが多いので粒形判定実積率の試験を行って実積率が53%未満のものを用いるとよい。
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第3問
消波工の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
消波工の必要条件として、消波効果を高めるため表面粗度を大きくする。
消波工の施工は、ブロックの不安定な孤立の状態が生じないようにするため、ブロック層における自然空隙に間詰石を挿入する。
消波工は、波の規模に応じた適度の空隙をもつこと。
消波工の断面は、中詰石の上に数層の異型ブロックを並べることもあれば、全断面を異型ブロックで施工することもある。
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第4問
建設機械施工の最適化と環境負荷低減への取り組みに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。ただし、GPS(衛星測位システム)、TS(トータルステーション)である。
情報化施工とは、施工や施工管理の効率化、品質の均一化、安全性向上、環境負荷低減など、施工の合理化を実現するシステムである。
現場では施工に関する条件が当初の計画から大幅に変わった場合は、最初に立てた施工計画に従うこととし、重機や資材の使い方を変更しない方が効率的でかつ環境負荷を低減できる。
情報化施工では、ブルドーザなどのブレードをGPSやTSを利用して自動制御することにより、均し作業の回数が有人の場合より少なくてすむため機械の作業時間が短くなり、工事に伴うCO2の排出を抑制することができる。
多くの工程が複雑に関係する建設工事においては、一部の工程に関する施工法を改善しただけでは全体の環境負荷の改善につながらないので、全体の工程を見渡して最適な改善策を設定する必要がある。
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第5問
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
分別解体等とは、新築工事等に伴い副次的に生ずる建設資材廃棄物を、その種類ごとに分別しつつ当該工事を施工することなどをいう。
再資源化とは、分別解体等に伴って生じた建設資材廃棄物について、資材又は原材料として利用することができる状態にすることなどをいう。
発注者は、再資源化等に要する費用の適正な負担、建設資材廃棄物の再資源化により得られた建設資材の使用等により、再資源化等の促進に努めなければならない。
特定建設資材廃棄物の再資源化の完了に伴う発注者への報告は、再資源化等の実施状況の記録を作成し公開することにより代替することができる。