第二種衛生管理者(国家試験) の 10門
第1問
ストレスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
ストレスにより、自律神経系や内分泌系によるホメオスタシスの維持ができなくなり、心身の健康障害が発生することがある。
典型的なストレス反応として、副腎皮質ホルモンの分泌の亢進がある。
ストレス反応は、個人差が大きい。
ストレスにより、高血圧症、狭心症、十二指腸潰瘍などの疾患を招くことがある。
昇進や昇格がストレスの原因となることはない。
第二種衛生管理者(国家試験) の 10門
第2問
厚生労働省の「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」に基づく措置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
単純入力型又は拘束型に該当するVDT作業については、一連続作業時間が2時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に5~10分程度の作業休止時間を設けるようにする。
書類上及びキーボード上における照度は、300ルクス以上になるようにする。
ディスプレイ画面上における照度は、500ルクス以上になるようにする。
ディスプレイ画面までの視距離は30cm程度とし、画面の上端が、眼の高さよりやや上になるようにする。
VDT作業従事者に対する特殊健康診断の検査項目は、眼疲労を中心とする「自覚症状の有無の検査」及び視力、調節機能等の「眼科学的検査」の2項目である。
第二種衛生管理者(国家試験) の 10門
第3問
食中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
毒素型食中毒は、食物に付着した細菌が増殖する際に産生した毒素によって起こる食中毒で、黄色ブドウ球菌によるものなどがある。
感染型食中毒は、食物に付着した細菌そのものの感染によって起こる食中毒で、サルモネラ菌によるものなどがある。
O-157やO-111による食中毒は、赤痢菌の毒素と類似の毒素を産生する大腸菌による食中毒で、腹痛、出血を伴う水様性の下痢などの症状を呈する。
ボツリヌス菌は、缶詰、真空パック食品など、酸素のない食品中で増殖し、毒性の強い神経毒を産生する。
ノロウイルスは、手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖して、嘔吐、下痢、腹痛などの急性胃腸炎を起こすもので、夏季に集団食中毒として発生することが多い。
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第4問
腎臓・泌尿器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
腎臓の皮質にある腎小体では、糸球体から血液中の血球、糖及び蛋白質以外の成分がボウマン嚢に濾し出され、原尿が生成される。
腎臓の尿細管では、原尿に含まれる大部分の水分及び身体に必要な成分が血液中に再吸収され、残りが尿として生成される。
尿は淡黄色の液体で、固有の臭気を有し、通常、弱酸性である。
尿の生成・排出により、体内の水分の量やナトリウムなどの電解質の濃度を調節するとともに、生命活動によって生じた不要な物質を排出する。
尿の約95%は水分で、残りの約5%が固形物であるが、その成分が全身の健康状態をよく反映するので、尿検査は健康診断などで広く行われている。
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第5問
次の図は、ヒトの血液循環の経路を模式的に表したものであるが、図中の血管ア~カを流れる血液に関する1~5の記述のうち、正しいものはどれか。
血管アは静脈であるが、動脈血が流れる。
血管ア~カを流れる血液のうち、二酸化炭素を最も多く含む血液は、血管イを流れる血液である。
血管ウを流れる血液は、血管イを流れる血液に比べて酸素を多く含む。
血管カを流れる血液は、血管エを流れる血液に比べて尿素を多く含む。
血管ア~カを流れる血液のうち、食後、ブドウ糖を最も多く含む血液は、血管オを流れる血液である。
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第6問
成人のヒトの肝臓の機能として、誤っているものは次のうちどれか。
脂肪酸の分解及びコレステロールの合成
アルブミンなどの血漿蛋白の合成
赤血球の産生及び分解
アミノ酸からのブドウ糖の合成
グリコーゲンの合成及び分解
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第7問
衛生管理者又は衛生推進者の選任について、法令に違反しているものは次のうちどれか。
常時40人の労働者を使用する金融業の事業場において、衛生管理者は選任していないが、衛生推進者を1人選任している。
常時100人の労働者を使用する医療業の事業場において、第二種衛生管理者免許を有する者のうちから衛生管理者を1人選任している。
常時200人の労働者を使用する清掃業の事業場において、衛生工学衛生管理者免許を有する者のうちから衛生管理者を1人選任している。
常時300人の労働者を使用する各種商品卸売業の事業場において、第一種衛生管理者免許を有する者のうちから衛生管理者を2人選任しているが、2人とも、他の業務を兼任している。
常時500人の労働者を使用する製造業の事業場において、事業場に専属であって労働衛生コンサルタントの資格を有する者のうちから衛生管理者を2人選任している。
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第8問
温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
実効温度(感覚温度)は、人の温熱感に基礎を置いた指標で、気温、湿度、放射熱の総合効果を温度目盛りで表したものである。
暑からず、寒からずという温度感覚を伴う温度を至適温度という。
WBGTは、暑熱環境による熱ストレスの評価に用いられる指標で、屋外で太陽照射がある場合は、自然湿球温度、黒球温度及び乾球温度の測定値から算出される。
相対湿度とは、空気中の水蒸気圧とその温度における飽和水蒸気圧との比を百分率で示したものである。
夏季等暑熱時に室内を冷房する場合、外気温との差が大きくなると身体の体温調節機能に支障が生じやすいので、この場合の外気温と室温の差は7℃以内が目安とされている。
第二種衛生管理者(国家試験) の 10門
第9問
労働基準法に基づく産前産後の休業に関する次の文中の[ ]内に入れるAからCの数字の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。
「使用者は、[ A ]週間(多胎妊娠の場合にあっては、[ B ]週間)以内に出産する予定の女性が休業を請求した場合においては、その者を就業させてはならない。また、使用者は、原則として、産後[ C ]週間を経過しない女性を就業させてはならない。
A=6 B=14 C=8
A=6 B=16 C=8
A=8 B=16 C=8
A=8 B=14 C=6
A=8 B=12 C=6
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第10問
事務室の設備の点検に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。
照明設備について、6か月以内ごとに1回、定期に、点検しなければならない。
機械による換気のための設備について、6か月以内ごとに1回、定期に、異常の有無を点検しなければならない。
燃焼器具を使用するときは、発熱量が著しく少ないものを除き、毎日、異常の有無を点検しなければならない。
空気調和設備内に設けられた排水受けについては、原則として、1か月以内ごとに1回、定期に、その汚れ及び閉塞の状況を点検し、必要に応じ、その清掃等を行わなければならない。
空気調和設備の冷却塔及び冷却水については、原則として、1か月以内ごとに1回、定期に、その汚れの状況を点検し、必要に応じ、その清掃及び換水等を行わなければならない。