第二種衛生管理者(国家試験) の 5門
第1問
労働衛生管理に用いられる統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
生体から得られたある指標が正規分布という型をとって分布する場合、そのバラツキの程度は、分散や標準偏差によって表される。
集団を比較する場合、調査の対象とした項目のデータの平均値が等しくても分散が異なっていれば、異なった特徴をもつ集団であると評価される。
健康管理統計において、ある時点での検査における有所見者の割合を有所見率といい、これは発生率と同じ意味で用いられる。
ある事象と健康事象との間に、統計上、一方が多いと他方も多いというような相関関係が認められても、それらの間に因果関係がないこともある。
健康診断における各検査において、スクリーニングレベルを高く設定すると偽陽性率は低くなるが、偽陰性率は高くなる。
第二種衛生管理者(国家試験) の 5門
第2問
BMIは肥満度の評価に用いられる指標で、身長と体重から算出されるが、身長170cm、体重66kgの人のBMIに最も近い値は次のうちどれか。
23
26
29
33
39
第二種衛生管理者(国家試験) の 5門
第3問
照明等の視環境に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
前方から明かりを取るときは、眼と光源を結ぶ線と視線とで作る角度が、30°以上になるようにするとよい。
あらゆる方向から同程度の明るさの光がくると、見るものに影ができなくなり、立体感がなくなってしまうことがある。
全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明による照度は、局部照明による照度の1/10以上になるようにする。
照度の単位はルクスで、1ルクスは光度1カンデラの光源から5m離れた所で、その光に直角な面が受ける明るさに相当する。
室内の彩色で、明度を高くすると光の反射率が高くなり照度を上げる効果があるが、彩度を高くしすぎると交感神経の緊張を招きやすく、長時間にわたる場合は疲労を招きやすい。
第二種衛生管理者(国家試験) の 5門
第4問
事務室の空気環境の調整に関する次の文中の[ ]内に入れるAからCの数字の組合せとして、法令上、正しいものは1~5のうちどれか。
ただし、含有率とは、1気圧、温度25℃とした場合の空気中に占める当該ガスの容積の割合をいう。
「空気調和設備を設けている場合は、室に供給される空気中に占める一酸化炭素の含有率は、100万分の[ A ]以下(外気が汚染されているため、困難な場合は100万分の[ B ]以下)、また、二酸化炭素の含有率は100万分の[ C ]以下となるように、当該設備を調整しなければならない。」
A=100 B=150 B=5000
A=50 B=30 B=5000
A=50 B=30 B=1000
A=10 B=20 B=5000
A=10 B=20 B=1000
第二種衛生管理者(国家試験) の 5門
第5問
ノロウイルスによる食中毒に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
食品に付着したウイルスが食品中で増殖し、ウイルスが産生した毒素により発症する。
ウイルスの失活化には、エタノールや逆性石鹸はあまり効果がない。
潜伏期間は、2~3時間である。
発生時期は、夏季が多い。
症状は、筋肉の麻痺などの神経症状が特徴である。