第二種衛生管理者(国家試験) の 5門
第1問
事業場の建物、施設等に関する措置について、労働安全衛生規則の衛生基準に違反していないものは次のうちどれか。
精密な作業を行う作業場で、作業面の照度を250ルクス以下にならないように管理している。
常時、男性5人、女性30人の労働者を使用している事業場で、休憩の設備を設けているが、労働者が臥床することのできる休養室又は休養所を男女別に設けていない。
事業場に附属する食堂の炊事従業員について、専用の便所を設けているほか、一般従業員と共用の休憩室を設けている。
有害業務を行っていない事業場において、直接外気に向かって開放することのできる窓の面積が、常時床面積の1/15である屋内作業場に、換気設備を設けていない。
日常行う清掃のほか、1年ごとに1回、定期的に大掃除を行っている。
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第2問
照明等の視環境に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
前方から明かりを取るときは、眼と光源を結ぶ線と視線とで作る角度が、30°以下になるようにするとよい。
あらゆる方向から同程度の明るさの光がくると、見るものに影ができなくなり、立体感がなくなってしまうことがある。
全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明による照度は、局部照明による照度の10分の1以上になるようにする。
照度の単位はルクスで、1ルクスは光度1カンデラの光源から1m離れた所で、その光に直角な面が受ける明るさに相当する。
室内の彩色で、明度を高くすると光の反射率が高くなり照度を上げる効果があるが、彩度を高くしすぎると交感神経の緊張を招きやすく、長時間にわたる場合は疲労を招きやすい。
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第3問
血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
血液は、血漿と有形成分から成り、有形成分は赤血球、白血球及び血小板から成っている。
赤血球の寿命は約120日であり、白血球に比べて長い。
血漿中の蛋白質のうち、グロブリンは血液浸透圧の維持に関与し、アルブミンは免疫物質の抗体を含む。
血小板は、核を持たない不定形の細胞で、血液凝固作用に関与している。
血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲン(線維素原)がフィブリン(線維素)に変化する現象である。
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第4問
労働安全衛生法の目的に関する次の文中の[ ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、法令上、正しいものは1~5のうちどれか。
「この法律は、労働基準法と相まって、労働災害の防止のための危害防止基準の確立、[ A ]の明確化及び[ B ]の促進の措置を講ずる等その防止に関する総合的計画的な対策を推進することにより職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、[ C ]の形成を促進することを目的とする。」
A=責任体制
B=安全衛生管理
C=安全文化
A=責任体制
B=自主的活動
C=快適な職場環境
A=事業者責任
B=健康管理
C=快適な職場環境
A=管理体制
B=自主的活動
C=安全文化
A=管理体制
B=安全衛生管理
C=安全文化
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第5問
厚生労働省の「職場における喫煙対策のためのガイドライン」に基づく喫煙対策の進め方に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
空間分煙による施設・設備面の対策としては、可能な限り、喫煙のための独立した部屋である喫煙室を設置することとし、これが困難である場合には、喫煙コーナーを設置する。
喫煙室又は喫煙コーナーには、喫煙対策機器として、たばこの煙を除去して室内に排気する方式の空気清浄装置を設置することとし、これが困難な場合には、屋外に直接排気する方式の局所排気装置や換気扇を設置する。
空気清浄装置は、ガス状成分を除去できない問題点があることに留意して対策を講じる。
喫煙室等から非喫煙場所へのたばこの煙やにおいの漏れを防止するため、非喫煙場所と喫煙室等との境界において喫煙室等へ向かう気流の風速を0.2m/s以上とするように必要な措置を講じる。
職場の空気環境の測定を定期的に行い、浮遊粉じんの濃度を0.15mg/m3以下及び一酸化炭素の濃度を10ppm以下とするように必要な措置を講じる。