二級建築士国家試験 の 10門
第1問
歴史的な建築物とその様式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
パルテノン神殿(アテネ)は、ドリス式のオーダーによる周柱式とイオニア式のオーダーを用いたギリシア建築である。
コロッセウム(ローマ)は、ローマ市内に残る古代最大の円形闘技場であり、ドリス式、イオニア式及びコリント式のオーダーを用いたローマ建築である。
サン・ピエトロ大聖堂(ヴァチカン)は、巨大なドームや列柱廊を用いたビザンチン建築である。
ピサ大聖堂(ピサ)は、ラテン十字形のプランをもち、交差部に楕円形のドームを架けたロマネスク建築である。
ノートルダム大聖堂(パリ)は、側廊の控壁をつなぐフライングバットレスや双塔形式の正面を特徴とした初期ゴシック建築である。
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第2問
建築材料として使用される木材及び木質系材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
加圧式防腐処理木材は、現場で切断加工した場合、加工した面を再処理して使用する。
単板積層材(LVL)は、単板の繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着したものである。
木材の繊維方向の基準強度の大小関係は、一般に、圧縮 > 引張 > 曲げである。
板目材は、乾燥すると、木表側に凹に変形する。
インシュレーションボード、MDF及びハードボードは、繊維板(ファイバーボード)の一種である。
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第3問
建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
日照率は、可照時間に対する日照時間の割合である。
大気放射は、日射のうち、大気により吸収、散乱される部分を除き、地表面に直接到達する日射のことである。
NC値は、室内騒音を評価する指標の一つである。
対流熱伝達は、壁面などの固体表面とそれに接している空気との間に生じる熱移動現象のことである。
クロ(clo)値は、衣服の断熱性を表す指標であり、人の温冷感に影響する要素の一つである。
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第4問
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
定風量単一ダクト方式は、熱負荷特性の異なる部屋におけるそれぞれの負荷変動に対応することができない。
ファンコイルユニットと定風量単一ダクトとを併用した方式は、定風量単一ダクト方式に比べて、必要とするダクトスペースを小さくすることができる。
空気熱源ヒートポンプ方式のルームエアコンの暖房能力は、一般に、外気の温度が低くなるほど低下する。
変風量単一ダクト方式は、低負荷時においては、必要換気量の確保と、空気清浄度の維持が困難な場合がある。
冷却塔の冷却効果は、主として、「冷却水に接触する空気の温度」と「冷却水の温度」との差によって得られる。
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第5問
集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
階段室型や集中型は、一般に、各住戸のプライバシーが確保しやすい。
片廊下型やツインコリドール型は、一般に、共用廊下の面積が大きくなりやすい。
階段室型や集中型は、一般に、階段又はエレベーターから各住戸への動線を短くできる。
中廊下型やツインコリドール型は、一般に、住棟を南北軸に配置することが多い。
集中型やスキップフロア型は、一般に、各住戸の居住性を均質にしやすい。
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第6問
屋外気候に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ヒートアイランド現象は、都市における大量の二酸化炭素の発生によって、都心の気温が郊外の気温よりも高くなる現象である。
快晴日における海岸地方の風は、日中は海から陸へ、夜間は陸から海へ吹く傾向がある。
大気外日射量は季節によって変動し、その年間平均値は約 1,370W/㎡であり、太陽定数と呼ばれる。
快晴日における屋外の相対湿度は、一般に、1日のうちで、夜間は高く、日中は低くなる。
深さ 10~100mの地中温度は、一般に、その地域の年平均気温よりわずかに高く、年間を通じて安定している。
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第7問
図のような長方形断面を有する木造の梁のX軸についての許容曲げモーメントとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、梁材の許容曲げ応力度は、12N/mm2
6 kN?m
9 kN?m
12 kN?m
18 kN?m
27 kN?m
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第8問
構造計算に関するイ~ニの記述について、建築基準法上、正しいもののみの組合せは、次のうちどれか。
【イ】積雪荷重を計算する場合の積雪の単位荷重は、多雪区域と指定された区域外においては、積雪量1cmごとに 20N/㎡以上としなければならない。
【ロ】風圧力の計算に当たり、建築物に近接してその建築物を風の方向に対して有効にさえぎる他の建築物がある場合においては、その方向における速度圧は、所定の数値の 1/2 まで減らすことができる。
【ハ】地震時に液状化のおそれのない砂質地盤の短期に生ずる力に対する許容応力度は、国土交通大臣が定める方法による地盤調査を行わない場合、50kN/㎡としなければならない。
【ニ】集会場の集会室における床の積載荷重は、建築物の実況によらないで、柱の垂直荷重による圧縮力を計算する場合、そのささえる床の数に応じて減らすことができる。
【イ】と【ロ】
【イ】と【ハ】
【ロ】と【ハ】
【ロ】と【ニ】
【ハ】と【ニ】
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第9問
構造計算における建築物の地上部分の地震力と最も関係の少ないものは、次のうちどれか。
建築物の高さ
建設地の地盤の種別
建築物の重量
建設地の地表面粗度区分
建設地の多雪区域の指定の有無
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第10問
図のような断面を有する長柱A、B、Cの弾性座屈荷重をそれぞれPA、PB、PCとしたとき、それらの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、全ての柱の材質は同じで、座屈長さは等しいものとする。
PA > PB > PC
PB > PA > PC
PB > PC > PA
PC > PA > PB
PC > PB > PA