二級建築士国家試験 の 10門
第1問
次の記述のうち、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」上、誤っているものはどれか。
長期優良住宅建築等計画の認定を受けようとする共同住宅の規模は、原則として、住戸の少なくとも1の階の床面積(階段部分の面積を除く。)が 40㎡以上であり、一戸の床面積の合計(共用部分の床面積を除く。)が 55㎡以上でなければならない。
所定の理由により譲受人を決定する前に単独で長期優良住宅建築等計画を作成し、所管行政庁の認定を申請する分譲事業者は、当該計画に建築後の住宅の維持保全に係る資金計画を記載しなくてもよい。
長期優良住宅建築等計画の認定を受けた者(その地位を承継した者も含む。)は、当該住宅の建築及び維持保全の状況に関する記録を作成し、これを保存しなければならない。
長期優良住宅建築等計画の認定を受けようとする住宅の維持保全の期間は、建築後30年以上でなければならない。
認定を受けた長期優良住宅建築等計画のうち、住宅の建築に関する工事の完了予定時期が4月遅れる場合には、所管行政庁の変更の認定を受けなければならない。
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第2問
都市計画区域内における建築物の延べ面積(容積率の算定の基礎となるもの)、容積率及び建ぺい率に関する次の記述のうち、建築基準法上、正しいものはどれか。ただし、用途地域及び防火地域以外の地域、地区等並びに特定行政庁の指定・許可等は考慮しないものとする。
商業地域内で、かつ、防火地域内にある耐火建築物は、建ぺい率の制限を受けない。
敷地に接する道路の幅員によって、建築物の建ぺい率の制限が異なる。
階段室、昇降機塔等の建築物の屋上部分で、水平投影面積の合計が当該建築物の建築面積の 1/8 以下の場合においては、その部分の床面積は、原則として、延べ面積には算入しない。
用途地域の指定のない区域内の耐火建築物は、容積率の制限を受けない。
共同住宅の屋上に設ける共用の倉庫の用に供する部分の床面積は、原則として、延べ面積には算入しない。
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第3問
建築等の工事現場から排出される次の廃棄物のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づく特別管理産業廃棄物に該当するものはどれか。
共同住宅の基礎工事に伴って生じた汚泥
事務所の解体工事に伴って取り外したPCB(ポリ塩化ビフェニル)が含まれている蛍光灯安定器
使用済みの発泡スチロールの梱包材
一戸建住宅の解体工事に伴って生じたガラスくず
場所打ちコンクリート杭の杭頭処理で生じたコンクリート破片
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第4問
鉄骨工事の建方に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
高力ボルト接合による継手の仮ボルトは、本接合のボルトと同軸径の普通ボルトを用い、締付け本数は、一群のボルト数の 1/3 以上、かつ、2本以上とした。
柱の溶接継手におけるエレクションピースに使用する仮ボルトは、全数締め付けた。
本接合が完了したので、ひずみを修正し、建入れ直しを行った。
吊上げの際に変形しやすい部材であったので、適切な補強を行った。
建方が完了したので、形状及び寸法精度を確認し、監理者の検査を受けた。
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第5問
下に示すネットワーク工程表に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
この工事全体は、最短 16日で終了する。
A作業のフリーフロート(後続作業に影響せず、その作業で自由に使える余裕時間)は、3日である。
C作業の所要日数を3日短縮すると、この工事全体の作業日数は、3日の短縮となる。
D作業の所要日数を2日延長しても、この工事全体の作業日数は、変わらない。
F作業の所要日数を2日短縮すると、この工事全体の作業日数は、1日の短縮となる。
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第6問
商業建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ビジネスホテルにおいて、「延べ面積」に対する「客室部門の床面積の合計」の割合を70%とした。
一般的なレストランにおいて、「レストラン全体の床面積」に対する「厨房の床面積」の割合を 30%とした。
貸事務所ビルにおいて、「基準階の床面積」に対する「基準階の収益部分の床面積の合計」の割合を 80%とした。
喫茶店において、「喫茶店全体の床面積」に対する「厨房の床面積」の割合を15%とした。
量販店において、「延べ面積」に対する「売場部分の床面積の合計(売場内の通路を含む。)」の割合を 50%とした。
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第7問
工事現場における材料の保管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
巻いた壁紙は、くせが付かないように、立てて保管した。
鉄筋は、直接地面に接しないように、角材の上に置き、シートで養生して保管した。
シーリング材は、高温多湿や凍結温度以下とならない、かつ、直射日光や雨露の当たらない場所に密封して保管した。
セメントは、吸湿しないように、倉庫内に上げ床を設けて保管した。
打放し仕上げに用いるコンクリート型枠用合板は、直射日光に当て、十分に乾燥させてから保管した。
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第8問
住宅地の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
近隣住区内の街路は、一般に、通過交通を防ぐために、ループ状やクルドサックとすることが多い。
地区公園は、2~3の近隣分区を合わせた程度の住民の利用を対象とした公園である。
近隣住区は、一般に、小学校を1校必要とする程度の人口規模を単位としたものである。
近隣グループごとに、公共施設として、プレイロットを設ける。
スプロールは、都市周辺部において、市街地が無計画、無秩序に拡大していく現象である。
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第9問
集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
スケルトンインフィル住宅は、「建築物の躯体や共用設備部分」と「住戸専有部分の内装や設備」とを明確に分けて計画することによって、住戸の更新性や可変性を高めた集合住宅である。
リビングアクセス型は、一般に、各住戸の表情を積極的に表に出すことを意図して、共用廊下側に居間や食事室を配置する形式である。
テラスハウスは、接地型住宅であり、各住戸が専用庭を持っている。
メゾネット型は、一般に、フラット型に比べて、プライバシーを確保しやすく、居住性を高めやすい住戸形式である。
コレクティブハウスは、住宅入居希望者が集まり、協力して企画・設計から入居・管理までを運営していく方式の集合住宅である。
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第10問
鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
帯筋の末端部は、135°以上に折り曲げて定着させるか、又は相互に溶接する。
D35以上の異形鉄筋の継手には、原則として、重ね継手を用いない。
「鉄筋の径(呼び名の数値)」の差が7mmを超える場合には、原則として、ガス圧接継手を設けてはならない。
柱梁接合部内の帯筋の間隔は、原則として、150mm以下、かつ、その接合部に隣接する柱の帯筋間隔の 1.5倍以下とする。
柱の出隅部分に設ける主筋は、異形鉄筋を用いる場合、直線定着としてもよい。