二級建築士国家試験 の 10門
第1問
二級建築士に関する次の記述のうち、建築士法上、誤っているものはどれか。
二級建築士は、設計図書の一部を変更した場合は、その設計図書に二級建築士である旨の表示をして記名及び押印をしなければならない。
二級建築士は、原則として、鉄筋コンクリート造2階建、延べ面積 500㎡、高さ9mの病院の新築に係る設計をすることができない。
二級建築士は、一級建築士でなければ設計又は工事監理をしてはならない建築物に関する調査又は鑑定の業務を、原則として、行うことができない。
二級建築士は、他の二級建築士の設計した設計図書の一部を変更しようとするときは、当該二級建築士の承諾を求めなければならないが、承諾が得られなかったときは、自己の責任において、その設計図書の一部を変更することができる。
二級建築士は、構造計算によって建築物の安全性を確かめた場合においては、遅滞なく、その旨の証明書を設計の委託者に交付しなければならない。
二級建築士国家試験 の 10門
第2問
長柱の弾性座屈荷重に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
弾性座屈荷重は、材料のヤング係数に比例する。
弾性座屈荷重は、柱の断面二次モーメントに比例する。
弾性座屈荷重は、柱の曲げ剛性に反比例する。
弾性座屈荷重は、柱の座屈長さの2乗に反比例する。
弾性座屈荷重は、柱の両端の支持条件がピンの場合より固定の場合のほうが大きい。
二級建築士国家試験 の 10門
第3問
高齢者や身体障がい者等に配慮した建築物の各部寸法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
廊下の手摺は、直径を 35mmとし、手摺と壁面とのあき寸法を 40mmとした。
階段の手摺の端部は、上下階で水平に 300mm延ばし、壁面側に曲げた。
洋式便所の手摺の直径は、横型手摺に比べて、縦型手摺を細くした。
エレベーターかご内の車椅子使用者用操作盤の位置は、床面から操作盤中心までの高さを 1,300mmとした。
車椅子使用者に配慮し、記帳などを行う受付カウンターの上端の高さを、床面から720mmとした。
二級建築士国家試験 の 10門
第4問
次の記述のうち、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」上、誤っているものはどれか。
長期優良住宅建築等計画の認定を受けようとする共同住宅の規模は、原則として、住戸の少なくとも1の階の床面積(階段部分の面積を除く。)が 40㎡以上であり、一戸の床面積の合計(共用部分の床面積を除く。)が 55㎡以上でなければならない。
所定の理由により譲受人を決定する前に単独で長期優良住宅建築等計画を作成し、所管行政庁の認定を申請する分譲事業者は、当該計画に建築後の住宅の維持保全に係る資金計画を記載しなくてもよい。
長期優良住宅建築等計画の認定を受けた者(その地位を承継した者も含む。)は、当該住宅の建築及び維持保全の状況に関する記録を作成し、これを保存しなければならない。
長期優良住宅建築等計画の認定を受けようとする住宅の維持保全の期間は、建築後30年以上でなければならない。
認定を受けた長期優良住宅建築等計画のうち、住宅の建築に関する工事の完了予定時期が4月遅れる場合には、所管行政庁の変更の認定を受けなければならない。
二級建築士国家試験 の 10門
第5問
建築士事務所に関する次の記述のうち、建築士法上、誤っているものはどれか。
建築士事務所の開設者は、設計受託契約を建築主と締結しようとするときは、あらかじめ、当該建築主に対し、管理建築士等をして、設計受託契約の内容及びその履行に関する所定の事項について、これらの事項を記載した書面を交付して説明をさせなければならない。
建築士事務所の開設者は、管理建築士の氏名に変更があったときは、4週間以内に、その旨を当該建築士事務所の所在地を管轄する都道府県知事(都道府県知事が指定事務所登録機関を指定したときは、原則として、当該指定事務所登録機関)に届け出なければならない。
建築士事務所の開設者は、委託者の許諾を得た場合においても、委託を受けた共同住宅(階数が3で、床面積の合計が 1,000㎡)の新築工事に係る工事監理の業務を、一括して他の建築士事務所の開設者に委託してはならない。
建築士事務所に属する二級建築士は、建築物の設計又は工事監理の業務に従事しなくても、登録講習機関が行う二級建築士定期講習を受けなければならない。
建築士は、他人の求めに応じ報酬を得て、建築物の建築に関する法令又は条例の規定に基づく手続の代理のみを業として行おうとするときは、建築士事務所を定めて、その建築士事務所について、都道府県知事(都道府県知事が指定事務所登録機関を指定したときは、原則として、当該指定事務所登録機関)の登録を申請しなければならない。
二級建築士国家試験 の 10門
第6問
木造建築物に用いる接合金物とその用途との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
【接合金物】かね折り金物
【 用途 】隅部の通し柱と胴差の接合
【接合金物】羽子板ボルト
【 用途 】小屋梁と軒桁の接合
【接合金物】短ざく金物
【 用途 】筋かいと柱の接合
【接合金物】あおり止め金物
【 用途 】トラスと「頭つなぎ及び上枠」の接合
【接合金物】メタルプレートコネクター
【 用途 】トラスを構成する部材同士の接合
二級建築士国家試験 の 10門
第7問
鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
径の異なる鉄筋の重ね継手の長さは、細いほうの鉄筋の径(呼び名の数値)に所定の倍数を乗じて算出した。
D19の異形鉄筋の端部に設ける 90°フックにおいて、折曲げ内法直径を 60mmとした。
径の同じ鉄筋のガス圧接において、圧接部における鉄筋中心軸の偏心量は、鉄筋径の 1/5 以下とした。
降雨時のガス圧接において、覆いを設けたうえで、作業を行った。
鉄筋の組立て後、直接、鉄筋の上を歩かないように、スラブや梁に歩み板を置き渡した。
二級建築士国家試験 の 10門
第8問
次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
特定行政庁は、建築基準法令の規定に違反した建築物又は建築物の敷地については、当該建築物に関する工事の請負人(請負工事の下請人を含む。)に対して、当該工事の施工の停止を命じることができる。
建築物の除却の工事を施工する者は、延べ面積 100㎡の建築物について、当該除却の工事に係る部分の床面積の合計が 10㎡である場合、その旨を都道府県知事に届け出る必要はない。
建築主事又は指定確認検査機関は、防火地域又は準防火地域内における一戸建住宅の新築に係る確認をする場合においては、当該確認に係る建築物の工事施工地又は所在地を管轄する消防長(消防本部を置かない市町村にあっては、市町村長)又は消防署長の同意を得なければならない。
指定確認検査機関は、建築物に関する完了検査の引受けを工事完了日の前に行ったときは、当該検査の引受けを行った日から7日以内に、当該検査をしなければならない。
特定行政庁は、建築物に関する工事の工程のうち当該工事の施工中に建築主事又は指定確認検査機関が建築基準関係規定に適合しているかどうかを検査することが必要なものを、特定工程として指定することができる。
二級建築士国家試験 の 10門
第9問
コンクリートの一般的な性質等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリートの圧縮強度は、水セメント比が大きいものほど低い。
コンクリートのヤング係数は、圧縮強度が高いものほど大きい。
コンクリートの中性化速度は、圧縮強度が低いものほど大きい。
コンクリートの調合管理強度は、設計基準強度よりも小さい。
コンクリートの短期許容圧縮応力度は、設計基準強度に 2/3 を乗じた値である。
二級建築士国家試験 の 10門
第10問
次の記述のうち、誤っているものはどれか。
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」上、住宅を新築する建設工事の請負契約においては、請負人は、注文者に引き渡した時から 10年間、住宅のうち構造耐力上主要な部分又は雨水の浸入を防止する部分として政令で定めるものの瑕疵(構造耐力又は雨水の浸入に影響のないものを除く。)について、所定の担保の責任を負う。
「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」上、住宅建設瑕疵担保責任保険契約は、国土交通大臣の承認を受けた場合を除き、変更又は解除をすることができない。
「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」上、「住宅」とは、人の居住の用に供する家屋又は家屋の部分(人の居住の用以外の用に供する家屋の部分との共用に供する部分を含む。)をいう。
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」上、長期優良住宅建築等計画の認定を受けようとする共同住宅の規模は、原則として、住戸の少なくとも一の階の床面積(階段部分の面積を除く。)が 40㎡以上であり、一戸の床面積の合計(共用部分の床面積を除く。)が 75㎡以上でなければならない。
「消防法」上、住宅の用途に供される防火対象物の関係者は、原則として、市町村条例で定める基準に従い、住宅用防災警報器又は住宅用防災報知設備を設置し、及び維持しなければならない。