二級建築士国家試験 の 10門
第1問
鉄骨構造の接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
隅肉溶接における溶接継目ののど断面に対する許容引張応力度は、突合せ溶接による溶接継目の許容引張応力度の 1/√3 倍として計算した。
溶接接合において、荷重の偏心によってルート部に引張応力が生じるので、片面溶接による部分溶込み溶接ではなく、完全溶込み溶接とした。
高力ボルト摩擦接合に、日本工業規格(JIS)において規定されている、摩擦接合用高力六角ボルト、六角ナット及び平座金のセットを用いた。
高力ボルト摩擦接合において、ボルト孔の中心間の距離は、公称軸径の2倍とした。
一つの継手に「突合せ溶接」と「隅肉溶接」を併用したので、各溶接継目の許容耐力に応じて、それぞれの応力の分担を決定した。
二級建築士国家試験 の 10門
第2問
駐車場及び駐輪場の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
一般用自転車の駐輪スペースを、1台当たり幅 60cm、長さ 190cmとした。
車椅子使用者専用の駐車スペースを、1台当たり幅 300cm、長さ 550cmとした。
屋内駐車場において、自動車用の斜路の本勾配を、 1/8 とした。
屋内駐車場において、1台当たりの駐車所要面積をなるべく少なくできるように、60度駐車形式ではなく、直角駐車形式とした。
直角駐車形式の屋内駐車場において、自動車用の車路の幅員を6mとした。
二級建築士国家試験 の 10門
第3問
建築工事に関する報告書・届等とその提出先との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
産業廃棄物管理票交付等状況報告書 ―― 建築主事
建築工事届 ―― 都道府県知事
特定建設作業実施届出書 ―― 市町村長
道路占用許可申請書 ―― 道路管理者
安全管理者選任報告書 ―― 労働基準監督署長
二級建築士国家試験 の 10門
第4問
図のような荷重を受ける単純梁のA点における曲げモーメントの大きさとして、正しいものは、次のうちどれか。
8 kN?m
10 kN?m
12 kN?m
14 kN?m
18 kN?m
二級建築士国家試験 の 10門
第5問
定風量単一ダクト方式の空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
熱負荷特性が異なる室に対して、それぞれの室の負荷変動に対応することができない。
風量が一定であるので、十分な換気量を定常的に確保できる。
冷却除湿した空気の再熱を行わない場合、部分負荷時における室内湿度は、一般に、設定条件よりも上昇する。
熱負荷のピークの同時発生がない場合、変風量単一ダクト方式に比べて、空調機やダクトサイズを小さくすることができる。
中間期や冬期において、室温よりも低い温度の外気を導入して冷房することができる。
二級建築士国家試験 の 10門
第6問
集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
スケルトンインフィル住宅は、「建築物の躯体や共用設備部分」と「住戸専有部分の内装や設備」とを明確に分けて計画することによって、住戸の更新性や可変性を高めた集合住宅である。
リビングアクセス型は、一般に、各住戸の表情を積極的に表に出すことを意図して、共用廊下側に居間や食事室を配置する形式である。
テラスハウスは、接地型住宅であり、各住戸が専用庭を持っている。
メゾネット型は、一般に、フラット型に比べて、プライバシーを確保しやすく、居住性を高めやすい住戸形式である。
コレクティブハウスは、住宅入居希望者が集まり、協力して企画・設計から入居・管理までを運営していく方式の集合住宅である。
二級建築士国家試験 の 10門
第7問
構造計算における建築物の地上部分の地震力と最も関係の少ないものは、次のうちどれか。
建築物の高さ
建設地の地盤の種別
建築物の重量
建設地の地表面粗度区分
建設地の多雪区域の指定の有無
二級建築士国家試験 の 10門
第8問
事務所ビルの計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
フリーアドレス方式は、事務室に固定した個人専用の座席を設けず、在籍者が座席を共用し、事務室空間を効率的に利用する方式である。
オープンコアは、コアを平面の中央部全体に配置した形式であり、基準階の床面積が小さい事務所ビルに適している。
レンタブル比は、貸事務所ビルの収益性に関する指標の一つであり、延べ面積に対する収益部分の床面積の合計の割合である。
モデュラーコーディネーションは、柱間や間仕切、窓などの位置を基準寸法により決定することである。
スタッグ式は、コミュニケーションとプライバシーの双方を必要とする業務に適した机配置である。
二級建築士国家試験 の 10門
第9問
建築物の高さの制限又は日影規制(日影による中高層の建築物の高さの制限)に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただし、用途地域以外の地域、地区等及び地形の特殊性に関する特定行政庁の定め等は考慮しないものとする。
北側高さ制限において、建築物の敷地が北側で線路敷に接する場合においては、当該線路敷に接する隣地境界線は、当該線路敷の幅の 1/2 だけ外側にあるものとみなす。
道路高さ制限において、建築物の敷地の地盤面が前面道路より1m以上高い場合においては、その前面道路は、敷地の地盤面と前面道路との高低差から1mを減じたものの 1/2 だけ高い位置にあるものとみなす。
日影規制の対象区域外にある高さが 10mを超える建築物で、冬至日において、対象区域内の土地に日影を生じさせるものは、原則として、当該対象区域内にある建築物とみなして、日影規制を適用する。
日影規制において、地方公共団体が条例で、用途地域の指定のない区域を対象区域とし、軒の高さが7mを超える建築物又は地階を除く階数が3以上の建築物を指定した場合においては、平均地盤面からの高さが4mの水平面に生じる日影について、日影規制を適用する。
日影規制において、建築物の敷地の平均地盤面が隣地又はこれに連接する土地で日影の生ずるものの地盤面(隣地又はこれに連接する土地に建築物がない場合においては、当該隣地又はこれに連接する土地の平均地表面)より1m以上低い場合においては、その建築物の敷地の平均地盤面は、当該高低差から1mを減じたものの1/2 だけ高い位置にあるものとみなす。
二級建築士国家試験 の 10門
第10問
換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
居室の空気中において、一般に、二酸化炭素の許容濃度は 0.1%(1,000ppm)であり、毒性の強い一酸化炭素の許容濃度は 0.001%(10ppm)である。
換気回数は、室の1時間当たりの換気量を室容積で除した値である。
第3種機械換気方式は、室内を負圧に保持し、室外への汚染質の流出を防ぐことができるので、便所などに用いられる。
汚染質が発生している室における必要換気量は、その室の容積の大小によって変化する。
2階建の住宅において、屋内の温度よりも外気温が低い場合、下階には外気が入ってくる力が生じ、上階には屋内の空気が出ていく力が生じる。