二級建築士国家試験 の 5門
第1問
構造計算における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋根の積雪荷重は、屋根に雪止めがある場合を除き、その勾配が 60度を超える場合においては、零とすることができる。
風圧力を計算する場合の速度圧は、その地方において定められた風速の2乗に比例する。
建築物の屋根版に作用する風圧力と、屋根葺き材に作用する風圧力とは、それぞれ個別に計算する。
同一の室に用いる積載荷重の大小関係は、一般に、「地震力の計算用」> 「床の計算用」> 「大梁及び柱の計算用」である。
暴風時における建築物の転倒、柱の引抜き等を検討する場合においては、建築物の実況に応じて積載荷重を減らした数値によるものとする。
二級建築士国家試験 の 5門
第2問
建築物の防火区画、防火壁、間仕切壁等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただし、耐火性能検証法、防火区画検証法、階避難安全検証法、全館避難安全検証法及び国土交通大臣の認定による安全性の確認は行わないものとする。
主要構造部を準耐火構造とした3階建、延べ面積 220㎡の一戸建住宅においては、原則として、階段の部分とその他の部分とを防火区画しなければならない。
木造の建築物に防火壁を設けなければならない場合、当該防火壁は耐火構造とし、かつ、自立する構造である場合でも無筋コンクリート造としてはならない。
患者の収容施設を有する診療所の当該用途に供する部分については、その防火上主要な間仕切壁を防火構造とし、小屋裏又は天井裏に達せしめなければならない。
2階建、延べ面積 300㎡の事務所の1階の一部が自動車車庫(当該用途に供する部分の床面積の合計が 40㎡)である場合、自動車車庫の部分とその他の部分とを防火区画しなくてもよい。
主要構造部を準耐火構造とした3階建の事務所の避難階からその直上階又は直下階のみに通ずる吹抜きとなっている部分でその壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを不燃材料でし、かつ、その下地を不燃材料で造った場合、吹抜きとなっている部分とその他の部分とを防火区画しなくてもよい。
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第3問
平家建の建築物に設ける便所の設計を次のようにした場合、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、建築物は下水道法第2条第八号に規定する処理区域内にあるものとする。
排水のための配管設備の汚水に接する部分は、不浸透質の耐水材料で造った。
床を木造とし、直下の地面からその床の上面までを 40cmとした。
天井の高さを、2mとした。
排水のための配管設備の末端は、公共下水道に排水上有効に連結した。
水洗便所とし、直接外気に接する窓及び換気設備を設けなかった。
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第4問
施工機械及び器具の使用に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
土工事において、掘削機械の接地面よりも低い位置の土砂の掘削に、バックホウを使用した。
地盤の締固めにおいて、振動コンパクターを使用した。
木工事において、木材の表面を平滑に仕上げるために、ルーターを使用した。
鉄筋のガス圧接において、鉄筋の圧接端面の処理に、グラインダーを使用した。
普通コンクリートの反発度の測定において、リバウンドハンマーを使用した。
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第5問
塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
木部のクリヤラッカー塗りにおいて、下塗りにウッドシーラーを用いた。
鉄鋼面の錆止め塗料塗りにおいて、見え隠れ部分については、特記がなかったので、研磨紙ずりの工程を省いた。
コンクリート面の耐候性塗料塗りにおいて、下塗りに2液形エポキシ樹脂ワニスを用いた。
せっこうボード面の合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、下塗りに合成樹脂エマルションシーラーを用いた。
シーリング面の塗装仕上げにおいて、シーリング材を充?した後、直ちに塗装を行った。