二級建築士国家試験 の 5門
第1問
建築物の構造強度に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、構造計算等による安全性の確認は行わないものとする。
補強コンクリートブロック造平家建、延べ面積 30㎡の倉庫において、張り間方向及びけた行方向に配置する耐力壁の長さのそれぞれの方向についての合計を、張り間方向に4m、けた行方向に6mとした。
鉄筋コンクリート造2階建、延べ面積 280㎡の事務所において、構造耐力上主要な部分である床版の最大曲げモーメントを受ける部分における引張鉄筋の間隔を、短辺方向において 20cm以下、長辺方向において 30cm以下で、かつ、床版の厚さの3倍以下となるようにした。
鉄骨造平家建、延べ面積 250㎡の物品販売業を営む店舗において、構造耐力上主要な部分である圧縮力を負担する柱の有効細長比を、200とした。
木造2階建、延べ面積 120㎡の一戸建住宅において、すみ柱は、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強したので、通し柱としなかった。
木造2階建、延べ面積 220㎡の共同住宅において、布基礎の立上り部分の鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さを、4cmとした。
二級建築士国家試験 の 5門
第2問
次の行為のうち、建築基準法上、全国どの場所においても、確認済証の交付を受ける必要があるものはどれか。
鉄骨造平家建、延べ面積 100㎡の遊技場の大規模の模様替
鉄骨造平家建、延べ面積 300㎡のゴルフ練習場からバッティング練習場への用途の変更
鉄骨造2階建、延べ面積 300㎡の工場における鉄骨造、床面積 10㎡の倉庫の増築
鉄筋コンクリート造平家建、延べ面積 100㎡の自動車修理工場の新築
鉄筋コンクリート造2階建、延べ面積 90㎡の一戸建住宅の大規模の修繕
二級建築士国家試験 の 5門
第3問
荷重及び外力に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
建築物に作用する荷重及び外力としては、固定荷重、積載荷重、積雪荷重、風圧力、地震力のほか、建築物の実況に応じて、土圧、水圧、震動及び衝撃による外力を採用しなければならない。
屋根の積雪荷重は、屋根に雪止めがある場合を除き、その勾配が 60度を超える場合においては、零とすることができる。
積雪荷重は、雪下ろしを行う慣習のある地方であっても、その地方における垂直積雪量が1mを超える場合には、垂直積雪量を減らして計算することができない。
保有水平耐力計算により、構造耐力上主要な部分の断面に生ずる長期の応力度を計算する場合、特定行政庁が指定する多雪区域においては、積雪荷重がある場合と積雪荷重がない場合とを考慮する。
建築物の地上部分の地震力については、当該建築物の各部分の高さに応じ、当該高さの部分が支える部分に作用する全体の地震力として計算する。
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第4問
建築基準法上、建築物の新築に当たって、構造計算によりその構造が安全であることを、確かめなくてもよいものは、次のうちどれか。ただし、地階は設けないものとし、国土交通大臣が指定する建築物には該当しないものとする。
木造平家建、延べ面積 1,000㎡、高さ4mの老人福祉施設
補強コンクリートブロック造2階建、延べ面積 220㎡、高さ6mの長屋
鉄骨造平家建、延べ面積 200㎡、高さ9mの倉庫
鉄骨造平家建、延べ面積 250㎡、高さ4mの店舗
鉄筋コンクリート造2階建、延べ面積 180㎡、高さ7mの事務所
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第5問
塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
木部のクリヤラッカー塗りにおいて、下塗りにウッドシーラーを用いた。
鉄鋼面の錆止め塗料塗りにおいて、見え隠れ部分については、特記がなかったので、研磨紙ずりの工程を省いた。
コンクリート面の耐候性塗料塗りにおいて、下塗りに2液形エポキシ樹脂ワニスを用いた。
せっこうボード面の合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、下塗りに合成樹脂エマルションシーラーを用いた。
シーリング面の塗装仕上げにおいて、シーリング材を充?した後、直ちに塗装を行った。