二級建築士国家試験 の 5門
第1問
高齢者や身体障がい者等に配慮した建築物の各部寸法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
廊下の手摺は、直径を 35mmとし、手摺と壁面とのあき寸法を 40mmとした。
階段の手摺の端部は、上下階で水平に 300mm延ばし、壁面側に曲げた。
洋式便所の手摺の直径は、横型手摺に比べて、縦型手摺を細くした。
エレベーターかご内の車椅子使用者用操作盤の位置は、床面から操作盤中心までの高さを 1,300mmとした。
車椅子使用者に配慮し、記帳などを行う受付カウンターの上端の高さを、床面から720mmとした。
二級建築士国家試験 の 5門
第2問
鉄骨工事の建方に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
高力ボルト接合による継手の仮ボルトは、本接合のボルトと同軸径の普通ボルトを用い、締付け本数は、一群のボルト数の 1/3 以上、かつ、2本以上とした。
柱の溶接継手におけるエレクションピースに使用する仮ボルトは、全数締め付けた。
本接合が完了したので、ひずみを修正し、建入れ直しを行った。
吊上げの際に変形しやすい部材であったので、適切な補強を行った。
建方が完了したので、形状及び寸法精度を確認し、監理者の検査を受けた。
二級建築士国家試験 の 5門
第3問
鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鋼材に多数回の繰返し荷重が作用する場合、応力の大きさが降伏点以下の範囲であっても破断することがある。
H形鋼の梁においては、一般に、せん断力の大部分をウェブで、曲げモーメントの大部分をフランジで負担する。
細長比の小さい部材ほど、座屈の影響によって、許容圧縮応力度は小さくなる。
露出柱脚に用いられるアンカーボルトの設計において、柱脚に引張力が作用する場合、一般に、引張力とせん断力との組合せ応力を考慮する必要がある。
H形鋼の梁の設計においては、一般に、横座屈の影響を考慮する必要がある。
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第4問
建築基準法第 35条の2の規定による内装の制限に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。ただし、窓その他の開口部を有しない居室、並びに自動式の消火設備及び排煙設備は設けないものとし、耐火性能検証法、防火区画検証法、階避難安全検証法、全館避難安全検証法及び国土交通大臣の認定による安全性の確認は行わないものとする。
地階に映画館(客席の床面積の合計 80㎡)が設けられた特殊建築物で、その用途に供する部分は、内装の制限を受けない。
主要構造部を耐火構造とした学校は、その規模にかかわらず、内装の制限を受けない。
自動車修理工場は、その構造及び規模にかかわらず、内装の制限を受ける。
耐火建築物及び準耐火建築物以外の建築物に設ける公衆浴場で、その用途に供する部分の床面積の合計が 300㎡のものは、内装の制限を受ける。
内装の制限を受ける居室の天井の回り縁は、内装の制限の対象とはならない。
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第5問
改修工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
とい工事において、硬質塩化ビニル雨どいを用いたので、たてどいのとい受金物の取付け間隔を 900mmとした。
かぶせ工法によるアルミニウム製建具の改修工事において、既存枠へ新規に建具を取り付けるに当たって、小ねじの留付け間隔は、中間部で 500mmとした。
内装工事において、せっこうボードの壁面を目地のない継目処理工法とするために、テーパー付きせっこうボードを用いた。
モルタル塗り仕上げの外壁の冬期における改修工事において、既存モルタルを撤去した後、コンクリート躯体に著しい不陸があったので、下地処理として、その箇所を目荒し、水洗いのうえ、モルタルで補修し、14日間放置した。
天井の改修工事において、新設の照明器具の開口のために野縁を切断したので、野縁受けと同材で補強した。