1級建築施工管理技士 の 10門
第1問
仮設設備の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
工事用使用電力量の算出に用いる、コンセントから使用する電動工具の同時使用係数は、1.0 として計画した。
仮設の給水設備において、工事事務所の使用水量は、50リットル/人・日を見込む計画とした。
スタッド溶接機の電力については、短期間の使用なので発電機で対応する計画とした。
工事用使用電力量が90 kW 必要となったので、低圧受電で契約する計画とした。
1級建築施工管理技士 の 10門
第2問
高力ボルト接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
高力ボルトの摩擦接合面は、グラインダー処理後に自然発生した赤錆状態であれば、すべり係数0.45 を確保できる。
溶融亜鉛めっき高力ボルトM22を用いる場合のボルト孔径は、高力ボルトM22の孔径と同じとしてよい。
トルシア形高力ボルトについて、締付け位置によって専用締付け機が使用できない場合には、JIS形の高力ボルトと交換し、トルクレンチなどを用いて締め付ける。
ナット回転法による締付け完了後の検査は、1次締付け後の本締めによるナット回転量が120 °±45 °の範囲にあるものを合格とする。
1級建築施工管理技士 の 10門
第3問
コンクリート素地面の塗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
2液形ポリウレタンエナメル塗りにおいて、塗料は所定の可使時間内に使い終える量を調合して使用した。
アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて、気温が20℃であったため、中塗り後2時間の間隔をあけて次の工程に入った。
つや有り合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、塗装場所の気温が5 ℃以下となるおそれがあったので、施工を中止した。
常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りの下塗りにおいて、塗料を素地に浸透させるため、ローラーブラシ塗りとした。
1級建築施工管理技士 の 10門
第4問
床材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
コンポジションビニル床タイルは、単層ビニル床タイルよりバインダー量を多くした床タイルである。
複層ビニル床タイルは、耐水性、耐薬品性、耐磨耗性に優れているが、反面、熱による伸縮性が大きい。
ウィルトンカーペットは、機械織りカーペットで、数色のパイル糸を使って模様を織り出すことができる。
リノリウムシートは、あまに油、松脂、コルク粉、木粉、炭酸カルシウム等を練り込んで、麻布を裏打ち材として成形した床シートである。
1級建築施工管理技士 の 10門
第5問
作業箇所等の高さに関する記述として、「労働安全衛生規則」上、誤っているものはどれか。
強風、大雨、大雪等の悪天候のため危険が予想されるとき、労働者を作業に従事させてはならないのは、作業箇所の高さが3 m 以上の場合である。
高所から物体を投下するとき、適当な投下設備を設け、監視人を置く等の必要があるのは、3 m 以上の高さから投下する場合である。
作業に従事する労働者が墜落するおそれのあるとき、作業床を設ける必要があるのは、高さが2 m 以上の箇所で作業を行う場合である。
作業を安全に行うため必要な照度を保持しなければならないのは、作業箇所の高さが2 m以上の場合である。
1級建築施工管理技士 の 10門
第6問
消防用設備に関する記述として、「消防法」上、誤っているものはどれか。
消火器などの消火器具は、床面からの高さが1.5 m 以下の箇所に設ける。
消防用水は、消防ポンプ自動車が2 m 以内に接近することができるように設ける。
屋内消火栓は、防火対象物の階ごとに、その階の各部分から一のホース接続口までの水平距離が35 m以下となるように設ける。
地階を除く階数が11以上の建築物に設置する連結送水管には、非常電源を附置した加圧送水装置を設ける。
1級建築施工管理技士 の 10門
第7問
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
外壁ALCパネル張りに取り付けるアルミニウム製建具の周囲の目地シーリングは、3面接着とした。
マスキングテープは、プライマーの塗布前に張り付け、シーリング材の表面仕上げ直後に除去した。
先打ちしたポリサルファイド系シーリング材に、変成シリコーン系シーリング材を打ち継いだ。
目地深さが所定の寸法より深い箇所は、バックアップ材を用いて、所定の目地深さになるように調整した。
1級建築施工管理技士 の 10門
第8問
型枠工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
コンクリートの施工時の側圧や鉛直荷重に対する型枠の各部材それぞれの許容変形量は、3 mm 以下とした。
型枠の構造計算に用いる支保工以外の材料の許容応力度は、短期許容応力度とした。
パイプサポート以外の鋼管を支柱として用いるので、高さ2 m以内ごとに水平つなぎを2方向に設けた。
枠組の支保工は、負担する荷重が大きいので、コンクリート又は十分に突き固めた地盤上に、敷角などを使用して設置した。
1級建築施工管理技士 の 10門
第9問
鉄筋のガス圧接継手の外観検査の結果、不合格となった圧接部の措置に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
圧接部のふくらみの直径が規定値に満たない場合は、再加熱し圧力を加えて所定のふくらみに修正する。
圧接部のふくらみが著しいつば形の場合は、圧接部を切り取って再圧接する。
圧接部における相互の鉄筋の偏心量が規定値を超えた場合は、再加熱して修正する。
圧接部に明らかな折れ曲がりが生じた場合は、再加熱して修正する。
1級建築施工管理技士 の 10門
第10問
セメントに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
ポルトランドセメントは、セメントクリンカーに凝結時間調整用のせっこうを加え、粉砕してつくられる。
セメントは、時間の経過とともに水和反応が進行し、強度が発現していく水硬性材料である。
セメント粒子の細かさは、比表面積(ブレーン値)で示され、その値が小さいほど、凝結や強度発現は早くなる。
セメントの貯蔵期間が長いと、空気中の水分や二酸化炭素を吸収し、風化による品質劣化を起こしやすい。