1級建築施工管理技士 の 10門
第1問
鉄骨の建方に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
建方精度の測定に当たっては、日照による温度の影響を考慮する。
梁のフランジを溶接接合、ウェブをボルトの配列が1列の高力ボルト接合とする混用接合の仮ボルトは、ボルト1群に対して1/3程度かつ2本以上締め付ける。
梁の高力ボルト接合では、梁の上フランジのスプライスプレートをあらかじめ はね出しておき、建方を容易にする。
トラスなど重心の求めにくい部材には、危険防止のため重心位置を明示する。
1級建築施工管理技士 の 10門
第2問
石材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
花崗岩は、耐摩耗性、耐久性に優れ、建物の外部、床、階段に用いられる。
砂岩は、耐火性に優れるが、吸水率の大きなものは耐凍害性に劣る。
大理石は、美観に優れるが、耐酸性、耐火性に劣り、屋外に使用すると表面が劣化しやすい。
凝灰岩は、軟質で加工しやすく、耐火性、耐久性に優れる。
1級建築施工管理技士 の 10門
第3問
次の記述のうち、「労働基準法」上、誤っているものはどれか。
常時10 人以上の労働者を使用する使用者は、就業規則を作成し、行政官庁に届け出なければならない。
使用者は、満18歳に満たない者を動力により駆動される土木建築用機械の運転の業務に就かせてはならない。
建設事業が数次の請負によって行われる場合においては、災害補償については、その元請負人を使用者とみなす。
賃金(退職手当を除く。)の支払いは、労働者本人の同意があれば、銀行によって振り出された当該銀行を支払人とする小切手によることができる。
1級建築施工管理技士 の 10門
第4問
植栽に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
樹高は、樹木の樹冠の頂端から根鉢の上端までの垂直高をいう。
枝張りは、樹木の四方面に伸長した枝の幅をいい、測定方向により長短がある場合は、最長と最短の平均値とする。
幹周は、樹木の幹の周長をいい、根鉢の上端より0.5mの位置を測定する。
樹木の幹が2本以上の場合の幹周は、各々の幹の周長の総和の70 %とする。
1級建築施工管理技士 の 10門
第5問
施工者が作成する工事の記録等に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
監理者の立会いのうえ施工するものと指定された工事で、監理者の立会いなしで施工してもよいという監理者の指示があった場合は、施工が適切に行われたことを証明する記録を整備し提出することとした。
承認あるいは協議を行わなければならない事項については、それらの経過内容の記録を作成し、監理者と双方で確認したものを監理者に提出することとした。
過去の不具合事例等を調べ、監理者に確認し、あとに問題を残しそうな施工や材料については、集中的に記録を残すこととした。
建設工事の施工にあたり必要に応じて作成し、発注者と施工者相互に交付した工事内容に関する打合せ記録は、建設物引渡の日から5年間保存することとした。
1級建築施工管理技士 の 10門
第6問
品質管理における精度に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
鉄骨工事において、スタッド溶接後のスタッドの傾きの許容差を、15 °以内とした。
コンクリート工事において、コンクリート部材の設計図書に示された位置に対する各部材の位置の許容差を、±20 mm とした。
コンクリート工事において、ビニル床シート下地のコンクリート面の仕上がりの平坦さを、3 m につき7 mm 以下とした。
カーテンウォール工事において、プレキャストコンクリートカーテンウォール部材の取付け位置の寸法許容差のうち、目地の幅については、±5 mmとした。
1級建築施工管理技士 の 10門
第7問
内装改修工事における既存床仕上げ材の撤去及び下地処理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
新規仕上げが合成樹脂塗床なので、下地のコンクリート面の凹凸部の補修は、エポキシ樹脂モルタルで行った。
既存合成樹脂塗床面に同じ塗床材を塗り重ねるので、接着性を高めるため、既存仕上げ材の表面を目荒しした。
ビニル床シート張りの下地モルタルの浮き部分の撤去の際、健全部分と縁を切るために用いるダイヤモンドカッターの刃の出は、モルタル厚さ以上とした。
下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、アスベストを含有していなかったので、ディスクサンダーを用いて除去した。
1級建築施工管理技士 の 10門
第8問
次の記述のうち、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
建築主は、軒の高さが9mを超える木造の建築物を新築する場合においては、二級建築士である工事監理者を定めなければならない。
文化財保護法の規定によって国宝に指定されていた建築物の原形を再現するもので、特定行政庁が建築審査会の同意を得てその原形の再現がやむを得ないと認めたものについては、建築基準法並びにこれに基づく命令及び条例の規定を適用しない。
建築基準法又はこれに基づく命令若しくは条例の規定の施行又は適用の際現に存する建築物が、規定の改正等によりこれらの規定に適合しなくなった場合においては、原則として、これらの規定は当該建築物に適用しない。
特定行政庁は、建築物の工事施工者に、当該工事の施工の状況に関する報告を求めることができる。
1級建築施工管理技士 の 10門
第9問
セメントに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
ポルトランドセメントは、セメントクリンカーに凝結時間調整用のせっこうを加え、粉砕してつくられる。
セメントは、時間の経過とともに水和反応が進行し、強度が発現していく水硬性材料である。
セメント粒子の細かさは、比表面積(ブレーン値)で示され、その値が小さいほど、凝結や強度発現は早くなる。
セメントの貯蔵期間が長いと、空気中の水分や二酸化炭素を吸収し、風化による品質劣化を起こしやすい。
1級建築施工管理技士 の 10門
第10問
工事の着手に先立ち作成する総合施工計画書に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
現場の構成員と社内支援スタッフとの関わり方を記載した。
主要品質のつくり込み方針や主要な工事の流れに関わる制約条件を記載しなかった。
工程管理計画として、総合実施工程表は記載したが、工種別の工程表を記載しなかった。
工事関係図書の周知徹底の方法や工種別の施工計画書及び施工図などの作成の有無を記載した。