1級建築施工管理技士 の 10門
第1問
鉄筋コンクリート造の建築物の構造計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
建物間に設けるエキスパンションジョイント部のあき寸法は、建物相互の変形量を考慮する。
同一階に同一断面の長柱と短柱が混在する場合は、地震時に短柱の方が先に破壊しやすい。
特定の階だけ階高を高くすると剛性が不連続になるので、耐震壁を増やすなど、その階の剛性増加を図る。
重心と剛心が一致しない建築物では、地震時にねじれ変形が生じ、剛心に近い構面ほど層間変形が大きくなる。
1級建築施工管理技士 の 10門
第2問
次の記述のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」上、誤っているものはどれか。
事業者が産業廃棄物の運搬を委託するときは、運搬の最終目的地の所在地が委託契約書に含まれていなければならない。
事業者は、工事に伴って発生した産業廃棄物を自ら処理しなければならない。
事業者は、産業廃棄物(特別管理産業廃棄物を除く。)を自ら運搬する場合、管轄する都道府県知事の許可を受けなければならない。
汚泥の処理能力が10 m3/日を超える乾燥処理施設(天日乾燥施設を除く。)を設置する場合は、管轄する都道府県知事の許可を受けなければならない。
1級建築施工管理技士 の 10門
第3問
建設現場における次の業務のうち、「労働安全衛生法」上、都道府県労働局長の当該業務に係る免許を必要とするものはどれか。
最大積載量が1 t 以上の不整地運搬車の運転の業務
建設用リフトの運転の業務
作業床の高さが10 m以上の高所作業車の運転の業務
つり上げ荷重が5 t 以上の移動式クレーンの運転の業務
1級建築施工管理技士 の 10門
第4問
コンクリートの調合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
単位セメント量が過小の場合、コンクリートのワーカビリティーが悪くなる。
計画供用期間の級が標準供用級において、普通ポルトランドセメントを用いる場合の水セメント比の最大値は、65 %とする。
骨材に砕石や砕砂を使用し、スランプ18 cm のコンクリートを調合する場合、単位水量を185 kg/m3 以下にするためには、高性能AE減水剤を使用するとよい。
細骨材率を大きくすると、所要のスランプを得るのに必要な単位セメント量及び単位水量を減らすことができる。
1級建築施工管理技士 の 10門
第5問
塗装工事の素地ごしらえに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
けい酸カルシウム板の吸込止めとして、反応形合成樹脂ワニスを全面に塗布した。
亜鉛めっき鋼面は、付着性を向上させるためエッチングプライマーを塗布した。
透明塗料塗りの木部の素地面で、仕上げに支障のおそれがある甚だしい変色は、漂白剤を用いて修正した。
鉄鋼面に付着した溶接のスパッタは、りん酸塩溶液により取り除いた。
1級建築施工管理技士 の 10門
第6問
場所打ちコンクリート杭の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
リバース工法では、孔内水位を地下水位より2m 以上高く保つ。
アースドリル工法における安定液は、必要な造壁性があり、できるだけ低粘性・低比重のものを用いる。
オールケーシング工法では、コンクリート打設中にケーシングチューブの先端を常にコンクリート上面より2 m 以深に保持する。
杭頭部の余盛りの高さは、孔内水が多い場合には500 mm程度とする。
1級建築施工管理技士 の 10門
第7問
事業者が、新たに職務につくこととなった職長(作業主任者を除く。)に対して行う安全衛生教育に関する事項として、「労働安全衛生法」上、定められていないものはどれか。
作業方法の決定に関すること
労働者に対する指導又は監督の方法に関すること
異常時等における措置に関すること
労働者の健康診断に関すること
1級建築施工管理技士 の 10門
第8問
コンクリートの養生に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
連続的に散水を行って水分を供給する方法による湿潤養生は、コンクリートの凝結が終了した後に行う。
コンクリート打込み後の温度を2℃を下らないように養生しなければならないと定められている期間は、コンクリート打込み後2日間である。
湿潤養生の期間は、早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートの場合は、普通ポルトランドセメントを用いた場合より短くすることができる。
打込み後のコンクリートが透水性の小さいせき板で保護されている場合は、湿潤養生と考えてもよい。
1級建築施工管理技士 の 10門
第9問
建築工事において、公衆災害を防止するために設ける防護棚(朝顔)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
建築工事を行う部分の高さが、地盤面から20 m なので、防護棚は2段設置した。
防護棚は、外部足場の外側から水平距離で2m以上突き出し、水平面となす角度を20度以上とした。
防護棚の敷板には、厚さが12 mm の木板を用いた。
外部足場の外側から水平距離で2m 以上の出のある歩道防護構台を設けたので、最下段の防護棚は省略した。
1級建築施工管理技士 の 10門
第10問
ビニル床シート張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
張付けに先立ち、仮敷きを行い室温で24時間以上放置して、床シートの巻きぐせをとった。
熱溶接工法において、床シートの溶接作業は、床シートを張付け後、直ちに行った。
床シートの張付けは、圧着棒を用いて空気を押し出すように行い、その後45 kgローラーで圧着した。
防湿層のない土間コンクリートの床への床シートの張付けには、ウレタン樹脂系の接着剤を使用した。