1級建築施工管理技士 の 10門
第1問
消防用設備等に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
連結散水設備は、地下街など、火災が発生すると煙が充満して消火活動が困難な場所に設置される。
水噴霧消火設備は、微細な霧状の水の噴霧による冷却、窒息効果により消火するもので、自動車駐車場に適している。
粉末消火設備は、燃焼の抑制効果と窒息効果により消火するもので、ボイラ室に適している。
泡消火設備は、主として泡による冷却、窒息効果により消火するもので、電気室に適している。
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第2問
コンクリートの打込みに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
スランプ18 cm程度のコンクリートの打込み速度の目安は、一般にコンクリートポンプ工法で打ち込む場合、20 ~30 m3/h程度である。
暑中コンクリートの荷卸し時のコンクリート温度は、原則として、40℃以下となるようにする。
コンクリート内部振動機(棒形振動機)の挿入間隔は、有効範囲を考慮して60 cm 以下とする。
高性能AE減水剤を用いた高強度コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間は、外気温にかかわらず、原則として、120 分を限度とする。
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第3問
型枠の設計に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
コンクリート打込み時の側圧に対するせき板の許容たわみ量は、5 mm とする。
大引のたわみは、単純支持と両端固定の支持条件で計算した値の平均値とする。
コンクリート打込み高さが1.5m以下の型枠の側圧は、フレッシュコンクリートの単位容積質量に重力加速度とフレッシュコンクリートのヘッドを乗じた値とする。
パイプサポートを支保工とするスラブ型枠の場合、打込み時に支保工の上端に作用する水平荷重は、作業荷重を含む鉛直荷重の5%とする。
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第4問
ゴンドラを用いて作業を行う場合、事業者の講ずべき措置として、「ゴンドラ安全規則」上、誤っているものはどれか。
ゴンドラの操作の業務に労働者をつかせるときは、当該業務に関する安全のための特別の教育を行わなければならない。
つり下げのためのワイヤロープが1本であるゴンドラで作業を行うときは、安全帯等を当該ゴンドラ以外のものに取り付けさせなければならない。
ゴンドラを使用して作業を行う場所については、当該作業を安全に行うため必要な照度を保持しなければならない。
ゴンドラについて定期自主検査を行ったときは、その結果を記録し、これを1年間保存しなければならない。
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第5問
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
大梁は大地震に対してねばりで抵抗させるため、原則として、両端での曲げ降伏がせん断破壊に先行するよう設計される。
耐震壁の剛性評価に当たっては、曲げ変形、せん断変形を考慮するが、回転変形は考慮しない。
一般に梁の圧縮鉄筋は、じん性の確保やクリープによるたわみの防止に有効である。
柱の引張鉄筋比が大きくなると、付着割裂破壊が生じやすくなる。
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第6問
屋根防水改修工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
既存の保護コンクリート層及び防水層を撤去し、アスファルト保護防水絶縁工法を行うので、撤去後の下地コンクリート面の2 mm 以上のひび割れ部は、U カットしてポリウレタン系シーリング材を充填した。
既存の保護コンクリート層を撤去し、既存アスファルト防水層の上にアスファルト保護防水密着工法を行うので、ルーフドレン周囲の既存防水層は、ルーフドレン端部から150mmまで四角形に撤去した。
既存の露出アスファルト防水層の上に、アスファルト露出防水密着工法を行うので、既存の砂付ルーフィングの表面の砂は可能な限り取り除き、清掃後、アスファルト系下地調整材を塗布した。
既存の保護コンクリート層の上にアスファルト露出防水絶縁工法を行う際、二重ドレンを設けないので、保護コンクリート層は、ルーフドレン端部から500 mm程度まで撤去した。
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第7問
音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
音波の回折現象は、障害物がその波長より小さいと起こりやすい。
マスキング効果は、マスキングする音とマスキングされる音の周波数が近いほど大きい。
室内の向かい合う平行な壁の吸音性が高いと、フラッターエコーが発生しやすい。
無指向性の点音源からの音の強さは、音源からの距離の2乗に反比例する。
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第8問
内壁コンクリート下地におけるセメントモルタル塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
下塗り用モルタルの調合は、容積比でセメント1対砂2.5とした。
モルタルの塗厚の合計は、30 mm を標準とした。
中塗り・上塗りの塗厚を均一にするため、下塗りの後、むら直しを行った。
額縁のちりじゃくりの周囲は、こて1枚の厚さだけ透かして仕上げた。
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第9問
移動式クレーンを用いて作業を行う場合に事業者の講ずべき措置として、「クレーン等安全規則」上、誤っているものはどれか。
つり上げ荷重が3 t以上の移動式クレーンを用いて作業を行うので、その移動式クレーン検査証を、当該クレーンに備え付けた。
つり上げ荷重が0.5 t以上の移動式クレーンを用いて作業を行うので、運転に係る合図を行う者に当該作業に係る労働者の配置及び指揮の系統を定めさせた。
つり上げ荷重が1 t以上の移動式クレーンの玉掛けの業務は、玉掛け技能講習を修了した者に行わせた。
つり上げ荷重が0.5 t以上の移動式クレーンを用いて作業を行うので、その移動式クレーンの上部旋回体の旋回範囲内に労働者が立ち入らないようにした。
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第10問
躯体工事の施工計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
地業工事で、捨てコンクリートを少量ずつ数箇所に分けて打ち込むため、練混ぜから打込み終了までの時間を90 分とすることとした。
コンクリート打放し仕上げの独立柱の型枠組立てにおいて、セパレーターを使用しないで、コラムクランプを用いてせき板を締め付けることとした。
ガス圧接継手で、圧接作業当日に鉄筋冷間直角切断機を用いて切断した鉄筋の圧接端面は、グラインダー研削を行わないこととした。
鉄骨工事で、板厚6mmを超える鉄骨部材に仮設関係の取付け金物を手溶接で取り付ける場合、金物の溶接長さは20 mm とすることとした。