1級建築機械施工技士 の 10門
第1問
アスファルト舗装に使用する主要な材料に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
石油アスファルト乳剤は、主として加熱アスファルト混合物、タックコート、プライムコート及びシールコートに使用される。
フィラーには、石灰岩やその他の岩石を粉砕した石粉、消石灰のほかに、セメントも使用される。
トリニダッドレイクアスファルトは、グースアスファルト混合物やロールドアスファルト混合物用アスファルト改質材として使用される。
添加材料には、はく離防止剤や繊維質補強剤等があり、アスファルト混合物の性状を改善又は新たな効果を付与するために添加される。
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第2問
締固め管理に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
コンパクションメータは、振動ローラのロールの振動波形をセンサで計測し、締固めの目安を示す。
重錘落下式締固め管理装置は、重錘を落下させ地面に衝突したときの衝撃力と加速度を計測し、締固め度を記録する。
RI密度計は、土の密度や水分を測定する計測器で、密度測定に中性子線を、水分測定にガンマ線を用いる。
転圧回数表示装置は、ローラの転圧回数の管理をリアルタイムに記録、表示する装置である。
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第3問
アスファルトフィニッシャの保守に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
タンパバーの突出し量を、スクリードプレート底面より0~0.5 mmになるように調整する。
タンパバーは、底面の摩耗が大きくなり、ナイフエッジ状態になる前に交換する。
ピボットのピンの摩耗状態を確認してガタがある場合は、交換又は修理する。
スクリードプレートのひずみが、5mm 以上になったら研磨して平滑にする。
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第4問
以下の作業条件で作業を行う場合、次の記述のうち、騒音規制法に基づき環境大臣が定める基準によれば、誤っているものはどれか。
作業内容:バックホウ(原動機の定格出力が110kW)を用いて掘削する作業
作業場所:都道府県知事が、住民の生活環境を保全する必要があるとして第一号区域として指定している地域
作業日数:5日間
作業時間:平常時の昼間
作業開始10 日前までに必要事項を市町村長に届け出なければならない。
この作業の場所の敷地の境界線での騒音は85デシベルを超えてはならない。
原則として、日曜日及びその他の休日に作業を行ってはならない。
原則として、一日10時間を超えて作業を行ってはならない。
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第5問
建設業法の技術者制度に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
主任技術者は、当該建設工事の施工計画の作成等技術上の管理及び下請負人との請負契約の締結に関する職務を誠実に行わなければならない。
国が注文者である工作物に関する建設工事については、専任の監理技術者は、監理技術者資格証の交付を受けている者でなければならない。
国が注文者である土木一式工事で請負代金の額が2,500 万円以上のものについては、工事現場に専任の主任技術者又は監理技術者を置かなければならない。
工事現場における建設工事の施工に従事する者は、主任技術者又は監理技術者がその職務として行う指導に従わなければならない。
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第6問
土の締固めに関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
土の締固めは、土の空気間隙を少なくすることにより、透水性を低下させ、水の浸入による軟化、膨張を小さくして土を安定した状態にする。
締固め回数の管理は、自動追尾トータルステーションやGNSSによりローラの走行軌跡を正確かつリアルタイムに管理するシステムが実用化されている。
盛土材料の土質、含水比があまり変化しない現場では、現場締固め試験を行い、工法規定方式による方法が便利である。
締固め作業中に降雨が予想される場合、雨水の滞水や浸透が生じないようにブルドーザで盛土表面を平たんにする。
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第7問
ブルドーザの動力伝達装置に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
ダイレクトドライブ方式は、主クラッチ操作及び変速操作が煩わしいが、動力伝達効率が高い。
トルコンパワーシフト方式は、運転操作が容易で、負荷変動の大きい作業に有効である。
ハイドロスタティックトランスミッション(HST)方式は、操向クラッチ及び操向ブレーキにより、左右クローラの動力を入り切りする。
エレクトリックドライブ方式は、発電機をエンジンで回転させ、その電力でモータを回転させるため、トルクコンバータ及びトランスミッションをもたない。
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第8問
建設機械用ディーゼルエンジンの特徴に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
自動車用ディーゼルエンジンと比べて、耐久性、寿命の観点から回転速度を下げ、平均ピストン速度を8~11 m/s に抑えている。
一般にサイクルエンジンが使用され、理論作動サイクルは複合サイクル(サバテサイクル)である。
4サイクルエンジンは、2サイクルエンジンに比べて回転力が均一で、気筒容積当たりの出力が大きい。
最近の排出ガス対策型エンジンは、高圧の燃料を電子制御するコモンレール式燃料噴射装置を採用する機種が増えている。
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第9問
建設機械用ディーゼルエンジンに関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
最大トルクは、定格出力時の回転速度より大きい回転速度の領域で発生する。
回転速度が大きくなるにつれ軸出力も大きくなるが、燃料噴射ポンプのガバナが速度の限界を超えないよう制御している。
トルクライズは、最大トルクを定格出力時のトルクで除したもので、通常15~20%以上である。
燃料消費率は、定格回転速度のときに最小値を示す。
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第10問
道路における盛土の施工の前に行う盛土基礎地盤の処理に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
草木や切株は、盛土のゆるみや沈下が生ずるおそれがあることから伐開除根を行う。
原地盤の不陸をならし、自然排水が容易な勾配に整形するとともに、工事区域外からの水の浸防止を目的に素掘り側溝、暗渠排水を施工する。
勾配が1:4程度より急で、一定の高さがある地山への盛土は、段切りの施工を行う。
表層に水田のような薄い軟弱層がある場合には、サンドドレーン工法により盛土基盤の乾燥を図る。