1級建築機械施工技士 の 5門
第1問
土の締固め特性に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
土に外部から力を加えると、土粒子間の間隙が小さくなり、土の体積は減少して密度が増大する。
土は、ある含水比のときに最もよく締め固まり、密度が最大となるが、このような含水比を「最適含水比」といい、そのときの乾燥密度を「最大乾燥密度」という。
砂と粘土を比べると、砂の方が最適含水比が小さく最大乾燥密度が大きい。
土は、その土粒子の粒径がそろっていると、高い密度に締め固めることができる。
1級建築機械施工技士 の 5門
第2問
トラクタ系建設機械の技術動向に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
遠隔での建設機械の管理モニタリング、データの蓄積による故障の事前予測といった技術が導入されてきている。
レーザ三次元位置計測によりブルドーザの敷きならし作業を自動化する技術が導入されている。
騒音対策として、エンジンの低騒音化、エンジン茜パワーラインのゴムマウント支持及びエンジンルームの密閉化がある。
特殊自動車の排出ガス規制が強化されてきているが、オフロード特殊自動車はその対象となっていない。
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第3問
ブルドーザの動力伝達装置に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
ダイレクトドライブ方式は、主クラッチ操作及び変速操作が煩わしいが、動力伝達効率が高い。
トルコンパワーシフト方式は、運転操作が容易で、負荷変動の大きい作業に有効である。
ハイドロスタティックトランスミッション(HST)方式は、操向クラッチ及び操向ブレーキにより、左右クローラの動力を入り切りする。
エレクトリックドライブ方式は、発電機をエンジンで回転させ、その電力でモータを回転させるため、トルクコンバータ及びトランスミッションをもたない。
1級建築機械施工技士 の 5門
第4問
アスファルト混合物に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
開粒度アスファルト混合物は、車道のすべり止め舗装や、歩道の透水性舗装に用いられる。
積雪寒冷地域のアスファルト混合物は、フィラーを少なく使用する。
ポーラスアスファルト混合物は、排水性舗装や低騒音舗装の表層には用いない。
ホイールトラッキング試験は、アスファルト混合物の配合を決定するために行う試験である。
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第5問
土留め工法における掘削底面に発生する破壊現象とその説明に関する次の組合せのうち、適切なものはどれか。
【破壊現象】ボイリング
【 説明 】掘削底面付近が難透水層で、その下に水圧の高い透水層の地盤がある場合、難透水層下面に上向きの水圧が作用し、これが上方の土の重量以上になると掘削底面が浮き上がり、難透水層が突き破られ安定性が失われる。
【破壊現象】ヒービング
【 説明 】掘削底面付近に含水比が高く軟らかい粘性土が厚く堆積している場合、土留め背面の土の重量により掘削底面が隆起し安定性が失われる。
【破壊現象】盤ぶくれ
【 説明 】水みちができやすい状態の砂質土地盤で地下水位が高い場合、地盤の弱い箇所で細かい土粒子が浸透流により洗い流され水みちが形成され安定性が失われる。
【破壊現象】パイピング
【 説明 】地下水位が高い砂質土地盤に遮水性の土留め壁を用いた場合、水位差により上向きの浸透力が生じ、浸透圧が土の有効重量を超えると、掘削底面の土が沸騰したようにわき上がり急激に安定性が失われる。