小型船舶操縦者免許試験問題 の 5問
第1問
船内機船のプロペラシャフト系について述べた次の文のうち、適当でないものはどれか。
プロペラシャフトには、防食亜鉛が取り付けてある。
停泊中は、スターンチューブから水が漏れないようにグランドパッキンを締める。
スターンチューブは、プロペラナットで船体に取り付けられている。
スターンチューブの内面にはカットレスベアリングが使われている。
小型船舶操縦者免許試験問題 の 5問
第2問
停泊中の注意事項について述べた次の文のうち、適当でないものはどれか。
潮汐(せき)に応じて、係留ロープの長さやフェンダーの位置を調整する。
他船と係留設備を共用する場合は、他船が解らんしやすいように配慮して係留する。
船を無人にするときは、緊急時に備えてエンジンをかけたままにしておく。
他船の動静、気象・海象の変化、人の出入り等に注意する。
小型船舶操縦者免許試験問題 の 5問
第3問
船内機船のプロペラシャフトとスターンチューブについて述べた次の(A)と(B)について、それぞれの正誤を判断し、 下のうちからあてはまるものを選べ。
(A)プロペラシャフトには、シャフトを覆ってボルト締めされた 防食亜鉛が取り付けられているので、これが腐食しないように点検時には塗装しておく。
(B)スターンチューブのグランドパッキンの締付けはきつくし、 運転中は少量の水でもシャフトにかかる事のないように注意する。
(A)は正しく、(B)は誤っている。
(A)は誤っていて、(B)は正しい。
(A)も(B)も正しい。
(A)も(B)も誤っている。
小型船舶操縦者免許試験問題 の 5問
第4問
プロペラの交換要領について述べた次の文のうち、適当でないものはどれか。
交換作業は、木片などを挟んでプロペラが回らない状態にしてから行う。
プロペラシャフトに釣り糸が絡んでいたら取り除く。
プロペラを装着する際には、プロペラシャフトのスプライン部にグリスを塗布する。
プロペラの付近に取り付けてある防食亜鉛を塗装しておく。
小型船舶操縦者免許試験問題 の 5問
第5問
S丸は、定員3名の船外機を備えたFRP製プレジャーボートで、A船長1人が乗り組み、同乗者1人を乗せ、沖合の釣り場で釣りを行った後、帰港するために港へ向け全速力で航行していた。港の入り口に達したところで風波が強くなってきたため、A船長は速力を全速力より少し落とし、約6ノットの対地速力として波の衝撃を緩和するとともに、同乗者を船体中央に、自らは右舷(げん)側の操縦席にそれぞれ腰掛け、船体の安定を保つよう対処した。その後、A船長が港入り口の浮標を回り込むため、ゆっくりと左転を開始したところ、右舷正横方向に高速力で入港してくる漁船を視認した。漁船がS丸の近距離を追い越して右舷前方約50メートルになったところで、漁船の起こした航走波が近づいてきたが、A船長は、これぐらいの航走波であればこのまま進行しても大丈夫と判断し、左転を続けた。この直後、右舷正横から航走波が押し寄せ、船首方向と航走波がほぼ平行となり、最初の航走波を横揺れしながら乗り切ったものの、次の波面により船体が持ち上げられ、左舷側に大傾斜して復原力を喪失し、S丸は転覆した。上記の海難事故について、その主要原因は、次のうちどれか。
気象に対する配慮が不適切であった。
復原性に対する配慮が不適切であった。
航走波に対する配慮が不適切であった。
トリムに対する配慮が不適切であった。