移動式クレーン運転士 の 10門
第1問
移動式クレーンに用いられるワイヤロープに関し、次のうち誤っているものはどれか。
「Zより」のワイヤロープは、ロープを縦にしたときにストランドが左上から右下へよられている。
「普通より」のワイヤロープは、ロープのよりの方向とストランドのよりの方向が反対である。
ワイヤロープは、外観が正常でも、内部やストランドの各部で素線が断線している場合がある。
フィラー形2 9 本線6 よりロープ心入りは、「IWRC6×Fi(29)」と表示される。
ワイヤロープの径は、外接円の直径(mm)で示される。
移動式クレーン運転士 の 10門
第2問
移動式クレーンを用いて作業を行うときの合図、立入禁止の措置に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
移動式クレーン運転者と玉掛け作業者で作業を行うとき、事業者は合図を行う者を指名しなければならない。
移動式クレーン運転者及び玉掛け作業者は、合図者の行う合図に従わなければならない。
動力下降以外の方法によってつり具を下降させるときは、つり具の下に労働者を立ち入らせることは禁止されていない。
荷に設けられた穴にワイヤロープを通して玉掛けをしているときは、つり荷の下に労働者を立ち入らせることは禁止されていない。
ハッカーを用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは、つり荷の下に労働者を立ち入らせてはならない。
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第3問
つり上げ荷重が3t以上の移動式クレーン又はその移動式クレーン検査証(以下「検査証」という。)に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
移動式クレーンを設置している者は、検査証を損傷したときは、検査証の再交付を受けなければならない。
検査証の有効期間は、原則として2年であるが、製造検査又は使用検査の結果により2年未満とされることがある。
変更検査に合格したときは、検査証に検査期日、変更部分及び検査結果が裏書されるとともに有効期間が更新される。
事業者は、移動式クレーンを用いて作業を行うときは、当該移動式クレーンに検査証を備え付けておかなければならない。
移動式クレーンは、検査証とともにするのでなければ、譲渡又は貸与をしてはならない。
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第4問
移動式クレーンに関する用語について、次のうち誤っているものはどれか。
ジブとは、上部旋回体の一端を支点として荷をつる腕をいう。
主巻とは、通常、二セットの巻上装置のうち、巻上げ用ワイヤロープの巻掛け数を複数にして荷をつるロープ側のことをいう。
ジブの傾斜角を大きくすることをジブの下げ、小さくすることをジブの上げという。
定格荷重とは、移動式クレーンの構造及び材料並びにジブの傾斜角及び長さに応じて負荷させることができる最大の荷重からつり具の質量を除いた荷重をいう。
揚程とは、ジブの長さ、ジブの傾斜角に応じてつり具を有効に上下させることができる上限と下限との間の垂直距離をいう。
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第5問
油圧装置の保守に関し、次のうち不適切なものはどれか。
油圧ホースは、接触・ねじれ・変形・傷の有無、継手部の油漏れの有無について点検する。
油圧ポンプや油圧モータは、作動した状態で、異常音・異常発熱の有無、速度低下・圧力上昇不良の有無、油漏れの有無について点検する。
油圧ポンプ、油圧駆動装置及び弁類は、工作精度の高い部品で構成されているので、安易に分解・組立てを行ってはならない。
フィルタは、一般に、3か月に1回程度、エレメントを取り外して洗浄するが、洗浄してもごみや汚れが除去できない場合は新品と交換する。
フィルタエレメントの洗浄は、溶剤に長時間浸した後、ブラシ洗いをして、エレメントの外側から内側へ圧縮空気で吹く。
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第6問
ディーゼルエンジンに取り付けられる補機、装置又はその部品に関し、次のうち誤っているものはどれか。
潤滑装置は、軸受、ピストンリング、シリンダ等の摩擦部分に潤滑油を与え、摩擦損失、焼付け等を防止するためのものである。
燃料フィルタは、燃料に混入しているじんあいや水分を除去するものである。
燃料噴射ポンプは、燃料タンクから燃料フィルタを経て供給された燃料をキャブレタに送り、高圧にして燃焼室に噴射するものである。
エンジン停止装置には、燃料噴射ポンプへの燃料供給をカットする方式、空気の吸込みを停止する方式などがある。
水冷式の冷却装置では、シリンダの外側にジャケットを設け、これに水を通してシリンダを冷やす。
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第7問
油圧発生装置のプランジャポンプの機構、特徴として、誤っているものは次のうちどれか。
プランジャポンプは、ピストンの往復運動により油の吸込み、吐出しを行う機構である。
プランジャポンプは、歯車ポンプに比べて、高圧、大容量の脈動の少ない圧油が得られる。
プランジャポンプは、シリンダとプランジャのしゅう動部分が長いため油漏れが多い。
可変容量形のプランジャポンプは、流量制御弁がなくても流量の加減ができる。
プランジャポンプは、歯車ポンプに比べて、構造が複雑で部品数が多い。
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第8問
直径2cmの丸棒の軸方向に11kNの引張荷重が作用するときのおよその引張応力は、次のうちどれか。
35N/mm2
70N/mm2
105N/mm2
140N/mm2
175N/mm2
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第9問
感電の危険性と防止対策に関し、次のうち誤っているものはどれか。
電気火傷は、身体の内部の深くまでおよぶことがあるので危険である。
感電による被害の程度は、通電時間とは無関係に、人体内の通電経路と電流の大きさによってきまる。
夏期には、身体の露出、発汗等の理由で感電災害が多くなる。
特別高圧の架空電路は、電路に直接接触しなくても、近くに接近しただけで感電する危険がある。
送配電線に近接した場所に移動式クレーンを設置する場合は、通電電圧に応じて決められた電線からの離隔距離を保つ必要がある。
移動式クレーン運転士 の 10門
第10問
図のような組合せ滑車を用いて質量24tの荷をつり上げたとき、これを支えるために必要な力Fは、次のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s2とし、滑車及びワイヤロープの質量、摩擦等は考えないものとする。
9.2kN
19.2kN
39.2kN
59.2kN
79.2kN