移動式クレーン運転士 の 10門
第1問
クローラクレーンに関し、次のうち誤っているものはどれか。
クローラクレーンは、比較的軟弱な地盤でも走行できるが、走行速度はきわめて遅い。
クローラクレーン用台車は、遊動輪を駆動することにより走行フレームの下部ローラがクローラの上を回転し前進する。
クローラは、シューをリンクにボルトで取り付ける組立式とシューをピンでつなぎ合わせる一体式とに分類される。
クローラクレーン用台車は、一般に、油圧シリンダで左右の走行フレームを拡張又は縮小し、クローラ中心距離を変えることができる構造になっている。
平均接地圧(kN/m2)は、全装備質量(t)に9.8(m/s2)を掛けた数値を、クローラの接地する総面積(m2)で割ったもので表される。
移動式クレーン運転士 の 10門
第2問
荷重に関し、次のうち誤っているものはどれか。
移動式クレーンのフックには、主に圧縮荷重がかかる。
移動式クレーンのジブには、圧縮荷重と曲げ荷重がかかる。
移動式クレーンの巻上げドラムの軸には、曲げ荷重とねじり荷重がかかる。
片振り荷重は、力の向きは同じであるが、力の大きさが時間とともに変わる荷重である。
つり荷を急激につり上げると、ワイヤロープには衝撃荷重がかかる。
移動式クレーン運転士 の 10門
第3問
油圧装置の作動油に関し、次のうち誤っているものはどれか。
作動油の粘性とは、油が管路を流れるのを妨げようとする性質をいい、この粘性の程度を表す値を粘度という。
作動油は、温度が上がるほど粘度が高くなり、管路を流れにくくなる。
作動油の比重は、一般に0.85~0.95程度である。
作動油の引火点は、180~240℃程度である。
作動油は、運転中、高温で空気などに接し、かくはん状態で使用されるので酸化しやすい。
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第4問
ディーゼルエンジンに関し、次のうち誤っているものはどれか。
ディーゼルエンジンは、高温高圧の空気の中に軽油等を噴射して燃焼させる。
4サイクルエンジンは、吸入、圧縮、燃焼、排気の1循環をピストンの4行程で行う。
4サイクルエンジンは、クランク軸が1回転するごとに1回の動力を発生する。
2サイクルエンジンは、吸入、圧縮、燃焼、排気の1循環をピストンの2行程で行う。
2サイクルエンジンは、ピストンが1往復するごとに1回の動力を発生する。
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第5問
移動式クレーンにおいて、作業半径15mのジブが2分間に1回転するとき、このジブ先端のおよその速さは、次のうちどれか。
0.4m/s
0.6m/s
0.8m/s
1.0m/s
1.2m/s
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第6問
移動式クレーンの種類、形式に関し、次のうち誤っているものはどれか。
鉄道クレーンは、レール上を走行する車輪を有した台車にクレーン装置を架装したもので、鉄道の救援用などに使用される。
レッカー形トラッククレーンは、ジブ長さが通常10m程度で、シャシ後部に事故車等のけん引用のピントルフック、ウインチ等が装備されている。
ラフテレーンクレーンの下部走行体には、専用のキャリアが用いられ、通常、車軸は2軸で四輪駆動式である。
車両積載形トラッククレーンは、積卸用のクレーン装置と貨物積載用の荷台を備えており、つり上げ能力は3t以上のものが多い。
トラッククレーンのキャリアは、一般に後輪駆動式で、通常、油圧によって作動するH形又はX形のアウトリガーを備えている。
移動式クレーン運転士 の 10門
第7問
移動式クレーンの自主検査又は点検に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1年以内ごとに1回行う定期自主検査においては、原則として、移動式クレーンに定格荷重に相当する荷重の荷をつって実施する荷重試験を行わなければならない。
1月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、クラッチの異常の有無についても検査を行わなければならない。
作業開始前の点検においては、配線の異常の有無についても点検を行わなければならない。
定期自主検査の結果は、記録し、これを3年間保存しなければならない。
1年をこえる期間使用しなかった移動式クレーンについては、その使用を再び開始する際に自主検査を行わなければならない。
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第8問
感電の危険性と防止対策に関し、次のうち誤っているものはどれか。
電気火傷は、身体の内部の深くまでおよぶことがあるので危険である。
感電による被害の程度は、通電時間とは無関係に、人体内の通電経路と電流の大きさによってきまる。
夏期には、身体の露出、発汗等の理由で感電災害が多くなる。
特別高圧の架空電路は、電路に直接接触しなくても、近くに接近しただけで感電する危険がある。
送配電線に近接した場所に移動式クレーンを設置する場合は、通電電圧に応じて決められた電線からの離隔距離を保つ必要がある。
移動式クレーン運転士 の 10門
第9問
油圧装置の付属機器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
作動油タンクは、作動油を貯めておくもので、作動油を浄化するための付属品を備えている。
圧力計は、油圧回路内の圧力を計る計器で、一般にブルドン管式圧力計が用いられている。
ポンプ吸込み側に取り付ける吸込み用フィルタは、そのエレメントが金網式のものとノッチワイヤ式のものがあり、また、マグネットを内蔵するものもある。
ラインフィルタは、圧力管路用のものと戻り管路用のものがあり、そのエレメントとしてノッチワイヤ、ろ過紙、焼結合金等が用いられている。
クーラーは、発熱量の多い使用状況のときに、作動油の油温を110~120℃以下に冷却するために用いられている。
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第10問
移動式クレーンの玉掛用具として、法令上、使用禁止に該当しないものは、次のうちどれか。
製造時の5リンクの長さが240mmのつりチェーンで、5リンクの長さが250mmに伸びているもの
公称径が18mmのワイヤロープで、直径が16mmに減少しているもの
き裂があるつりチェーン
安全係数が5のワイヤロープ
構成6×24のワイヤロープで、ワイヤロープ1よりの間に15本の素線(フィラ線を除く。)が切断しているもの