移動式クレーン運転士 の 10門
第1問
直径2cmの丸棒の軸方向に11kNの引張荷重が作用するときのおよその引張応力は、次のうちどれか。
35N/mm2
70N/mm2
105N/mm2
140N/mm2
175N/mm2
移動式クレーン運転士 の 10門
第2問
移動式クレーンの上部旋回体に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ボールベアリング式の旋回支持体は、旋回モータの動力を減速機に伝え、旋回ベアリングの旋回ギアと噛み合っているピニオンを回転させて、上部旋回体を旋回させる。
旋回フレームは、上部旋回体の基盤となる溶接構造のフレームで、旋回支持体を介して下部機構に取り付けられている。
クローラクレーンの旋回フレームには、ジブ取付けブラケットのほか、ジブ以外の作業装置を取り付けるための補助ブラケットを装備しているものもある。
クローラクレーンのAフレームは、ジブを解体してクレーン本体をトレーラー等で輸送する場合は、低い位置にセットする。
オールテレーンクレーンの上部旋回体の運転室には、高速走行時の操縦装置が装備されている。
移動式クレーン運転士 の 10門
第3問
移動式クレーンの安全装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
傾斜角指示装置は、ジブが起伏する移動式クレーンに設けられ、ジブの傾斜の度合を示す装置である。
過負荷防止装置は、つり荷の巻上げ、ジブの下げ又は伸ばしの作動を行う場合、つり荷の荷重が定格荷重を超えようとしたときに警報を発し、定格荷重を超えたときに作動を停止させる装置である。
ジブ起伏停止装置は、ジブの起こし過ぎによるジブの折損や後方への転倒を防止するための装置である。
乱巻き防止装置は、ワイヤロープをドラムに巻き取るとき、荷振れ等により巻胴部で乱雑に巻き込まれることを防止するための装置である。
油圧式の移動式クレーンの安全弁は、油圧回路内の油圧の急激な低下によるつり荷やジブの降下、機体の傾き等を防止するための装置である。
移動式クレーン運転士 の 10門
第4問
移動式クレーンを用いて作業を行うときの合図、立入禁止の措置に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
移動式クレーン運転者と玉掛け作業者で作業を行うとき、事業者は合図を行う者を指名しなければならない。
移動式クレーン運転者及び玉掛け作業者は、合図者の行う合図に従わなければならない。
動力下降以外の方法によってつり具を下降させるときは、つり具の下に労働者を立ち入らせることは禁止されていない。
荷に設けられた穴にワイヤロープを通して玉掛けをしているときは、つり荷の下に労働者を立ち入らせることは禁止されていない。
ハッカーを用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは、つり荷の下に労働者を立ち入らせてはならない。
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第5問
移動式クレーンに関する用語について、次のうち誤っているものはどれか。
ジブとは、上部旋回体の一端を支点として荷をつる腕をいう。
主巻とは、通常、二セットの巻上装置のうち、巻上げ用ワイヤロープの巻掛け数を複数にして荷をつるロープ側のことをいう。
ジブの傾斜角を大きくすることをジブの下げ、小さくすることをジブの上げという。
定格荷重とは、移動式クレーンの構造及び材料並びにジブの傾斜角及び長さに応じて負荷させることができる最大の荷重からつり具の質量を除いた荷重をいう。
揚程とは、ジブの長さ、ジブの傾斜角に応じてつり具を有効に上下させることができる上限と下限との間の垂直距離をいう。
移動式クレーン運転士 の 10門
第6問
油圧装置の保守に関し、次のうち不適切なものはどれか。
油圧ホースは、接触・ねじれ・変形・傷の有無、継手部の油漏れの有無について点検する。
油圧ポンプや油圧モータは、作動した状態で、異常音・異常発熱の有無、速度低下・圧力上昇不良の有無、油漏れの有無について点検する。
油圧ポンプ、油圧駆動装置及び弁類は、工作精度の高い部品で構成されているので、安易に分解・組立てを行ってはならない。
フィルタは、一般に、3か月に1回程度、エレメントを取り外して洗浄するが、洗浄してもごみや汚れが除去できない場合は新品と交換する。
フィルタエレメントの洗浄は、溶剤に長時間浸した後、ブラシ洗いをして、エレメントの外側から内側へ圧縮空気で吹く。
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第7問
油圧装置の付属機器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
作動油タンクは、作動油を貯めておくもので、作動油を浄化するための付属品を備えている。
圧力計は、油圧回路内の圧力を計る計器で、一般にブルドン管式圧力計が用いられている。
ポンプ吸込み側に取り付ける吸込み用フィルタは、そのエレメントが金網式のものとノッチワイヤ式のものがあり、また、マグネットを内蔵するものもある。
ラインフィルタは、圧力管路用のものと戻り管路用のものがあり、そのエレメントとしてノッチワイヤ、ろ過紙、焼結合金等が用いられている。
クーラーは、発熱量の多い使用状況のときに、作動油の油温を110~120℃以下に冷却するために用いられている。
移動式クレーン運転士 の 10門
第8問
電気抵抗が2500Ωの回路に100Vの電圧をかけたときに流れる電流は、次のうちどれか。
20mA
30mA
40mA
50mA
60mA
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第9問
移動式クレーンの運転(道路上を走行させる運転を除く。)又は玉掛けの業務に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
移動式クレーン運転士免許を受けた者は、つり上げ荷重10tの移動式クレーンの運転の業務に就くことができる。
小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者は、つり上げ荷重4.9tの移動式クレーンの運転の業務に就くことができる。
移動式クレーンの運転の業務に係る特別の教育を受けた者は、つり上げ荷重0.9tの移動式クレーンの運転の業務に就くことができる。
玉掛け技能講習を修了した者は、つり上げ荷重5tの移動式クレーンの玉掛けの業務に就くことができる。
移動式クレーン運転士免許を受けた者で玉掛けの業務に係る特別の教育を受けた者は、つり上げ荷重2tの移動式クレーンの運転と玉掛けの業務に就くことができる。
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第10問
物体の安定に関し、次のうち誤っているものはどれか。
静止している物体に手で力を加えて少し傾け、手を離したとき、その物体が元の位置に戻ろうとする場合、その物体は安定な状態という。
安定な状態にある物体であっても、すわりが良い状態とすわりが悪い状態とがある。
物体を床面上に置いた場合、一般に、重心が高くなるように置いたときほど安定性が良い。
直方体の物体の置き方を変える場合、物体の底面積が小さくなるほど安定性は悪くなる。
物体を少し傾けた場合に、重心を通る鉛直線が物体の底面を通るときは、物体は倒れない。