移動式クレーン運転士 の 10門
第1問
力に関し、次のうち誤っているものはどれか。
力の大きさと向きが変わらなければ、力の作用点が変わっても物体に与える効果は変わらない。
物体の一点に二つ以上の力が働いているとき、その二つ以上の力をそれと同じ効果をもつ一つの力にまとめることができる。
作用と反作用とは、同じ直線上で作用し、大きさが等しく、向きが反対である。
一直線上に作用する二つの力の合力の大きさは、それらの和又は差で示される。
てこを使って重量物を持ち上げる場合、握りの位置を支点に近づけるほど大きな力が必要になる。
移動式クレーン運転士 の 10門
第2問
ディーゼルエンジンに関し、次のうち誤っているものはどれか。
ディーゼルエンジンは、高温高圧の空気の中に軽油等を噴射して燃焼させる。
4サイクルエンジンは、吸入、圧縮、燃焼、排気の1循環をピストンの4行程で行う。
4サイクルエンジンは、クランク軸が1回転するごとに1回の動力を発生する。
2サイクルエンジンは、吸入、圧縮、燃焼、排気の1循環をピストンの2行程で行う。
2サイクルエンジンは、ピストンが1往復するごとに1回の動力を発生する。
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第3問
次の図は、移動式クレーンの性能曲線を模式的に表したものである。図の直線又は曲線(1)、(2)、(3)が示すものの組合せとして正しいものは(1)~(5)のうちどれか。ただし、A、B、Cは次のとおりとする。
A:巻上装置の能力により許容できる荷重
B:ジブ等の強度により許容できる荷重
C:機体の安定により許容できる荷重
【曲線1】A 【直線2】B 【曲線3】C
【曲線1】A 【直線2】C 【曲線3】B
【曲線1】B 【直線2】A 【曲線3】C
【曲線1】C 【直線2】A 【曲線3】B
【曲線1】C 【直線2】B 【曲線3】A
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第4問
図の装置は、円柱形のピストンA(外径1cm)及びピストンB(外径2cm)の両シリンダをパイプでつなぎ、油を満たしたものである。Aに9Nの力を加えたとき、Bに加わる力は次のうちどれか。
3N
9N
18N
36N
81N
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第5問
図のような組合せ滑車を用いて質量24tの荷をつり上げたとき、これを支えるために必要な力Fは、次のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s2とし、滑車及びワイヤロープの質量、摩擦等は考えないものとする。
9.2kN
19.2kN
39.2kN
59.2kN
79.2kN
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第6問
移動式クレーンの巻上装置に関し、誤っているものは次のうちどれか。
巻上装置は、ウインチ操作レバーを操作すると、ウインチ油圧モータ、減速機、クラッチ、ドラムの順に駆動力が伝わり、荷の巻上げ、巻下げが行われる。
クローラクレーンには、一般に、荷の巻上げ、巻下げ用の巻上装置のほか、起伏用ワイヤロープを巻き取るドラムが装備されている。
巻上装置のクラッチは、シューを広げるスプリング力によりライニングをドラム内面に押し付けて、自動的にドラム軸の回転を巻上ドラムに伝える。
巻上装置のブレーキは、ブレーキドラムをブレーキバンドで締め付け、摩擦力で制動する構造になっている。
巻上装置のブレーキの開放は、ブレーキバンドを締め付けるスプリング力を油圧シリンダで開放する機構になっている。
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第7問
移動式クレーンの上部旋回体に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ボールベアリング式の旋回支持体は、旋回モータの動力を減速機に伝え、旋回ベアリングの旋回ギアと噛み合っているピニオンを回転させて、上部旋回体を旋回させる。
旋回フレームは、上部旋回体の基盤となる溶接構造のフレームで、旋回支持体を介して下部機構に取り付けられている。
クローラクレーンの旋回フレームには、ジブ取付けブラケットのほか、ジブ以外の作業装置を取り付けるための補助ブラケットを装備しているものもある。
クローラクレーンのAフレームは、ジブを解体してクレーン本体をトレーラー等で輸送する場合は、低い位置にセットする。
オールテレーンクレーンの上部旋回体の運転室には、高速走行時の操縦装置が装備されている。
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第8問
電気抵抗が2500Ωの回路に100Vの電圧をかけたときに流れる電流は、次のうちどれか。
20mA
30mA
40mA
50mA
60mA
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第9問
ディーゼルエンジンに取り付けられる補機、装置又はその部品に関し、次のうち誤っているものはどれか。
潤滑装置は、軸受、ピストンリング、シリンダ等の摩擦部分に潤滑油を与え、摩擦損失、焼付け等を防止するためのものである。
燃料フィルタは、燃料に混入しているじんあいや水分を除去するものである。
燃料噴射ポンプは、燃料タンクから燃料フィルタを経て供給された燃料をキャブレタに送り、高圧にして燃焼室に噴射するものである。
エンジン停止装置には、燃料噴射ポンプへの燃料供給をカットする方式、空気の吸込みを停止する方式などがある。
水冷式の冷却装置では、シリンダの外側にジャケットを設け、これに水を通してシリンダを冷やす。
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第10問
油圧装置の付属機器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
作動油タンクは、作動油を貯めておくもので、作動油を浄化するための付属品を備えている。
圧力計は、油圧回路内の圧力を計る計器で、一般にブルドン管式圧力計が用いられている。
ポンプ吸込み側に取り付ける吸込み用フィルタは、そのエレメントが金網式のものとノッチワイヤ式のものがあり、また、マグネットを内蔵するものもある。
ラインフィルタは、圧力管路用のものと戻り管路用のものがあり、そのエレメントとしてノッチワイヤ、ろ過紙、焼結合金等が用いられている。
クーラーは、発熱量の多い使用状況のときに、作動油の油温を110~120℃以下に冷却するために用いられている。