移動式クレーン運転士 の 5門
第1問
移動式クレーンに関する用語について、次のうち誤っているものはどれか。
ジブとは、上部旋回体の一端を支点として荷をつる腕をいう。
主巻とは、通常、二セットの巻上装置のうち、巻上げ用ワイヤロープの巻掛け数を複数にして荷をつるロープ側のことをいう。
ジブの傾斜角を大きくすることをジブの下げ、小さくすることをジブの上げという。
定格荷重とは、移動式クレーンの構造及び材料並びにジブの傾斜角及び長さに応じて負荷させることができる最大の荷重からつり具の質量を除いた荷重をいう。
揚程とは、ジブの長さ、ジブの傾斜角に応じてつり具を有効に上下させることができる上限と下限との間の垂直距離をいう。
移動式クレーン運転士 の 5門
第2問
定格荷重が20tの移動式クレーンの各種検査に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
製造検査における安定度試験は、定格荷重の1.37倍に相当する荷重の荷をつって、安定に関し最も不利な条件で地切りすることにより行う。
使用検査における荷重試験は、定格荷重の1.25倍に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回、走行等の作動を行う。
性能検査においては、移動式クレーンの各部分の構造及び機能について点検を行うほか、荷重試験を行う。
変更検査を受ける者は、荷重試験及び安定度試験のための荷及び玉掛用具を準備しなければならない。
使用再開検査においては、移動式クレーンの各部分の構造及び機能について点検を行うほか、荷重試験及び安定度試験を行う。
移動式クレーン運転士 の 5門
第3問
感電の危険性と防止対策に関し、次のうち誤っているものはどれか。
電気火傷は、身体の内部の深くまでおよぶことがあるので危険である。
感電による被害の程度は、通電時間とは無関係に、人体内の通電経路と電流の大きさによってきまる。
夏期には、身体の露出、発汗等の理由で感電災害が多くなる。
特別高圧の架空電路は、電路に直接接触しなくても、近くに接近しただけで感電する危険がある。
送配電線に近接した場所に移動式クレーンを設置する場合は、通電電圧に応じて決められた電線からの離隔距離を保つ必要がある。
移動式クレーン運転士 の 5門
第4問
移動式クレーンの上部旋回体に関し、次のうち誤っているものはどれか。
ボールベアリング式の旋回支持体は、旋回モータの動力を減速機に伝え、旋回ベアリングの旋回ギアと噛み合っているピニオンを回転させて、上部旋回体を旋回させる。
旋回フレームは、上部旋回体の基盤となる溶接構造のフレームで、旋回支持体を介して下部機構に取り付けられている。
クローラクレーンの旋回フレームには、ジブ取付けブラケットのほか、ジブ以外の作業装置を取り付けるための補助ブラケットを装備しているものもある。
クローラクレーンのAフレームは、ジブを解体してクレーン本体をトレーラー等で輸送する場合は、低い位置にセットする。
オールテレーンクレーンの上部旋回体の運転室には、高速走行時の操縦装置が装備されている。
移動式クレーン運転士 の 5門
第5問
図のように荷をつったとき、Bの状態においてこの移動式クレーンを転倒させようとするモーメントは、Aの状態におけるモーメントの何倍となるか。ただし、ジブの質量は考えないものとする。
6.0倍
3.0倍
2.5倍
2.0倍
1.5倍