精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第1問
次のうち、労働契約法に規定されているものとして、正しいものを1つ選びなさい。
心理的な負担の程度を把握するための検査等
労働者の安全への配慮
労働者の心の健康の保持増進のための指針
過労死等の防止のための対策に関する大綱
産業保健総合支援センターの設置
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第2問
人格検査に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
P-Fスタディは、愛着に対する特徴的な反応様式や攻撃に対する傾向を知るのに役立つ。
TAT(主題統覚検査、絵画統覚検査)は、提示された絵を見て作った物語の内容から、隠された欲求やコンプレックスの存在を明らかにする。
ロールシャッハテストは、被検査者の視覚・運動ゲシュタルト機能を通して人格特徴の把握及び理解を目的とする。
東大式エゴグラム(TEG)は、抑圧・不安・達成の三つの自我状態で構成され、各自我状態のバランスから性格分析を行う。
内田クレペリン精神検査は、積木構成課題結果の心的活動の調和・均衡の様態から、種々の場面で適切な行動を示すことができるかどうかについて見立てる。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第3問
精神科デイ・ケアの進め方に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
擬似的な社会経験による回復を目指しているので、個別の対応は控えて集団場面に集中できるようにする。
グループの凝集性を高めてメンバーの仲間意識を形成することで、永続的なグループ活動を目指す。
退院促進・地域移行の機能を強化するため、入院後速やかに参加を促しプログラムを開始する。
メンバーの社会関係の広がりを目指し、地域資源の活用を視野に入れた支援を展開する。
地域における生活環境を整備するため、精神保健医療福祉施策の改善に向けた意見集約を行う。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第4問
生活保護制度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
家族と同居している場合、個人を単位とすることを原則とする。
在宅生活をする場合、生活保護か障害年金かの、いずれかを選択できる。
居住地と異なる市の精神科病院に通院する場合、当該病院を管轄する福祉事務所が、保護の決定・実施を行う。
精神障害者が申請する場合、資力調査は免除される。
1 級あるいは 2 級の精神障害者保健福祉手帳を取得している場合、障害者加算がある。
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第5問
心理教育に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
訓練を通じて、生活技能を向上させる。
認知のあり方に働きかけて、認知の歪みを修正させる。
自己暗示をかけることにより、緊張を緩和させる。
自由に浮かぶ考えを検討して、無意識の葛藤を洞察させる。
病気や障害の正しい知識を伝え、諸課題への対処法を習得させる。
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第6問
D精神保健福祉士は、精神科医療機関に入職以来、精神療養病棟に 4 年間勤務し、統合失調症の患者を担当していた。今回、デイ・ケア部門に異動し、特にうつ病患者の復職支援を中心とした業務を担うこととなった。異動後、うつ病への支援と早期復職を求める企業側の意向との調整で、様々な悩みや不安を抱えることとなり、上司のE精神保健福祉士(経験 20 年)に相談した。次の記述のうち、この相談を受けたE精神保健福祉士がD精神保健福祉士を支えるために企画したスーパービジョンとして、適切なものを1つ選びなさい。
社会人として果たさなければならない責務について研修を受けさせる。
復職先企業側の職員を含めたグループスーパービジョンを実施する。
同期の職員でのピアスーパービジョンを実施する。
同期の精神保健福祉士によるライブスーパービジョンを実施する。
置かれている状況や課題の言語化を通して整理できるようにさせる。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第7問
福祉サービスのニーズを充足するための資源に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
福祉サービスのニーズを充足するもののうち、資源と言えるのは、その価値が金銭に換算される場合である。
福祉サービスは、それにアクセスできなければ、ニーズを充足しない。
普遍主義的な資源の配分においては、資力調査に基づいて福祉サービスの対象者を規定する。
福祉サービスのニーズを判定するには、専門職の裁量を排除しなければならない。
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第8問
「犯罪被害者に対する急性期心理社会支援ガイドライン」に記載されている支援者の対応に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注)「犯罪被害者に対する急性期心理社会支援ガイドライン」とは、平成 24 年度厚生労働科学研究「大規模災害や犯罪被害等による精神疾患の実態把握と対応ガイドラインの作成・評価に関する研究」において作成されたものである。
支援機関からの情報提供は、被害者の気持ちが落ち着くまで待つ。
記憶が鮮明なうちに、詳細に被害体験を聴き取る。
性暴力被害の場合、産婦人科の受診の必要性について確認する。
支援者は、事情聴取に付き添う際、警察に対して積極的に情報を提供する。
フラッシュバックや不眠症状があれば、精神科救急の受診を第一選択とする。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第9問
「障害者総合支援法」に基づく市町村が設置する協議会(市町村協議会)に関する次の記述のうち、正しいものを 1 つ選びなさい。
障害支援区分の審査、判定を行う。
インフォーマルな社会支援も含めた支援体制の整備を検討する。
総合的・専門的な相談支援を実施する。
地域移行支援の対象者を決定する。
精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第10問
「平成24年度障害者虐待対応状況調査」(厚生労働省)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注)「平成24年度障害者虐待対応状況調査」とは、「平成24年度『障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律』に基づく対応状況等に関する調査結果報告書」のことである。
養護者による虐待では、被虐待障害者は女性より男性の方が多い。
養護者による虐待の種別・類型別(複数回答)では「心理的虐待」が最も多い。
障害者福祉施設従事者等による虐待では、被虐待障害者の年齢階級別でみると、「65歳以上」が最も多い。
障害者福祉施設従事者等による虐待は、養護者による虐待や使用者による虐待よりも多い。
施設・事業所の種別による虐待件数の構成割合をみると、「障害者支援施設」と「就労継続支援B型」が上位を占めている。