精神保健福祉士 国家試験 の 10門
第1問
地域住民の福祉ニーズと社会資源の関係調整についての歴史的な変遷に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
高齢者サービス調整チームは、いわゆる福祉関係八法改正(1990年(平成2年))の時期に、市町村社会福祉協議会に設置することが提示された。
契約締結審査会は、介護保険法施行の前年(1999年(平成11年))より地域福祉権利擁護事業(現在の日常生活自立支援事業)を実施するに当たり、基幹的社会福祉協議会に設置された。
地域ケア会議は、介護保険の導入に合わせて、基幹型在宅介護支援センターに設置することが位置づけられた。
運営推進会議は、介護保険法改正(2005年(平成17年))に地域密着型サービスが創設されたことに伴い、市町村に設置することが義務づけられた。
地域包括支援センター運営協議会は、介護保険法改正(2005年(平成17年))により、福祉ニーズを把握するために現場で実務を担っている介護支援専門員により構成されるようになった。
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第2問
1993 年(平成 5 年)に改正された障害者基本法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
国際障害者年の理念を実現するために改正された。
精神衛生法も精神保健法に改正された。
障がい者制度改革推進本部が設置された。
精神障害者保健福祉手帳が規定された。
福祉サービスの窓口が市町村になった。
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第3問
状態像と症状に関する次の記述のうち、正しいものを 1 つ選びなさい。
躁状態では、自分のものではない考えが勝手に浮かんでくる。
心気状態では、外界に対する現実感が喪失する。
恐怖状態では、特定の対象や状況へのおそれが生じる。
解離状態では、感情が平板化し活動性が低下する。
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第4問
国際生活機能分類(ICF)の基本的考え方と概要に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
機能障害とは、個人が何らかの生活・人生場面にかかわるときに経験する難しさのことである。
参加とは、生活・人生場面へのかかわりのことである。
生活機能と障害の構成要素は、環境因子と個人因子である。
背景因子の構成要素は、心身機能と身体構造、活動と参加である。
ICFは、病気やその他の健康状態を病因論的な枠組みに立って分類したものである。
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第5問
家族と世帯に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
世帯とは、主として家計と住居を同じくする人々からなる集団である。
世帯には非親族員は含まない。
国勢調査の調査単位は、世帯ではなく家族である。
同一家族メンバーが、複数の世帯に分かれて暮らすことはない。
家族と暮らしていない単身者は、準世帯と定義される。
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第6問
次のうち、燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)の主たる症状として、正しいものを1つ選びなさい。
情緒的消耗感、脱人格化、個人的達成感の低下
耐えがたい眠気、情動性脱力発作、睡眠麻痺
一過性の幻覚、手指の震え、精神運動興奮
フラッシュバック、回避行動、過覚醒
自尊心の肥大、考えが次々浮かぶ、精神運動性の焦燥
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第7問
統合失調症のAさん(19 歳、男性)は、外来受診の際に、「今朝、通りがかった犬がこちらを向いて前足を上げた。 1 億円の宝くじが当たった」と訴えた。次のうち、Aさんの発言から考えられる症状として、正しいものを1つ選びなさい。
被害妄想
誇大妄想
妄想気分
妄想着想
妄想知覚
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第8問
地域福祉のネットワーク推進に関する各種報告書や白書の記述として、正しいものを1つ選びなさい。(注)1「地域福祉のあり方研究会報告書」とは、「地域における『新たな支え合い』を求めて-住民と行政の協働による新しい福祉-」(平成20年、これからの地域福祉のあり方に関する研究会)のことである。2「社協・生活支援活動強化方針」とは、「社協・生活支援活動強化方針-地域における深刻な生活課題の解決や孤立防止に向けた社協活動の方向性-」(平成24年全国社会福祉協議会)のことである。3「地域包括ケア研究会報告書」とは、「地域包括ケア研究会報告書~今後の検討のための論点整理~」(平成21年5月22日厚生労働省公表)のことである。4「特定非営利活動法人地域ケア政策ネットワーク報告書」とは、「地域で認知症の人とその家族を支援し、見守る体制を強化するための効果的な支援に関する調査研究事業報告書」(平成26年3月特定非営利活動法人地域ケア政策ネットワーク)のことである。
「地域福祉のコーディネーター」は、専門家や事業者、ボランティア等との連携を図るため、自治体職員が務めるものである(「地域福祉のあり方研究会報告書」より)。
サービス拒否や引きこもり、多問題世帯に対しては、「寄り添い型支援」を行う人員配置が必要である(「社協・生活支援活動強化方針」より)。
地域包括ケアのコーディネート役は、住民の中から育成すべきである(「地域包括ケア研究会報告書」より)。
平成26年3月現在での認知症サポーターの数は、女性より男性が多い(「特定非営利活動法人地域ケア政策ネットワーク報告書」より)。
自殺予防における「ゲートキーパー」は、周りの人の異変に気づき、行動する人のことであり、弁護士、司法書士、薬剤師などの専門職に限られる(「平成25年版自殺対策白書」(内閣府)より)。
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第9問
精神保健福祉における専門職等に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
保健師は、傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者である。
障害者職業カウンセラーの任用要件は、社会的信望があり障害者の職業問題に理解と関心のある者である。
サービス管理責任者は、個別支援計画の策定やモニタリング等、サービス提供のプロセス全体を管理する。
精神保健福祉相談員は、その業務に従事するための試験を経て取得する免許資格である。
相談支援専門員は、サービス利用者と定期的に面接を行い、個別支援計画の策定に係る会議を開催する。
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第10問
精神保健福祉にかかわる行政機関の機能と役割に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
市町村は、保健所と比較して受療支援など未治療者への対応や支援の比率は高く、日常生活支援や福祉サービス利用に係る業務の比率は低い。
保健所は、地域における精神保健福祉の第一線の行政機関として、障害福祉サービスの提供を行う。
精神保健福祉センターは、調査研究、普及啓発、自立支援医療及び障害年金の審査、判定を行う。
市町村長は、医療保護入院の必要がある際、家族が同意を拒否している場合は、自らが同意を行うことができる。
都道府県知事は、精神科病院の実地指導を業務の一つとして行う。