精神保健福祉士 国家試験 の 5門
第1問
メンタルヘルスをめぐる用語に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
レストレスレッグス症候群とは、ワーカホリックの男性が示す落ち着かない状態をいう。
レジリエンスとは、精神科における専門的な治療を行ってもなかなか症状が改善しない状態をいう。
ポピュレーションアプローチとは、健康障害の危険度が高い集団に、重点的に指導や支援を行うことをいう。
アタッチメントとは、過度な緊張とストレスのある環境に置かれた人が、日常と異なるパーソナリティや行動を示すことをいう。
メンタリングとは、経験豊かな年長者が若年者と交流し、対話や助言によって自発的な成長を支援することをいう。
精神保健福祉士 国家試験 の 5門
第2問
精神保健福祉士が行うノーマライゼーションの理念に即した活動に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
グループホームで生活する精神障害者が町内会のイベントに参加し運営を担えるよう、コーディネートを行った。
日常生活場面での会話を苦手としている精神障害者に社会生活技能訓練(SST)を行い、コミュニケーション能力の改善を図った。
雇用契約時に提示された勤務時間が守られていない事業所に対し、被雇用者である精神障害者の代わりに苦情を申し出た。
民生委員からの情報提供を受け、精神科病院への受診に結びついていないと考えられる精神障害者宅を訪問した。
金銭管理に不安のある判断能力が不十分な精神障害者に対し、日常生活自立支援事業の活用を勧めた。
精神保健福祉士 国家試験 の 5門
第3問
法と社会、そこに成立する秩序との関係に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
ホッブズ問題とは、人々の私的利益の追求こそが、万人の万人に対する闘争状態を克服することを明らかにした議論のことをいう。
合法的支配とは、形式的に正しい手続きを経て定められた法に基づいていることを理由に、人々がその支配を受け入れていることをいう。
抑圧的法とは、支配者が被支配者を抑圧し黙らせるための手段として用いられるが、支配者自身もその法の支配を受けなければならないものをいう。
応答的法とは、法が政治から分離され、社会のメンバーすべてが等しく従うべき普遍的なルールとして形式化され、体系化されたものをいう。
自律的法とは、普遍性を維持しつつも社会の要請に応えるために、より柔軟で可塑的な運用を可能にする新たな法のあり方のことをいう。
精神保健福祉士 国家試験 の 5門
第4問
地域福祉にかかわるイギリスの歴史に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
チャルマーズ(Chalmers、T.)による隣友運動(1819年)では、貧困家庭への訪問活動が行われ、救貧法の改正に大きな影響を与えた。
ロンドンで設立された慈善組織協会(1869年)は、慈善活動を組織化するとともに友愛訪問を実施し、ソーシャルワークの形成に大きな影響を与えた。
ロンドンの富裕地域に設立されたトインビーホール(1884年)は、セツルメントの拠点として、富裕層による慈善活動を喚起する役割を担った。
「べヴァリッジ報告」(1942年)は、社会保障制度の基礎となるとともに、地方自治体におけるパーソナル・ソーシャル・サービスを中心とした組織改革をもたらした。
イギリス政府の病院計画(1962年)では、10年間で知的障害者の入所施設の利用者数をほぼ半数に減らし、コミュニティケアを推進する政策を打ち出した。
精神保健福祉士 国家試験 の 5門
第5問
精神科医療機関におけるリハビリテーションに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
発病後間もない時期の患者に対しては、リハビリテーションの実施計画を作成することよりも障害年金の取得を優先させる。
入院後間もない時期の患者に対しては、リハビリテーションの開始について、本人の希望よりも客観的な必要性を優先させる。
急性症状消退後間もない患者に対しては、時間を限定した個人プログラムよりも多人数が参加する決められたプログラムに参加することを優先させる。
精神療養病棟に入院中の患者に対しては、就労移行のためのプログラムよりも日常生活の質の改善へ向けたプログラムを優先させる。
施設症(institutionalism)の状態の患者に対しては、リハビリテーションよりも向精神薬による薬物療法を優先させる。