管理栄養士国家試験 の 20門
第1問
【公衆栄養学】 食生活指針(2000年)に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
厚生省・文部省(当時)の2省で策定した。
策定目的に食料の安定供給の確保がある。
栄養素ベースで作成されている。
受動喫煙に関する項目がある。
項目ごとに目標値が設定されている。
管理栄養士国家試験 の 20門
第2問
【栄養教育論】 体重が減らず、減量をあきらめようとしているクライアントヘの対応である。共感的態度として、正しいのはどれか。1つ選べ。
「あきらめないで、もっと一がんばりましょう」と、はげます。
「なぜ、無理だと思うのですか」と、理由をたずねる。
「ごはんの量がまだ多いですね」と、改善点をアドバイスする。
「みんなもそうなので、落ち込まないでください」と、なぐさめる。
「がんばっても減らないと、がっかりしますよね」と、言葉を返す。
管理栄養士国家試験 の 20門
第3問
【給食経営管理論】 給食施設の施設・設備及び機器の保全作業と最低限行うべき頻度の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
野菜切り機の分解・洗浄 ━━━ 週に1回
ガス漏れ感知器の作動確認 ━━━ 週に1回
排水溝・排水ますの清掃 ━━━ 月に1回
こん虫等の発生状況の点検 ━━━ 月に1回
防火ダンバーの作動確認・点検 ━━━ 3年に1回
管理栄養士国家試験 の 20門
第4問
【応用力問題】 「46歳、男性。事務職。会社の健診で検査値の異常を指摘されて来院した。服薬なし。飲酒量は、毎日ビール大瓶2本。喫煙なし。身長168cm、体重84kg、ウエスト周囲長92cm、血圧136/88mmHg。空腹時の採血で血液検査値は、AST 36IU/L、ALT 64IU/L、γ-GTP 164IU/L、総コレステロール213mg/dL、HDL-コレステロール42mg/dL、トリグリセリド255mg/dL、血糖142mg/dL、インスリン10.4μU/mL、HbA1c 7.2%(NGSP)、クレアチニン0.76mg/dL。尿たんぱく(-)。腹部エコー検査で脂肪肝。」
この症例の病態に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
BMIは、26.5kg/m2である。
血清LDL-コレステロール値は、120mg/dLと算出される。
収縮期高血圧である。
インスリン依存状態である。
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)である。
管理栄養士国家試験 の 20門
第5問
【社会・環境と健康】 健康や予防の概念に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
プライマリヘルスケアとは、患者が最初に接する医療の段階を指す。
食育活動は、特異的一次予防を目的としている。
二次予防とは、個人が自らの努力で健康を改善することを指す。
WHOの健康の定義には、宗教的な概念が含まれている。
疾病に罹患して病状が進行した段階でも、予防の概念を適用することができる。
管理栄養士国家試験 の 20門
第6問
【臨床栄養学】 45歳、男性。身長170cm、体重75kg。早朝より激しい腹痛を訴え来院、急性膵炎と診断され入院となった。白血球数12,000/uL、血清膵型アミラーゼ値820 IU/L、血清CRP(C反応性たんぱく質)値26.2mg/dLであった。この患者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
(1) 入院時、輸液管理を実施した。
(2) 腹痛が治まったので、全粥食を開始した。
(3) 膵型アミラーゼ値が正常化したので、脂質を50g/日とした。
(4) 退院時に、禁酒を指導した。
(5) 退院時に、たんぱく質制限食を指導した。
(1) と (2)
(1) と (4)
(2) と (5)
(3) と (4)
(4) と (5)
管理栄養士国家試験 の 20門
第7問
【食べ物と健康】 でんぷんの老化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
アミロペクチンは、アミロースに比べて老化が起こりやすい。
モノアシルグリセロールが共存すると、老化が起こりやすい。
最も老化が起こりやすい水分含量は、10~20%の範囲である。
高温下で糊化でんぷんを急速に乾燥すると、老化が起こりにくい。
2℃~5℃の範囲では、老化が起こりにくい。
管理栄養士国家試験 の 20門
第8問
【社会・環境と健康】 要介護者に対し、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練を行い、居宅における生活への復帰を目的とした施設である。正しいのはどれか。1つ選べ。
介護老人福祉施設
介護老人保健施設
軽費老人ホーム
地域包括支援センター
グループホーム
管理栄養士国家試験 の 20門
第9問
【給食経営管理論】 給食経営における人的資源と、その業務内容の組合せである。誤っているのはどれか。1つ選べ。
施設経営者 ━━ 組織目標の決定
施設管理者 ━━ 経営方針の決定
主任栄養士 ━━ 食事計画の担当
調理師 ━━ 調理作業の統括・実施
調理補助者 ━━ 調理作業の従事
管理栄養士国家試験 の 20門
第10問
【人体の構造と機能及び疾病の成り立ち】
アレルギーに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
Ⅰ型アレルギー反応には、ヒスタミンが関与する。
Ⅱ型アレルギー反応は、細胞性免疫による。
自己免疫性溶血性貧血は、Ⅲ型アレルギー反応である。
Ⅳ型アレルギー反応は、免疫複合体の組織沈着により生じる。
花紛症は、Ⅳ型アレルギー反応である。
管理栄養士国家試験 の 20門
第11問
【基礎栄養学】 たんぱく質とアミノ酸の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
食事たんぱく質由来の遊離アミノ酸は、体内のアミノ酸プールに入る。
体たんぱく質の分解で生じた遊離アミノ酸は、体たんぱく質合成に再利用されない。
体たんぱく質の合成は、インスリンによって抑制される。
骨格筋たんぱく質の平均半減期は、消化管たんぱく質の平均半減期より短い。
分枝アミノ酸は、肝臓に優先的に取り込まれて代謝される。
管理栄養士国家試験 の 20門
第12問
【食べ物と健康】 調理における熱の伝わり方に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
炒め加熱における鍋から食材への伝熱は、対流伝熱である。
揚げ加熱における油から食材への伝熱は、伝導伝熱である。
ゆで加熱における食材表面から内部への伝熱は、伝導伝熱である。
オーブン加熱における空気から食材への伝熱は、放射伝熱である。
電子レンジ加熱では、マイクロ波から食材へ伝熱する。
管理栄養士国家試験 の 20門
第13問
【社会・環境と健康】 平成20年以降の国民健康・栄養調査結果における、成人男女別のメタボリックシンドロームが強く疑われる者の割合の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
男性:20~30% 女性:5~15%
男性:20~30% 女性:15~25%
男性:30~40% 女性:5~15%
男性:30~40% 女性:15~25%
男性:40~50% 女性:15~25%
管理栄養士国家試験 の 20門
第14問
【給食経営管理論】 もやしの大量調理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
もやしの流水洗浄(下処理)後の計量値は、減少する。
ゆで水の再沸騰までの時間は、もやしの投入量の影響を受けない。
もやしの計量値は、ゆで時間が長くなると増加する。
もやしの計量値は、加熱後に真空冷却機により冷却すると減少する。
もやしの調味は、流水洗浄後の計量値を基にする。
管理栄養士国家試験 の 20門
第15問
【人体の構造と機能及び疾病の成り立ち】
炎症性腸疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
クローン病は、50歳代に好発する。
クローン病は、S状結腸に好発する。
クローン病の活動期では、食物繊維の摂取を勧める。
潰瘍性大腸炎の患者数は、クローン病より少ない。
潰瘍性大腸炎は、大腸がんのリスク因子である。
管理栄養士国家試験 の 20門
第16問
【人体の構造と機能及び疾病の成り立ち】
自己免疫異常によって起こる内分泌疾患である。正しいのはどれか。1つ選べ。
バセドウ病
原発性アルドステロン症
褐色細胞腫
クッシング症候群
先端巨大症
管理栄養士国家試験 の 20門
第17問
【基礎栄養学】 消化管ホルモンの分泌と働きに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
ガストリンは、十二指腸から分泌される。
ガストリンの分泌は、食塊が胃に入ると抑制される。
コレシストキニンは、膵液中への消化酵素の分泌を促進する。
セクレチンは、膵液中への重炭酸イオン(HCO3-)の分泌を抑制する。
セクレチンの分泌は、胃内容物が十二指腸に入ると抑制される。
管理栄養士国家試験 の 20門
第18問
【社会・環境と健康】 ある疾病の有病率が高い集団Aと、低い集団Bに対して、同じスクリーニング検査を行った。偽陽性率と陽性反応的中度に関して、理論上想定される大小関係の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
偽陽性率:A>B 陽性反応的中度:A>B
偽陽性率:A>B 陽性反応的中度:A=B
偽陽性率:A=B 陽性反応的中度:A>B
偽陽性率:A=B 陽性反応的中度:A=B
偽陽性率:A<B 陽性反応的中度:A>B
管理栄養士国家試験 の 20門
第19問
【栄養教育論】 栄養教育を受けたことが、地域(コミュニティ)のエンパワメントヘと展開した事例である。正しいのはどれか。1つ選べ。
食教育を受けた大学生が、地域の安全・安心な食材を選び、自分で料理を作るようになった。
病院で減塩教育を受けた患者が、減塩食レシピを地域の料理コンテストに応募した。
保健指導を受けた者が、健康に配慮した地域の飲食店を選ぶようになった。
地域での糖尿病教室の受講者が、食生活を見直し、手作り弁当を持参するようになった。
食育講演会の参加者が、地域で自主グループをつくり、食育活動を進めた。
管理栄養士国家試験 の 20門
第20問
【人体の構造と機能及び疾病の成り立ち】
神経疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
くも膜下出血は、脳実質内の出血である。
ラクナ梗塞(穿通枝梗塞)は、太い血管に生じる脳梗塞である。
アテローム血栓性脳梗塞は、細動脈の変性によって生じる。
ウェルニッケ脳症は、ビタミンB12欠乏でみられる。
パーキンソン病では、脳内のドーパミンが欠乏している。