測量士補 の 10問
第1問
公共測量により、水準点AからBまでの間で1級水準測量を実施し、表9に示す結果を得た。標尺補正を行った後の水準点A、B間の高低差は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。 ただし、観測に使用した標尺の標尺改正数は 20℃ において-6.60μm/m、膨張係数は0.6×10-6/℃ とする。
-14.6822 m
-14.6823 m
-14.6824 m
-14.6826 m
-14.6966 m
測量士補 の 10問
第2問
ある三角形の土地の面積を算出するため、公共測量で設置された4級基準点から、トータルステーションを使用して測量を実施した。表は、4級基準点から三角形の頂点にあたる地点A、B、Cを測定した結果を示している。この土地の面積に最も近いものはどれか。次の中から選べ。なお、関数の数値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
173 ㎡
195 ㎡
213 ㎡
240 ㎡
266 ㎡
測量士補 の 10問
第3問
次の文は、GNSS について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
GNSS とは、人工衛星を用いた衛星測位システムの総称であり、GPS、GLONASS、準天頂衛星システムなどがある。
公共測量の GNSS 測量において基線ベクトルを得るためには、最低3機の測位衛星からの電波を受信する。
GNSS 測量では、観測点間の視通がなくても観測点間の距離と方向を求めることができる。
GNSS 測量では、観測中に GNSS アンテナの近くで電波に影響を及ぼす機器の使用を避ける。
GNSS 測量の基線解析を行うには、測位衛星の軌道情報が必要である。
測量士補 の 10問
第4問
次の文は、地図編集の原則について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
水部と鉄道が近接する場合は、水部を優先して表示し、鉄道を転位する。
山間部の細かい屈曲のある等高線は、地形の特徴を考慮して総描する。
真位置に編集描画すべき地物の一般的な優先順位は、三角点、等高線、道路、建物、注記の順である。
建物が密集して、すべてを表示する事ができない場合は、建物の向きと並びを考慮し、取捨選択して表示する。
編集の基となる地図は、新たに作成する地図の縮尺より大きく、かつ、最新のものを採用する。
測量士補 の 10問
第5問
画面距離 10 ㎝、撮像面での素子寸法 12μm のデジタル航空カメラを用いて、海面からの撮影高度 2,500mで、標高 500m 程度の高原の鉛直空中写真の撮影を行った。この写真に写っている橋の長さを数値空中写真上で計測すると 1,000 画素 であった。この橋の実長は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。ただし、この橋は標高 500m の地点に水平に架けられており、写真の短辺に平行に写っているものとする。
180m
240m
300m
360m
420m
測量士補 の 10問
第6問
画面距離 12 ㎝ 、撮像面での素子寸法 12μm 、画面の大きさ 14,000 画素 × 7,500 画素のデジタル航空カメラを用いて、海面からの撮影高度 2,400m で標高 0m の平たんな地域の鉛直空中写真の撮影を行った。撮影基準面の標高を 0m とし、撮影基線方向の隣接空中写真間の重複度が60%の場合、撮影基準面における撮影基線方向の重複の長さは幾らか。最も近いものを次の中から選べ。ただし、画面短辺が撮影基線と平行とする。
540m
900m
1,080m
1,200m
1,440m
測量士補 の 10問
第7問
図は、水準点Aから固定点(1)、(2)及び(3)を経由する水準点Bまでの路線を示したものである。この路線で公共測量における水準測量を行い、表 12 に示す観測結果を得た。再測する観測区間はどれか。次の中から選べ。ただし、往復観測値の較差の許容範囲は、Sを観測距離(片道、㎞単位)としたとき、2.5 ㎜√S とする。なお、関数の数値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
A ~ (1)
(1) ~ (2)
(2) ~ (3)
(3) ~ B
再測の必要はない
測量士補 の 10問
第8問
次の【 a 】~【 e 】の文は、測量法(昭和 24 年法律第 188 号)に規定された事項について述べたものである。 【 ア 】 ~ 【 オ 】に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
【a】この法律は、国若しくは公共団体が費用の全部若しくは一部を負担し、若しくは補助して実施する土地の測量又はこれらの測量の結果を利用する土地の測量について、その実施の基準及び実施に必要な機能を定め、測量の重複を除き、並びに測量の【 ア 】を確保するとともに、測量業を営む者の登録の実施、業務の規制等により、測量業の適正な運営とその健全な発達を図り、もって各種測量の調整及び測量制度の改善発達に資することを目的とする。
【b】この法律において「【 イ 】」とは、第五条に規定する公共測量及び第六条に規定する基本測量及び公共測量以外の測量を計画する者をいう。
【c】何人も、【 ウ 】の承諾を得ないで、基本測量の測量標を移転し、汚損し、その他その効用を害する行為をしてはならない。
【d】公共測量は、基本測量又は公共測量の【 エ 】に基づいて実施しなければならない。
【e】技術者として基本測量又は公共測量に従事する者は、第四十九条の規定に従い登録された【 オ 】でなければならない。
【ア】技術者 【イ】測量計画機関 【ウ】国土地理院の長
【エ】測量記録 【オ】測量士又は測量士補
【ア】正確さ 【イ】測量計画機関 【ウ】国土交通大臣
【エ】測量記録 【オ】測量業者
【ア】正確さ 【イ】測量作業機関 【ウ】国土交通大臣
【エ】測量成果 【オ】測量業者
【ア】正確さ 【イ】測量計画機関 【ウ】国土地理院の長
【エ】測量成果 【オ】測量士又は測量士補
【ア】技術者 【イ】測量作業機関 【ウ】国土交通大臣
【エ】測量成果 【オ】測量業者
測量士補 の 10問
第9問
図は、電子国土ポータルから国土地理院が提供している地図(一部改変)である。次の文は、この図に表現されている内容について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
山麓駅と山頂駅の標高差は約 250m である。
税務署と裁判所の距離は約 460m である。
消防署と保健所の距離は約 350m である。
裁判所の南側に消防署がある。
市役所の東側に図書館がある。
測量士補 の 10問
第10問
次のa~eの文は、公共測量における水準測量について述べたものである。明らかに間違っているものは幾つあるか。次の中から選べ。
【a】標尺の最下部付近の視準を避けて観測すると、大気による屈折誤差を小さくできる。
【b】1 級水準測量及び 2 級水準測量における視準線誤差の点検調整は、観測期間中概ね 10 日ごとに行う。
【c】自動レベル及び電子レベルについては、円形水準器及び視準線の点検調整のほかに、コンペンセータの点検を行う。
【d】標尺は、2 本 1 組とし、往観測の出発点に立てる標尺と、復観測の出発点に立てる標尺は同じものにする。
【e】標尺付属の円形水準器は、標尺を鉛直に立てたときに、円形気泡が中心に来るように調整を行う。
0(間違っているものは 1 つもない)
1つ
2つ
3つ
4つ