測量士補 の 10問
第1問
図は、電子国土ポータルから国土地理院が提供している地図(一部改変)である。次の文は、この図に表現されている内容について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
山麓駅と山頂駅の標高差は約 250m である。
税務署と裁判所の距離は約 460m である。
消防署と保健所の距離は約 350m である。
裁判所の南側に消防署がある。
市役所の東側に図書館がある。
測量士補 の 10問
第2問
次の文は、地図の投影について述べたものである。 【 ア 】 ~ 【 オ 】に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
地図の投影とは、地球の表面を【 ア 】に描くために考えられたものである。曲面にあるものを ア に表現するという性質上、地図の投影には【 イ 】を描く場合を除いて、必ず【 ウ 】を生じる。【 ウ 】の要素や大きさは投影法によって異なるため、地図の用途や描く地域、縮尺に応じた最適な投影法を選択する必要がある。例えば、正距方位図法では、地図上の各点において【 エ 】の1点からの距離と方位を同時に正しく描くことができ、メルカトル図法では、両極を除いた任意の地点における【 オ 】を正しく描くことができる。
【ア】球面 【イ】極めて広い範囲
【ウ】ひずみ 【エ】任意 【オ】距離
【ア】球面 【イ】ごく狭い範囲
【ウ】転位 【エ】特定 【オ】距離
【ア】平面 【イ】極めて広い範囲
【ウ】ひずみ 【エ】任意 【オ】角度
【ア】平面 【イ】ごく狭い範囲
【ウ】転位 【エ】特定 【オ】角度
【ア】平面 【イ】ごく狭い範囲
【ウ】ひずみ 【エ】特定 【オ】角度
測量士補 の 10問
第3問
次の【 a 】~【 e 】の文は、測量法(昭和 24 年法律第 188 号)に規定された事項について述べたものである。 【 ア 】 ~ 【 オ 】に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
【a】この法律は、国若しくは公共団体が費用の全部若しくは一部を負担し、若しくは補助して実施する土地の測量又はこれらの測量の結果を利用する土地の測量について、その実施の基準及び実施に必要な機能を定め、測量の重複を除き、並びに測量の【 ア 】を確保するとともに、測量業を営む者の登録の実施、業務の規制等により、測量業の適正な運営とその健全な発達を図り、もって各種測量の調整及び測量制度の改善発達に資することを目的とする。
【b】この法律において「【 イ 】」とは、第五条に規定する公共測量及び第六条に規定する基本測量及び公共測量以外の測量を計画する者をいう。
【c】何人も、【 ウ 】の承諾を得ないで、基本測量の測量標を移転し、汚損し、その他その効用を害する行為をしてはならない。
【d】公共測量は、基本測量又は公共測量の【 エ 】に基づいて実施しなければならない。
【e】技術者として基本測量又は公共測量に従事する者は、第四十九条の規定に従い登録された【 オ 】でなければならない。
【ア】技術者 【イ】測量計画機関 【ウ】国土地理院の長
【エ】測量記録 【オ】測量士又は測量士補
【ア】正確さ 【イ】測量計画機関 【ウ】国土交通大臣
【エ】測量記録 【オ】測量業者
【ア】正確さ 【イ】測量作業機関 【ウ】国土交通大臣
【エ】測量成果 【オ】測量業者
【ア】正確さ 【イ】測量計画機関 【ウ】国土地理院の長
【エ】測量成果 【オ】測量士又は測量士補
【ア】技術者 【イ】測量作業機関 【ウ】国土交通大臣
【エ】測量成果 【オ】測量業者
測量士補 の 10問
第4問
GIS は、地理空間情報を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする情報システムである。次の文は、様々な地理空間情報を GIS で処理することによってできることについて述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
ネットワーク化された道路中心線データを利用し、火災現場の住所を入力することにより、消防署から火災現場までの最短ルートを表示し、到達時間を計算するシステムを構築する。
交通施設、観光施設や公共施設などの情報と地図データを組み合わせることにより、施設の名称や住所により指定した場所の周辺案内ができるシステムを構築する。
避難所、道路、河川や標高などのデータを重ね合わせることで、洪水の際に、より安全な避難経路を検討するシステムを構築する。
デジタル航空カメラで撮影された画像から市町村の行政界を抽出し、市町村合併の変遷を視覚化するシステムを構築する。
地中に埋設されている下水管の位置、経路、埋設年、種類、口径などのデータを基盤地図情報に重ね合わせて、下水道を管理するシステムを構築する。
測量士補 の 10問
第5問
次の【 a 】~【 d 】の文は、測量法(昭和24年法律第188号)に規定された事項について述べたものである。【 ア 】 ~ 【 オ 】に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
【a】この法律は、国若しくは公共団体が費用の全部若しくは一部を負担し、若しくは補助して実施する土地の測量又はこれらの測量の結果を利用する土地の測量について、その実施の基準及び実施に必要な権能を定め、測量の ア を除き、並びに測量の イ を確保するとともに、測量業を営む者の登録の実施、業務の規制等により、測量業の適正な運営とその健全な発達を図り、もって各種測量の調整及び測量制度の改善発達に資することを目的とする。
【b】「 ウ 」とは、測量計画機関の指示又は委託を受けて測量作業を実施する者をいう。
【c】基本測量の永久標識又は一時標識の汚損その他その効用を害するおそれがある行為を当該永久標識若しくは一時標識の敷地又はその付近でしようとする者は、理由を記載した書面をもって、国土地理院の長に当該永久標識又は一時標識の エ を請求することができる。
【d】基本測量以外の測量を実施しようとする者は、、 オ の承認を得て、基本測量の測量標を使用することができる。
【ア】重複 【イ】実施期間
【ウ】測量士 【エ】撤去 【オ】国土地理院の長
【ア】重複 【イ】正確さ
【ウ】測量士 【エ】移転 【オ】国土交通大臣
【ア】障害 【イ】正確さ
【ウ】測量作業機関 【エ】撤去 【オ】国土交通大臣
【ア】障害 【イ】実施期間
【ウ】測量士 【エ】撤去 【オ】国土地理院の長
【ア】重複 【イ】正確さ
【ウ】測量作業機関 【エ】移転 【オ】国土地理院の長
測量士補 の 10問
第6問
公共測量において1級水準測量を実施していた。このとき、レベルで視準距離を確認したところ前視標尺までは 53m、後視標尺までは 51mであった。観測者として最も適切な処置はどれか。次の中から選べ。ただし、後視標尺は水準点標石に立っており動かさないものとする。
そのまま観測する。
前視標尺をレベルの方向に 2m近づけ整置させる。
レベルを前視方向に 1m移動し整置し、前視標尺をレベルの方向に 3m近づけ整置させる。
レベルを前視方向に 1m移動し整置し、前視標尺をレベルの方向に 2m近づけ整置させる。
レベルを後視方向に 2m移動し整置し、前視標尺をレベルの方向に 6m近づけ整置させる。
測量士補 の 10問
第7問
次の文は、地球の形状と地球上の位置について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
ジオイド面は、重力の方向と直交しており、地球の形に近似した回転楕円体に対して凹凸がある。
地球上の位置を経緯度で表すための基準として、地球の形に近似した回転楕円体が用いられる。
世界測地系である地心直交座標系の座標値から、経緯度を計算することができる。
ジオイド高は、測量の基準とする回転楕円体面から地表までの高さである。
楕円体高と標高から、ジオイド高を計算することができる。
測量士補 の 10問
第8問
次の文は、GNSS について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
GNSS とは、人工衛星を用いた衛星測位システムの総称であり、GPS、GLONASS、準天頂衛星システムなどがある。
公共測量の GNSS 測量において基線ベクトルを得るためには、最低3機の測位衛星からの電波を受信する。
GNSS 測量では、観測点間の視通がなくても観測点間の距離と方向を求めることができる。
GNSS 測量では、観測中に GNSS アンテナの近くで電波に影響を及ぼす機器の使用を避ける。
GNSS 測量の基線解析を行うには、測位衛星の軌道情報が必要である。
測量士補 の 10問
第9問
次のa~eの文は、公共測量における測量作業機関の対応について述べたものである。明らかに間違っているものは幾つあるか。次の中から選べ。
【a】地形測量の現地調査で公有又は私有の土地に立ち入る必要があったので、測量計画機関が発行する身分を示す証明書を携帯した。
【b】A市が発注する基準点測量において、A市の公園内に新点を設置することになったが、利用者が安全に公園を利用できるように、新点を地下埋設として設置した。
【c】地形図作成のために設置した対空標識は、空中写真撮影完了後、作業地周辺の住民や周辺環境に影響がない場所であったため,そのまま残しておいた。
【d】B市が発注する水準測量において、すべてB市の市道上での作業になることから、道路使用許可申請を行わず作業を実施した。
【e】永久標識を設置した際、成果表は作成したが、点の記は作成しなかった。
0(間違っているものは1つもない)
1つ
2つ
3つ
4つ
測量士補 の 10問
第10問
平面直角座標系上において、点 P は、点 A から方向角が 230°00′00″、平面距離が 1,000.00mの位置にある。点 A の座標値を、X=-100.00m、Y=-500.00mとする場合、点 P の座標値は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。なお、関数の数値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
X=-1,266.04 m Y= -742.79 m
X= -866.04 m Y=-1,142.79 m
X= -742.79 m Y=-1,266.04 m
X= -666.04 m Y= -142.79 m
X= -642.79 m Y= -766.04 m