測量士補 の 10問
第1問
次の文は、公共測量における路線測量の作業工程の一つである中心線測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
中心線測量とは、主要点及び中心点を現地に設置し、線形地形図データファイルを作成する作業である。
主要点の設置は、近傍の4級基準点以上の基準点、交点 IP 及び中心点に基づき、放射法等により行う。
中心点は、路線の起点から中心線上に一定の間隔で設置する。
点検測量は、隣接する中心点等の点間距離を測定し、座標差から求めた距離との比較により行う。
主要点には役杭を、中心点には中心杭を設置し、識別のための名称等を記入する。
測量士補 の 10問
第2問
次の文は、同時調整におけるパスポイント及びタイポイントについて述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
パスポイントは、撮影コース方向の写真の接続を行うために用いられる。
パスポイントは、各写真の主点付近及び主点基線に直角な両方向の、計3箇所以上に配置する。
タイポイントは、隣接する撮影コース間の接続を行うために用いられる。
タイポイントは、撮影コース方向に直線上に等間隔で並ぶように配置する。
タイポイントは、パスポイントで兼ねて配置することができる。
測量士補 の 10問
第3問
次の文は、地球の形状及び位置の基準について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
地球上の位置を、緯度、経度で表すための基準として、地球の形状と大きさに近似した回転楕円体が用いられている。
地心直交座標系の座標値から、当該座標の地点における緯度、経度及び楕円体高が計算できる。
ジオイドは、重力の方向と直交しており、地球の形状と大きさに近似した回転楕円体に対して凹凸がある。
ジオイド高は、楕円体高と標高を用いて計算する事ができる。
ジオイド高は、平均海面を延長したジオイドから地表面までの高さである。
測量士補 の 10問
第4問
トータルステーション(以下「TS」という。)を用いた縮尺 1/1,000 の地形図作成において、標高 50m の基準点から、ある道路上の点Aの観測を行ったところ、高低角 30°、斜距離 24m の観測結果が得られた。その後、点Aに TS を設置し、点Aと同じ道路上にある点B(点Aから点Bを結ぶ道路は直線で傾斜は一定)を観測したところ、標高 56m、水平距離 18m の観測結果が得られた。このとき、点Aから点Bを結ぶ直線道路とこれを横断する標高 60m の等高線との交点は、この地形図上で点Bから何 ㎝ の地点か。最も近いものを次の中から選べ。なお、関数の数値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
0.2 ㎝
0.4 ㎝
0.6 ㎝
1.2 ㎝
2.4 ㎝
測量士補 の 10問
第5問
次の a~e の文は、公共測量における航空レーザ測量について述べたものである。明らかに間違っているものは幾つあるか。次の中から選べ。
【a】航空レーザ測量では、水面の状況によらず水部のデータを取得することができる。
【b】航空レーザ測量では、計測データを基にして数値地形モデル(DTM)を作成することができる。
【c】航空レーザ測量では、GNSS/IMU 装置、レーザ測距装置等により構成されたシステムを使用する。
【d】航空レーザ測量では、雲の影響を受けずにデータを取得することができる。
【e】航空レーザ測量では、フィルタリング及び点検のための航空レーザ用数値写真を同時期に撮影する。
0(間違っているものは1つもない。)
1つ
2つ
3つ
4つ
測量士補 の 10問
第6問
次の文は、公共測量における GNSS 測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
スタティック法及び短縮スタティック法による基線解析では、原則として PCV 補正を行う。
基線解析の結果は FIX 解を用いる。
GNSS 衛星の飛来情報を観測前に確認し、衛星配置が片寄った時間帯での観測は避ける。
GNSS 測量では、全観測点でアンテナ高を統一することによって、マルチパスの影響を防ぐことができる。
電波発信源の近傍での観測は避ける。
測量士補 の 10問
第7問
次の文は、トータルステーションを用いた基準点測量の点検計算について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
点検路線は、既知点と既知点を結合させるものとする。
点検路線は、なるべく長いものとする。
すべての既知点は、1つ以上の点検路線で結合させるものとする。
すべての単位多角形は、路線の1つ以上を点検路線と重複させるものとする。
許容範囲を超えた場合は、再測を行うなど適切な措置を講ずるものとする。
測量士補 の 10問
第8問
公共測量における路線測量の横断測量を、図に示すように間接水準測量の一つであるトータルステーションによる単観測昇降式で行い、表 25 の観測結果を得た。点Aの標高H1を 35.500 m とした場合、点Bの標高H2は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。ただし、点Aのf1及び点Bのf2は目標高、器械点において点A方向の高低角をα1、斜距離をD1、点B方向の高低角をα2、斜距離をD2とする。なお、関数の数値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
40.444 m
40.644 m
47.456 m
53.256 m
53.456 m
測量士補 の 10問
第9問
画面距離 12 ㎝ 、撮像面での素子寸法 12μm 、画面の大きさ 14,000 画素 × 7,500 画素のデジタル航空カメラを用いて、海面からの撮影高度 3,000m で鉛直空中写真の撮影を行った。撮影基準面の標高を 0m とすると、撮影基準面での地上画素寸法は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。
30 ㎝
36 ㎝
42 ㎝
50 ㎝
56 ㎝
測量士補 の 10問
第10問
公共測量により、水準点Aから新点Bまでの間で 1 級水準測量を実施し、表の結果を得た。標尺補正を行った後の水準点A、新点B間の観測高低差は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。ただし、観測に使用した標尺の標尺改正数は 20℃ において +4μm/m 、膨張係数は、 +1.2×106/℃ とする。
-70.3264m
-70.3260m
-70.3257m
-70.3252m
-70.3246m