1級造園施工管理技士 の 10門
第1問
造園樹木の性質と用途に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
ウバメガシ、カナメモチ、ドウダンツツジは、萌芽力が強く、刈込みが利く性質を有するため、生垣などで用いられる。
カロライナジャスミン、フジ、ムベは、フェンス等に巻き付いたり、絡み付いたりする性質を有するため、誘引資材を用いて壁面緑化などで用いられる。
イチイ、ガマズミ、ヒサカキは、鳥の餌となる実を結実させる性質を有するため、鳥の食餌木として用いられる。
アオギリ、カクレミノ、マンリョウは、日陰でも育つ性質を有するため、日照量の少ない場所に植栽する樹種として用いられる。
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第2問
都市公園の遊具整備工事において行った次の【イ】~【ニ】の安全対策について、「都市公園における遊具の安全確保に関する指針に照らし、適当なものを全て示したものはどれか。
【イ】挟み込みのおそれがあったため、設置面に埋設されない部分の鋼管端部の開口部を塞いだ。【ロ】基礎部分の埋戻しや設置面へのすり付けが困難だったため、露出している基礎部分を衝撃吸収材で覆った。【ハ】大人が補助したり、救助できるようにするため、遊具内部に大人が入れるような構造とした。【ニ】維持、補修に配慮し、点検整備、部品交換が容易な構造とした。
【ハ】、【ニ】
【イ】、【ロ】、【ハ】
【イ】、【ロ】、【ニ】
【イ】、【ロ】、【ハ】、【ニ】
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第3問
公共工事における工事費積算基準に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
共通仮設費には、現場内における器材の運搬や、伐開、整地及び除草に要する費用が含まれる。
共通仮設費には、出来形管理のための測量及び工程管理のための資料の作成に要する費用が含まれる。
現場管理費には、契約に基づき使用する特許の使用料及び現場労働者の安全・衛生に要する費用が含まれる。
現場管理費には、現場従業員に関する労災保険料及び健康保険料の法定の事業主負担額が含まれる。
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第4問
茶室に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
杉、檜、さわらなどを薄く削った木片により屋根を葺いたものをこけら葺という。
台目切の場合に、点前座と客座との間の炉隅に立てる柱を中柱という。
亭主側の出入口であり、亭主が点前をする際の出入口を給仕口という。
外露地に設けられ、客が連客を待ったり、席入りの準備をするための建物を寄付きという。
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第5問
「公共工事標準請負契約約款」に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
工事目的物及び工事材料等に関する火災保険については、設計図書に定めるところにより請負者が契約しなければならない。
請負者は、工事の施工に当たり、設計図書に示された自然的又は人為的な施工条件と実際の工事現場が一致しないことを発見したときは、その旨を直ちに監督員に通知し、その確認を請求しなければならない。
請負者は、天候の不良により工期内に工事を完成することができないときは、その理由を明示した書面により、発注者に工期の延長変更を請求することができる。
現場代理人は、工事現場に常駐し、その運営、取締りを行うほか、請負代金の請求及び受領に係る権限を行使することができる。
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第6問
ブロック積(石積)擁壁に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
ブロック積(石積)擁壁は、背面の地山が締まっている切土、比較的良質の裏込め土で十分な締固めがされている盛土など土圧が小さい場合に用いられる。
水抜孔は、硬質塩化ビニルなどの材料を用い、2~3m2に1箇所の割合で、排水方向に適当な勾配をつけて設けることが望ましい。
裏込め材は、盛土部では下部を厚く、上部に向かって薄くし、切土部では、地山がよく締まっている場合は、上下等厚としてもよい。
空積みによるブロック積(石積)擁壁では、裏込め土が比較的良質な場合は高さが5mまで用いてよい。
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第7問
運動施設に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
硬式テニスコートの長軸を南北方向にとり、表面排水勾配を一方のサイドラインから他方のサイドラインに向かって0.5 %とした。
陸上競技場の長軸を南北方向にとり、トラックの横断方向の表面排水勾配を内側のレーンに向かって1.0 % とした。
サッカー場の長軸を南北方向にとり、表層の下部に排水層を備える構造とした上で、天然芝フィールドを平坦に仕上げた。
主として競技者を考慮し、野球場の本塁の位置を南西にとり、外野の排水勾配を塁線から外周方向に1.5 % とした。
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第8問
街路樹の維持管理工事における安全管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
剪定・補植等の作業を行う場合、作業に必要な施設等の配置のため継続して道路を使用するときは、所轄警察署長を経由して当該道路の管理者にその使用の許可申請書を提出することができる。
高所作業車を用いて作業を行う場合は、作業指揮者を定めて、作業計画に基づき作業の指揮を行わせる必要があり、作業指揮者には、都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習を修了した者を選任しなければならない。
チェーンソーを用いて行う立木の伐木、かかり木の処理等の業務は、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を受けた者に行わせなければならない。
剪定作業を行う場合における作業床の高さが2m以上10m未満の高所作業車の運転(道路上を走行させる運転を除く。)の業務は、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を受けた者に行わせなければならない。
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第9問
土壌と窒素に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
土壌空気の組成は、微生物や植物根の呼吸等により不安定であるが、大気と比べ、一般に二酸化炭素濃度、窒素濃度ともに低い。
土壌中の窒素は、大部分が有機態窒素で存在し、土壌微生物等により分解され無機態窒素に変化することにより、植物に利用吸収される。
窒素肥料を過剰に与えられた植物は、葉色は濃緑色になり生育は旺盛になるが、茎葉が軟弱になり、病虫害の被害を受けやすく、熟期が遅れたりする。
根粒菌は、ニセアカシアやネムノキ等のマメ科植物と共生し、大気中の窒素を固定する。
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第10問
芝生の造成及び管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
ブラウンパッチは、ベントグラス類の芝生で高温多湿時に発生する病害で、土壌伝染する。
整地に伴う基肥は、張芝の場合には必ずしも必要ではないが、植芝の場合は、その後の生育を促進し、早く、密な芝地とするために基肥を行う必要がある。
芝草は、一般に、弱酸性から中性の土壌でよく生育し、それ以下になると肥料の効きが悪くなるので、土壌が強酸性の場合は、ピートモス等を用いて土壌改良を行う。
カリは、芝草の発根や耐暑性、耐病性などの環境抵抗性を高める効果があり、その要求量は窒素に次いで高い。