「国家資格」とは、各法律に基づいて国(または国から委託を受けた機関)が実施する国家試験などに合格をし、知識や技能が一定の段階以上に達している事を国に認定される資格のこと。有資格者は、行政のその権限に基づいて一定の行為を行うことを許可され、一般人には禁止されている行為を行うことが許されたり(建築士、薬剤師など)、業として行うことのみが禁止されている行為を許されるもの(医師、弁護士など)もあります。そのような資格は、業務独占資格と呼ばれています。
専門的な知識に長けていないと合格できないような難しいものから、講習を受けるだけで取得できるような国家資格もありますが、国から認定された資格なので、他の公的資格や民間資格などに比べ社会的な信用度・信頼度の一番高い資格となっています。
※「ふぐ調理師」などの資格は、都道府県や市町村等の定めた条例に基づいて与えられる資格なので、国家資格ではなく取得した都道府県内のみにおいて有効な業務独占、名称独占資格です。
■業務独占資格の一覧 |
公認会計士、外国公認会計士、弁護士、外国法事務弁護士、税理士、医師、歯科医師、弁理士、一級建築士、一級水先人、不動産鑑定士、宅地建物取引士、行政書士、司法書士、土地家屋調査士、第一種作業環境測定士、社会保険労務士、薬剤師、獣医師、計量士、海事代理士、海事補佐人など |
【必置資格】…ある事業を行う際に有資格者を最低一人おかなければならないと定められている資格。